こどもが少ない。
将来の国づくりなぞとゆー
長い目の課題もあるわけだが、
足元の部活とかに影響大だ。
例えば高校野球
9人揃わずに大会出場が
叶わない球児がいて。
政争を伝えた夕方の報道番組
「次のニュースです」なんて
アナウンサーが声音を変えると、
まず1人でグラウンドを走る部員の
あどけない顔が映し出され、
次に顧問とキャッチボールの画像。
そこに、ナレーションが
「先輩が卒業。期待した新入部員は0、
いま野球部員は栗花落(つゆり)君
ひとりしかいない」なんて入る。
見た人は、あら可哀想となり、
それが全てじゃないだろうが
連合チームが認められるようになった。
おもいのほか古く1997年が最初。
てことは、生れた時から連合ありき!
という世代が随分と存在する算盤だ
確かに、部員8人のA高校と
7人のB商高が連合で出てくるのは
まぁ特例として有りだよねと思った。
⋯⋯当時筆者は30くらいか?
すんなり仲良くなれるはずもなく、
背番号1をどちらのエースが取るか、
サインの再構築に、
うちのマネージャーに色目使うな等、
後の人生にプラスになるドラマ(?)も
きっと多いはず。
ただ。
この件に限らずモノゴトの線引は
「あれがいいならこっちだって!」と
ずるずるラインが下がりがち。
連合の条件もどんどんルーズになり
2012年「同じ都道府県高野連に加盟し
原則として週2回程度の
合同練習をできることが望ましく
関係校間の距離は問わない」と高野連。
〈神奈川を制するものは全国を制す〉
と謂われる我が故郷!
今年の選抜では横浜高校が日本一に
松坂大輔、近藤健介らを生んだ名門は
昨秋の新チーム結成以来、
春季関東大会準決勝で敗れるまで
公式戦27連勝していた。
そんな県ですら(そんな県だからか?)
この夏の大会に連合校は6つあり、
中には、な、な、なんと
田奈+釜利谷+永谷+横浜明朋
+三浦初声+横須賀南+海洋科学の
7校で1チームっつうのがある。
こりゃもう「クラブチーム」じゃね?
麻生総合+高津+横浜旭陵くらいまでは
ギリ許容だけれど⋯。
ラインを下げた結果がこれだ
ある時期、こどもが多すぎて、
「神奈川100校計画」を打ち出し
県立高校をジャンジャカ作って、
まぁその頃は良かったのだが
今やバンバンなくしている。
税金使うのだからやむないことだ。
母校がなくなる卒業生は悲しい
おもんぱって合併とゆー格好をとる。
で、前述の麻生総合は柿生+柿生西、
横浜旭陵は都岡+中沢だったりする。
⋯遡る年月に差異はあるのだが
そしてこの「因数分解」を当てはめると
先に書いた7校は11連合と言えなくもない。
三浦初声は初声+三崎の三浦臨海に
平塚農高初声分校が統合した学校で、
久里浜+岩戸=横須賀明光が
さらに大楠と統合したのが横須賀南。
多様化は大変良いことだ。
大前提としては。
絶対行けないけれど
甲子園を目指す一歩は踏み出せるし、
球児一人ひとりへの文句は
ボールの縫目108の、1糸もない。
けれども甘あまになり過ぎは、
高校野球の連合に限らず宜しくない。
参考までに、昨夏の連合チームは
全国で133(403校)だった。
少し俯瞰すると。
部活からクラブチームへの流れで、
そこにもプラスとマイナスがある。
そんなこんな。
さる14日に抽選会も終わり、
いよいよ神奈川県大会は7月9日から
(開会式は7日、横浜スタジアム)
暑い・・・内容もだが、
気温としても、暑い夏が始まる。