麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

東下りと仮名手本忠臣蔵

2015年11月29日 | 制作公演関連
ひょいとつけたEテレ。
講談は「大石東下り~赤穂義士本伝より」
語るは神田松鯉。

いよいよ江戸に向かう大石内蔵助が
神奈川宿へ入る場面。

そう、こちらは「本伝」にて蔵之助や
主税が登場いたします。
垣見五郎衛門がキーパーソン。

禁裏御用の垣見の名で内蔵助が東下りする、
そこで本人と遭遇してしまい……が大筋。

で、この手のクラシックにありがちな
細かな筋立がたくさんあるのです。

今日みたのは、人足を赤穂義士の一人が
誤って殺した(実は生きている)掴みから
偽垣見の大石と、本物垣見の対決へ。

ここからも幾つかパターンがある中の
垣見が本人を証明する書付を大石に見せ、
大石は「我、内蔵助なり」と垣見に。
と全てを察し本物が「私が偽物」と言う。

このやり取り、役人や宿場主人など
ギャラリーに囲まれているのが味噌なのだ。



てなわけで昨日に続き、遊戯空間
全段通し『仮名手本忠臣蔵』の話になる。

今年も内蔵助にあたる大星由良助には
初演以来不動の佐々木梅治。
佐々木はあわせて与市兵衛女房も四年連続。

主宰の篠本賢一も、義士に協力して
武器等を用立てる大商人・天河屋を
変わらず演じるのだが、逆に言うと
「再々々演」を迎えるなかで
同役を通して担う役者は他にいない。

新陳代謝よく新鮮な『忠臣蔵』を届けたい。

例えば丸本育寿。
初演時、大星力弥と寺岡平右衛門、
再演では塩谷判官と平右衛門に、
昨年の再々演で千崎弥五郎を演じ、
今年、二度目の塩谷判官に、という具合だ。

ちなみに由良助らの主君・塩谷判官が
赤穂藩主の浅野内匠頭にあたる。

仇の吉良上野介は『仮名手本』では高師直。
その腰巾着が鷺坂伴内という曲者。
この役は、初演と再演では久堂秀明、
昨年は柳鶴英雄が、そして今年は草野峻平、
と変遷を経た配役を施している。

同様に。
大石主税にあたる大星力弥の許嫁・小浪は
川合奈緒美、大黒谷まい、藤巻るもから
再々々演では花村さやかにバトンが渡った。

初演で早野勘平の妻となるお軽役の
花村が久しぶりに遊戯空間の舞台に立つ。

新味だけではバランスが悪い。

顔世御前とお石を演じる観世葉子、
をはり万造が加古川本蔵、斧九太夫、
戸無瀬の神保麻奈は、2013年から三期目。
ベテラン陣は同じ役を重ねて、
作品に厚みを持たせるのだ。

そんな陣容で、十二月八日の初日に向けて
今日も稽古で汗を流します。

詳しくはhttp://www.yugikukan.com
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仮名手本忠臣蔵、四年目

2015年11月28日 | 制作公演関連
世間に似た人が三人だの五人だの居ると。

一昨日、埼京線が新宿駅に滑り込んで
停まった電車の窓の外のホームに
いとこの恵子にそっくりな女性の顔。
少し老けてはいる……とゆうか、
何たって彼女は岡山在住なのである。

ドアが開き、さらに二人の距離が縮まり
同時に驚きの顔!!!お互いに。

「あれ?何で」
「戻ったの、東京に」
JR東が僕らの再会を待つ義理などない。
発車のベル。
「じゃあね」
と列の先頭にいた恵子は車内へ。
僕も劇場に向かわなければならない。
短い会話のみで別れた。

最後に会ったのは僕の父の告別式。
ああ三年分、父の兄の長女も年をとったのだ。

呼び捨てにしているが僕より五つほど
確か上だった気がする。
若い頃、藤谷美和子似だった時期もあった。
五十代半ばにしては美しさを保っている。
僕よりもっと年下の旦那さんのお陰か?

世田谷の梅ヶ丘に一戸建てを持つが、
その若い夫の転勤で暫く岡山に家族ごと転居。
東京の持ち家に戻ってきたのだろう、
とか勝手に合点しながら紀伊国屋ホールへ。
劇団東演の『明治の柩』公演に
遊戯空間『仮名手本忠臣蔵』の折込。



大序から討入までの全段を一気に上演する
画期的な試みは今年四年目だ。

新たな役者も迎えながら更に進化中。


稽古前にラジオ体操をする「再々々演」出演陣。

今回の特色は「めりはり」と言えそうだ。
常連組の円熟は良い意味での余裕を生み、
演出はより高い要求を演者に課す。
また所謂「忠義もの」「仇討ち」が
本線ではありながら、生き生きと描かれた
登場人物には「可笑しみ」に富んだ者もある。

その辺りが脹らんでもいて、かつ
本線の幹は太くなっているのだ。


今年、早野勘平を演じる加藤亮佑。
行田の足袋をアピールの図。

『仮名手本~』は赤穂の仇討を
足利時代に移した物語で、
大石内蔵助に当たるのは大星由良助となり、
それを表の主役と呼ぶなら、
早野は裏の主役とも……いや寧ろ
勘平の物語と云っても過言ではない。

あるいは勘平おかる、力弥小浪の
タイプの異なる若い愛の形は見処。
二人の若い恋人の動向が良い。

と、書き散らかして 続く。
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四谷、ゆみねこ、石響。

2015年11月24日 | 制作公演関連
四谷といえば上智大学に文化放送。
まぁJOQRは今は移転してないけれど。

そして個人的には「コア石響」。
これも今はない、かつてのギャラリーで
「遊戯空間」が何度も公演した場所だ。

それが「絵本塾ホール」として
装いも新たにオープンしていたよう。

旧知の秋葉由美子率いる「ゆみねこ企画」が
明後日から公演をすることで知った。

『中二階な人々』
作/阿藤智恵、演出/秋葉由美子
11月25日(水)~29日(日)

今日その仕込中の会場に
『仮名手本忠臣蔵』の折込に行き、
懐かしい路地を歩いた。
そう。
本当に細い曲がりくねった道を進んだ
閑静な場所にあるのである。

途中、名店「オテル・ドゥ・ミクニ」の前を過ぎる。



あ、懐かしいとは書いたけれど、
当時はまだ「遊戯空間」にはお客様として
観劇に行っていただけだった。

で「石響」はギャラリーという色合いが強く
フリースペースだったのだが、
今は客席も設置されて小劇場の装いに。

ただ《演奏会、朗読、演劇……》と
ホームページに謳われているように
音楽に向いた設計ではあるようだ。
音が良く響くのだ。
決して悪いことではない。
ただ芝居の場合、台詞が響きすぎると
観客には聞きづらく、役者も演じにくい。

さて。折込に行ったのだけれど
ゆみねこの制作に入っている桶谷選手が
こちらで作業しますと言うので
お言葉に甘え、久しぶりに秋葉さんと話し、
来年二月にお仕事する照明の
相原衣里さんに初めましてのご挨拶をし帰還。

桶谷くんは良い役者でもある。
「非シス人(ナルシスト)」で何度かご一緒。
そのたびに助けてもらっている。


紅葉が遅いと言われる今年だが、
迎賓館も近い四谷あたりは色づいていた。

遊戯空間『仮名手本忠臣蔵』
昨日ようやく初めて稽古場に顔を出せた。
今年四年目を迎える舞台については、
明日改めて。
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ふたつの始まり

2015年11月19日 | 制作公演関連
明日はJ-Theaterの12月公演の顔合わせ。

10月末から今月の上旬にかけて
本多劇場グループの3つの劇場で
怒濤の5作品連続上演を終えたばかり。

主宰の小林拓生は「まぐろ」なのか?
(泳ぎをやめると死ぬという点で)

来月は『ー日本人作家シリーズー
語り芝居/太宰治特集』と銘打ち、
「失敗園」や「貨幣」などを上演する。
制作として参戦する。

12月21~23日、小劇場「楽園」にて。



明日はまた、ラヴィニアの15周年記念公演
『Peach Tom』の初日でもある。

受付をちょいと手伝う程度だが、
まぁかみさんの主宰するカンパニーの
一応、節目の公演なのである……。

台詞を廃してマイムとダンスと歌による
パフォーマンスで旗揚げしたラヴィニアは
やがて言葉も取り入れるようになるが、
極力、台詞を削ぎ落とす姿勢は続いている。

そんな約5500日弱の歴史の中で生まれた
作品の中でも三本の指に入る
『Peach~』の再演、とゆーか、
それを土台に新味もたっぷり、
さらに過去の他作品の名場面もがっつり、
一言でいえば《集大成》となる舞台。

基本はコーラスユニットの「ラヴィニア」が
その都度役者を集めるプロデュース公演。
今はChako、Kazu、Hikoの三人ユニット。
加えて旧メンバー二人も出演し、
一人は遠路カナダから、
この芝居に出演するためにやって来た。

様々な意味で《culmination》な公演の
タイムテーブルは・・・
20金7時(完売御礼)
21土3時と7時
22日3時と7時
23祝2時
シアターブラッツにて。
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奇跡の優勝は、作戦勝ちだ。

2015年11月18日 | スポーツ
遊戯空間『心中天網島』の本番中に
途中まで書いてお蔵入りしてたのが
以下です・・・

※※※



いやぁ驚!
今、公演中だから
5区の競り合いで家を出て、
劇場に向かわざるを得なかった。

青学は層が厚く、アンカーは神野。
結構諦めの気持ちが強かったのも事実。

しかし「生身の人間」の走るスポーツ、
何が起こるか解らない。

諦めず、東洋の持ち味の粘りで
一秒を削り出せば……との期待もあった。

お見事
そうか~酒井監督、感極まりましたか(貰泣)。

前半に大駒を使うオーダーは、
ちと無謀と思ったけれど、
力のあるフレッシュグリーンを
倒す唯一の作戦だったのだな。

選手も頑張ったけど、作戦勝ちですね。
そして、それを実現した
ランナーとスタッフ一丸の勝利!!

※※※
まで書いて「下書き」に。

解るの人には解る内容・・・
11月1日の全日本大学駅伝で、
初優勝を果たした東洋大学。

そう、箱根であれだけの強さを誇り、
(2009、10年の連覇のあと、
12、14年の計4度の総合優勝。
11年には往路優勝も)
大学三大駅伝のひとつ「出雲」も
11年に制している鉄紺軍団が、
この熱田と伊勢、両神宮を結ぶ
「全日本」だけは無冠だったのだ。

ま、お家の事情はともかく。
これで俄然「箱根」が面白くなった。

実は「出雲」のあとに
「全日本」は勝てないだろうが
「箱根」では一泡吹かせるぞ!と、
フライングなブログを書いたのだが、
嬉しい誤算となりました。

蔵から出したのは、プレミア12の
小久保監督の采配とも絡んでいる。

出雲1区でブレーキとなった3年生を
全日本5区に起用。期待に応えた。

《信頼》大切。
また、奮起のパワー半端ない。
以上。

このタイミングで書いたから
来月あたり「箱根」について突っ込んで
述べる予定です。

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雑感2015年冬…ん、まだ秋?

2015年11月17日 | 身辺雑記
〔文中敬称略〕

11月某日
テレビドラマ『相棒』の再放送を
たまたま目にした。
太川陽介、新田純一と、みっちょん
もとい、芳本美代子がゲスト。

懐かしのアイドルが揃った。
偶然かプロデューサーの趣味か?

そもそも、この三名を「元アイドル」
とカテゴライズすること自体がね、
まあ「おっさん」である。


それよりも。
水谷豊と太川の共演に、
「おぉ~、そりゃ凄い!」と
反応した方がいらっしゃれば、
これまた、ある世代であり、
熱中時代ファンといえるでしょう。

そう。
78年にスタートした第一作から
刑事編(79)を挟んだpart2(80)で
主人公の北野広大(水谷)と、
彼の下宿先の長男・育民(太川)
で共演したのを覚えている御仁だ。

ちなみに『相棒』での太川の役名が巧。
「いくみ」と似てたのも偶々だろうな。

※※※

プレミア12。
舞台は日本に移りベスト4の闘い
奇しくもBブロックの日韓米墨が勝ち上がった。
日本も決してベストメンバーとは言えないが、
アメリカなんざ、もうね・・・

宿敵・韓国戦が事実上の決勝でしょう。
ミスをした筒香のその後の奮起を買って
四番に据えるなど、小久保監督の采配も良い。

頼むぞ大谷

でファイナル。報道での先発予想は、
予選リーグでアメリカに捕まった投手。
個人的には、牧田あたりで行って、
好調のリリーフ陣(則本、増井ら)を
早め早めに注ぎ込んで、最後は松井!!
ここはベネズエラ戦の雪辱を期す
若き守護神で、栄えある初代王者に
輝いて欲しい。

侍の背番号90のこれまでの戦いぶりから
オーソドックスにいくのでしょうが……。

※※※

作戦勝ちといえば。
随分前の話になるが・・・
(公演が続いて書く機会を逃した)
全日本大学駅伝での東洋大の勝利がある。
が。
長くなるので、今日はここまで。
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スタンピードしようぜ!の、5

2015年11月13日 | 制作公演関連
週刊少年サンデーで連載中のサッカー漫画
『BE BLUES!~青になれ』(田中モトユキ作画)は
日本人監督が親の介護のため帰郷し、
新たにナショナルチームの指揮経験のある
外国人監督を迎える新展開に突入している。

ミルコ新監督は就任早々に、
センターフォワードをバックスに
ディフェンダーを前線に、等々
大幅なポジションチェンジを断行。
さて、どうなる武蒼高校………

と、ここまでは「まくら」。

傘のいらないほどの雨の降る下北沢。
気温は20度を超えて、なんともな一日、
11月9日に、J-Theter日本人作家シリーズ
朗読劇『東京スタンピード』
(原作/森達也、構成・演出/宇井孝司)は
朝から仕込んで夜開幕。

公演の直前に他の本番があって、
5日ほど『東京~』から目を離した隙に
配役がかなり変わっていて驚いた。
まるで『BE BLUES!』のようだ。

そして一気に冷え込んだ仲日。
夜公演には、作者の森さんが来場。
アフタートークのあったソワレは超満員。


主宰の小林拓生(右端)、演出の宇井孝司(左端)、
原作者・森達也さん(左から二人目)でスタート。
主人公役の上田実規朗(右から二人目)と
ヒロインを演じた竹田りさ(中央)も
予定外に登檀し、会場は盛り上がった。

その勢いを持って千秋楽へ……。
1の並んだ水曜日に終幕した。


その朝の、集合写真。
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おもに『風待ち』のこと。その6

2015年11月08日 | 制作公演関連
僕の古巣「東演パラータ」は鉄工所を、
『私もカトリーヌ・ドヌーヴ』の稽古で
お世話になったトランクシアターは
蒲団屋倉庫をそれぞれ改装してアトリエに。

本日千秋楽のピタピタvol.5
『風待ち』を上演したブローダーハウスは、
元写真スタジオだったと聞いた。

その一階がギャラリー、二階が劇場に
生まれ変わって十年になるという。
ちなみに前者を「静の空間」、
後者を「動の空間」と呼んでいて、
「静~」は劇場として使う際はロビーになる。

小劇場としてはかなり広い贅沢な空間だ。

三階の居住スペースは楽屋に。
なので男性楽屋はかなり生活感溢れている。


キッチンに冷蔵庫などなど。
写っていないがお風呂も残っている。
(半倉庫状態ながら片付ければ使用可能)
下は女性楽屋。


あ、ピタピタはそう使っただけで
決まっているわけではありません。

*****

と劇場について長々書きましたが。
観客としては何度かお邪魔した小屋を
制作としては初めて使わせて戴きました。

余談ですが、オーナーは元東演。
僕とは接点がない大先輩にあたり、
劇場管理も東演OBの辰巳さんが務めている。
さらに今回小屋番で入っていた清志さん
(予定していた照明さんが入院したので
急遽照明プランもお願いした)は
僕のいた頃の東演の外注スタッフとして旧知。

そんな縁もあって大変居心地が良かった。

*****

気づけば、大入りの多い公演。
ばらしもおわり、さあ打ち上げだ!!
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スタンピードしようぜ!の、4

2015年11月07日 | 制作公演関連
野球の「プレミア12」が明日開幕する。

侍ジャパンは45名の候補選手から
ロースター28名が選出された。

怪我等で一部変更があって……
若干「地味め」の日本代表なイメージだ。
特に内川、柳田を欠いた外野手は
やや心もとなくもない(^_^;)

その翌日、月曜日に幕を開けるのが
J-Theater『東京スタンピード』
(下北沢・小劇場B1)

オーディションで選ばれた若き役者達が、
稽古の中で更にしのぎを削り
当初あった役や場面がカットされ
涙を飲んだ者も多数いる闘いの場だ。

けれど若人よ、この涙を力にして
一歩ずつ前へ進むのだ

さて。小久保ジャパンのキャプテンは嶋。
強化試合第二戦でサヨナラヒットを放ち、
本戦での活躍が期待されるが。

『東京~』におけるキーマンは長瀬充男だ。

演出の宇井はJ-Theaterでは過去に二本
作品を紡いでいるが、その二本ともに出演、
かつ「前説」を務める「秘蔵っ子」は
今回オーディション組の中でただ一人
要の「一役」を射止めた。

ほぼ出突っ張りの主人公・伊沢を演じる
上田実規朗や、
その元恋人で、ヒロイン役の竹田りさ、
昭和の喜劇王・植木等に扮する嶋崎靖ら
先輩たちと肩を並べての重要な人物
「イレイザーヘッドの男」に挑みつつ、
演出助手として稽古を円滑に回す
八面六臂の活躍が求められるポジション。
その過酷な仕事を、実によくこなした。

群衆劇だけに個について書きたくなかったが、
書かずにはいられない頑張りだった。
って、本番はこれからだが

その本番での見所のひとつがスネア。

本作には、演劇につきものの音響がない。
舞台上にパーカッショニストの小林円がいて、
しかも数多くの打楽器で彩るのではなく、
スネア一発で作品にリズムを刻む。

スネアは小太鼓。

いよいよ明日は最後の稽古。
「集団暴走」が演劇シーンを揺さぶる。
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おもに『風待ち』のこと。その5

2015年11月05日 | 制作公演関連
昨夜、上々の滑り出しで

ん? 芝居でこの言葉は宜しくないか…

とにもかくにも昨夜から始まった
ピタパタvol.5『風待ち』は本日昼夜公演。

文化の日に終幕した遊戯空間の
『心中天網島』で演奏者の一人が
骨折し降板したのだけれど、
『風待ち』では照明が入院して
急遽、高橋清志さんにお願いした。
で、なおかつ清志さんは
現在左手首を痛めているが
前段の降板理由が左手首の骨折だった。

不思議な合致である。

さて、本作は大学の映研を出て、
監督を目指すフリーターが主人公
なのだが、僕が次に制作につく
J-Theter公演『東京スタンピード』の
主役の伊沢も、映研出身の
テレビディレクターだったりする。

そうそう、偶然といえば。
本作は主宰の今井の母校でもある
北の方にある「某国立大」がモデルだが、
まさに「映研」だったという方が
初日のお客様の中にいた。

「少年よ大志を抱け」で有名な大学だ。
今井の別のサークルだったそうだが。


話はかわって。
建設現場の図。

造花の鉢植がとても気になった。

自分が「虚」の世界=演劇に居るくせに
というか、だからこそ、きっと多くの人は
「あら、殺風景な工事現場にお花が……」
程度で通りすぎるのだろうが、
この嘘に妙に目を引かれて、
しかも少々切なくさえなった。

土建屋だった親父の、工事現場は働く場。
次の日曜は三回忌だが、本番中で顔を出さない
親不孝な長男の心境なのだろうか。
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