麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ナイーブな稽古

2012年05月31日 | 制作公演関連


演劇集団「阿吽」の稽古場。
左が代表の側見民雄で
アンネ・フランクの父
90歳のオットーを演じる。
右はアンネの熊谷ニーナ。

アンネの日記のその後を描く
本作は多くの「問題」を内包する。
キャストスタッフは
それらに粘り強く真摯に向き合い
少しずつ「世界」を深めている。

作家がしばしば顔を出すのも
力強い。例えば・・・
「中東」という言葉に対し、
観客は広意に取って、
不安定な半島や内戦を
イメージしないか、と
役者から声があがる。

演出も交えて話し合い
「パレスチナ」に改めよう。
そんな風に稽古が進んでいる。



右手前が作者の浜祥子。
左でシャッターを切るのは
浜憲二。作者の夫君であり、
チラシやパンフレット作成で
力を発揮するほか、
実は本公演の立ち上げから
参画する、黒幕的存在だ。

中央は、朗読者役の蓮池龍三。
『空の記憶』は初日まで
約二週間となりました。

6/20は19:00
21~23は各日
14:00と19:00の二回公演、
千秋楽2414:00の
8回公演です。
前売3800円(当日4000円)
全席自由・日時指定
世田谷線松陰神社駅から
徒歩一分のスタジオARにて。
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パンク

2012年05月29日 | 身辺雑記
愛車がパンクした。
自転車である

馴染みの(?)店に
引いていったら廃店していた。
自転車屋さんを
求めて池袋~要町近辺を
さまようこと30分。

僕にも口はある。
「1キロ先まっすぐ」
と聞いたが外れだったり、
首をひねられたりしたのだ。

自転車を店頭に並べた
リサイクルショップの
おとうさんに教えて貰い、
ようやくたどり着いたのは
店先に水をはったバケツを
置いた、昔ながらの
自転車屋さんらしい店。

青いつなぎ姿の親仁さんの
アドバイスに従い、
タイヤごと替えることにしたら
分解して全体のメンテまで
施していただいた。
職人業をみた。

親仁さんの手を盗んで
尋ねると自転車屋さんは
往時の半分になっていると。
なかなか見つからない筈だ。

自転車屋さんに限らず
老舗がやっていけなくなって
後にコンビニや百均だのの
チェーン店がオープンする。
それはそれで便利なんだが。
いざって時に困って
はたと気づくのだから
我ながら情けない。

さてパンクといえば。
今、三本の芝居の制作を
抱えていて、普通なら
僕がパンクしている処だが、
3カンパニーとも
そこは承知していて、
演出助手を置いたり、
劇団丸抱えでの
サポート体制を整えたり、
或いは有能な主宰自らが
大抵の仕事をこなしてくれ、
楽をさせてもらっている。

いやあ~愛車は新車みたいに
すいすい走ります
芝居も3本ともそうなるよう
頑張ります。



『ジョマクノギ』6/14~
『空の記憶』6/20~
『隅田川の線香花火』6/26~



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烏と象

2012年05月27日 | 身辺雑記
宮部みゆきの小説
『ぼんくら』には
烏(カラス)が登場する。

その中に。。。
烏は頭も良いので、
長年のあいだに
町の人々が自分らを
嫌うことを理解し、
よほどの早朝か夕暮れ
でなければ、姿をみせない。
。。。というような
描写がある。

江戸時代の深川あたりが
舞台の作品だ。

そして彼らは
僕が小さい頃もそんな
暮らしぶりだった。



これはある日の新宿。
ランチの見本を、まるで
「どれにしようかな?」と
悩むみたいに眺めるの図。

さて。猪や熊だのの獣が
山から下りてくる昨今。



昨日みた象さんです。
スカイツリーに程近い、
本所消防署の玄関脇。



隣に防災館があって、
結構楽しめます。

『ぼんくら』が描いた
江戸下町界隈。
昨日はよく晴れた土曜。

東京スカイツリーは
猛烈な賑わいをみせていた。

345メートルの塔を
見に行ったわけじゃない。
劇団桟敷童子の公演
『軍鶏307』を観劇し、
遠目から確認しただけ……。

ぼんくらに暮らしていると
同じ毎日を繰り返して
変化なく過ぎて行くように
感じちゃうけど、
烏が生活圏を変え、
世界一のテレビ塔が建ち、
当たり前だが変貌し続けている。

もっと目を凝らし
耳を澄ませなきゃと
改めて思いました。
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敷居

2012年05月25日 | 身辺雑記
宮部みゆきの時代物。
敷居を踏むくだりが出てきた。

すっかり忘れていたが、
小さい頃、確かにそれをやると
大人から怒られたものだ。

今は宜しくないらしいが、
当時は口より先に手が出て、
踏んだその足を叩かれた。

えっと
教育法や迷信について
語る気はない。

忘れたのは勿論、
年をとったからだが
「敷居」そのものを
見なくなったってことも
大きいだろう。

我が家はワンルーム。
敷居はないし、同世代で
一戸建ての日本建築に
住まう者はなかなかいない。

さて、芝居屋目線でいえば。
「どうしたって芝居辞めねぇなら
うちの敷居はまたがせねぇ!」
と勘当されるの図は、
流石に今はない。
これは演劇がまだ
社会革新運動と一緒だと
世間から捉えられていた
少しく昔の話だ。

それとは別に、チラシを渡すと
「凄いなぁ」「面白そう」
「有名な人出ないの」などの
声が発せられ、けれど結論として
「敷居が高い」って流れは
ちょくちょくある。

実際そう言うのと、
ほぼ同じ意味の言葉なのと
合算すると・・・。

家に敷居がないと書いた。
学校教育にダンスが
導入されるそうだが
敷居を下げるのは、
これに限る。

「演劇」をまたいで
「心」を叩かれる!
これが一番いい。

そんなことを考えながら
読み進めたら頭に入らず、
数頁戻って、また読み返した。
「ぼんくら」なことをした。

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キャンペーン

2012年05月23日 | 身辺雑記
気温が10度もup
麦酒が美味い一日でした。

そんな時節もあってか
ビールメーカー各社張り切ってます。

スカイツリーのお膝元
アサヒは5.22開業記念と銘打って
A賞「展望デッキペア券」を
ぶつけてきた。
これはなかなか強力だ!

サッポロは何故か宮崎とタッグ。
鶏いぶし手羽が当たるそうだ。

おっと補足です。
アサヒは麦酒類に限らず、
十六茶やミンティアなど幅広く
グループ全体での展開。
かたやサッポロは、
プレミアムアルコールフリー
限定のキャンペーン。

で、わが愛するキリンはといえば。
一番絞りとのどごし生が、
それぞれ打ち出している。

前者は自宅でフローズン生が作れる
サーバー(A)のほか、
真空二層の魔法のジョッキ(B)、
スゴ泡グラス(C)の3コース。
後者は「初仕込み限定缶」を
10万名にプレゼント。。。

正直、他社のものより
魅力を感じない
だけれど買い続けます。
残念ながら一番絞り1に対して
のどごし生5の割合になりますが…。


麦酒片手に、ザックジャパンと
火の鳥ニッポンを応援したい
ところだが・・・今から
愛妻の舞台初日なので六本木へ。

『やってきたゴドー』観劇です。
5/23~27俳優座劇場。
名取事務所公演。
(作/別役実、演出/K.KIYAMA)

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金環チケット

2012年05月22日 | 制作公演関連
金環日食
多くの方が楽しまれたようです。
僕はあまり興味なく。
ただ、めがねが凄売れ
と聞いて、今更ながら思った。

立った一回だけで勿体ないな、と。
金星が何かなる日があって
そん時にも使えるとかの
噂も耳にはしたけど
いずれにしろ使用頻度は少ない。

さて、僕は今
三本の芝居に関わっている。
それも六月中に・・・

こんなに売れるんだったら、
チケットにめがね
付けとけば良かったな、と。

そしたら天体ショーを見られた上に
数週間後に芝居も観られるとゆ~
一粒で二度美味しい

いや、めがねだけなら500円のところ
3000円ほど上乗せになるとか、
ロット数を考えると、単価は?とか、
細かく考えれば問題は山積なのさ。

まるで関心なかった分、
10億近い売り上げって聞いて
つい、浮き足だってしまったのと


三公演のそれぞれのチケットの
売り方&売れ行きを考えて
若干の現実逃避
・・・一瞬ね。
さ、明日から三本とも
張り切って取り組みますぜ。



ピタパタ『ジョマクノギ』
6/14~17(せんがわ劇場)
http://homepage2.nifty.com/k_imai/

演劇集団阿吽『空の記憶』
6/20~24(スタジオAR)
http://www.theater-aun.jimdo.com/

遊戯空間『隅田川の線香花火』
6/26~29(浅草木馬亭)
http:/y.fantasia.to
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ふたつのチェルシー

2012年05月21日 | 身辺雑記
ヨーロッパCL
イングランドのチェルシーFCが
初優勝
おめでとうございます。

創部107年目、悲願の戴冠だ。

   

試合は昨日。
日本では既に金環日食一色で
いまひとつの盛り上がり
わが国でも人気の高い
バルサやミラン、レアルが敗れ
一般的にいえば「渋い」
チェルシー対バイエルンって
カードも影響したのだろうか

あ~なたに~も~
分けてあげたい~
ほ~ら、チェルシー、
もひとつチェルシー~

唐突のようですが……
ロンドン南西部の街チェルシーに
拠点を置くのが、新チャンピオン。
そして、その街の
「響きが良く覚えやすい」
「愛らしく洒落た感じ」などの
理由で命名され、発売以来
広く親しまれているのが
明治の「チェルシー」なのだ。

今朝空を見上げなかった人はいても
バターやヨーグルト味の、
花柄パッケージのキャンディーを
食べたことのない人はないはずだ。

直接の関連はまるでないんだが
ただ。
堅実な守備と組織力のある
サッカースタイルと、
大ブレイクはしてないけど、
シモンズ(71)に始まり、
南沙織(76)、あみん(82)らに
歌い注がれたCMソングとともに
ロングセラーな飴には
共通点があると僕は思う。
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大謝恩祭

2012年05月19日 | 身辺雑記
ピンク色の上質紙に
墨一色のチラシが
ポストに入っていた

駅前の懐石料理のお店のものだ。

《おかげさまで20周年》
《開業20周年記念》

と華々しい見出しが並び、
中央にはご飯、汁物のほか
六品の美味しそうな御膳の写真。

期間は5/21から10日間
平日ランチタイム限定とあり
《当店看板メニュー
『●●御膳1260円(税込)を》
と続いて。。。(※)

モノクロ写真を挟んで、
その下に大きく
《開店当時価格1,000円》と。

B5表面のみの地味なチラシ
ともいえるけど、踊る文字は
なかなかの迫力であります。

価格は二割安。恐らく
懐石料理店としてはランチの
1260円自体頑張った数字
なのでしょう。
そこからの260円引き。

ただ。お店の気合ほど
「大謝恩祭」
我々には伝わらない気が……

facebookの上場が話題になった
同じ日の東京の片隅。
まだまだ長いトンネルから
抜けない日本経済を、
一枚のチラシが物語ります。

我々芝居屋も、毎度
チケット料金には心を砕きます。
どれほど観客の皆様に
伝わっているか
甚だ不安なのだけれど……。
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先に見えるもの

2012年05月18日 | 制作公演関連
力のある俳優達が、かつ
適材適所に配役された
ピタパタ公演『ジョマクノギ』
(作・演出/今井一隆)

スタッフも顔を出し始めて、
大まかな全体像が見えてきた。

どの公演もそうだけれど、
ここいらで創造という名の
「山登り」の勾配がきつくなり、
当然、肉体的精神的負荷も増す。

さらに詳しく言えば。
一度選んだ道を諦めて戻ったり、
焦る気持ちにブレーキをかけて
切株に腰を下ろして話し合う……
そんな稽古場の逡巡や決断を
繰り返す中で目指す頂上が
見えてくる。

勿論、この「見える」はまだ、
肉眼で捕らえるそれではなく
稜線の先の、雲に霞んだ
「見えるだろう」頂のイメージ。

正直地味な作品ではある。
大音量のなか叫んだり踊ったり、
壮大な場面展開や本物の炎や
大量の雨や紙吹雪が舞うことも、
どれも全くない芝居だ。

だけれど。
『ジョマクノギ』という舞台の
頂上から見える風景は、
今までなかったものになる、
という予感が強い。
まだ五合目にも達していないが。

これまた地味な仙川って街で
6月14日~17日に上演の舞台へ
足をお運びくださいませ。
「素晴らしい眺め」を
是非ご覧あれ。

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江戸の華

2012年05月17日 | 制作公演関連
「火事だ、火事だあ~」
    
火事といえば江戸の花。

江戸の頃は、きっとまだ沼地で
片田舎だったろう池袋。
今は新宿渋谷に次ぐ乗降客のある
巨大ターミナル駅で。
その西口には、警察署と消防署が
並んで建っている。

そこから200メートル程の場所で
こないだ火災があった。

煙は見えず、詳細は分からないが
10台を超す赤い車両。。。しかも
梯子車等の派手目なのじゃない
化学なんちゃらとかが集結。

「何だか地下で爆発だかあって、
車が先に進めません。
お時間大丈夫ですか?」と
ヨシ●イのでっぷりした配達員が
汗を拭きふき、お客様に
携帯で謝っていたので
そうゆう事故だったのかも知れない。

さて。江戸の華はほかにもある。
落語家や歌舞伎役者、そして芸妓。

『隅田川の線香花火』に登場する
三遊亭園朝のヘアスタイルは
園朝髷と呼ばれトレンドだったそう。
また、芸妓は男性の憧れ。
今でいう女優やモデルの人気があり、
また他方では、政財界の大物と
強いパイプを持っていたそうだ。

そんな時代の親子の葛藤を描く
『隅田川の線香花火』は、
井上馨や山岡鉄舟など
歴史上の人物も多数登場する
群像劇(6/26~29、木馬亭)。

ホームページはこちら
http:/y.fantasia.to


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