敏腕Pの日々のつぶやき

テアトルシアター代表、と言ってもたった一人。敏腕演劇プロデューサー目指し、観劇評や日々の生活で気になったことを綴ります。

秋の夜

2008年09月30日 | 鑑賞
 全国に向けて、時には世界に向けて、今であれば『空ゆく風のこいのぼり』を精魂込めて創っているのだけれど、演劇を通した地域に根差した活動にも力を注いでいる劇団東演なのである。例えば下北沢演劇祭への取り組みとか

 そんなわけで土曜日(9/27)に、世田谷区内の老人ホームで職員さんたちがお芝居をするというので覗かせてもらいました。

 演劇経験のある介護職員S氏を中心に、リハビリの先生やヘルパーさんで、何とクボマンに挑んでいました。



 世田谷線世田谷駅からほど近い、ある老人ホーム。1階のおそらく食堂だろう部屋が会場でした。テーブル等を片付けてスペースを作り、平台と箱馬で、ちゃ~んとステージが作られていました。芝居はほとんどが、部屋の中で座した形だったから、60㎝強の高さがなければ見えなかったことでしょう。

 何しろ、入居者がざっと見て70名はいて、さらに職員さんが20~30名。入居者の家族や職員の友人なども10名ほど(僕もこの中の一人)いて、つまりは軽く100名以上のオーディエンス。
 演技者は、かなりのプレッシャーだったろうなぁ、と。

 あ。順番が逆になりましたが、クボマンこと久保田万太郎は、文学座の結成時のメンバーの一人です。

 なので「文学座」のHPから抜粋引用すれば。。。

 明治22年、東京・浅草生まれ。明治44年「三田文学」に小説「朝顔」、戯曲「遊戯」を発表して作家デビュー。その後、新派、築地小劇場、築地座、文学座などで数々の演出を手がけ、日本演劇界の重鎮としてその発展に多大な功績を残した。
 また、俳人としても名高い。昭和32年、文化勲章受賞。昭和38年5月6日死去。享年73歳。

。。。とのこと。
 つまり劇作家で小説家で俳人で。文学座の財産演目『女の一生』初演の演出家でもあったりします。

 そのクボマンの『秋の夜』という静謐な世界を、見事に演じきった“役者達”に脱帽しました。

 前述したように食堂だから、部屋の奧の配膳室から本番中に食器を洗う音がジャンジャンしていたのである。けれども皆、集中して見ていて、役者も動じずに芝居をしている。照明設備も音響設備も整ってない中で、けれども、厳格な父と、後添えの母と、その二人の間に生まれた娘(妹)と、母とは血のつながりのない息子という家族の像が、くっきりと浮き上がっていて、終盤の母の〈私は確かに産みの母ではないけれど、育ての母だ〉という訴えに、客席からは「どうして解ってやらないの」と、父をなじる声も上がったほどだ!

 演劇の原点が、そこにはあった

 もう少し細かく語れば……。
 食事、リハビリ、入浴等々、細かく時間配分されたホームの生活の中での上演は、前述したように昼食の片付けから夕食の準備が行われている中で行われるわけで、そこには物理的制限が生まれる。また主たる対象が老人であれば、そこに適した生理的制限も存在する。
 その二点を鑑みた30分のドラマ。さらには観客のターゲットを熟慮したレパートリー選択にも、我々プロは学ぶところ多し、と思った。

 客席に媚びるつもりはないけれど、「今」にふさわしい上演時間、開演時間はあって、我々プロは、それを解っていながら目を逸らしている部分がないと言えば嘘になる。
今回は、劇評というより演劇の本質を突きつけられ、大いに反省するの図って感じになりましたネ。

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こいのぼり、最初の山

2008年09月28日 | 東演
 劇団東演第130回公演『空ゆく風のこいのぼり』は、最初の山を登っているところ。
 芝居創りに (限らず、どんな仕事も) 平坦な道なんてないけど、役者のブログ(9/25付)に原野が。。。

【「こんな奴いねぇーだろー!」と思うことも多々ありますが、それを「こんな奴いるかも!」と思わせることが僕らの仕事であり、役者の醍醐味です】

。。。と書いているように、稽古場は最初の山場を迎えています。

 文字で書いてある人物に血を通わせる……。

 そうして“血の通った登場人物”を支えるスタッフワークもファーストファイトを繰り広げています。
 横文字を使わず、国会の予算審議になぞらえても良い。

 各ポジション(美術、照明等)が考えたプランに対し、それを具体化するために必要なのが予算。
 ネッシーやツチノコの存在同様に“カスミを食べて生きている”と信じられている演劇人にも、いや、だからこそ、お金は大切な問題だ(-_-;)
  
 ま、夢を売る仕事っすから生臭い話はこんくらいにして…。

 兎にも角にも打ち合わせが日夜行われているのです。昨日は衣裳さんと劇団事務所で。金曜は小道具屋さんと電話で。その前日は大道具屋さんと用賀で。その3日前には、それらのベースとなる演出家を交えた話し合いが舞監、美術、制作の四人で新宿で、ってな具合に……。

 再び稽古場に目を戻せば。。。

 昨日は、少し時間を延長して原野のシーンをじっくりと小返し。
 「こがえし」とは、文字通り、台詞や動きを細かく確認しながら、繰り返し稽古すること。
 
 。。。「そこが情緒的になるのは嘘! 心の中はそうだけど、だからこそ、ひろとし(原野の役名)は、関係性を切って行かなきゃ!!」
 磯村氏の精密なダメ出しで、あるシーンはとても豊かに変わっていく。
 ひろとしの血流が、良くなって行く。
 「こんな奴いる!」に変化していく……。

 『空こい』は、週明け。稽古場にちょいとした大工仕事(?)を施して、紀伊國屋ホールの原寸に限りなく近づけて、次なる山場へと向かいます。
下の絵は、小池れいさんのセット美術案

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広がれ!『こいのぼり』

2008年09月27日 | 東演
 昨日と今日、メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)演劇ホールにて『白いおうむの百貨店』(作/藤井貴里彦、演出/実広健士)の公演がある。
『白い~』は弊団の『空ゆく風のこいのぼり』の作者でもある藤井さんの書き下ろしで、出演者、作家、演出家がすべて県内在住か出身者の「純宮崎製」。55歳以上の応募資格で集まった県内在住の一般17人とプロ12人の競演だ。

 山村にある小さな雑貨店「おうむ百貨店」を舞台に繰り広げられるファンタジー。都会に住んでいた主人公の千鶴子が、百貨店の主でもある親類のおばあちゃんに呼ばれて村を訪れ、そこで不思議なお客たちと出会う……というストーリーだそうだ。

 その公演に『空ゆく~』のチラシを折り込んだ。
 勿論、都内でも積極的に打ち始めているので、皆様の目に触れることもこれから増えていくことでしょう。
 さて、そのチラシ。5枚集めたら「オモチャの缶詰」や「勝ちT」「ボスジャン」などが当たるわけではございせん。手元に増えたら、是非積極的に友人知人に配布くださいませ。
 配布したからと言って「ミスドのマグカップ」や「ファミマ限定の俊輔グッズ」を貰えるわけじゃあないのですが・・・
 『こいのぼり』を広めていただけると幸いです。
 情けは人のためならず
 意味は「情けは人のためではなく、いずれは巡って自分に返ってくるであろうから、誰にでも親切にしておいた方が良い」です。
 決して「ここで東演を甘やかすと、劇団の為にならない」ではないので、そこのところ宜しくお願いします

 広がるといえば。。。
 9/20のブログにも登場した写真家・森田貢造さんの、プライベートサイトのトップページが数日前から藤井さんの藍染めに変わっています。
 アドレスは下記。
 
 http://members3.jcom.home.ne.jp/moritako-01/index.html

 チラシや東演HPとは別バージョン
 芝居は勿論、人物や風景等々・・・美しい写真盛り沢山です。
 ご堪能ください!



 上は、僕が携帯でパチリ。さすが素人ピンぼけの稽古風景。
 既に22日に、3階から1階に稽古場を移しておりまして…。で、これは稽古前の自主稽古の様子です。なので、同時に二つのシーンが展開してます。

 『空ゆく風のこいのぼり』が大きくはためくよう、積み重ねの季節です。
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誤送信の日

2008年09月26日 | 東演
 劇団に出社しての最初の仕事は。。。鍵をあけるから始まるとキリがないので省かせていただいて。。。PCのメールチェック。

実は昨日、誤送信の受信が一件あった。
 とある劇団から俳優さんへの稽古スケジュール。
 「間違って届いています」という返信をした。

 一昨夜、家に帰るとテーブルの上にFAX送信表があった。
 またかみさんが通販の申込みでもしたのかしらんと思って見ると「××ホース1000本/数量3」というもの。
 かみさんは演劇ユニットを主宰していて、12月に公演も控えているから、その小道具?と次に考えた。ただザムザ阿佐ヶ谷規模で3000本もの「ホース」は余りに大量に過ぎる。

 よく見たら、大手医療メーカーの札幌流通センターから都内の業者への発注書であることが解った。
 既に気付いて処理済みかもしれないが、念のため昨朝、メールの処理のあと、その旨の電話をした。さすがに上場企業。対応が丁寧で、見返りなど求めない親切心(というか当たり前の行動)ながら、やはり朝から気持ちが良かった

 他人事ではなく、我々もミスはする。主要取引先(少々大袈裟か)はメモリーしているけれど、新規のお仕事などピポパとダイヤルした際にエラーで戻ってくることがある。
 まあ戻ってくるのは逆に幸運だ。前述のよーな場合、送った方は届いた気満々だものナ。
・・・以上、前置きです

 さて演劇においての「誤送信」。
 舞台上は伝えたつもりが、客席にはまるで届かない芝居。

 創る側は、ちゃ~んと「送信」するよう稽古を重ねたであろうはず、第一基本中の基本なわけだが、残念なことに、そんな舞台を目にすることは少なくない。

『空ゆく風のこいのぼり』・・・きっちり「送信」できるよう今日も稽古に励みます。
9/15付の弊ブログでも紹介した、稽古始めに行うゲーム。「きっちり送信」に大いに役立っていると思っています。
 寄せ集めのプロデュース公演ではなく、良く知ったつもりの劇団ですが、まだまだ未知の部分もある役者同士、まずこのコミュニケーションが良好でなければ始まりませんからネ。


下は稽古前にウォーミングアップする役者達。
(解りづらいですが、右から能登、星野、原野)
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すばるとかのーぶす

2008年09月25日 | 東演
◎すばるシリーズ(?)の3回目。最後です◎

 昨日は、古本屋で買った「小説すばる」を読みながら、そのバラエティーに富んだ誌面は、東演の目指すところの一つの形でもある・・・みたいなことを書いた。

 現在稽古を重ねている『空ゆく風のこいのぼり』も、一つの作品の中に見所満載の楽しい戯曲です。
 仲睦まじい老夫婦の物語・・・
 南洋の沈みゆく島国のドラマ・・・
 地方都市の活性化に奔走する政治家のはなし・・・
 エトセトラえとせとら・・・

 さて「すばる」は谷村新司氏の名曲の名前であり、それは、おうし座に含まれるプレアデス星団の和名なわけですが、『空ゆく~』には星座の話も沢山登場するのです。

 タイトルの「カノーブス」は、アルゴ座の一等星。南の地平すれすれに赤く輝くので、見るのが難しく“幸せを呼ぶ星”“見ると長生きできる”と言われていて、全天の中でシリウスの次に明るい星。光度-0.7度。実際の光は太陽の4万5千倍という滅茶苦茶な明るさです。

 カノーブスは、トロイ戦争のときギリシアのスパルタ軍を導いた水先案内人の名前。彼の功績を称え命名されたそうです。
 スペルはCanopusなので「カノープス」とも。
 今回は『空ゆく風~』の戯曲中の発音を取りました。

 いや、さすがに劇中、ここまで詳しく説明するわけじゃございません…。
 その他にも、こと座のベガ、わし座のアルタイル・・・そう、知っている人はピンとくる「織姫と彦星」。それから、うお座のフォーマルハウトなどが紹介されます。(同様に、あっさりとネ

 
 さて。それは劇中の誰が担うのか?
 役者のブログに「星のはなし」を連載している者がいます。そちらをチャックしてください
星野のはなしではありません。


下は稽古の1シーン。

(右から山田、溝口、笹山のベテラン陣)
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すばるとれぱーとりー

2008年09月24日 | 東演
◎9/22の続きっちゃあ、つづきです◎

月刊文芸誌「小説すばる」を古本屋で入手して読んでいる。それで思うのは、当然だがバラエティー豊かな誌面の魅力だ。

 一昨日、号数はどうでもいいと書いた05年10月号でいえば、熊谷達也氏の『氷結の森』(※1)の第一回が載っていて、「華麗なる女たちの世界」と題して、皆川博子氏、藤本ひとみ氏、野中柊氏、豊島ミホ氏等、世代(※2)もスタイルも異なる8つの女性作家の競演があって、文化座が舞台化した『笑う招き猫』の山本幸久氏や僕と同い年の高野秀行氏の作品も読める・・・書き始めるとキリがないボリューム。
 これで定価820円(僕は3年後の今年100円で入手
 ※注の解説は文末。

 さて。
 劇団と一括りで言っても。。。作演出家がいて、彼もしくは彼女の創り出す世界観を体現する役者がいる集団もあれば、海外の、しかも喜劇にこだわって半世紀以上みたいな劇団もある。
 東演は、耳タコでしょうが来年創立50周年創立時は二人の演出家。。。八田元夫と下村正夫。。。の、それぞれ特色溢れる公演をほぼ交互に上演していた。

 その後の歴史をばっさりハショッて、僕の入団してからの十数年に限って振り返ってみる・・・。
 干支で一巡りの歳月に、劇団代表が近石真介から山田珠真子に代わり、役者の世代交代の進んだ。また、制作3人の個性が鮮明化した点も大きく作用して、レパートリーの彩りは増した気がする。

 例えば僕の特性は、やはり元いた小劇場というフィールドの匂いにあって。
 他の新劇団が若い才能に着目したのも追い風に。。。その追い風を敬称略五十音順に思いつくまま列記すれば、青木豪、赤堀雅秋、鐘下辰男、鄭義信、土田英生、中島淳彦、平田オリザ、マキノノゾミ、松田正隆(もっといるでしょうが、このへんで)。。。はせひろいち氏や藤井貴里彦氏の素敵な戯曲を上演する機会に恵まれた。
 来月の第130回公演『空ゆく風のこいのぼり』も、その延長線上の作品だ。

 とどのつまり。東演は、二人主宰による「幅のある作品群」の伝統を継承して来たのだなあ~と。

 ロシアから演出家を招いたり、中国の現代戯曲に果敢に取り組んだり。。。
 そうして、この進取の精神は、これからも変わらず持ち続けていたい!

 「小説すばる」、「少年サンデー」、あるいは「モーニング」よろしく(※3)、“色んな作品が観られる劇団”をこれからも標榜して行きます。

◎さらに続く◎

 ※1=マタギ3部作の完結編。第2作『邂逅の森』は、山本周五郎賞と直木賞のダブル受賞(史上初)。
 ※2=順に1930年、51年、64年、82年。ちなみに他の4人は宇江佐真理氏(49年)、谷村志穂氏(62年)、日向蓬(69年)、瀬尾まいこ氏(74年)。
 ※3=集英社、小学館、講談社の一ツ橋グループと音羽グループ3社の雑誌をまんべんなく。ジャンルも文芸誌、コミック誌、一般誌をピックアップ。
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すばるときつつき

2008年09月22日 | 東演
 劇団の帰り途
古本屋の店先の100円ワゴンに、目ぼしい文庫本がなかったので「小説すばる」を買った。

 1987年、集英社から出た大衆文学系の月刊文芸雑誌(創刊当時は季刊)である。(純文学系の「すばる」とは別雑誌)

 その2005年10月号。

 号数はどーでもいい。
 久しぶりにこの手の雑誌を手にした。良くないことだ。おそらく芝居の種がたくさん埋まっているはずなのだ。反省しつつ、頁を繰る。

 悔恨の気持ち(?)はすぐ去って、二段あるいは三段組の、そうして、いかにも文芸雑誌なイラストがたまに挟まるレイアウトの、なんとも良い景色に心満たされる。

 懐かしいとも思う。

 絶対内緒だが、大学時代、文芸同人誌を遊びで作っていた。
 遊びは謙遜ではない。文学部は文学部でも中国哲学文学科とゆー、聞いた人は「は?」とか「え?」と必ず言うし、そもそも通ってる連中の八割方が意味不明のまま1500日に満たないキャンパスライフ(中哲だけに大学生活と記すべきか?)を過ごしたことと思う。

 そーゆーところなのに、中身は中国哲学に関する考察でも、直近の中国文学の翻訳でも、少し敷居を下げて中国に材を得た小説でもなく、日本語のなんちゃって小説や詩やエッセイであった
 で、本気で作家を目指してるのは相澤だけで、あとは教師、公務員、流通業界を経ていつかは百姓をやるんだ!と宣うような輩がメンバーだった。

 えーと…。あ、遊びでやってたって話だ

 当時はまだパソコンは高嶺の花で、ワープロでちまちま編集していた。
 中学時代、市の学級新聞コンクールで入選を果たしたキネヅカの僕が、その手の文芸誌のスタイルを真似てディレクションしていて、その力は今も劇団の機関紙や製作者協会の会報を手掛ける際に役立っているわけだが・・・まあ、とにかく、久しぶりに文芸雑誌を手にして、懐かしく思ったという話だ。

 さて。小説だのエッセイだのといえば、『空ゆく風のこいのぼり』の作者、藤井貴里彦さんは、なんと劇作のほかに童話も手掛けていて、『きつつきのとどけもの』『野原の麦わら帽子』などを書かれている。それぞれ「ふるさと童話館・宮崎」(リブオ出版)、「みやざきの自然/4号」に収められている。
 前者を読ませていただいたが、大人の鑑賞に足りうる話だ。
 藤井さんらしい優しさの中に警鐘の効いた秀作、是非読んで欲しい作品です。

『空ゆく風のこいのぼり』のサブテキストにもなりうるでしょう…。
 
 ◎つづく◎
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こいのぼりと縁(えにし)の力

2008年09月20日 | 東演


 上は、写真家の森田貢造氏に、藤井貴里彦氏の藍染めを様々に撮ってもらった中の一枚である。
 チラシ・ポスターにはプロデューサーの意向で濃い藍色の生きた写真を使わせていただいたが、上記のような柔らかなもの、もっと透明感のあるもの……、本当に沢山撮っていただいた。
HPのトップページも森田氏の作品です

 その作品群の受け渡しの際「どんどん世界に入って行っちゃうんだよね」と森田氏。本人にも絶対会いたい!と言われ、実は今度東京に展覧会でいらっしゃるのでお知らせしますと約束していた。

 ところが僕がもたついているうち・・・つまり開催日の直前にメール便でチラシとともにご案内したところ・・・な、な、なんと、昨日、それが着く前に、たまさか仕事で本郷に行った森田氏が、ギャラリーの前を通り「なんだか見覚えのある藍染めだなぁ~」と中を恐る恐る覗いたら(?)、やはりそうで、初対面同士なのに延々1時間以上盛り上がっちゃったらしい。

 で。家に帰ったら「お時間あったらご一緒してご紹介します」という僕からの便りの入った宅配便が届いていたと
とりあえず自分のミステイクは置いて、この不思議な縁の力にある種の感動を覚える。。。

 そう。『空ゆく風のこいのぼり』は、そんな人と人との関係性を結ぶ摩訶不思議な力に溢れた作品なのだ!

 はてさて、二人はどんな話の花を咲かせたのかしらん


 
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こいのぼりと箱根ヶ崎

2008年09月19日 | 東演

 上は、只今好評開催中の、藤井貴里彦さんの藍染めの展示会のポストカードです。

 一昨日のブログに「個展」と書いたけど、今回は奥様の恵美さんとの「二人展」であった。
 
 そうそう。17日、藤井さんは稽古には間に合わなかったものの、長距離移動でお疲れのところ、夜8時くらいに来団いただき、残っていたメンバーと軽い交流を行いました。
(詳しくは「9/17付の役者ブログ」をご覧ください)

 そうして昨日から展示会をオープン
 僕もちょいと顔を出しました。

 ギャラリーの女性から、前作『浄瑠璃の庭』に感動したと、今回も期待していますと、嬉しい言葉をいただき、勇気をもらいました。

 その後、藤井さんと実際稽古を始めて浮き上がった課題について、作家目線からのアプローチをいただいた。打てば響くアイデアが返ってきて、これでさらに芝居が膨らむと密かにほくそ笑んだ。

          

 昨日は何だか電車移動であっちこっち
 できれば効率的に、一筆書きの移動がベストなのだが、新宿~池袋間を4回も通ってしまった。
 それから。その電車移動の中で使った中央線下りが「箱根ヶ崎」行き。
 ハコネガサキ?
 こないだまで高円寺に住んでけど、基本、丸ノ内線ユーザーで、深い時間にしか中央線を使わなかったこともあり、僕には聞きなれない行先だった。

 思わず車内で路線図を見上げた。ふむふむ
 普通、立川から青梅線に乗り入れる電車は「青梅」か、拝島から五日市線にさらに乗り入れた場合の「武蔵五日市」が終点だ。
 路線図を辿ったら、拝島から八高線に入った二駅目が「箱根ヶ崎」だった。
 へ~え・・・。

 世の中知らないことは多い。

 というか。実は『空ゆく風のこいのぼり』は、普段見落としがちな市井の……誤解をおそれずに言えば、市井の中でもスポットの当たらない人々に光を当てた、光を当てれば当然影もできるから、それもひっくるめて、見つめた作品だ。
 新宿や吉祥寺じゃなく、武蔵境や昭島ですらない、箱根ヶ崎のような。。。

 藤井さんの優しい眼差しで紡がれた戯曲に、今稽古場で息を吹き込んでいます。

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こいのぼり、あらだち。

2008年09月17日 | 東演
 こいのぼりは、昨日から早くも「荒立ち」。

 タイトルは、なんか「こいのあら煮」風の料理の名前のような、こいのぼりの気が少々立っているような……そりゃ「苛立ち」か

 まあ、とどのつまり。台本を持ちながら動いてみて、芝居の流れを作っていきましょう!という段階に入ったというわけです。

                  

 今日は午前中が発送大会。

 午後2時から稽古で・・・実は明日から藤井さんの個展が始まります。
9/12にも少し触れましたが、下が日程と地図です。  

 丸の内線「本郷三丁目」駅から徒歩で五分強。
      東大赤門のはす向かいです。

 その準備があるのでさだかではないけれど、もしかしたら稽古場に登場するかもってんで、役者たちは少々「浮き足立って」います。
 今回のオンオフに限らず、藤井さんのファンが劇団には大変多いのです。

 さて。久しぶりの再会となるでしょうか?
 (月光宮崎公演班は6月に会っていますが…)

今日は短めで・・・。
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