麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

だるまさんの長男……の奥様

2020年09月30日 | 俳優座
前回ブログで、世襲議員について
ほんの少し書いた。
そこにはアッパーな家同士の婚姻も
しばしば見受けられる。
既に政治力を持つ家が財界と結ぶ、
或いは女系の政宅に婿を迎える等々……。

で、そんな御話は、
多くの平民には絵空事、または昔噺。
でもきっと現在もそれは存在する。

多くのフィクションでは、
そこに愛はなく、別のところにある
真実の愛が踏みにじられ、
それが原因で殺人が起き、真犯人は
……てな二時間ドラマ的展開も出現する。
一言で「政略結婚」とも断じられがちだ。

けれど、今時のリアルな男女であれば、
両人の納得ゆえのゴール
(という名のスタート)になっていると
勝手に思ってはいるけれど、はてさて。

長い前段になっちゃった

高橋愛子は、陸軍大将・黒木為楨
(くろきためもと)の次女である。
幕末の薩摩藩士で、通称は七左衛門。
日露戦争では、ロシア軍から
「クロキンスキー」と恐れられた猛将だ。

個人的に軍隊およびその序列に疎い。
(例えば大佐と大尉の上下など)
黒木は本来なら元帥まで登れた、
という資料には解説として
「名誉職を嫌い、現場の指揮官の
地位のまま退官」とあった。

是清にも通ずる気質。
それが、だるまさんの長男と
クロキンスキーの次女の縁談に
結び付いたのか…と妄想が膨らむ。





上二枚は今年弊団で上演した
『マクベスの悲劇』から。

三人の魔女のひとりを演じた
山本順子

今回は良妻賢母である。
そしてまた。
軍人の娘たる気概も見せたりする
・・・が、それは是非本編で
ご確認くださいませ。

最後に、弊ブログにおいては
まだ記載し忘れていた星取を添えます。

本番は本年11月。
6(金)初日19:00
7(土)・8(日)14:00
9(月)19:00
10(火)・11(水)14:00
12(木)19:00
13(金) 休演日
14(土)~16日(月) 14:00
17日(火) 19:00
11月18日(水)~22日(日)14:00
全16ステージ。
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だるまさんの、長男

2020年09月29日 | 俳優座
9月28日、『火の殉難』組は
六本木の俳優座第二稽古場から
アクト飯倉へ移動。

第二より広い稽古場につき
約一週間遅くなったけれど、
スタッフを招いての「顔合わせ」に。



ちなみに東京タワーにほど近い場所。
稽古後にはスタッフ会議。
舞台美術の第一案をテーブルに置き、
舞台監督、衣裳、音響に演出。
さらには作家も含めて……。

大きく拡がる水平線の、
まずはどちらに向いて船を進めるか、
川口船長のもと海図を作った。

そして登場人物紹介の第五弾は、
高橋是清の長男・是賢(これかた)。

さて、今月半ばに発足した内閣には
前内閣から留任の麻生太郎副総理、
梶山弘志経相などなどに加え、
小此木八郎防災・海洋政策相や
田村憲久厚労相などなどなど
所謂世襲議員が多いのだけれど、
「だるまさん」の長男も父と同じ道へ。

という流れになったので選挙公報風に
是賢について書けば・・・

東京府出身。学習院高等科を修了後、
ベルギーのブリュッセル大学を卒業。
父・是清の衆議院出馬に伴い子爵に。
(※)
1932年7月、貴族院子爵議員選出。
1947年5月の貴族院廃止まで在任。
おもな経歴
横浜正金銀行ロンドン支店行員、
日本理化工業社長、日本精工社長。

※当時、有爵者には被選挙権なし。
是清の衆議院議員選挙立候補につき、
戸主を隠居し、是賢に家督を相続。
あわせて子爵も襲爵した。

・・・硬い言葉が並びましたが、
劇中ではソフトに、父を戒める是賢。

役を務めるのは、その美声を
ストレートプレイはもとより、
ミュージカルにナレーションと
幅広く響かせる川井康弘



一般前売発売日は10月12日予定。
劇団及びローソンチケット、
カンフェティにて。
また、こりっちでの予約可能。
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だるまさんの、奥様

2020年09月27日 | 俳優座


高橋是清。
愛称は「だるまさん」。
その妻の品子は二番目の配偶者である。

劇団俳優座No.343『火の殉難』
26日の弊ブログに書いた通り、
金曜土曜は抜き稽古に充てた。
昨日は是清邸に集う人々が集結。

そんな土曜日。
我々第二稽古場は13時から。
第一を使っている研究所の
一年生の稽古は休み。

ゆっくり入れるかなと思いきや、
二三年生が11時から使うと。

結局普段通り出社したら、
朝から電話、電話、電話……

俳優座が1994年以来こだわって
上演を続けてきた『戦争とは…』。
今年はCOVID-19禍で上演を断念。
しかし、かわりにDVDを作成した。

その思いが新聞に取り上げられ、
ご注文が次々と・・・
ありがたいことです。

ちなみに。
俳優座HPからも購入可能です。
よろしければ……

https://haiyuza.net/online-shop/



さらには。
扉のひとつの調子が悪いという案件に
ビル管理の方が修理に入ったり、
『心の嘘』の残務の問い合わせ等々
・・・したかった仕事が滞る。


恐らくは広大な高橋邸を取り仕切る
奥様も、大変なだったと想像される。
大物政治家のお邸。
日々次から次、かわるがわるの往来で
休む暇がないのではないか。



演じるは坪井木の実
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの
アルウェンの声優等、外部でも活躍する
座の中堅女優である。
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だるまさんの……後輩

2020年09月26日 | 俳優座

『火の殉難』(11/6~22)。
3日間の全体読み合わせを終え、
金曜日から「抜き」の読み合わせに。
力を抜くのではなく、人数を絞って。

密を避ける意味もあるが、
それよりも場面を深めるため……。
昨日は、大物政治家たちの場面を。

というわけで、既述した
高橋是清と原敬に続き、
今日は井上準之助にスポット。

二人に比べると若干地味な存在。
とはいえ、日本銀行第9、11代総裁。
山本、濱口、第二次若槻の各内閣で
大蔵大臣を務めた財政家である。

帝大から日本銀行へ。
ここで高橋是清と出会い、
のちに日銀総裁となったのは
是清の力によるとされる。
ある時期、だるまさんの佳き後輩
であった……と、この調子で行くと
長くなるので少々割愛。



井上といえば「金解禁」である。
あるいは「第二の渋沢」と称され、
かつ元老・西園寺公望に
次の総理大臣と期待された逸材だ。

しかし1932年の血盟団事件に斃れた。
享年62歳。

『火の殉難』劇中では、
この事件について深く触れない。
だから少し詳しく……とも思ったが、

その前に、私的な件を先に書く。

    

文京区本駒込に「東洋文庫」という
文字通り、東洋学の専門図書館
及び研究所がある。
その初代理事長が井上準之助だった。

東洋大学文学部中国哲学文学科に
籍だけ置いていた僕にとっては、
少し思い出のある場所。
大学の図書館にはない文献が
そこにはあって、教授の紹介状を手に
てくてく歩いて行くときの高揚(?)

キャンパスが白山だったから本駒込は
地下鉄で一駅の距離
(当時はまだ本駒込駅はなく、
ただ三田線千石駅からも最寄)
最初は母校の付属機関と思っていたが、
大間違いにすぐに気づいた

で、籍しか置いていない僕には
当然縁がないわけであるが、
真面目なクラスメートが、
敷居の高い「東洋文庫」に一人では、
と言うので何度か同行した次第。
確かに近寄りがたい雰囲気はあった。
閑話休題。

そんな大分に生まれた秀才に
谷部央年が扮します。



写真は、古川健×俳優座第一弾
『血のように真っ赤な夕陽』の一場面。
前回とはまるで違う役柄となる。

しまった。
血盟団事件に触れる前に紙数が尽きた。
それは別の稿で改めます。

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だるまさんの……盟友

2020年09月25日 | 俳優座
原敬。
おおむね「はらけい」と読む。
正しくは「はらたかし」で、
それより何より「平民宰相」と
学校で習う人である。

1856年3月15日生まれ・・・
安政3年ってことは江戸時代

さて前回の弊ブログでまとめた
高橋是清の半生も凄かったけれど、
東京駅丸の内南口コンコースで
襲撃・殺害された岩手出身の賢人も
ドラマチックな一生を歩んでいる。

主な肩書は以下・・・

外務次官、大阪毎日新聞社社長、
立憲政友会幹事長、逓信大臣、
衆議院議員、内務大臣、
第3代立憲政友会総裁、
第19代内閣総理大臣、等々。

外務省入省前には現在の報知新聞の
前身「郵便報知新聞」の記者だった。

官僚時代、外務省から農商務省に移籍。
ここで陸奥宗光や井上馨からの信頼を得、
のち政界へ転身。
ちなみに是清とは、官僚時代から
密な関係だったようだ。



劇団俳優座No.343『火の殉難』
作/古川健(劇団チョコレートケーキ)
演出/川口啓史
2020年11月6日~22日、俳優座5階稽古場

この舞台で、原敬を演じるのは島英臣

日本の首相を務める島だが、
西洋のいにしえの王も近年演じている。
外部出演になるが、かのシェイクスピアの
『マクベス』の、ダンカン王である



余談になるが。
今年の3月『マクベスの悲劇』と題し、
5階稽古場で上演した舞台で、
ダンカンを演じた藤田一真も
本作に出演しています。

ダンカン王揃い踏みの『火の殉難』。
そういう意味では熱い闘い
繰り広げられることは必死!!!

**********

チケット
一般5500円 シニア(65歳以上)4800円
学生(学生全般)3850円
ハンディキャップ3300円

タイムテーブルは別稿で
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だるまさんの、だるまさん

2020年09月23日 | 俳優座
劇団俳優座『火の殉難』稽古二日目。
テーブル稽古が続く。
何度も書いているけれど、
この読み合わせが大切なのだ

作者の意図を汲み、行間に込められた
思いを感じながら、役者が培ってきた
要素も注ぎ込みながら……。

そして、前回ブログで予告した通り、
本作の登場人物と配役紹介を兼ねて
まずは、主人公・高橋是清について。

1854年9月19日、江戸芝中門前町
(現在の港区芝大門)生まれ。
1936年2月26日没。
言わずもがな、2.26事件で斃れた。
(斃れた=たおれた)

立憲政友会第4代総裁。
第20代内閣総理大臣。

首相任期は1921年(大正10年)
11月13日~ 22年6月12日。
原敬暗殺による政治空白を避け就任。
(総理とともに政友会総裁にも)
しかし半年で瓦解。

愛称は「ダルマさん」。



その生涯は波乱万丈。

ローマ字で有名なヘボンの私塾で
英語等を学び、若くして米国留学。
帰国後、森有礼家の書生。
現在の東大の法・理・文学部の前身
といわれる「大学南校」入学。
同校教官になるも、退官。
唐津藩の英語学校教員、
文部省督学局で通訳などなど
得意の英語を生かし転職を繰り返す。

1881年(明治14年)5月農商務省へ。
84年、同省工務局商標登録所長。
翌年には専売特許所長兼務。
同年11月、欧米各国へ遣使。
帰国後、特許局長に就く。

1892年(明治25年)日本銀行へ。
西部支店長、横浜正金銀行本店支配人、
同副頭取などを経て、99年に日銀副総裁。

愛称は風貌が達磨に似ていたから、
と知ってはいるけれど、
このとんとん拍子こそ、ダルマ
(出世や商売繁盛を達磨に託す)と
高橋是清を結ぶキーワードなのかも、
などと読み合わせの末席で、ふと。
閑話休題。

ふたたび高橋の経歴に戻ろう。

日露戦争時、公債募集のため渡米英。
大国ロシアとの戦いに勝利するべく、
世界中から集金に成功し、
その功績により貴族院勅選議員になり、
男爵位も受与、さらに日本銀行総裁に就任。

1913年(大正2年)第一次山本内閣で蔵相。
原内閣でも蔵相。その原が暗殺された21年11月、
後継の内閣総理大臣に就任(蔵相兼任)
また政友会総裁も兼務。

・・・そんな高橋是清を演じるのは
河野正明

1982年、劇団俳優座入団。
現代劇とともに古典芸能でも活躍。
偶然だが、是清同様「江戸っ子」である。

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だるまさんが……始まった。

2020年09月22日 | 俳優座
9月22日『火の殉難』稽古が始まる。

企画段階では仮題『だるまさんの殉難』。
そう、大蔵大臣を六度務めた
高橋是清の物語である。
故にこの公演についてのブログは
「だるまさん」を頭に付して・・・と、
あたりまえに書き出したけれど、
もしや高橋是清といわて
「???」な人も多いのかしらん。

ま、そのあたりはおいおいと…。

まずシルバーウイークも何のその、
一堂に会して読み合わせ。

実は俳優座研究所の発表会があり、
第一稽古場は一年生の仕込であった。
おとなりの第二稽古場にて。

作者の古川健氏にも同席いただいて
初稿を頭から読み進めた。

教科書に出てくる偉人(?)が
次々と登場する戯曲。
……犬養毅、原敬などなど。

ただ、作者は言った。
「あくまで普通の人のおはなし。
2.26という大きな事件を描きますが
そうではないものを書きたかった」と。

実際はもっと響く言葉でした

稀代の財政家・高橋是清を支えた
家族の暮らす御屋敷が主たる舞台。



歴史上の人物については、
明日以降、演じる俳優とともに
綴ることにして。
初回はタイトルの「殉難」について。

≪国家や宗教などにかかわる
危難のために身を犠牲にすること≫

確かにあの時代、多くの血が流された。
それは決して良いことではないけれど、
一人ひとりが国のことを(今よりも)
真剣に考えていた・・・と思わなくもない。
私見は短めに。

公演概要を書いて今日は終わります。

劇団俳優座No.343『火の殉難』
作/古川健(劇団チョコレートケーキ)
演出/川口啓史
出演/岩崎加根子、可知靖之、
平田朝音、河野正明、島英臣、
山本順子、坪井木の実、川井康弘、
渡辺聡、谷部央年、藤田一真、
馬場太史、山田定世、井口稀乃

時/2020年11月6日~22日
於/俳優座5階稽古場

助成/文化庁文化芸術振興費補助金
(舞台芸術創造活動活性化事業)
参加/令和2年度(第75回)文化庁芸術祭
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cheers~『心の嘘』921

2020年09月21日 | 俳優座
劇団俳優座No.342『心の嘘』は
昨日、全19ステージを走り抜いた。

20日、照明と音響を主にバラして、
今日は舞台中心のバラし。
いうまでもなく、裏方の力なしに
作品は成立しないのである。


裏方に対して、表方は受付等を指す。
制作部を中心に、これまでは研究生に
手伝ってもらうことが多かったが、
COVID-19対策として『心の嘘』では
PCR検査陰性を条件としたため、
研究生には声を掛けず、直前の公演や
別カンパニー客演に受診したメンバーで。

マスクに加え、フェイスシールド着用で
お客様の前に立ったのだが、
一幕上演中にその日のチケット処理等
6階の事務所に戻って作業。
休憩時、ついシールドを忘れることが
何度かあった……
体が覚えていないのである。



上は、本作品の会場となった
5階稽古場の下階(同じビルの1階)
Hubとコラボしたカクテル「心の嘘」。

キャスト・スタッフ以外にも
多くの方々との協力あっての公演。
そして、何より足を運んでくださるお客様。

最後に感想をいくつか・・・

登場人物の誰にも感情移入できない
にも関わらず、既視感を覚えました。
・・・確かに、少々難解な筋立てとの声は
多くいただきましたが「にも関わらず」
心を揺さぶられた舞台だったとの感想を
幾つもいただきました。

深刻な話なのに
何故か笑ってしまいました。
・・・これも同様の感想でしょう。

出入口、エレベータや階段など
そもそも狭くて小さなビルなので、
入退場の誘導が難しいだろうと
覚悟していましたが、スムースで
劇団の皆さんの配慮と工夫に脱帽
・・・コロナ対策についても
有り難くもお誉めの言葉が多数。

まだ未曾有のウイルスとの闘いは
続いていきそうなので、
今後とも研究し精進したいと
新たに決意するところです。


そして明日からは次回公演
『火の殉難』稽古が始まります。
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四分の三を過ぎて~『心の嘘』916

2020年09月15日 | 俳優座


左から松本潤子、斉藤深雪、
安藤みどり、飯見沙織。
劇団俳優座No.342『心の嘘』
華やかな女優陣。


気づけば、今日の本番を無事終えれば
残りは5ステージとなる。
サム・シェパードの、
鹿肉のように噛み応えのある
舞台の終幕が近づいてきた。

さて、そんな9月16日、
14ステージ目はアフタートークデー。
終演後に本作のドラマトゥルク
森本道孝・大阪大学准教授をゲストに
出演者の斉藤、安藤とのクロストーク。
(進行は制作チーフの狩野が務めます)

さて、どんな話が飛び出すやら。



ここで改めてキャスト紹介。

赤いシャツにGパンの安藤演じるベス。
左端のワンピースの松本が母親のメグ。
その隣の斉藤は、ベスの義母ロレイン。
そうロレインの長男ジェイクと、
ベスは結婚している。
ジェイクの妹・サリーが飯見。
彼女は、ロレインの末娘でもある。

少々ネタバレになるが……
この二組の母娘は劇中、交わることがない。
メグとロレインはモンタナ州で、
ロレインとサリーはカリフォルニア州で、
それぞれに生きている。

そう、この舞台は、まさに「生きている」、
その言葉が似つかわしい。
決して爽やかでなく、涙することもない。
けれども、心に何かが湧く。
……湧くというか、例えば吹雪の中、
靴に雪が染み入るような「感動」。
それは、一般的な感動ではないが、
心を揺さぶる「何か」!



随分と抽象的になってしまった。
でも劇場で、この作品に出会えば、
きっと納得がいくと思う。
とても濃厚な約二時間四十分。

一幕:約一時間二十五分
(休憩十五分)
二幕:約一時間。

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折り返しの土曜日~『心の嘘』912

2020年09月12日 | 俳優座
劇団俳優座No.342『心の嘘』
全19ステージ。本日折り返し。

昼が9回目、夜が10回目ゆえ…。



そんな舞台に立つ男優たち。
左から千賀功嗣、加藤佳男、
志村史人、野々山貴之。

劇中、志村演じるジェイクと
野々村のフランキーが兄弟。
一方、ジェイクの妻の父親が
加藤演じるベイラーで、
その息子マイクが千賀である。



ジェイクとフランキーの
電話のシーンから舞台は始まる。
固定電話と公衆電話・・・
時代はスマートフォンのない頃。

ベイラーとマイクは鹿を撃つ。
ライフルで。
仕留めた頭を飾り、その肉を食う。

妻は「他の趣味を」とささやかに問う。
が、夫は狩猟は趣味ではなく芸術だと。
更にベイラーは「生き方だ」とも……。

そういう時代の物語だ。
念のため断っておくけれど、
奈良にいるのとはサイズが異なり、
なかなかの量感の鹿である。

劇場にお運びいただくと、
そのあたりも明確に実感できます。



実感といえば。
日本でも山羊だの猿だの猪だの
最近は日本でも街中に野生動物が
紛れ込んではニュースになり、
なすすべのない一般市民と、
古の法律などなどに縛られ
なかなか動けない行政の、
歯がゆい「現場」を目にします。



さて、稽古を含む準備段階から
連日の公演でもCOVID-19に対しては
できうる限りの対策を講じてきた。
客席も通常の半分の50席。

昨日のニュース。
≪映画・演劇など静かに鑑賞する
 催し物は満員も認める方針≫と。
今後の成り行きを見守らねば!!!

ここで字数に達したので、続く。
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