「おじいちゃんは若い頃
何をしてたの?」
「タピオカ屋さ」
「たぷおか?」
「タ・ピ・オ・カ。
台湾から来たスイーツさ!」
「へぇ」孫はすかさず、
腕に向かって「タピオカ」
1.キャッサバの根から作った粉。
2.タピオカミルクティーの略称。
3.日本ではバブル崩壊の頃、
リーマンショックの頃など
何度かブームが押し寄せた。
4.江戸時代、蘭学者の高野長英が
医薬書に翻訳。「答必膃加」と当て字。
5.中国語で「ムーシゥ」。ピンインは⋯
「OK! ありがとう」と遮る孫。
「そっ、今の2番3番あたりな。
昨日食った【マンダジ】も流行ってるが
あんなもんじゃねーのよ、
タピオカ、おもちゃ屋、タピオカ、
コンビニ、タピオカ、タピオカ、床屋、
そのくらいの勢いの時もあったぜ」
まくらが長〜くなったけれども。
旧知の落語家で立派な真打ち⋯⋯
どころか、林家彦六賞にはじまり、
文化庁芸術祭大衆芸能部門新人賞、
さらには同賞の大賞など
数々の賞に輝く、今や大師匠だ。
そんな彼がまだ二ツ目の頃によく
「昔は湯屋より寄席が多くて
最大の娯楽だった」と語っていた。
タピオカの盛衰同様、
落語も最大娯楽の座布団にすわる日が
やってくるだろう。
わたくしごとになるが、先月29日に
池袋演芸場で二ツ目の会を聴いて、
先週の日曜日には東京都下で一席、
で昨日も噺を聞いたから、
三週連続で落語っつう、マイブーム到来
まずは、役者たちによる落語会の話から。
歌舞伎も掛かるし、
駅では浅草寺とともに出口が示される
「浅草」のランドマーク浅草公会堂にて。
⋯⋯ホールじゃなく4階の集会室だったけれど。
でも、空いている席以外は満席
(は、寄席でよく聞くフレーズだが)、
実際多くの客が詰めかけた。
また、チラシからは想像できない腕前!
個性豊かな落語五席と、色物という香盤。
15日には神輿神霊入れで、
金曜から3日間、大行列となる三社祭を
間近に控えた母の日は、好天にも恵まれ、
えらい賑わいをみせていたけれど、
それに負けない会だった。
ふつうの寄席なら、追い出し太鼓で
終わるわけだが、そこは役者の会だけに
カーテンコールよろしく出演者が
全員揃ってご挨拶。