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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

11月の観劇を振り返る(後編)

2006年11月29日 | 鑑賞
 今月の観劇といえば、『大地のカケラ』の作と演出でお世話になった、はせひろいち氏、河田園子氏の仕事に触れないわけにはいきません。
(以下敬称略)

 劇団ジャブジャブサーキット『歪みたがる隊列』(作演出/はせひろいち)は、10/5~の名古屋・七ツ寺協同スタジオを皮切りに、北九州芸術劇場小劇場(10/21~)、大阪・精華小劇場(11/2~)と隔週のツアーで、ついに東京へ(11/16~。こまばアゴラ劇場)。

 多重人格障害をテーマにした作品ながら、公演リーフレットの言を借りていえば「人格が瞬時に変化する、いわば『役者冥利に尽きる』ような表現」を除外して組み上げた挑戦的な構成! そんな非常に高いレベルの劇作を、はせらしい飄々とした語り口で、もちろん十八番の謎解きも盛り込んで展開した素敵な舞台でした。

 余り触れられない“人格統合”をも優しい目線で描いて、クライマックスの、当事者の茜(咲田とばこ)と、代行人格ひろひろ(岩木淳子)の統合の場面は、弊団『大地の~』の溝口と安田のシーンをちょいと彷彿させるような温かいシーンで泣けました。これは演出的側面が強いか…。
 その点では、多重人格の当事者・代行者(計5人)がそれぞれの人格として場に居ながら、ちゃ~んと一人に見える演出も、舞台成果を高める大きな要因となっていました。

 前述、咲田、岩木に加え、前回どんどん蛇になる役(?)で圧巻だった小関道代が、キーパーソン茜の姉でさらなる成長を披露、コンブリ団からの客演ながら今やレギュラーで、座の核とも言えるはしぐちしんの重鎮ぶり(?)、はせが外部演出した『百円野菜』に続いての仕事となったNaoの新鮮な魅力など・・・他も触れられるだろうから、僕はあえて、分裂症患者・笠木を演じた岡浩之の演技に触れておきたい。今回はいつもより、かなりオイシイ役ではあったが、それもこれまで積みあげた努力の賜だ。前線と守備をつなぐボランチ的な位置で堅実に仕事をしたことに拍手!! もっと体を絞れば、なんつっても座内一の二枚目だしな…。 

 とにかく。連日の大入りも納得の一編

 はせひろいちと同世代で、京都四天王と言われた松田正隆の初期の作品『坂の上の家』を演出したのは河田園子。劇団昴が三百人劇場の三階稽古場で続けてきた勉強会(無料)の、掉尾を飾るにふさわしい作品でした。
 長崎の、文字通り坂の上の家で粛々と生活する、生きることへの賛歌に溢れた『坂~』は、次のステージで新たな歴史を刻む昴の姿と重なったからだ。

 具体的には、成長著しい上領幸子、登場のパジャマで寝ぼけた格好がやたら良かった(?)渡辺慎平といった若手を、座の中心的俳優の北川勝博、田村真紀がしっかり支える座組は、さすが昴と膝を打った!(いまどき、OHと思って膝を打つ人は、銭湯からあがって、タオルでパンパン自分の体を叩く人くらい少ないだろうが…)
 話の流れからすれば、長兄を演じた西村武純が本来もっと引っ張っていっても良いのだが、それが逆に上手く回って“リアルな家族”に見えたのは、彼の地なのか、演出なのか・・・。

 9月に銅鑼が、やはりアトリエで無料で上演した『明日は風のない日』を改めたのが本作で、それが第1回OMS戯曲賞大賞に輝いたと聞いた。なるほど『坂~』の方が整理されている。が、ホンとしては、荒削りながら『明日~』の方が僕好みではあった。

 本日、テアトルエコーに行く予定なので、叶えば今月は13作品(14観劇)となる。・・・見過ぎだな。。。


 
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11月の観劇を振り返る(前編)

2006年11月28日 | 鑑賞
 今月は、今日現在で12作品(13観劇)となっている。
 月あたまの1-4日の4daysで3本に始まり、2週3週は4本ずつ*と「仕事してるのか!」ペースで見まくったが、その反動か(?)、さすがに先週は1本に留まった。
 
*正確には第3週はジャブジャブサーキットを2回観劇

 11/3付ブログで「くろいぬパレード」と「東京ハートブレイカーズ」については触れた。
 今月の収穫はまず「演劇集団楽天団プロデュース」の『クッキーズ・テーブル』(作・演出/ウェズリー・イノック、翻訳/佐和田敬司・園田容子、芸術監督/和田喜夫)。東中野レパートリーシアターKAZEにて。
 
 豪州のアボリジニ(先住民)の、五代に渡る家族の系譜の話。
 6年間の日豪の交流から生まれた作品で、日本が初演になるという。そういえば、弊団も、中国との交流の中から日本初演となった作品があった(幸せの日々)。閑話休題。
 登場人物の一人ネイサンが政府の対日の仕事をしているなどというくすぐりもあるが、何と言ってもタイトル通り、ネイサンから数えると四代前の一族・クッキーが大切にしていたテーブルを巡っての、骨太の物語。

 アボリジニものは何本か観たが、話の運びが実が良く、ベテラン大方斐紗子氏の素晴らしい演技と相まって、強く心に響いた!

 一皮剥けたと思わせたのは「桟敷童子」。
 ベニサンピットを大胆に使ったセットがまず爽快だった『海猫街』(作/サジキドウジ、演出/東憲司、美術/塵芥)は、板垣-池下の二枚看板の交流を軸に、様々な登場人物にそれぞれの物語があって、少々散漫なのがキズだったが、今回は二人を離して配置。
 先発池下-抑え板垣の様相で、序盤、海女のイサナ(板垣)はやや控えめ。
 獄崎家の次男・龍次(池下重大)は、まず静瑠(川原洋子)を従えて斬り込み隊長を務めると、やがて、長男・軍次(原口健太郎)と拮抗。そこには兄の妻・茜(もりちえ)への想いが重なる・・・。
 また、三男信次(桑原勝行)とイサナの妹ナヨリ(中井理恵)は中盤で追加点を挙げ、ゲームを盛り上げる。
 勿論、本当に野球をやってる芝居じゃないデス。
 
 日露戦争勝利後の日本のはずれ、断崖絶壁に囲まれた港、通称「海猫街」に政府関連の調査が入り、貧しい街が「あわよくば」と沸き立つ。
 視察隊、海賊の末裔(嶽崎)、蔑まされている海女たち。。。それぞれの思いが、断崖の下、荒れ狂う海のようにうねり狂う!
 これが、あらすじ。

 で、まさにうねり狂う大スペクタクルで観客をグングン飲み込んで行くのだが、最後に、龍次とイサナが「俺が行く! 必ず戻って来る!」なんて約束しちゃうのは、いくら桟敷の王道とはいえ、余りにアマリに無理矢理すぎます!
 あれさえなければ円『ロンサム・ウエスト』を超えて、僕の中の一等賞になったかも・・・。
 プロローグで、ある女が年老いても男を待ってる場面はあるんだけどさ…。そーゆーことなら、いらなかったよ。
 と苦言は呈しながらも、このところ高まりすぎる(?)期待に、応えきれてない気もしたが、ウン、とにかくすごい舞台でした!!!

 やっぱ今、アングラを引っ張ってるのはここです。
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モガの選択その2

2006年11月27日 | 東演
  雨降りの上に、
   このモワッとした湿度の高さが、月曜日を
   あるいはこの月末を、憂鬱にさせます…。
   皆様はいかがお過しですか?
   今週で十一月も終わり、師走です
   熊がやたら出没した06年でしたが、
   猪年はモ~目の前です。

さて。。。モガの選択の続きです。

 東演も数年前まで、映画放送のマネジメント会社を持っていたことは昨日書きました。ちなみに「ぱら~た企画」という名前でした。

 昔むか~し、テレビの草創期に、新劇の先達がドラマやアテレコで活躍したあたりに「劇団の映放部門」の端緒はあったわけで、我が「ぱら~た企画」もその末席にあったわけです。ところが今は、映像の、あるいは声優に特化したプロダクションが群雄割拠老舗から新興勢力までが鎬(シノギ)を削っておるわけです。

 マスコミ部門を廃したのは、つまりそーゆー趨勢の中、ぶっちゃけ採算が合わなくなったからですが、映像の仕事を一所懸命やっている会社に太刀打ちできなくなった!というより、少々つっぱらかって言わせていただければ、東演の面々は芝居「が」したい役者達である!ということ。
 マネジメント会社を閉じる際、芝居「も」したい俳優達は劇団を去って行きました。勿論、芝居はしたいがマスコミも…であり、その言い方をかえた前述の「が」と「も」…つまり“モガの選択”だったのです。
 
 どちらが正しいとか正しくないではなく、個々の、「俳優」に対する、あるいは「仕事」や、もっと言えばライフプランまで含んだ大きな選択だったと思います!
 別の言い方をすれば、百貨店か専門店か。
 そして、東演は専門店といえばそうだが、もっと職人肌の「匠」に近いポジションだ!・・・というのは自画自賛に過ぎるだろうか。

 そーゆーわけで、これからも東演はそんなスタンスです。
 露出が少ないので、是非、劇場で「生」の役者達と出逢ってください。逆に映像で見掛けたら、けっこうラッキーなことかもしれません。
 願い事を3回唱えてみてはいかがでしょう

                    

 冒頭、なんだか年の瀬を思わせる書き出しでしたが、今日は、1年を締めくくる委員会がある。主に財政の話になる。確かに、これやっとかないと来年からの動きを建てられない。こりゃ、劇団も任意団体とはいえ、資本主義社会の中で活動しているので、圧倒的に必要です。
 ですが少々苦手です!
 だからせめて、晴れて欲しかったナ。


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モガの選択その1~映画のロケへ

2006年11月26日 | 東演
 今日(26日・日曜日)は映画のロケに弊団女優に付いて行った。まぁマネージャーである。

 制作者の仕事は、次回公演まで間がない時は、並行して次の準備をしながらってことになるが、『マーヴィンの部屋』の稽古初日まで一ヶ月以上あるこの時期、その準備にも当然入ってはいるが、再来年以降を睨んだ動きにも着手することになります。で、この手のロングスパンの仕事とともに、役者との絡みで言えばマスコミの仕事に対応可能な時期にもなりまして…。

 例えば、日曜を週のアタマというのであれば「先週」の・・・21日(火)に、厚生省主管のVPの仕事の打ち合わせがあり、笹山と矢野を伴って新橋の制作会社へ行き、22日(水)は映画の最終選考があり、岸並と光藤の二人の面接時間をアレンジ。その撮影が今日という具合だ。

ここで少々脱線。
 創立して間もなく48年になるが、伝統に裏付けされた信頼だろう、ありがたいことに通年で、様々なオファーをいただいている。けれど残念なことに演劇創造のタイトなスケジュールの中ではお断りすることが多い。
 大所帯の劇団は、内部に映画放送部があったり、別途独立したマネジメント会社を置いたりしている。東演も数年前まで、映放のマネジメント会社を持っていた。 現在はないので、マスコミの仕事は、公演のない時に限られる。よってマネージャーは不在で、制作が代行することになるのだ。
 話を戻そう。

 今回の、米国人監督Shaun Keenan による『Blind Love』のロケは、東京は町屋の、とある製作所の二階に間借りしている陶芸家さんのアトリエで行われた。
 岸並は陶芸教室の先生という設定だ。
 我々が着到した時は、盲目の主人公がろくろを回すシーンがまだ続いていた…。監督と衣裳さん以外は日本人、だが邦人のプロデューサー&カメラマンは英語を解すので、二ケ国語入り乱れての現場であった!
 ロシアや中国との合同公演や共同製作で、多言語の現場は日常茶飯事の東演のメンバーには何の違和感もないが、東京下町の閑静な町並みの一角での“インタ~ナショナルなロケーション”という風情はなかなかインタレスティングであった。

 長身でヤセッポチ、知的な顔立ちで、だから当然猫背のショーンが、時折オドけてみせると、賀来千賀子似の若きプロデューサーのさつきが絶妙のツッコミを入れる中、芝居とはまた別の緊張と緩和を繰り返しながら撮影は進んだ。

 結局僕は、岸並の出番を待たずして撤収。
 試写を楽しみにすることになった!

    なんで『モガの選択』なのかは、
       その2以降を待て!

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マーヴィンの部屋☆速報3

2006年11月24日 | 東演

   世の中的には飛び石連休なのか?
   だとしたら「いかがお過ごしですか?」
   そうでない方…「互いに頑張りましょう!」
   いや。でない方の中には、
   金曜休んで4連休なんて人も・・・
   その方には、別の一言を! 「ばか」。

さ。気を取り直して。
『マーヴィンの部屋』配役の続き…女優編を。

 客演いただく吉野佳子さんは、1968年第3回紀伊國屋演劇賞個人賞を『美しきものの伝説』の野枝役で受賞されている文学座の中心的俳優さんです。その他、『華岡青州の妻』『家路』などが数ある出演作品の中でも代表作と言えるでしょうか…。
 彼女の演じるベッシーと相対するのが、妹のリーを演じる和泉れい子。東演年間教室16期生で、入団は78年。産休を経て、97年『名無しの権兵衛』から本格復帰! 昨年、鵜山仁演出『フィラデルフィアへやって来た!』でのリズィー役が記憶に新しいところ。
 『大地のカケラ』で大地の祖母を演じたベテラン溝口順子は連投となります。今回演じる姉妹の伯母・ルースは、脊椎治療のため体に特殊な機械を埋め込んだ個性的な役どころだ。
 彼女と姉妹の父マーヴィンの入居先の候補となる老人ホームの、施設長には岸並万里子。『臨時病室』の看護師から管理職(?)へ転進です。
 シャーロット医師は、リーの長男ハンクの治療担当医師。精神科医である。演じるは腰越夏水。『そして、あなたに逢えた』では特養ホームの入所者だったが、これも一転、オハイオの精神病院に勤務する側に回る。

      ※      ※      ※

 『マーヴィンの部屋』本格的な稽古は1月から。
 今回はあくまで“速報”・・・スタートを切ったら、役者のブログと連動しながら、こぼれ話などお伝えできればと思います。

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カラスの声もしわがれる…

2006年11月23日 | 東演
『マーヴィンの部屋』速報3をお休みして。
客演のおしらせです。
いよいよ本日より、福田雅美が
「海千山千プロデュース」に出演します。
  11/23(祝)~27(月)
  笹塚ファクトリー
  『カラスの声もしわがれる…』
  (作・演出/鯨エマ)

 とある町長選挙を舞台にしたお芝居で、
 ……なるほど、それで声がしわがれるのか。
 チラシによれば、連日ホンモノの議員さんも登場して、
 声をカラス勢いで演説するとかしないとか

鯨さんらしいアイデア&行動力だ
衆院参院、都議に区議に市議・・・
党も、自民、民主、公明、社民、共産と
大変公平なキャスティング(?)なのだとか。

    本物のキャストも豪華!
    青年座、昴、東演、朋友といった新劇団から
    第三エロチカ、花組芝居、東京タンバリンと
    新旧の小劇場まで、
    さらには映像プロダクション、
    そしてフリーと、個性豊かな俳優陣が勢揃い。

なるほど。春には統一地方選。
ここ最近も、辞職した県知事の後任を決める選挙や
選挙権を持つ沖縄県民以外にも多くの国民が注目した
沖縄知事選等・・・皆の関心も高まっている時期だ!
「政治」に積極的な方はもちろん、
むしろ“ちょっと苦手”な方に面白いのじゃないか、と、
他人様の作品ながら少し思う。

いずれにしろ、
興味を持った方は、どうぞ劇場へ!!!

もっと、情報を知りたい方は・・・
http://kujira-enter.sakura.ne.jp/
をご覧くださいませ。
            
  
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マーヴィンの部屋☆速報2

2006年11月22日 | 東演
 昨日は日がな一日外回りで事務所のPCの前に座れず『マーヴィンの部屋』情報が一日空きました
 月曜に予告したキャストについてです。

 出演は・・・
 溝口順子、腰越夏水、和泉れい子、岸並万里子
 能登剛、姶良勇一、小野雅史、古賀浩
 吉野佳子(文学座)

 文学座から客演を迎えます。
 が、まずは男優陣から。。。

 注目は、小野と古賀、新人2人の抜擢です!
 
 これで、本年度入団の4人は、揃って入団年度に板を踏むという快挙を成し遂げることになります。
 小野雅史は、主人公ベッシーを診察するウァリー医師(能登剛)の弟役を演じます。今夏、利賀村のコンクールにノミネートした作品に客演した経験を是非生かして欲しいところです。
 古賀浩は、ベッシーの妹リーの次男チャーリー役。その兄ハンクには『大地のカケラ』のタイトルロール(大地役)で初舞台を踏んだ姶良勇一。
 つまり姶良-古賀が、映画のレオ様-ハル・スカーディノというわけだ…。

 映画との比較で言えば、能登=デ・ニーロとなる。
 先月の『朗読劇/月光の夏』市川公演のアンケートに奇しくも「左から二番目の男性(男2=能登)はロバート・デ・ニーロに似ていますネ」という文面があったのを思い出した…。

 さて。「マーヴィンの部屋」の主、マーヴィンは誰か?
 残る5人の女優の中なのか・・・
 速報3を待て!
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マーヴィンの部屋☆速報1

2006年11月20日 | 東演
 予告通り、東演の新作の話を・・・。

 なんだかすっかり東演の話題から遠ざかっていて、そのあたりを色んなところからツッコマれていたからではない。
 次回公演の形が、しっかりしてきたからだ
東演が次回皆様と劇場でお会いできるのは「第127回公演」にあたる『マーヴィンの部屋』(作/S・マクファーソン、翻訳/松本永実子、演出/松本祐子)。
 下北沢演劇祭2007に参加する作品でもあり、会場は、開催地・下北沢に君臨する《演劇のメッカ》本多劇場!!

 来年の2月21日(水)から28日(水)まで。
 タイムテーブルは……
 昼(2時)が22(木)、24(土)、25(日)、26(月)、28(水)
 夜(7時)が21(水)、23(金)、27(火)
 全8ステージ。

 デ・ニーロがプロデューサーの一人に名を連ねた映画『マイ・ルーム』。
 ベッシーをダイアン・キートン、妹のリーをメリル・ストリープ、彼女の長男をディカプリオが演じ、デ・ニーロは医師役で出演もして話題になったそれは、元はオフオフ・ブロードウェイで上演された『Marvin’s Room』という演劇であった。

 本邦初演は、翻訳・演出/松本永実子による昴P-BOX公演。
 本年4月、東京芸術座が翻訳/松本永実子、演出/杉本孝司によるアトリエ公演
に続いての、上演となります。

 あらすじ。。。
 ベッシーは、寝たきりの父・マーヴィンと脊椎を煩う伯母のルースを結婚もせず献身的に世話しています。彼女には、疎遠になっている妹・リーがいますが、長い間、二人は疎遠になっています。
 ある病に冒されたのを機に再会することになる二人。妹のリーは、二人の息子・ハンクとチャリーを伴ってやって来ます。二人の間に横たわる深い溝は埋まるのでしょうか? ベッシーの運命は・・・。

 東演公式HPのトップページも『マーヴィンの部屋』になりました。注目のキャスト含め、速報シリーズを明日以降もお届けします。


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ほしみの部屋

2006年11月19日 | 東演
 今日は寒かった
 Qちゃんも、その寒さに「東京女子マラソン」3位に沈んだ。

そんな雨模様の中、今日も来年2月の本番に向けて「下北沢演劇祭/世田谷区民上演グループA」は稽古、稽古だ・・・。

 荒立ちもザッと通って、いよいよ来週からは少しずつ細かく、あるいはシーンとシーンをつなぐ作業に入るという。

 ・・・あ、そうそう。
 今年のレパは『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』(作/成井豊)。
 キャラメルボックスの作品に挑戦だ
                       
 ブログのタイトルは、『カレッジ~』の主人公が高梨ほしみといい、彼女の入院している病院の一室が舞台の中心ってことで・・・。
 僕の記憶が正しければ、区民Aの話は、11/6付弊ブログ『秋の新鮮力』で、今年の新顔について綴る予定が、前振りのスポーツネタが長くなって、頓挫して以来となる。

 総勢14名の今年のメンバーだが、残念ながら、例年通り、まだ全員が揃った日がない。それぞれ何かしら用事が入ったり、体調を壊したり・・・。

それでも、今年のメンバーからは安定感が感じられる。
 人数が例年より少ないこともあるが、夏のオーディションで選んだメンバーが諸事情で不参加になったりして、14人中5人のはずのニューフェースが結果的に3人になった点も大きい!

 世田谷区の催しだから、より多くの人にチャンスを与えたいって思いはある。その点を考慮しての考査だったわけだから、少々残念ではある。

 ただ、作品性だけを考えるなら、経験者が多い方が芝居そのものも進行も非常にスムーズなのは明らかだ。オシムばりの高い要求だ!と、千田演出(今回の演出家・青年座の千田恵子さん)を以前に評したことがあるが、そこを今のところ、何とかクリアしているのに、今挙げた座組の構成は大きく寄与していると言っていい。

 また、角度を変えて言えば絶妙な配役
 リピーターの中でも、常に脇役に徹してきたNがヒロインを初めて演じることになった。大砲が4番に座るのではなく、昨シーズンの千葉ロッテでサブローが「つなぎの4番」で活躍したような…、もっと極端に言えばドカベンの殿馬が4番を打つような。。。。
 このあたりを含め、演出家の見事なキャスティングが、良い雰囲気を作っているといえるだろう。
さて、すっかり「東演ネタ」から
    遠ざかっているので、明日は“部屋つながり”で、
    『マーヴィンの部屋』についてでも書こうかしら? 
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喪われていくモノへ…おまけ

2006年11月18日 | 身辺雑記
 今週の火曜日、バスツアーで訪れた静岡で、珍しく財布のヒモをゆるめてみた。

 日本平・・・皮に静岡名産のお茶を練り込んだ「鯛焼き」
 丸子宿・・・キリンプリントのTシャツ
       無地のパーカー
       アイスクリーム(平日はシングル料金でW。
       ミルク&いちじくのシャーベット)
 焼津さかなセンター・・・あじの干物
               明太子
               焼き海苔
               お茶(詰め放題)
               タコ大判焼き

 だいぶ経済に貢献しました。

 さて。昼食の時、僕の前の席にたまたま座った女性は、なんと大正15年生まれ…まるでそうは見えない若さを保ち、実際、とろろ飯を「美味しい美味しい」と、2杯もおかわり
(つまり3杯食べたわけダ
 今もおじいちゃんと二人、ハウスで野菜や果物を育てているのだという。
 脱帽
 最近、一般的にもガーデニングが流行ったり、有名俳優が田舎で農業をやってるなんて話も聞くが・・・全般的には「土」から離れている人が多く……。
 でも例えば僕が、肉より魚を好み始めたように、年齢で変わるのかも、と楽観的に思ったり・・・。

 右隣の壮年4人組からおすそわけしてもらったビールを、小鉢の左端に乗った、茹でた「むかご」に山椒を利かせたのをつまみに飲みながら、今回2度にわたって書いたテーマにひっかけて、人間と土についても考えてみた。              
 静かで空気も澄んだ中で、さらには・・・
 昔、日本を支えた第一次産業どころか、その後を受けて推進力となった二次産業も随分前から大変で、それらに従事した方々が「家族」で或いは「団体」で訪れて、隆盛を極めた「観光地」或いは「新劇」も、同様に厳しい時代の中にある。そうして、さらには「平和」まで……なんて、アルコールのせいで似つかわしくないことに、ちょいと思いを馳せてみた。

 そうそう。はせて・・・と言えば、
 はせ ひろいち氏の、今回の『歪みたがる隊列』は滅茶苦茶面白かったです!
 劇団ジャブジャブサーキットの公演なんですが、残念ながら、もー今日明日で終わってしまいます。今日は今昼の回だから、残すは7時半と千秋楽の2時のみ。もし、まだお休みの予定が立ってない方は迷わず井の頭線の駒場東大前駅へ!! いや、その予定が何なら動かせるという方も決して後悔しない作品です! 駒場アゴラ劇場へ、どうぞ。

    てなわけで、
    僕は区民上演グループの稽古に戻ります。
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