麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ちはやふる

2024年05月08日 | 制作公演関連

ちはやぶる神代も聞かず竜田川

韓紅に水くくるとは

※神代=かみよ、韓紅=からくれなゐ

 

在原業平朝臣の歌で百人一首の十七番。

だけれど。

今や『ちなやふる』といえば

末次由紀の競技かるた部を描いた漫画。

からの、アニメ。そして、映画🎬……

など展開された作品の方が有名か?

 

蛇足ながら、在原〜は

「ありわらのなりひらあそん」

 

 

2枚目の写真は有楽町線の「千川駅」。

このあたりに「千早」という地名があって、

1枚目は千早二丁目にある熊谷守一美術館の、

入口にある作品である。

熊谷は「池袋モンパルナス」を代表する

画家の一人。

 

ただ私にとっての千早は、

演劇制作者が何かも判らずにいた二十代前半、

当時、豊島区の公共施設は無料で、

月はじめに「稽古場」確保に駆けずり回った

町のひとつにほかならない。

 

 

千早地域文化創造館と、

何とも素敵な名称に変わってはいたが

玄関までの階段の感じなど

昔のまんまだった。

中の部屋も変わらずに、

区民に貸し出されていた。

 

ゴールデンウィークのとある一日、

道を挟んだ向かいにある図書館

(下の写真)に本を借りるべく

久方ぶりに降りた「千川」……

池袋に住んでいながら

用事がまるでなかったわけだが、

所望の本が近所の館になく、

検索機で「千早」に有ると。

 

 

少し歩いただけで汗ばむ日に

ついでに周辺をちょこっと散策

 

おっと、駆けずり回ってた頃は

池袋じゃなく川崎に住んでいたのだが……。

 

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限りある灰色には程遠いトランスペアレント

2023年10月16日 | 制作公演関連

昨今。

演劇界のみならず世の中の

「集団」の在り方が変化していて、

終身雇用だのピラミッド型だのから

ゆるやかでフラットな「集まり」に。

つまり。

演劇でいえば老舗劇団からユニットへ。

一般社会でいえば大企業からベンチャー

……という当たり前の動向を、

まず押さえておいて。

 

 

『限りなく透明に近いグレー』と題し、

昨日、弊blogで書いたラヴィニアのライヴの、

感想のちょい足しになります

 

これまで続けてきた【ラヴィニア+ゲスト】

(このゲストの中に、更に「何層」かあって、

それがまた良い味を出していたのけれど

という構成から【主宰+常連+ゲスト】という

新たなスタイルで「復活ライヴ」を

好評裡に終えたと書きましたが……

 

そこには「常連」が、一歩踏み込んで

ほぼ「ラヴィニア」として機能せねばならい

過酷な仕事が求められた数ヶ月でもあった。

 

 

そんな話をできたらいいな~と思いながら

明治通りを歩きながら、気になったのは、

自転車の路駐がハナハダシイぞ、と。

ライヴハウス前にも停まっていて

 

 

よく小屋さんから「キャストスタッフで

劇場前に自転車置いてませんよね?」と

確認されて、ワタワタすることがある。

 

条例にも関わるのだけれど、

そもそも来場者様に場所が判りづらい

……初めての町、初めての場所だと

通り過ぎる可能性があるから、

上演するカンパニーはもちろん、

小屋さんも気にするところである。

 

初日。

カンパニーにはいなかったので、

小屋さんに確認したら「あ、僕です。

どかしていいですよ」と自ら動かした。

千秋楽。

何故かまた置いてあるから、こんどは

こちらで移動。と、少し目を離した隙に(?)

元の位置に戻っていた。

    

懲りずに移動する選択肢もあったが、

この件以外にも「ダメダコリャ」な

連続のライブハウスだったので。

 

・・・まるで私が制作担当で、

かつ感情的な文面に読めたら御免なさい。

一部伝聞。

 

アンド、どこからか迷子になっちゃったので、

整理してお伝えしたいです。

取り急ぎ、、、素敵なラヴィニアのライブと

駄目なライブハウスの話でした。

    

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びじねすもでる

2023年07月07日 | 制作公演関連

床屋さんに行きました

いわゆる「1000円カット」系。

 

昨今、あらゆるものの値上げの中、

こないだ1200円だったところが

1350円に

彼ら彼女らにも生活があるから、

と思いながらもペラペラの利用券を

握る指先に力が入る昼下がり。

 

このビジネスモデルが出始めた頃

「やっぱ散髪は馴染みの処で、

近況など話しつつ、顔や首筋に泡当てて、

そこにヒヤッと剃刀の刃。それだよ~!」

  

などと言う人が多くて。

私もそちらよりだったのだけれど、

気づけば1000円派に。

 

大事な会議が地方であるのに

しばらく休みも取れずにいて、

いよいよ明日に迫ってしまった

そんな時、乗換駅の改札にあって、

ここで10分なら行けるぞ、と

飛び込んでみたら意外に良い仕上がり

 

確か、そんなきっかけから

(勿論、懐事情も大きな要因で)

トランスファーしたような記憶がある。

 

さて、目線を逆にして。

鋏を持つ側も、普通の理容美容店から

転職される方も多いと聞くので。

「嗚呼、うなじ、剃りてぇ~」という

感情に突き動かされることも

あるんじゃないかしらん、と察します。

 

今はもーしないけれど。

若気の至りで、客として観に行った芝居の

終演後に、演者と観客が道を塞いで、

そこに地元民が自転車でやって来る。

制作さんは他の仕事に追われて不在のよう。

「はい、自転車通りまーす」

 

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キッチンカーは何処で仕入をしているのだろう。

2023年06月26日 | 制作公演関連

 

なんてこたぁない風景です。

某スーパーマーケットの前に

とあるキッチンカーが停まっている。

  

きっと、明日の仕入れなんでしょう。

ただ、わざわざここじゃなく、

もっと安いスーパーで良いのではと

通り掛かった小市民は余計なことを考えた。

 

歩みを進めつつ、別の解も浮かんだ。

出店先と自宅間のルート上で

品質と価格、ガソリン代など総合的にみて、

寄り道するよりベストな選択!の可能性。

 

下の写真は、また違う道中で。

長い間、続けた商いをとうとう終えた、

或る洋品店が解体されるの図。

 

 

まわりはとっくに立ち退いて、

最後までポツリ、粘ったのだろうけれど、

クラッシュは何と早いことか……。

 

解体を請け負う側にすれば、

決して高くはない予算の中、

短い工期で切り上げたいわけで。

 

 

つい色々と、銭勘定が頭をよぎるのは、

年度末ほどではないけれど、

この時期、助成金の〆切が少なくないから。

春先に生まれた案件や、一度は流れた企画等、

3月には間に合わなかった舞台作品が

チャレンジできるので「微忙」だったりする。

 

紫陽花が目につく一方で、

異なる色の花も咲き始めている6月末。

ただ名前は分からない。

 

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トキワ荘2023後編

2023年05月31日 | 制作公演関連

【きのうのつづき】

 

手塚治虫、赤塚不二夫、藤子不二雄ら巨匠たちが

若き漫画家時代を過ごした「トキワ荘」。

豊島区の南長崎あたりにあったが老朽化により

1982年解体。

その後、多くの声に後押しされて2020年、

南長崎花咲公園内に再現されたのが

区立の「トキワ荘マンガミュージアム」。

 

この博物館だけでなく周辺を含んだ

「面」で展開しているのが特徴だ。

 

 

そのひとつがアトムが迎えるお店。

これらは「仕掛」なわけだけれど……。

 

その程近くに味わい深いアパートが!

 

 

別棟をあとから繋いだような不思議な造りで、

トキワ荘とは異なる雰囲気を醸し出していた。

狭い道路の向かいが瀟洒なマンションで、

そのギャップがより匂いを際立たせていて、

かつ「狙いではない風情」が立体化を強化!!

 

 

今、暮らしている豊島区西池袋の

三階建てのマンションの、

一階は変わらず稽古場だけれど、

木山事務所とPカンパニーの事務所があった

二階は、まず前者が暖簾をおろして、

コロナ禍に後者は事務所を移転した。

今はカタギの会社が三つ間借りしている。

三階は、吹けば飛ぶ演劇製作請負会社と、

最近めっきり活動が減った演劇ユニット。

と大家さん。

かつてのように「演劇界のトキワ荘」とは

吹聴できない状況になってしまった。

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トキワ荘2023前編

2023年05月30日 | 制作公演関連

今の住居に越して、少なくとも15年は経つ。

「すくなくとも」で正確にはわからない。

恥ずかしながら・・・

 

三階建てのマンションの、

一階はとある劇団の稽古場で、

二階にその劇団と、倉庫。

三階に別カンパニー経理部が事業縮小で

手放したところに演劇製作会社と、

演劇ユニットの事務所が入居した。

三階のもう一部屋には大屋さん。

 

ほぼほぼ芝居関連なので、私は勝手に

「演劇界のトキワ荘」と吹聴していた。

 

 

三階の吹けば飛ぶような演劇製作会社は

実は私のなりわいで、かみさんが別に

演劇ユニットを持っていた。

つまりは事務所兼住居・・・ということは、

漫画家たちが生活をし作品も生んだ

トキワ荘とも通じている。

以上、長めの前段。

 

もうひとつ前段がある。

5月8日付の弊ブログで「松葉」という

トキワ荘の面々が通ったラーメン屋さんを

紹介した際に〈ミュージアムは訪れず〉

と記した。

 

週末に捲土重来!

中には入らなかったが場所は突き止めた。

 

 

「トキワ荘マンガミュージアム」は

公園とともにあり、大きな案内板も。

知ったかぶって、5/8ブログに

〈豊島区が気合いを入れて〉と書いたけれど、

想像以上のボリュームに吃驚。

 

 

昨年の11月3日には、

「トキワ荘通り昭和レトロ館」なる施設も開館。

昭和20年代に建てられた戦後マーケット

「味楽百貨店」(みらくひゃっかてん)を改修。

正式名称は「豊島区立昭和歴史文化記念館」で、

区制90周年を記念した施設なのだそうだ。

 

「松葉」で餃子とチャーハンを食した時は

まったく気づかなかったけれど

二軒隣にあった。

 

 

【つづく】

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シプチュニョン

2023年05月24日 | 制作公演関連

「10주년」を、無理にカタカナにすると、

「シプチュニョン」になり、意味は10周年。

 

では何の? となるのが人情で。

2012年の「第2回日韓演劇フェスティバル」から

約10年の歳月が経ち、それを口実に呑んだ。

 

 

そのフェスの根っ子にあったのが、

演劇愛好者以外も参加できる「広場」という考え。

舞台表現を主たるプログラムにしながらも、

食や他の韓国文化も取り込んで開催した

・・・ので公園の写メを。

 

滑り台が黄色。

黄色は陰陽五行で東西南北の中央に位置し、

もっとも高貴な色でもある。

 

ブランコの支柱と転んだ自転車も黄色。

 

 

話を戻すと。

口実なので、ほとんどフェスの話にはならず。

ただ芝居の話は沢山し、大いに盛り上がりました。

 

四人の面子のうちの一人が日韓フェスに

まるっきり関わってなかったこともあった。

そもそも彼は当時、演劇を生業にしていなかった

 

 

10といえば・・・十年一昔という言葉もあり、

演劇制作者にも新たな波が!

昨年の9月だったか、Twitterの音声配信

「Spaces」を利用した若手制作者による

ラジオ的な雑談が始まっていて、

前段の「一人」もそのメンバーとして

「声」を連ねている。

 

ナシゴレンの『製作者たちの夜』

字数が尽きたので今日はここまで。

 

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ミコイモオ

2023年01月28日 | 制作公演関連

前回弊blogで「みこいもお」と題したのは

【思い込み】は宜しくないという内容で、

また奇しくもその日が小山ゆうな氏の誕生日。

筆者がフリーの制作時代は、

彼女主宰の「雷ストレンジャーズ」で、

私が俳優座に籍を置いた際の『雪の中の三人』

と、ご縁があったので少し触れたのでした。

以上、おさらい。

 

 

とある都内のターミナル駅の「百貨店」。

新しいテナントの一つに「百均」が入るという告知。

      

仕事柄、全国各地を巡る中で、

その地元の老舗百貨店に足を運ぶと、

百円均一ストアがワンフロアを独占

という姿を随分みてきてはいたのです。

それが、嗚呼「お江戸」にもε=ε=┏(・_・)┛

 

ただ、これも【思い込み】の一つである。

そりゃ、様々な生活が変わり、文化も変化し、

(これを言い出すとヤヤコシくなるから躊躇しつつ)

逆に文化が生活を変えたりもします。

 

 

とか言っている筆者が、まさに取り組んでいる芝居が、

これまでの裁判を中心とした【決め事】に一石を投じる

『対話』という作品なのである。

 

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みこいもお

2023年01月26日 | 制作公演関連

演劇制作者として関わる公演が

新聞に掲載されたりするようものなら、

もう一目散に買いに走るわけであります。

  

が、先日は別件もあり体が空いたのが夕刻。

近所のコンビニF(a)へ向かうが……ない。

求めるTC紙どころか新聞自体がなかった。

そこから50MほどのLへ小走り……ない。

同じく新聞そのものがないではないか

 

「この時間には回収されちゃうのかな?」

と不安になりながら更に30M先のS(α)へ。

新聞はあったが求めるTC紙がない。

・・・嗚呼。新聞なんてすぐ手に入ると

【思い込み】をしたのが裏目。

自戒しながら、大通りを左折してF(b)。

 

あ、あったぞ東京中日スポーツ

けれど一部のみ。

逆にいえば売れているのだ。よしよし

信号をわたってコンビニS(β)へ。

ここにも一部あったので即購入。

それとほぼ同じ内容が、以下のweb版だ!

 

 

劇団俳優座舞台「対話」、豪の調停人主人公第2弾はレイプ殺人に挑む 2月10日開幕:中日スポーツ・東京中日スポーツ

豪州で紛争の当事者同士が話し合う会議を主催する「調停人」を中心とした人間模様を描く劇団俳優座の舞台「対話」(森一演出)が2月10日、東...

中日スポーツ・東京中日スポーツ

 

 

そして唐突に、明治座の『チェーザレ』。

地下鉄に貼られた大型ポスターであります。

絶賛上演中の舞台。

その演出を務める小山ゆうなさんの今日は誕生日。

    

この場をかりて、おめでとうございます。

 

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さいとう、やまだ、わたなべ~新劇交流プロジェクトⅡのばんがい

2022年06月30日 | 制作公演関連

弊団の齋藤隆介と、民藝の齊藤尊史さん、

弊団の山田定世と、青年劇場の山田秀人さん。

29名もキャストがいたから、重なる苗字もあった

新劇交流プロジェクトⅡ『美しきものの伝説』。

さる26日、皆様のご支援のもと無事終幕いたしました。

 

たまさか、遠い昔に所属していた東演から7名、

今居る俳優座からも7名と見知った顔の多い座組、

でもあったりして。

そういうわけで、芸術的見地をこえたところで

感ずるところもある舞台になってしまった。

 

例えばカーテンコール。

東演同期入団で、役者として主に脇役を担い、

裏でも道具方として座を支えてきた

星野(尾行役)と奥山(男優A役)が上手ベンチに

背中合わせに座る絵面が染みたのである。

 

同じくカーテンコール。

俳優座から出演のなか一番座歴の浅い高宮(女優F役)が

名優・渡辺美佐子さんの隣という好位置に立ったのち、

今後、座をともに背負うだろう増田(女優E役)の横に移動。

これがまた嬉しい絵柄だったりした

 

その一例うしろ。

盆舞台の中央…いわゆる、どセンターには、東演の、

現在の二枚看板能登(四分六役)と南保(クロポトキン役)が屹立、

そこに俳優座・荒木(野枝役)も凛と加わっていた。

 

ほかにも、並びの中に色々なドラマがあり……泣けた

と。

アンサンブル極まる舞台の、個人的なあれこれはあくまで異色。

同時に『美しきものの~』への思い入れが、

13ステージ×300人分存在したのだろうとも今更思う。

 

(撮影:成毛彰浩)

 

それが「もう」なのか「まだ」なのか、4日前のこと。

 

「やっぱ、おまつりはいいね」ここ数日、

新劇交流プロジェクトを「祭」と捉える声がなんと多いことか。

まつり、祭、政・・・

お届けした芝居は政(まつり)とも近しい作品。

まさに「初演」は政治の季節に上演され、

COVID-19禍延期され、結果的に参院選直前の上演に!

これも「たまさか」なのだろうけれど、、、。

その話は別稿にて

 

おっと。

タイトルのさいとう、やまだは出演者に重なった苗字。

わたなべは、松井須磨子を演じた渡辺美佐子さんと、

尺八指導が渡辺淳さんの重なり。

というのを、危うく書き忘れるところだった。

 

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