昨日、無事初日の幕を開けました。
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生憎の雨。
思えば、季節は梅雨の手前。
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あじさいがあちこちに鮮やか。
会場の上野ストアハウスは、
「北上野」にある。
アメ横や松坂屋のあるエリアとも
動物園や美術館のある辺りとも、
一線を画した住宅の多いところだ。
その軒先に花を並べた家々が多く、
何枚か写メに収めたのだが……。
写真を撮る僕に話しかけてきたのは、
築60年の、立派な和洋折衷の
「昭和」と「下町」が同居した家の
おかあさんだった。
「同じ株を分けたんだけど、
これだけ大きく咲いたのよ」
「不動産屋さんがよく来て
マンションにって勧めるけど
お父さんの家だから……」
詳しく聞いてはいないが、
文脈から「愛した亡き夫」を
指す「お父さん」だったのでは
と、立ち話する二人に向かって、
年老いた脚の悪い不細工な、
二軒隣の飼犬がノロノロ来るのを
見下ろしながら思った。
約2400年前のギリシャ。
戦争のさなか立ち上がった女達も
小市民として生きた一人ひとり。
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あじさいの色も、また形も
様々なように個性的な女達と
男どもが登場する・・・
警鐘に富んだ作品ゆえ、あえて
戦争に明け暮れる男を
「ども」と書いたけれど、
彼らも一所懸命ではあったはず。
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そんな遠いとおい昔に生まれた
物語に挑むシニア劇団の役者達が、
これまた一所懸命で、幕開き後も
稽古を緩めるどころか増す勢い。
さあ、明日は仲日。
そして二回公演です。