麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

空こいアルバム/本番篇2

2008年10月30日 | 東演


 劇団東演第130回公演『空ゆく風のこいのぼり』も
 残すところあと2ステージ。
 上は、日高鍛冶屋の庭先に迷い込んだ
 岡野ひとえが、大きなこいのぼりを見上げているシーン。

 この庭には色んな人が集って来ます。
 下は、深海継道(手前右)、栄一郎(手前左)の
 兄弟げんかに挟まれた
 町役場に勤める猪志田篤です。



 それから薗田カスミも.。

 彼女は、近所に住むパワフルなおばちゃん。 
 この家の主・日高孝吉とお茶を飲みながら談笑中。

 前回のブログでは、劇場の客席の外までだったので、
 今日は舞台写真を! まさにアルバム
 (3点とも森田貢造氏の写真です)

 ところが、おもいのほかネタバレが多く。。。
 つまりは見所が秒単位に、これでもか、これでもかと展開するので・・・ご紹介できるものが少ないことに改めて気付かされました。
1時間50分の、ノンストップのスピーディーな、なのにとってもあったかい不思議な舞台を観に、是非紀伊國屋ホールへ。
 いよいよ31日が千秋楽です 
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空こいアルバム/本番篇1

2008年10月28日 | 東演
 早いもので幕開きから4日、今夜のステージがちょうど折り返しの仲日となります。



 上は、開場を待つ紀伊国屋ホールの入口。カーテンの向こうにロビーがあります。

 そしてロビーの、お客様に上演時間を知らせるタイムテーブルには、稽古初日から我々を見守ってくれた藤井さん(『空ゆく風のこいのぼり』の作者です)の作った“こいのぼり”が、今度はお客様をお出迎えです。



  清々しい舞台

  温かい作品

 東演らしからぬドタバタも前半たくさん出て参りますが、後半、様々な伏線が素敵な“綾”を織り上げます。

 終演後、その紋様は「やはり東演だね」と多くの方々から笑顔で(でも目を少々赤くして…)声をかけていただいております。

 余談ですが、藍染職人でもある藤井さんか修行を積んだのが、宮崎県綾町にあった藍染の工房でした。
 今は故郷の野宿町にアトリエを主宰しています。

 その野尻町が、『空こい』の舞台・野辺町のモデルになっていることは言うまでもありません。

 さあ、残りの舞台も、ばっさばっさとこいのぼりをはためかします!

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空こいアルバム/仕込篇

2008年10月23日 | 東演

 『空ゆく風のこいのぼり』が昨夜劇場入り。
 上は、紀伊國屋ホールロビーに運び込まれたセットの一部です。

 セットは客席にも運びこれます。
 奧の明るいところが舞台。手前の木製の材料が大道具の一部です。



 以上が22日夜の図。
 右は本日=仕込み一日目
 オンキャストもオフキャストも一丸となって準備に当たっているの図です。
 ※ブログをみる環境によって、写真が下になる場合あり?

 こんな日にも、事務所に戻ると「バンドのPVに出演していただきたく…」ってな電話が入る。かと思えば、延長コードがもう一本必要!なんてSOSも入る。

そんなこんなで25日、いよいよ、今世紀を代表をする芝居の幕が上がります。
歴史的瞬間を見逃さないように






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いざ! 紀伊國屋へ!!

2008年10月22日 | 東演
 いよいよ小屋入りです

 さて、劇団東演第130回公演『空ゆく風のこいのぼり』の制作を担当する僕自身、“演劇の殿堂”紀伊國屋ホールでの公演を単独プロデュースするのが初めてなのですが。。。

 紀伊國屋どころか、今まではアトリエのパラータでの作品に専心してきた僕が、満を持しての劇場進出・・・それが栄えある“演劇の殿堂”への殴り込みとなりました。
 いや実際にはそんな物騒ではなく、いたって紳士的に乗り込みますが。

 その“初進出”は僕にとどまらず、作家の藤井貴里彦氏も、演出の磯村純氏も、さらには美術の小池れい氏&衣裳の竹内陽子氏も。。。揃って“紀伊國屋デビュー”だったりします。
 もっと言うと、音響オペの兼坂香野弥氏も井出比呂之門下で一年みっちり仕込まれて、2年目で早くも“伝統のオペレートルーム”で音を操ります。

 早くもといえば、劇団東演俳優工房を修了し、今春入団したばかりの小川由樹枝も初舞台が、紀伊國屋の板ということになる!

 そんなフレッシュさと、創立メンバー笹山栄一や劇団代表山田珠真子に溝口順子といったベテラン、そして中堅の力を融合しての『空こい』!!!

 例えるなら・・・今年の甲子園は初出場組が目立ちますネ、みたいな。
 しかも作、演出、美術、衣裳、制作という、肝のポジションってことは、神奈川、大阪、兵庫など激戦区から初出場・・・かと思えば、四国からは古豪が、そして最近常連の東北・北海道代表は、優勝候補の一角に名を連ね・・・という感じでしょうか???

 とにもかくにも、先程稽古場での最後の「通し」が終わり、間もなくバラして、荷積みして、劇場に向かいます。
 本格的な仕込みは明日朝一からですが・・・劇場が書店の中にあるので、今晩中にセット等の搬入まで済ませます。
 では行ってきます

 てなわけで・・・本番中もガツガツ更新したいところですが。。。
 はてさて。せめて仲日までには一度くらいは、と。
 
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確実に。隔日で。

2008年10月20日 | 東演
 劇団東演第130回公演『空ゆく風のこいのぼり』は圧倒的に大詰めを迎えております。
 そして日々確実に、傑作への道を歩んでおりますが、それに付随して各パート、決死の作業を強いられてもおります。

 でも全て客席の皆様に喜んでいただくため

 そーゆーわけで、ブログもなかなか連日書くことが出来ず、隔日になっております。すみません。
 また、まとまった文章を書くには、生来脆弱な脳がさらにフラフラになっておりますので、週末の動きを箇条書きで

 土曜日
 ・制作部は、横川が岐阜(演鑑連中部北陸ブロック総会)、
  田中が静岡(演鑑連静岡ブロック総会)へ出張
 ・高橋は『空こい』制作業務+区民上演グループ稽古。
 ・『空こい』スタッフキャストは土曜に2回の通し稽古。

 日曜日
 ・『空こい』キャストは最後のオフ。
  スタッフは追い込み作業で休日返上。
 ・高橋は区民グループ稽古+『空こい』制作業務
 ・横川、田中一泊二日の会議を終え、帰京。

 日曜の制作業務のひとつ、演劇集団円さんへの折込は、長年の激務に耐えかねたキャスター君がついに壊れるハプニングがあり、ハリガネとガムテープで応急処置して田原町へ向かうも遅刻。

 下がその破損した取手部分です
 
 長い間、おつかれさまでした

 そうして担当制作ながら、今から初めて通しを観ます。
 ドキドキしつつ、ハラハラしつつ・・・。


 
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ホット、ほっとな秋。

2008年10月18日 | 東演
日中は暖かいけれど、稽古を終えて帰る頃には肌寒い、完全な秋ですな
 
 そんなわけで、自販機にもホットが帰ってきて、でもまだコールドが幅をきかせてるので売切ランプがたくさん灯っちゃうの図。


(小田急線下北沢駅上りホーム)

 確かにあったか~い飲み物には心癒されます

 さて、心癒されるといえば、『空ゆく風のこいのぼり』もホッとできる舞台です。
 
 磯村演出がキレに切れて、展開はスピーディーだし、茶目っ気たっぷりの藤井戯曲のドタバタ要素も、役者たちの奮闘が実って、見事三次元化に成功

東演なのにエンターテイメント色の強い作品に仕上がりそうです。

 その意味では、刺激的な意味のHOTな芝居でもあり
 なのに、ほっこりと、癒される作品でもあるのです
 不思議なことに。

下はフリーマーケットではありません。
衣裳合わせの図。

 衣裳もかなり賑やかで。紅白の小林幸子までは行かないけれど、衣裳と小道具の境界線のよーなモノをまとったキャラクターも登場します。

 芸術の秋に、飽きのこない演劇をお届けします。
 10/25(土)~31(金)。紀伊國屋ホール

ぼちぼち26日(日)14時の回のお席が少なくなってます。お早めに。
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チーサオの家系図

2008年10月16日 | 東演
 劇団東演第130回公演
 『空ゆく風のこいのぼり』(10/25~31、紀伊國屋ホール)

 来週の今日は小屋入りです。

 そんなわけで日々、通し稽古とヌキを。
 でもそんな中で、まだ新たなアイデアは浮かんで、芝居をさらに面白くしている。

 最近の役者ブログにもちょくちょく登場する「トトパイ共和国」。
 南の島に浮かぶ“架空の国”なのだが・・・
 そこから宮崎県野辺町に交換職員として赴任して来ているチーサオ(小池友理香)の故郷なのダ!

 ある日の稽古場。
 演出「そこでチーサオはお父さんのことに話が行ってるわけだから、いっそ名前、言う?」
 「名前、あるんですか?」「いや。それは作家に聞いてみてサ」

 で。宮崎の藤井さんに電話した

         
 そしたら上記のような家系図が送られてきた
 
 読みづらいだろうから、ここに書こうと思ったけど。。。
 本番のお楽しみにとっておくこと方が賢明だ。

 いや。せっかくだから、芝居には出てこない祖先の名前は記しておこうか…。

 チーサオのおばあちゃんはスカンボ・チャクラ。
 チャクラばあちゃんは、サラバデルロとイラギという父母から生まれた生粋のトトパイ人。
 和歌山県出身の日本人・神沢晴幸がおじいちゃん。

 だからチーサオはクウォーターってわけダ。
 カンザワ・スカンボ・チーサオ
 
 これは一つの例で。他の役者達も、各々自分の演じる「人物」の舞台には現れないストーリーを作り込んでいる。
 好きな食べ物とか、乗ってる車や子供の数や・・・。

 そんなところまで客席に伝わるように、役者は稽古場でノタウチ回ってます。

 
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火事、鍛冶屋、舵

2008年10月14日 | 東演

 皆様、連休をいかが過ごされましたか? 天候に恵まれた3連休(+αな人も?)、行楽に出かけたり、お子様の運動会の応援に行ったり(自身出場の若い人が、このブログを読んでいる可能性がないわけではないが)有意義だったことと存じます。

 連休中の、とある県の消化器の会社が火事 ってニュースは、怪我人がなかったから言えますが「珍事件」に入りますネ。
 その会社の今後のセールスは、説得力を持つような持たないような…。

  さて。鍛冶屋を営む家を舞台にした劇団東演第130回公演『空ゆく風のこいのぼり』の稽古場も、消火不能なほど燃えています!

 初日まで11日・・・燃え尽きないよう日曜はブレイク
 僕は『萩家の三姉妹』のチラシのお尻に火がついているので、午前中にデザイナーとデータのやりとりをして、区民A改め「さぎそう」の稽古に顔を出し(13時)、それから紀伊國屋ホールとの打ち合わせ(15時)。・・・新宿のホコ天には大道芸人(都のヘブンズ・アーティスト)が其処此処に人垣を築いて、休日ムード満点でした

 再び小学校の「さぎそう」の稽古へ。日曜日は、ふだん子供達に開放される室内プレイルーム(BOP)を使用したのだが、普段の会議室とは違い、メンバー達の心も「こども」に戻って、初日よりリラックスしている感じでした。

  こないだまで暑くて、陽も長かったのに、すっかり秋
 6時を回ると暗くなるこの頃。事務所に戻ってもう一仕事。
 静かな劇団で満月を眺めながらの仕事は、はかどりました。

  祝日の昨日は、美術の小池さん、照明の沖野さん、衣裳の竹内さんが顔を出し、それぞれのプランを固める作業。
 初めての通し稽古となった。

 その途中・・・政見広報カーが稽古場近くを通り過ぎましたが、そんなシーンが劇中にあったりもする『空こい』。
 そういえば、選挙はどーなるんだろう。
 これからの日本の取りを考える上で重要な国勢選挙。
 大いに注目しなければならないのだが、と同時に、例えば、小学校や区の施設で稽古している「さぎそう」にとっては、稽古場が使えなくなるという具体的問題と直結する「選挙」でもあるのである。 

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ポンコツ車と五人の紳士

2008年10月13日 | 鑑賞
 新しく誕生した集団「Pカンパニー」の旗揚げ公演をみた。
 『ポンコツ車と五人の紳士』
 作/別役実、演出/富士川正美。西池袋スタジオPにて10月8日(水)~19日(日)

 遡ること20年近く昔、大学の劇研……確か「昏々睡々※」の『ポンコツ~』を観て、というより全身で衝撃を受け止めたのが昨日のことのようだ。

 無茶だけが売り物の大学生は舞台に本当に砂を敷き車を埋めて、別役の不条理の世界に体当たりしていた。
 芝居を見始めたばかりの僕は、ベケットも「ゴドー待ち」も知らずに客席に座り、前述した通りその衝撃を五感に受けたのだ。

 時を経て、手練れの役者達(一川靖司/磯貝 誠/森 源次郎/菊池章友/吉岡健二)に本当の砂など必要なく、我々に少しく埋まったポンコツ車を想像させてくれた。
 その要因の一番目は、別役の世界にエレガントなミザンセーヌを施した富士川演出で、戯曲の持つ閉塞感に、ある豊かさを与えていた。
 また役者たちがその狙いに的確に応えて、難解な世界をいとも簡単に掌に乗せ、客席に差し出してくれた。

 差し出されたそれには砂が混じっていないから、スッと喉を通って口の中の後味も爽やかだ。

 腕のいい板前が小骨を丁寧に抜いて臭みをとって(劇中、靴の臭さが大いに話題にはなるが…)、美味しく料理してくれたみたいに。

 さて。Pカンパニーは、この“扱い注意”の戯曲に挑むだけでは足りずに、日替わり公演で『しあわせな男』(作・演出/阿藤智恵)も上演中だ。

 さらにひと月後には、『部屋』(作/別役実、演出/木島恭)と『百歩蛇と馬頭琴』(作/竹本穣、演出/小笠原響)をこれまた日替わり上演する。

 なんとも無謀な連続公演で、この群雄割拠の演劇界に派手な現れ方をした! しかも坦々と……。
 ただただ驚愕だ

 そして必見だけれど、やはり面白い作品はチケットが飛ぶように売れる。HPを見たら15日のみ無印、17日が残少で、あとは完売だった。

 ※東洋大学の学内演劇サークルのひとつ。
  後に『演劇弁当猫ニャー』など輩出。
  その看板女優に池谷のぶえなど。

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さぎそうの種を手に入れる。

2008年10月11日 | 区民上演グループ
 今日から、第19回下北沢演劇祭「世田谷区民上演グループA」の稽古が始まりました。
今回はオーディションを経てキャスト12名、スタッフ5名で2月の本番に臨みます。
(ちなみに2/21と22の2回公演)

 毎年毎年、個性的な面々が集まる「区民グループ」。これまでも年齢や職種もさまざまに一期一会の奇跡的な舞台を創って来たましたが・・・。

 少し前から年齢の上昇が際だってきています。もともと女性が多かったけれど、それも年々右肩上がり。
 その流れを持ちながらも、今年面白いなと思ったのは「演劇周辺の経験値がバラエティに富んでいる」ところ。

 朗読経験者は毎年いて、もっとやりたくなって参加しましたと自己紹介する人は少なくありません。
 それに加えて今年は、狂言、講談、チャンバラ、ミニFM局のレポーターと・・・是非その「ワザ」を本編に生かしたいと思わせる面々が揃いました。
 それから、大変マイペースな方が多いことが初日から判明
 まあ、それも一つの“集団としての個性”か。。。

 さて。
 おこがましいし、一人よがりとは思いますが、僕が担当し始めておよそ10年経って、昨年一つの到達点に達したかな、と。
 松下グループではないけれど、次のステージに進むために「名前」を捨てることにしました。

 今回「グループさぎそう」として新たな一歩を踏み出します。
 その初陣を飾るに相応しいメンバーだと、稽古初日に確信を持ちました。

 下北沢演劇祭“お初”のフレッシュな顔が結果的に多くなり、その分、リピーターが5人もスタッフ専任で芝居を支えてくれることになりました。

 演出は、Aグループで最多の5度目となる鷲田照幸氏。
 この12+5の種をどんな風に育んで、どんな花を咲かせてくれるか。。。
 楽しみであります。

 
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