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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

大統領暗殺裁判

2025年09月01日 | 鑑賞・まなび

今日は、映画サービスデー

 

12月1日の〈映画の日〉が拡大され、

隔月や毎月の1日も1000円で鑑賞!

となったこともあった。

一部ヒット作を除けば

スクリーンで映画を観る人は減り、

物価高騰の波も当然影響して

1000円は映画の日のみになって久しい。

他の月の1日は1200〜1300円前後に

そのかわり館ごとに、曜日や

50歳以上を含む2人組の割引など

努力は講じられている。

 

いずれにしろ、今日は標題の

韓国映画『大統領暗殺裁判

〜16日間の真実』を観る予定である。

 

宣伝の惹句にも〈魂の遺作〉とあるが、

愚直な軍人役のイ・ソンギュン、

最期の出演映画となってしまった。

 

カンヌのパルムドールを獲得し、

米アカデミーでは4部門受賞の

『パラサイト 半地下の家族』で

大邸宅で暮らすIT企業社長、

TVドラマ『コーヒープリンス1号店』では

主人公の従兄でミュージシャン、

韓国版『白い巨塔』では〝良い医者〟

・・・主人公・財前五郎のライバルで、

田宮二郎に対し山本學、唐沢寿明には

江口洋介が扮した里見脩二に当たる役を

担った180cmの男優は48歳で亡くなった。

一昨年12月27日に。

 

筆者にとってのイ・ソンギュン

何を置いても『マイ・ディア・ミスター

〜私のおじさん〜』に尽きる

IUとの上司と部下の関係みならず、

冴えない兄と弟(パク・ホサン、

ソン・セビョク)とのやりとり、

さらには皆が集まる呑み屋のママ役

オ・ナラとの距離感!

 

⋯⋯おっと、今日観に行くのは

1979年、朴正煕(パク・チョンヒ)

大統領暗殺の裁判を題材にした

チュ・チャンミンがメガホンの映画だ。

 

17世紀初頭、国王とその影武者となった

道化師をイ・ビョンホンが演じた

『王になった男』を撮ったチュ監督は

連続ドラマ『濁流』の公開も間近。

 

 

さて、パク大統領暗殺の混乱のなか

次の独裁者誕生を描くのが『ソウルの春』。

そちらは既に鑑賞済み。

 

実在の全斗煥(チョン・ドゥファン)を

モデルとした軍人をファン・ジョンミンが怪演し、

話題になったが、『大統領〜』では

同じキャラクターをユ・ジェミョンが!

山本五十六を、三船敏郎(1968年東宝)や

役所広司(2011年東映)が演じたように。

 

タイプの異なる名優2人の「悪」の見較べも

大いに楽しみ。

午後2時から観るので感想などはまだない。

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あなろぐ

2025年08月24日 | 鑑賞・まなび

昔むかし、『8時だヨ!全員集合』

というバラエティーショーがあり、

のちに『オレたちひょうきん族』が

その高視聴率番組の座を奪う。

 

言わば「お笑い番組」だが、

緻密な計算の上に作られた

バカバカしくも偉大なプログラム。

 

昨今のバラエティーとはレベチで、

その系譜を受け継いでいるとすれば

『LIFE!』だろうか?

 

 

金曜日に観た、DISHプロデュース

『あなろぐ

〜タイムマシーンに乗りながら〜』

(作・演出/宮元多聞とClub future

於/BOX in BOX THEATER

時/8月20日〜24日)は

上述の伝説達の遺伝子を持つ、

まったくアホウな舞台であった!

 

 

前説からしてイカしていて、

「まずお詫びいたします。題名に

《タイムマシーンに乗りながら》と

書いてしまったけれど、乗る場面が

出てきません」と頭を下げる。

場内爆笑!

兎に角何もかも真剣にフザケていて、

ことごとくクダラないのだが、

実は丁寧に作り込まれている!!

 

 

ダンスもキレキレ(一部例外あり)、

テンポもあって飽きさせない。

古き良き時代(?)の〝小劇場演劇〟

その香りをまとった2時間10分だった。

・・・本当は110分予定。

私の観た回は、その日の昼夜のみ出る役者の

しかも一発目で、バタバタこの上なかった

(これも前説で話されて、笑いが起きた)。

 

今日は千秋楽。

きっと想定時間で上演されるんじゃ

⋯⋯ないかしらん。

ま、観てるほーがハラハラする展開も

それはそれで楽しかったのだが

 

 

小劇場界で知らない人はいないだろう

照明家・池田圭子が企画製作に名を連ね、

実際は他のポジションも別名義で担う

「池田の演劇愛」に溢れた作品だった。

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kENTARO

2025年08月18日 | 鑑賞・まなび

(昨日のブログから連動

 

『ターコイズの空の下』という

タイトルに惹かれて

細かいことは調べずに観た映画の

冒頭が麿赤兒のアップでびっくり!

 

〈モンゴル映画祭〉の一編⋯⋯

の筈なのに

そして柳楽優弥が主演とも判る。

相棒役はアムラ・バルジンヤム

(ハリウッドに初進出した

モンゴル人俳優)。

 

日本で馬を泥棒したモンゴル人

(アムラ)は捕まった警察で

馬の持ち主の社長(麿)から

孫(柳楽)に同行して

生き別れになった娘の捜索を

との命を受ける。

 

そこからはモンゴルの壮大な風景の中、

物語が進む。

エンドマーク。

監督・脚本さらにプロデューサーに

KENTAROとクレジット。

 

本編の主人公はタケシ、祖父は三郎と

あえて平凡な名前を選んでいた

ディレクター本人の名もシンプル

 

私の知るミュージカル俳優と

綴りを含め同じだったりした。

 

 

否、同一人物でした。

劇男一世風靡の頃は前田剣太郎。

わたしが制作を務めた芝居の

出演者として出会った時は剣太郎で、

帝国劇場などを踏むようになって

KENTARO・・・の彼だった。

 

2021年公開の、日蒙仏合作映画で、

ドイツの国際映画祭※で、

国際映画批評家連盟賞と才能賞の

二冠に輝く等の評価を得た

KENTARO初の長編作品。

※第68回マンハイム・ハイデルベルク

国際映画祭

 

また本作公式HPには

「自身が長年通い続けている

モンゴルを舞台に」と記され、

そういえば、互いに20代だった昔

(1990年代半ば)

フォークロアなブランドの店で

彼はバイトしていたなぁ。

 

池袋の「文芸坐ル・ピリエ」。

今はなき小屋で『ストリッパー物語』。

ただ、つかこうへいの同名作品とは

異なる舞台だった。

 

冴島奈緒も出演していたが、

2012年に44歳の若さで亡くなった。

 

あの頃の面々は今どうしているかしら?

 

主宰の諏訪光代は、Vシネマの主演など

映像で活躍したのちに結婚し、今は福岡。

盟友の安城久美子は最近、

「終活アイドル」の活動をスタート!

 

それぞれの30年が過ぎた。

 

【文中敬称略】

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トリプルヘッダー

2025年08月17日 | 鑑賞・まなび

8月14日

13:40〜映画『黒川の女たち』

16:00〜映画『ターコイズの空の下で』

19:00〜演劇『名探偵シートン』

映画は阿佐ヶ谷で、演劇は高円寺で。

 

一本目は満州で「棄民」された

ある開拓団が集団自決ではなく

ソ連軍の保護を選択。

その見返りに犠牲になった

「乙女」たちの存在が長く隠されていた。

近年になり、その当人たちが声をあげ、

悲劇が白日のもとに。

 

今話題のドキュメンタリーなので

詳しくは他に譲るが、

何よりも登場する女性たちの溌剌さに

驚嘆させられた

 

皆、高齢ながら矍鑠(かくしゃく)

・・・この漢字を書ける人って

薔薇や憂鬱同様に読めるけれど⋯

な一つだよなぁ・・・

と、それはさておいて。

 

彼女達は新聞やテレビの取材をはじめ、

大学生たちのレポートに応じ、

更には住まう岐阜から隣県の長野にある

「満蒙開拓平和記念館」で講演もする

アグレッシブさである。

 

ここでまた話が逸れるが、

日本中から満州に渡った数は

27万人と言われ、うち33,741人と

長野県の占める割合は12%超え。

その県内でも飯田・下伊那地区が

一番沢山の移民を輩出した。

その地域の奥深い阿智村に記念館。

「日本一の星空」として

最近は有名になっている。

 

 

さて、ブログタイトルを

「トリプルヘッダー」としたが、

プロ野球で昔盛ん(?)だった

ダブルヘッダーを最近みていない。

記録を遡ると1998年の横浜vs中日以来

実施がないようだ。

てことは30歳あたりには

1日2試合というレギュレーション自体

「何それ?」と思うのかしらん。

野球に限らず、異常気象もあり

給水タイムも設けられるなど

プレイヤーファーストが進む中、

興行としてもダブルヘッダーは

その役目を終えたのだそうだ。

 

そんな折の、トリプルヘッダー!

ま、ただ座って観ていただけだけれど。

二本目は、主にモンゴルを舞台にした

ロードムービーだったのだが、

祖父が満州で捕虜になった時の

生き別れになった娘を

主人公(演:柳楽優弥)が探す

日本・モンゴル・フランス合作映画。

 

 

ソ連兵の監視下、強制労働する場面もあり、

先の朗読劇、上述『嗚呼』と連なる

満州3連続ともたまたまだが、なった。

 

夜の高円寺観劇は決めていて、

阿佐ヶ谷Morcのサービスデーが

木曜なのを思い出し、

〈モンゴル映画祭〉に目が止まり、

内容をよく見ずタイトルの

『ターコイズ〜』に惹かれ、

話題の『黒川〜』も時間的に可能だぞ!

という順にスケジュールを決めた。

 

のだが

・・・続きは明日。

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嗚呼 満蒙開拓団

2025年08月16日 | 鑑賞・まなび

まさか、喜多道枝さんの声を

聴くことができるとは。

 

2009年、豊島区の製作した音楽劇

『池袋わが町』の出演者のひとりで、

アニメ『フランダースの犬』の

主人公ネロの声優などで知られる

故・喜多道枝さん(1935-2024)が

ナレーションの一部を務めた

ドキュメンタリー映画

『嗚呼 満蒙開拓団』を鑑賞。

8月13日のこと。

 

 

東演『紅い荒野に洗濯機』(2008年)、

俳優座『血のように真っ赤な夕陽』(2019年)

と満蒙開拓団を扱う作品に関わって、

満州には想いがある。

 

〝帰還者たちの記憶ミュージアム〟

と掲げ、新宿の住友ビル内にある

「平和祈念展示資料館」には

9日にもお邪魔したばかりだが、

羽田澄子作品というのにも惹かれ再訪。

 

4日前の朗読劇は超満員だったので

水曜日は早めに着席。

終映後に振り返ると補助椅子が出ていた。

 

 

満蒙開拓そのものより、軍の棄民により

2万人超が生じた残留孤児に焦点を定めて

フィルムに収められた。

勿論そこから平和希求は強く浮き上がる。

 

2008年公開だから17年前の作品。

カメラはさらに前から回っており、

日本の子を優しく育てたのち

帰国を強くすすめた中国人養父が

90歳を過ぎ、収録後に天に召されたと

最後にテロップされる。

 

登場された帰国孤児の多くが

今では冥界に召されているのだろう。

証言の残る映像の、繰り返しの上映は

故に大切だ。これからも!

 

大連、奉天、新京(長春)などと並ぶ

主要都市のひとつハルビンにある県

「方正」に日本人公墓がある、と

本作で初めて知った。

そして公墓は、中国によって建てられた。

一人の残留婦人が縁の地を訪れ、

白骨を発見したことを機に中国政府に訴え、

時の総理・周恩来〜若き日に日本で学び、

神保町には碑も建つ政治家〜が許可、

創建されたという。

 

そんな「中日友好園林」の中には

帰国した孤児たちによる

中国養父母公墓、

戦後にその地の稲作指導に尽力した

個人の碑や記念館もある。

 

まさに両国の友好を証す地。

ただ、日本政府の関わりだけがない。

 

 

フランダースの犬を出しておきながら

猫の像なのは、住友ビルの1階の

広いひろいエントランスにいたから

 

さて翌日14日にも満州の映画

『黒川の女たち』を観たが、

それは別稿に譲ります。

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ベストエッセイは悼むのか。

2025年08月14日 | 鑑賞・まなび

編著が日本文藝家協会の

書籍『ベスト・エッセイ』。

発行は国語の教科書で有名な

光村図書。

 

毎年出ていて、私が手にしたのは

〈日々の雑感、考察、失敗談から

亡くなられたあの方への追悼文まで…

さまざまな書き手たちが、

「エッセイ」という枠組みのなかで

書き記した2021年の記録〉

と紹介の2022年版。

この年の選者は、角田光代、藤沢周、

町田康、三浦しをんら6人。

 

一人芝居を観るべく埼玉県吉川市の

公民館に向かい、早くついたので

併設の「図書室」に入ると、

カウンター前のおすすめ的な棚に

表紙をこちらに向けてあり

それを無防備に手にした。

 

〈914.68へ〉のラベルだから

そこにいけば他の年との

比較もできたのだろうが

それをする時間はなかった。

 

さて、冒頭の引用にもあるように

追悼も含まれている。

確かに人は日々天に召されるから

悼むエッセイも当然生まれる。

 

 

柳田邦男の「立花隆さんを悼む」

に始まり、辻真先

「さいとう・たかをさんの思い出」、

田中優子「白土三平さんを悼む」、

佐倉統「河合雅雄さんを悼む」、

倉本總「田中邦衛さんを悼む」⋯⋯

他にも「〜悼む」が題名の4編あり、

鈴木聡「愛しの小松政夫さん」、

さらに三浦雅士の

「冷水を浴びせる一坂本弘の文体」も

含めると75編中11編。約15%。

これはなかなかの数じゃないかしら。

 

2022年版が特別なのか。

書かれたのはcovid-19禍の21年で

「命」への想いが強かったのか。

 

 

まで綴ったのは7月。

他の年度版を確かめることなく

8月も半ばになってしまった。

 

吉川市のくだりは以下に詳しいが、

旧日本軍慰安婦の物語だった。

 

マリアの讃歌〜ぶらり吉川の本文 - 麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

 

そして昨日は、東京都庁にほど近い

高層ビルで映画を鑑賞。

満蒙開拓のドキュメンタリー

『嗚呼、満蒙開拓団』(監督:羽田澄子)。

 

摩天楼で映画?

このあたりは別に譲ることにして。

 

「悼む」という意味では、

原爆忌に終戦、満州においては

8.15ののちも罪なき人々に苦難が続き、

残留孤児を生み、また引揚者にも

茨の人生が。

或いは日航機事故、なにより今はお盆。

死を想い黙する時節である。

 

そんな「悼」は、忄(りっしんべん)と

卓から成っているけれど、

「卓」はさらに、三つの象形

人・太陽・人の頭から成る。

「人が昇り始めた朝の太陽よりも高い」

さまから「心が悲しみで高く動揺する」

という意味を持つのだという。

 

宿題はお盆明けにまわして、

80年の節目を悼むことにしよう。

 

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京橋の路地裏で試写会

2025年07月30日 | 鑑賞・まなび

昨日の拙文で触れた「丸の内TOEI」の

最終上映作品は、1980年公開の

『動乱〜第1部「海峡を渡る愛」

第2部「雪降り止まず」』だったらしい。

高倉健と吉永小百合の競演作で

後者がサプライズ登場も。

 

さて、同ビル内の東映本社は一足先に

「京橋エドグラン」に移転済み。

東京メトロ京橋駅直結の複合施設は

2016年11月オープン。

 

 

そんな京橋に昨日偶然行ってきた。

有楽町線銀座一丁目駅から

上のエドグランを左に見て過ぎ、

京橋テアトル試写室にて

『アイム・スティル・ヒア』を鑑賞。

 

鎮かな、けれど力強い映画だった。

公開は来月8日。

1970年代、軍事政権下のブラジルの

実話を元にしている。

 

元国会議員のルーベンス・パイヴァが

突然軍に連行され、妻のエウニセも

数日後に拘束・尋問を受ける。

パイヴァ家には監視がつき、

電話は盗聴される。

 

同じ頃地球の反対側で僕は

すりむいた膝小僧に赤チンを塗り

無邪気に遊んでいた。

 

恐らく似た年頃の少年マルセロは

仲間たちとの裸足のサッカーや

野良犬を飼うことに熱中するも

生活が一転。

そして成長し『Ainda Estou Aqui』

(日本未発表により原題)を上梓。

映画の原作になる。

 

メガホンをとったウォルター・サレスも

幼少期にパイヴァ家と親交があり、

その記憶が作品に厚みを持たせていた。

 

陽気にサンバを踊る国ブラジルの

別の顔が、心に刺さった。

 

拷問シーンなどを一切入れ込まず、

だからこそ恐ろしさが極まる137分。

繰り返すが、鎮かだが深く強い映画。

 

 

冒頭紹介した『動乱』は、

五・一五事件から二・二六事件、

つまり日本にも軍靴の音が高まった

季節を描いている。

そして、第二次世界大戦へ。

 

終戦から80年。

日本は奇跡的に平和の中にある。

けれど多くの国々では

理不尽な戦争や内戦等が起き、

いまなお不幸に喘いでいる。

これは事実。

 

そして参院選の結果も事実。

だけれど、今立ち止まらないと危うい!

と早計には言葉にしない。

 

紙幅が尽きたので別稿にて。

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一生売れない心の準備はできてるか〜サビ

2025年07月29日 | 鑑賞・まなび

7月26日と28日のブログは

既に閉館した沖縄の小さな映画館

「首里劇場」の話から始めた。

 

 

27日「丸の内TOEI」が幕を閉じた

と知ったのは28日、朝のニュース。

 

あ、『相棒』の右京さんと亀山くんが

舞台挨拶ってのはネットでチラ見

⋯そうか、あれがカウントダウンの

催しのひとつだったのか

 

最近は映画館にわりと通う筆者でも

この有様だ

⋯⋯てか、封切館には足繁くなく、

名画座がメイン。

その27日も「目黒シネマ」に居た。

 

 

1960年、東映本社の一角に開館した

「丸の内東映」、「丸の内東映パラス」。

洋画系のパラスは一度名を

「丸の内シャンゼリゼ」に改め、

2004年2館揃って現在の館名に。

 

閉館理由は、経営の困窮ではなく

ビル老朽化による本社移転に伴うもの。

ただ、これで本社直営館が「消滅」

という事実は、文字にすると重い。

いまどきは分社化が当たり前だから

あくまで字面の印象だが。

 

さて、丸の内TOEI最期の日に

目黒シネマで観た2本の最初は

『ネムルバカ』だった。

 

明日の見えない女子大生・柚実

(演:久保史緒里)は学生寮で

先輩ルカ(演:平祐奈)と同居。

ルカはインディーズバンドで

メジャーデビューを夢見ながら

現実の壁とも葛藤している。

 

今をときめく河合優実が

2021年に出演し、

ヨコハマ映画祭最優秀新人賞などを

獲得した、もう一編の

『サマーフィルムにのって』が

目当てだったが、同じく青春映画の

『ネムル〜』も良かった

 

夏休み中の日曜日だったからか、

ネムルに「現役」の久保、

サマーに「元」の伊藤万理華と

新旧「乃木坂46」が出演していたからか、

「目黒」は珍しく混んでいた

 

さてさて。

遡ること木曜夜「阿佐ヶ谷Morc」で

『一生売れない心の準備はできてるか』に

ハマった筆者の目前で、

20代前半の女の子が売れた

フィクションの世界で。

 

還暦過ぎの、宮崎生れ沖縄在住の

おじさんが〈一生売れない〉かもと

惑いながらも明るく、

日々リアルに生きている一方、

大化けしたルカはスクリーンの中

まるで楽しそうではないのだ

 

 

高校生が文化祭に向けて映画を撮る

『サマーフィルム〜』は、

勿論クロウもするけれど、

そりゃぁ、あなた滅茶キッラキラ

120パー青春

 

嗚呼、人生は深い。

 

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一生売れない心の準備はできてるか〜Bメロ

2025年07月28日 | 鑑賞・まなび

 

1950年に開館。2階席も有する

沖縄最古の映画館・首里劇場は

映画界の斜陽という大きな波の中

70年代以降には成人映画館、

コロナを経て、22年までは名画座として

老舗の灯をともしたが、

3代目館長の急逝を機に幕を閉じた。

 

2010年代には「渋さ知らズ」や

「やむちん刺激茄子」などの

音楽ライブも発信し、

最期までぼっとん便所を貫く(?)など

様々な意味でユニークな小屋だった。

 

「やむちん〜」25周年ライブは

劇場外にキッチンカーも並び、

場内飲食も撮影もOKのまさに宴

 

上記コンサートを軸に

リーダー奈須重樹のインタビューで

構成された映画を観たのは24日、

阿佐ヶ谷。

 

昨日も書いたが、コロナ禍で

「やむちん〜」30周年ライブが頓挫し、

替わりに25thアニバーサリーの映像を

世に出そうと新曲なども加え、

とにかく楽曲がたわわな一編が生れた。

 

『ヒッピーと結婚しよう』『床屋の孫』等

すべてがフルバージョン

さりとて単なる歌モノではなく

人間・奈須が浮かび上がる不思議。

 

『アイム ダンディ』はジュリーに捧ぎ、

ほかの曲中には「サスケ」「UFO」等が

ぶっ込まれる〈昭和〉に、ドはまり。

 

それにならって例えるなら・・・

イーグル、ジャガー、ベアーの3機の

ゲットマシンが合体する組合せで、

それぞれ空陸海に特化したロボットになる

『ゲッターロボ』のような魅力!!

 

ライブシーンがゲッター1、

インタビューがゲッター2。

そして終映後の舞台挨拶は

めったにお目にかかれない3に

匹敵する珠玉の生ライブ。

 

 

ミニシアターのスクリーンの前でも

披露してくれた

『一生売れない心の準備をできてるか』。

前回のブログにサビがリフレインしている

と書いたけれど、3日経ってもまだ、

ぐるぐるしている

 

♫一生売れない 心の準備は

みんなできてるかい 俺はできてるぜ♪

と。

それは1番。2番では

♪俺はできてない♫ となる!

実に実に、好い

 

誰もが夢見て、音楽や絵画や

或いはスポーツを職業を選んだ時、

食べていくのは大変だ。

けれど、諦めてカタギの道を歩んでも

実はそこもまた茨だ!

多少安定はしているけれど⋯⋯。

そんなこんなを詰め込んだ楽曲。

 

こんな宝物をめっけるのに

10年遅れたわけだけれど。

今だから染みたのかもしれない。

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一生売れない心の準備はできてるか〜Aメロ

2025年07月26日 | 鑑賞・まなび

 

沖縄最古の映画館・首里劇場。

開館の1950年当時は主流ともいえた

演劇共用の小屋だから

スクリーンとステージがある。

 

そのステージで2016年に開催された

沖縄発のバンド「やちむん刺激茄子」

結成25周年ライブ

 

30周年もライブをと考えたが、

時折りしもコロナ禍

代替として〈伝説の一夜〉を

フィルムにした⋯⋯のが2021年

公開は2022年。

 

ということは・・・

結婚式の余興をきっかけに

ギター2本のデュオに始まり、

スリーピースかと思えばビッグバンド、

メンバーが激減しバイオリンとの

たった2人になった時期も。しかし、

逆にフットワークの良さを利にかえ

本土でのライブ数を増やすなど、

変幻自在の活動を続けて

・・・間もなく35年を迎える。

 

バンド名の「やむちん」は

うちなー口の焼き物・陶器だが、

視点は「や」と「ん」の間に

「ちむ=心」があるところ。

いうまでもなく「刺激茄子」は

リーダーの奈須重樹。

 

そんなこんなを、昨日の121分、

いや終映後の舞台挨拶は

ほぼほぼライブで5曲披露した

約30分があったから

約2時間半で初めて知った。

知ったというより触れたが正しい。

 

それでも宮崎に生れ、大学から沖縄。

人生の3分の2を過ごした奈須重樹の

魅力にがっつり「ちむ」を掴まれた。

 

写真中央が奈須氏。

 

♪一生売れない 一生売れない

心の準備は みんなできてるかい

俺はできてるぜ♫

 

映画タイトルであり、そも奈須の曲の

サビが昨日から延々と

脳内で流れ続けている。

いや、歩きながら溢れて口からも

メロディが⋯⋯

 

監督は、オムニバス映画

『パイナップル・ツアーズ』の一編

「爆弾小僧」などの當間早志。

 

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