敏腕Pの日々のつぶやき

テアトルシアター代表、と言ってもたった一人。敏腕演劇プロデューサー目指し、観劇評や日々の生活で気になったことを綴ります。

ある日の劇団制作者

2006年03月29日 | 東演
 ニュースなどで、すぐ海外と比較するけれど、小さい頃に親から「誰々ちゃんのおうちと較べるんじゃありません!」と叱られたことを思い出すのは、私だけ?
               
 人は人・・・。それぞれのお国柄があると思う。勿論、良いモノは取り入れた方がいいに決まってます。ただ何でもかんでも較べるな!と。
 それをわかった上で述べるわけで、決して羨ましいとか、そーなればいいな~とか言いたいわけじゃない。かと言って、断固現状を堅守すべし、とゆうわけでもないんだが
                      何が、と言えば日本の演劇制作の話です。何から何までやるんです。でも欧米では企画・票券・広報など職種を分けているのが当たり前・・・。
 さて今日は、東演創立メンバー・笹山栄一に外部から出演オファーがあったので「マネージャー」として同席してまいりました。声を掛けていただいたプロデューサーから、作品の説明やカンパニーの特色、さらには稽古日程などなどお聞きして……。

 外部出演といえば、昨夜のフジ(業界的にはCX)の『世にも奇妙な物語』に弊団・矢野泰子が出演しておりました佐野史郎・戸田菜穂主演の「奥さん屋さん」の1シーン。妻を省みなかった夫が、バスの中で仲睦まじい老夫婦を見て、亡き妻に思いを馳せる重要な場面・・・。舞台とは違う表情で演技をしている(加えてテレビに出るという意識がない)ので気付かなかった方も多いかもしれません。

 午前中は来年2月の公演の仮チラシの作成。前段の打ち合わせの為新宿に出て、戻って『月光の夏』地方公演の見積書を会館に送付し、そのポスターチラシの打ち合わせをデザイナーと電話でこなし、演劇祭のスタッフについてくれた役者にギャラを払い、その合間を縫って『見果てぬ夢』のチケット処理・・・てな調子。
 あ。日本だって、大きいところはちゃんと分業化されてますので念の為。

 そんなこんなの月末(っつか年度末)、精算も出さなきゃ…なんだが、間もなく『見果てぬ夢』の稽古も始まるし・・・そうそう、なのでここ数日は1階(劇場)と3階(稽古場)で自主稽古が繰り広げられております!

 5/6日(土)~14日(日)、東演パラータにて。
 近々、稽古場日記もスタートする予定です。
 そちらもお楽しみに
 
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激戦☆イタリアン

2006年03月28日 | 身辺雑記
 桜がだいぶ、いい感じじゃあ、あ~りませんか
街ゆく人の服装も春めいて、オープンカフェで陽光を浴びる姿も増えています・・・カフェブームは弱まる気配なく“おしゃれな街シモキタ”にも、元々多かったが更に増えてます!
 東演パラータへの送迎車の発着点ともなっている「TAPATAPA」、その斜め向いにはライブバー「440」、最近その向いにも新しいのが出来た(名前覚えてないや)、さらに茶沢通りとの三角地点の「fufu」はデリカフェで、所ジョージさんの奥様のお店として、つとに有名。
 このわずか100mない中に4店舗あるありさまのシモキタ・・・激戦です

 その近く。下北沢南口商店街(狭い狭い…小池栄子パパのゲーセンだのラーメン山頭火だのある道)と茶沢通り(バスの走る2車線道路。サンゲン茶ヤとシモキタ沢を結ぶのでこんな名前…)の間をほぼ並行に走る道(カレーのココイチや靴のステップなど。更に駅方向に進めばファーストキッチンもある道)にもっとスゴイ激戦区が

 今まで千石自慢ラーメン系の「せんごく屋」が入っていた所にバルがオープンしました。「Bar Enotria DIANA」・・・木目調のカウンターと足の長い丸テーブルは立ち呑み可能な作りで、そのカウンターにはハムがぶら下がり、オリーブオイルなどのビンが乗る…もろにイタリアのバル(Bar)。
 同じビルの2階にもイタリアンの「パンコントマテ」。2階と言っても、1フロアに2店舗なので、1Fにバルとお好み焼き屋。お好みの上がパンコントマテで、バルの上はカレー屋さんだ。
 で、狭い道路の向いにイタトマの「カフェJr.」……と、イタメシ系のカフェが3軒ぶつかる絵ズラなのだ。

 さてランチに限って比較すれば・・・
 やはり、リーズナブルさではイタトマだろう。650円~。
 パンコントマテは850円~だが、サラダ・大盛り・ドリンク各種などから2オプション選べるボリュームと独特の太麺が魅力!
 750円~のダイアナに、今日初めて行ったけれど…。手打ちの太麺(フィットチーネ)or手打ち細麺(タリオリニーネ)orスパゲッティ(日本ではパスタの総称だが、本来の意味の1.4~1.9mmのロングパスタ)から選べて、ドリンクとフォカッチャがついてくる。コーヒーを頼んだがイタリアンテイストの濃い目でGood(当然エスプレッソと、紅茶もあり)だった。それにも増して、とにかくフォカッチャが激ウマでした!! よく日本のイタメシ屋さんはフランスパンを添えるけど、このあたりのこだわりもなかなか・・・。
 とどのつまりは棲み分け可能な闘いとも言えるのだが。他人事ながら今後の展開が楽しみだ!!
フォカッチャに感動して「ダイアナ」の夜メニューを見せて貰う。生ハムやサラミに始まり、サラダや串焼きに、オリーブやレバーパテなどアンティパストも充実! ワインだけで3頁のドリンクリストには赤2リットルボトル(¥4980)、750mlボトルも赤白とも高くて7000円代と泣かせます。イタリアビールがないのが寂しいが(勿論ビール自体はあって、カールスバーグとギネスと、2000円以上するベルギービール)、あとガスとノンガスのミネラルを有料で置いてもいる…。
 興味深いお店☆発見である

あれ? 激戦の話から「演劇界も激戦だ!」って持っていき、そこに挑む東演の新役員人事に触れるつもりだったが・・・長くなったので明日以降に。
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行かせてッ!~沢井一太郎の憂鬱

2006年03月27日 | 鑑賞
予告通り、小池友理香客演の話。

 新宿は西口の郵便局の隣、紳士服店Aの地下にあるスペース107は瀟洒な造りの、キャパ180席の見るには良い空間だ!
 思えば『行かせてッ!』の初演の権利を東演が勝ち得、作者の畠氏に会いに来たのがこのスペース107だった。彼女は“プロデシュースカンパニーRe-Born”を率いて『お月様へようこそ』の公演中だった。結果的に、この公演以来リボンは活動を休止。久しぶりのパフォーマンスは、ファイナル公演ともなった!

 以前にも書いたが『行かせてッ!』は、東演での僕の記念すべき“初制作作品”だが、それ以上に畠氏にとっては、文化庁の「舞台芸術創作奨励賞」佳作を初めて受賞し、多くの劇団のオファーを得て劇作家として一本立ちしていく端緒となった作品である。
(03年度佳作受賞(3度目)『それどころでない人』は、05年朋友によって上演など)

 そーゆー思い入れ深い作品だけに、キャスト・スタッフとも幅広いフィールドから適材適所召集された・・・単純にチラシのキャストから所属を抜き出しても・・・大沢事務所、プロダクション・タンク、朋友、東演、ゲキ塾、ぐる~ぷSTING、円・・・と新劇から小劇場、映像系事務所と多種多様だ

 そんな中、小池は、98年東演版と同じ、主人公・一太郎の妹まどかを演じた。
 ライターとして自由気儘に生きる兄に代わり、家業の沢井商事の社長を務め、その中で番頭格の男と恋に落ちる
 昨夜で終演しているので書いてしまうが、まどかの慕った男は彼女を裏切り、会社の金を持って高飛びを試みる
                            
 その男の携帯に向かい啖呵をきって最後に「プライド!」と決め台詞・・・これが前回も泣かせたけれど、今回はさらに深い意味を持って客席に迫ったのだ!!
 実は小池にとっても本作初演はターニングポイントとなった舞台といえる。女優が、娘役から大人の女へ移行する難しい時期に、この『行かせてッ!』と出逢い、00年『花になりて散らばや』での大役(ヒロイン樋口一葉と火花を散らす青木しづ役)を経て、03年『www.com』で主役のキャリアウーマン・艾揚(アイヤン)へとつながる、その大いなるきっかけの舞台となった作品のひとつだ。
 この時間が「プライド」には込められていた。

 ん? まどかも男に去られるが、艾揚も離婚しちゃうんだったな。。。いや、深い意味はないのですが

「捨てた女からの携帯に出る?」と観劇されてない方は思うでしょう。実は、沢井家の父・倫太郎が幽霊として出てくることから様々な事件が起きる作品で・・・なので、まどかからの電話を男は切っても切っても切れないのです。

 芝居の本線の、父倫太郎と妻歌子、一太郎と現旧二人の彼女など……語るべきところは沢山あるのですが、ま、東演のHPだしね。割愛します。
 
 個性豊かなカンパニーで皆ステキでしたが、少年真(マコト)を演じた国分真紀さんが爽やかな風を常に舞台に吹かせ、特に好印象だったことを添えて

波に乗る小池友理香
     5/19→21 しずくまち♭『ゆびさきのさき』
     沼田絵本美術館(世田谷)に早くも客演☆決定!
     (作・演出/ナカヤマカズコ)
                         
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『舞台のバラード』他より

2006年03月26日 | 鑑賞
 本日、2度目の準劇団員の試験があった。
 受験者は違うが、語ることは前回とカブるだろうから省略して(新人については4月になったらどこかで紹介したい…)
 で。今日は客演の話・・・
                
 シアター×(カイ)で行われている「世界の秀作短編研究シリーズ:フランス編」(3/14~31)の5本のプログラムの中の、3/22夜、25夜、26昼に上演された『遺灰とちょうちん』『「舞台のバラード」他より』に、弊団所属・星野真広が出演した。二部構成で、星野は後者の『舞台~』のみ出演。

 この『舞台のバラード』の作者が、僕の観た25日夜の回、会場に来ていた。
 フランス劇作家協会の副会長でもあるジャン・ポール・アレーグル氏で、同日昼に上演された『隔室』を書いたミシェル・アザマ氏(彼は同会会長)とともに終演後挨拶をした。アザマ氏は、いわゆるフランスはパリの男という風情の、すらりとした長身で手足も長く、スーツの着こなしも洒落ていた。そしてシャイ。かたやアレーグル氏は、くせ毛と愛くるしい目を持ち、たわいもないセーターのお腹は出ていて、饒舌だった。南仏の気のいい男というところか。

 そんな彼、アレーグル氏の作品自体は、実にフランス的だった!
 コント集『舞台のバラード』から3編、『舞台のゲーム』から1編を選んだオムニバスで、例えば一本目は、未来人が「古代遺跡」として、観客のいる2006年3月25日のシアター×を発見し、実際に照明をつけたり音楽を流したり観客の腕時計から時間を読み上げたり……(『探検者たち』)。
 パンフレットに「クラウンが演じることを想定した道化芝居」とあるように、恐らくフランスであれば、ドカドカ笑いが起こる芝居だったのだが、元々笑わない日本の(特に東京の)客席は、サワっとなる程度。
 星野は上記作品には出演せず『可愛いブラウス』『最後の台詞』に登場した(他の作品の時は舞台下手の椅子に座っている)が、反応は似たようなものだった。
 ホンがつまらない、演出が悪い、役者がヘタ・・・そのどれでもなく、恐らく文化の違いなのだ。まあ、笑えばいい!ってわけではない。笑わなくても面白かったと思って帰路についた人は多かったろうし、こーゆー作品に触れること、気に入った人はまた観に来て、友人に勧めたり、自分で上演したりすること・・・それがこのシリーズの狙いであると察せられる。

 別役(一の会への客演)に続き、東演ではまず扱わない作品=フランス現代演劇へのアプローチを果たした星野。また今回は、演出が青年座の新鋭・千田恵子氏、共演者も青年座・昴・朋友と、錚々たる劇団の俳優たちとの手合わせとなった!
 本番は勿論、稽古場での“作品創り”の中に、きっと新たな発見とこれまでやってきたことへの確信・・・二律背反を感じたのでないかと思った。

 あ。数行前に「文化の違い」とまとめては見たものの、関わった演出も俳優も新劇畑が多く、戯曲をきっちりと非常に丹念に積み上げていたようですが、恐らくそのアプローチ自体が「文化の違い」のひとつで。もっと肩の力を抜いて演っていただければ、客席もリラックスできたのになぁ…なんて。
 ・・・冬季五輪でカーリング女子が、その活躍からのちに「カーリング娘。」と言われて人気を得るが、特にマリリンこと本橋麻里はTVに向かって耳を引っ張りひょうきんな顔を全国(あるいは世界)へ発信したわけだが、それはそれとして、彼女はプレイには真剣に臨んでいたわけで・・・。
 かなり解りづらい例だと我ながら思うのだが、この日の舞台に限らず、つい「新劇」の陥る“魔”であって、それはあまりに深い課題だから、この程度のわかりにくさで勘弁してください・・・
明日は、小池友理香の客演の話を・・・。
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ユーゴザパト☆きたる

2006年03月24日 | 鑑賞
 東演では、今日も沖縄舞踊の稽古が行われた。
 間もなく台本も上がる予定…。7月の公演へ着々と進んでいる。の、前に5月にはP・I・C-3『見果てぬ夢』・・・稽古はいよいよ4月3日より。
              
 さて。
 80年代後半ロシアの演劇界に衝撃を与え、世界に打って出た「ユーゴザパト劇場」が、3月いっぱいで劇場を閉じる天王洲のアートスフィアで公演を行っている(26日まで)。90年の初来日以来、単独公演はもちろん、東演との合同公演※など日本での活躍もめざましい彼らである。ここアートスフィアでの公演も今回が3度目だ。
                                 
 今回のレパートリー(彼らは数本の作品を日替わりで上演するのが当たり前)は『マクベス』と『巨匠とマルガリータ』の二本。前者を21日、後者を22日に観劇してまいりました。
『巨匠~』は怪優アヴィーロフの追悼公演も兼ねていて、彼の演じた「悪魔ヴォランド」を、ユーゴザパトを率いるベリャコーヴィッチ自らが演じている。ヴォランドが劇場を占拠し、黒魔術で観衆をパニックに陥れるシーン、マルガリータ(文学界から去った「巨匠」を慕う本作のヒロイン)を呼び寄せ、悪魔の大舞踏会を開催するシーンは、ともにベリャコーヴィッチらしいスペクタクルに充ち満ちた舞台! 圧巻だ!!
          
『マクベス』はさらに完成度が高く、青と赤の照明の中、モノトーンの衣裳(一分銀の鎧を着た者もいるが)・・・回転する4枚の扉という簡素な美術なのだが、舞台に広がる“宇宙”は、シェイクスピアの普遍性を力強く客席に訴える! いやシェイクスピアというテキストを使って“今”を捕らえた「ベリャコービッチの作品」と呼んでも過言ではない!
 確かにシェイクスピアといえば「台詞」…つか、言葉遊びが味噌で、様々な言語に翻訳されては、星の数の公演が行われていますが、なかなか上手くはいかないわけで…。勿論、その再現に力を注ぐことを否定はしないけれど、むしろユーゴザパトのような方法論の方が、結果としては「シェイクスピア先生」のやりたかったこと=観客(含パトロン)を楽しませること、に近いのじゃあないのか・・・と、思います。
(アラ、なんか生意気を言ってるな

『マクベス』では3人の魔女を、上半身裸の男優が、仮面を後頭部に被って演じます。中でも、僕とも親交の厚いアレクサンドル・ザドーヒンの、背中の鍛え方が素晴らしく、あの動きだけでS席7000円は惜しくない勢いだ!
 その他、ユーゴザパト一番のお調子者で、顔が日本人ぽいことから東演の面々からは「山本さん」と慕われているミハイル・ドーキンのドナルベーン(マクベスに暗殺されるスコットランド王の次男)や、東演+ユーゴザパトの『三文オペラ』で主人公のメッキーを演じたナウモフのマクダフ(後半マクベスに反旗を翻した結果、妻子を殺される貴族)も良かったし・・・やはり、ユーゴザパトの大看板女優=イリーナ・ボチョリシヴィリ演じるマクベス夫人は大迫力!! 艶もありまっせ
 早いもので、かくいうユーゴザパト劇場も来年は30周年だ
 地元の悪ガキ・ベリャコーヴィッチが、タクシー運転手やカメラマンやを集めた「アマチュア劇団」から始まり、今やロシアの一流芸術大学を卒業しても入れない「名門」へと変貌した。ロシア人民芸術家になったベリャさん(ほかにアファナシェフ=今回マクベスも)だが、エレガントさを増しつつ、まだまだ突拍子もないアイデアは健在だ!
 今回は2作とも新作ではなかったが……。これからさらにスゲエものを創ってくれるに違いない!!
                   

※東演とユーゴザパト劇場
 『ロミオとジュリエット』から始まった競演は、『どん底』『三文オペラ』と日本人は日本語で、ロシア人はロシア語で演じる新機軸の演劇として高い評価を得ている。ほかに出演は東演のみ、ベリャコーヴィッチ演出の『モリエール』もある。 
 




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工房修了公演終了

2006年03月20日 | 東演
 昨日は…というか、ここ数日すごい風で、劇場の搬入口脇に立っていた掲示板が壊れた。

 1978年、明大前から移転して劇団員が汗水垂らして鉄工所を改装した「東演パラータ」。掲示板は、翌年11月『楽園終着駅』(第42回公演)の時に造られたものらしい。補強など施しながら幾星霜・・・27年にわたり、東演のポスターをはじめ小屋を借りた若い劇団達のチラシや趣向を凝らした掲示物を、代田一丁目及び周辺に住む人々の目を楽しませてきたわけだ。
 何でもカンでも“縁づける”悪い癖が僕にはあるが、この長きのお勤めの最期が、養成所から「俳優工房」と名もシステムも変えた、その第一期生の修了公演の千秋楽だったってことは、東演における節目である“今”を、象徴するように思えてならない・・・。

 その工房。強風に負けない熱い演技で一年を締めくくりました。
 四人の工房生のうち一人が直前で体調を崩して、Wキャストのはずがシングル4ステージとなり、それは同じ釜の飯を食った同志としては残念なことだが“一人の俳優”にとっては貴重な体験になったと思う。一日2ステージを二日続けることは、俳優として体力的にも精神的にもハードなことだからだ。
 また、演目はチェーホフの、かの有名な『プロポーズ』と短編二編。今の若者にとっては「歴史上の人物」として認識はしていても、自ら触れることは少ない題材であり、体の中をこのような古典を通過させられたこと、これも大いなる体験になったと思う。
 いずれにしろ、お疲れさまでした。
で。打ち上げ。…そうそう、俳優工房のスタッフは、美術・照明プランに南保、照明オペに姶良、音響プランオペに古田、舞台監督原野という東演の先輩俳優陣が務めました。彼ら含め、仕込み・受付・バラシを手伝った先輩達に、養成所の卒業生も顔を出しての宴となりました。
 健闘を称えつつ、厳しい苦言もあり、夜は更けたのでした。
そして、それぞれの、ここからは新たな一歩。それは東演に入り、同期として名を連ねる仲間だとしても、一人の「俳優」として・・・。
               



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稽古場訪問、及びインフォメ

2006年03月19日 | 東演
     昨日から始まった、劇団東演俳優工房修了公演が
       残すところ、あと1ステージとなりました。
       僕は、その最後の回を観るので、感想等は明日!
さて。見事、WBCでは
我が王ジャパンが三度目の正直で、韓国を撃破
いよいよ世界一に王手なわけです・・・
苦渋をなめた主人公が這い上がって最後に勝つ!
ドラマです! ここまで来たらもうひとつ!!
再び・・・「God Bless You!」

 実は、そんな台詞の出てくる芝居の稽古を先日見てきました。

 23日、三鷹台にある「劇団朋友」さんの稽古場にお邪魔しました。
 以前にも少し紹介させていただきましたが、弊団の小池友理香が客演中の『行かせてッ!~沢井一太郎の憂鬱』の稽古見学をば。
 小池の客演する集団は劇作家・畠祐美子さんのプロデュースユニット「Re-Born」だが、畠さんの作品を朋友が上演した関係で稽古場を借りているとのこと。東演よりも広い稽古場で、照明回路も這った「アトリエ」にはセットが仮組みされており、そこで通し稽古の前半を見せていただいた。(ちなみに舞台美術は『浄瑠璃の庭』の小池れいさん

 やはり余所様の稽古場にお邪魔するのは、友人の家を訪ねるのと同じ、ある種の緊張を伴いながらも何だか心弾む…こそばゆい気分である。
 東演で一度上演している作品(98)なので、ストーリーを追う必要はなく、落ち着いて細かいところを見せていただいた。
 役者が違うから、随分と舞台の印象が違いました。
 プロデュースカンパニーの特色で、質感の違うバラエティに富んだキャスティングは魅力的で、期待が高まりました。意地悪にいえば、アンサンブルとしてまとまるところまで行ってないわけですが、これから通しを重ねていけば本番には面白い舞台になるに違いない!!!

 Re-Bornファイナル公演
 『行かせてッ!~沢井一太郎の憂鬱』
  作/畠祐美子 演出/内藤裕子(円)
  スペースゼロ(新宿西口)
  3/24(金) 15時/19時
    25(土) 15時/19時
    26(日) 14時/18時
  日時指定・自由席 4000円(前売当日とも)

 同じ時期、フランスの秀作短編研究シリーズに星野真広が登場します!

 『舞台のバラード』ほか
  作/J・P・アレーグル 演出/千田恵子
  シアターX(両国駅西口)
  3/22(水) 19時 ※公演日変則につきご注意を
    25(土) 19時
    26(日) 14時
    27(月) 14時*ワークショップです。
  全席自由(期間有効) 3000円(前売当日とも)  

さ。ではそろそろ修了公演を観る準備に入りましょう
それにしても、すごい風が吹いているゾ・・・。
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ゴッブレスユー

2006年03月17日 | 身辺雑記
事実は小説より奇なり

WBCでアメリカがまさかの敗退。
  タナぼたの日本は三度、宿敵韓国と闘う…。
  ここで日本が勝つのがドラマだ。
  (私が日本人だからじゃなく、二度負けた方が
   次に勝つのが筋書きってもの…)
  はてさて、一筋縄ではいかないのが事実だ、とすると…。
日本に奇跡の準決勝進出をもたらした功労者はメキシコ
そのメキシコから五週間の語学研修を終えて帰った学生と
昨夜、呑んだ
       とても面白かったので何処かで
         タップリ時間を取れればと思うが…。

例えば、皿を洗わずシンクにどんどん溜める下宿先の女主人、
120ペソの入場料が半額に下がるドアマンなど
飛び出す土産話は、確かに僕らのイメージする
メキシコという国と合致する。
……とは言っても、たった五週間の、
   しかもメキシコシティに次ぐ第二の都市
   グラダラハラの、さらには名門工科大学周辺の話だから
   心細いこと甚だしいんだけど……
既に準決進出を絶たれたマイナスのモチベーションの中で、
あのアメリカに勝つとは誰も、何よりメキシコ人自身が
思わなかったことだ!
          今日あたり「メキシコ」の検索が
              すごいんじゃないかな?

とにもかくにも、たまさか呑んで、メキシコの話で
盛り上がった翌日、こーゆーニュースが飛びこんでくるのは
面白いナ。
それから神様はやっぱりいて、疑惑の判定の分、
アメリカには罰が当たったということか?
このチャンスを是非活かしてほしい。。。
王ジャパンに幸運あれ
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杉並演劇祭その3

2006年03月16日 | 鑑賞
   いきなりこの頁に来た方へ。
      劇団東演の制作者である僕は、
      今回から杉並演劇祭の実行委員に
      名を連ねており、現在開催中の
      同演劇祭の作品で観ることができた
      舞台の感想を書きつつ、演劇祭全般の
      課題なども書き散らしております。
      今日の話は昨日のつづきです・・・

「最後のアマチュア球団」が学生の卒業公演ノリの、勢いで押す芝居に対して、セシオン杉並での電劇『過ぎ去りし日々』は、基本に忠実でかつ鍛え抜かれたレベルの高い作品だった。
                             
 構成・演出がミュージカル『アニー』初演や、傑作の誉れ高い『ブンナよ木からおりてこい』、芸術祭大賞受賞『ドラム一発!マッドマウス』を代表作に持つ篠崎光正氏である(というか、電劇は彼の集団なのだが)。文豪トルストイのたった数十頁の短編を、2時間のミュージカルにまとめあげた手腕はさすが! また照明・森脇清治氏(東演も大変お世話になっております)をはじめとした超一流スタッフをバックに従えた非常にエレガントな舞台で、それは衣裳に顕著にあらわれていました。……セシオンという劇場機構も勿論ありますが、役者にピンスポット当たってましたからネ、杉並演劇祭の中ではなかなかないこと。観客全員に配られるリーフレットも裏表カラーのもの、ヒエ~!!
 真面目な話、600弱の会場の7割、僕の観たステージでは埋めていました。この部分も立派で、やはり単に「発表」にとどまらず「動員」も考えないと…。税金を使った「区」の行事である以上。
 それをクリアしてる電劇のところで書く話じゃないんだけど・・・。

 白い衣裳をまとった「馬」たちが、(主人公のホルストメールはじめ、個性豊かな馬が沢山登場するのです)まさに疾駆する舞台でした!!!
 かわいい子供達も5人、仔馬などで登場し、見事な演技を披露するのだけれど、特に一番チッチャな、思わず名指しで書いてしまうが、加藤ゆららちゃんの素晴らしさに、将来の日本演劇に大きな足跡を残しそうなスケールを感じました!
 彼女たちは「シノザキシステムキッズ」という教室の精鋭らしいのだが、客席にもお友達が沢山来ていて、その彼ら彼女らが、人間批判に富んだ哲学的な露西亜文学の舞台化を、しっかり最後まで観たことを、舞台成果と同様に特記したい。

 と。誤解のないようにあえて言えば「最後のアマチュア球団」がダメで「電撃」が素晴らしかった、とは言っていない。かたやストライクがいつ入るか解らない剛速球投手、かたや精密機械のようなコントロールを持ちフォームも美しい投手。前者は当然球数も多く試合時間が長い。後者はきっちり2時間で終わる・・・。これはタイプの違いであって、あとは好みの問題ということデス。

最後にちょこっと苦言…というか、恐らく桐朋の教授でもある篠崎さんも重々承知で、単にわかりやすいから「ミュージカル」という語を使ったとは思うし、いや、ミュージカルの範疇がどこまでかってのも難しいところだが・・・一般でいうところの「ミュージカル」には、この作品はなってなくてジャンルとしては「音楽劇」だったなあ、と。
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杉並演劇祭その2

2006年03月15日 | 鑑賞
 杉並演劇祭の特色を、12日付の当ブログで「まだ三回目で模索の過程ではあるが…」という前置きをして、
 Ⅰ)地元杉並に拠点を持つカンパニーに重きを置く
 Ⅱ)会場を区内広域に置く
 の二点にあり、まさに「杉並区の演劇の祭典」といえると書いた。大変面白く、かつ壮大な試みであるわけだが、それゆえに壁も高いと言える、とも。
 例えば会場のひとつ、高円寺会館は、学校の講堂というか体育館というか、校長先生の立つおなじみのステージとフラットな床があるばかりで、観客は後に行くほど見づらい構造なのだ。演劇に必要な最低限の照明設備もない。
 杉並演劇祭は、Ⅱの特色を持ち、近隣の住民が手軽に足を運べるプラス面の一方で、せっかく出向いても観劇状況において「演劇」にふさわしい会場が少ないマイナス面がある。
 セシオン杉並は大きく立派だが、この演劇祭に参加する集団であの大きさを使いこなす所は少ないだろう。今年は幸か不幸かセシオンが平日2日しか押さえられず、力のある集団が収まり、セシオンを希望した他団体には民間劇場が割り振られた。これは新しい方向性だし、結果的に正解だったと思う。前述の高円寺会館が今年度で御役御免となり、新たに演劇専用ホールに生まれ変わるという(まあ完成は先の話だが…)。このあたりも含めて光明はあると言える・・・。
 (演劇祭全般については、今後も小出しで行きます)

 12(日)夜 最後のアマチュア球団
 『Time/Limit』高円寺会館
 14(火)夜 電劇
 『過ぎ去りし日々』セシオン杉並
その高円寺会館で芝居を観た・・・。
 さすが日芸! 体育館のような空間のど真ん中に花道をこしらえて客席を上手と下手に各々半円に造る工夫で、多少は見やすくなっていた。
 さて。芝居そのものだが……。
 やはり大学には、まるでガラパゴス諸島に稀少種が生きているように「80年代小劇場演劇」が脈々と息棲いているのだな。これは皮肉ではない。コレステロールを気にして焼魚定食ご飯少な目を食べる中年が、焼肉定食大盛りに餃子をつけて食べる大学生を羨むようなもの。
 決してスマートじゃないが逞しくはある“熱い芝居”を先輩達から受け継いで・・・セリフは大声で、何故か突然踊ったり、真面目なシーンを笑いで収束させる・・・あのスタイルの炸裂である!
 劇団(あるいは劇場)のゲの字もつかない「最後のアマチュア球団」とゆーネーミングがまた「らしい」けれども、兎にも角にもエネルギッシュに約三時間(休憩10分含む)のステージをかましてくれた。
 いやあ、よく消防(救急、消防、レスキュー)を調べました。調べたからには書きたいのが人情。かつ17人の出演者それぞれにおいしいシーンを用意したので、そりゃ長くもなります。その見せ場は残して、余りに盛り沢山な話(そして無駄な笑い)を整理すれば2時間チョイで行けたはず!!とは思ったが、聞けば「最後の」がつくのは日芸(今更ですが日芸=日本大学芸術学部です)を卒業し、バラバラになるという…。
 彼等としてはきっと「盛り沢山」で行きたかったのだろう!
 話はご都合に過ぎたけれど、泣ける話で全然長いとは思わなかった。いやいやむしろ、とても面白かったのダ。

長くなったので、電劇は明日に・・・。
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