麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

大阪桐蔭と猫町

2013年03月31日 | 制作公演関連
春夏春の三季連続優勝に挑んだ
大阪桐蔭が敗れましたね。

昨年、藤浪をよくリードした
二年生捕手・森智哉が
最上級生となり主将で三番。
チームの大黒柱としてチャレンジした
《甲子園初の快挙》は達成ならず。

しかも彼は怪我でベンチ。
さぞかし悔しかったでしょう。
ただ《夏》がまだあります。

王者を倒した県岐阜商は、
個人的に今年も東京公演制作協力で
お世話になるジャブジャブサーキットの
拠点から名乗りをあげた古豪。
我が神奈川からは出場なしなので
あと三つ白星を重ねて、
てっぺんを獲って欲しいと思います。

       

旗揚げ公演『ジョマクノギ』では
円や青年座など新劇の中堅若手を配し、
美術もかっちり飾ってお届けした
昨年のピタパタは、ある意味で
圧倒的な力でセンバツと選手権を制した
大阪桐蔭のようだったと言えます。
一方。
今日稽古を納めて、明日から小屋入りする
第二回公演『猫町』は役者陣も
ぐっと若返って、全員野球を標榜する
今季の同校と少し似ています。



ごめんなさい。
ちょと誤解を招く表現になったかな。
『ハルメリ2013』に時間を要して
『猫町』を随分留守にしたので
ちょいと筆が滑りました。
話題のキーワードでアクセスを
増やす策略でした

決して前回より力が落ちる、という
意味じゃないのでお間違いなきよう。


上は高津市民館(28日)、
下は多摩市民館(30日)の稽古風景


ピタパタは主宰・今井一隆の
プロデュースユニットで、
いわゆる《イマイズム》色濃い
プロダクションなのですが、
その本人が「今回はアングラテイスト」
と公言してはばからないから、
前回の《静謐な台詞劇》とは
一線を画すのは間違いない。
そういう差異を表現したかったのです。

萩原朔太郎の『猫町』。
幻想的な作品で、主人公の詩人が
迷子になる場もあるわけですが
今日のブログもやや迷子になっている。
整理して書き改めます。
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はじまりの場所

2013年03月29日 | 制作公演関連
きのうのブログで三人の女優が
20年の時を経て共演と書いた。


上は、川崎市の中核都市のひとつ
溝の口である。その駅前にある


高津市民館。
ピタパタ第二回公演『猫町』の
稽古が昨夜行われた。

主宰にして脚本と演出を手掛ける
今井一隆との関係は、旗揚げ公演の
『ジョマクノギ』(2012年6月)
近辺で詳しく述べたので省くけれど、
出会いの場となった
「地域を創る川崎演劇座」の
活動場所のひとつが、
まさにこの高津市民館だった。

20年にはかなわないが、
ぐるりと15回暦をめくって、
再び彼とここで芝居を創っている
不思議。
(初演時はここで稽古せず)

話はまだ終わらない。
今井は当時、ある処の制作で
前任は田畑(たばたけ)氏。
「地域~」開講時は田畑氏と
僕の二人で事務局を務めていた。

その彼が一昨日終幕した
『ハルメリ2013』の楽屋に
ひょっこりやって来た。
場当たり中だったから22日だろう。

『ハルメリ~』演出の丸尾聡との
出会いも思えば「地域~」。
本来指導に当たるはずの
「ある処」の代表が多忙な折、
当時まだ若手だった(?)
丸尾を代行講師に立てたのが
初対面となった。

田畑氏と丸尾の交流は
その後も続いていたらしく
奇しくも僕と田畑氏の再会が実現。
彼は芝居から足を洗い、
今は塾講師だという。

あの頃「ある処」は、
ワンマンで理不尽な代表に
ついて行けず次々制作が代わり
賢明な今井も、田畑氏からのバトンを
数ヶ月で渡した。
渡ったのは当時役者だった岡くんの手。
嗚呼。
こうなると岡くんに会わずにはいられない。

しつこくなるが「地域~」絡みの
縁の話を最後にもう一発

座高円寺さんから、
「ちょうど『ハルメリ~』公演中に
四国学院大学で学ぶ学生十数人が
東京での観劇作品をさがしているが
対応可能ですか」と
有難い申し出をくれた。即OK。

で。その大学で演劇を教えている
西村先生は、やはり「ある処」の代表から
「君はまだ経験が浅いから
受講生と一緒に勉強しなさい」と
「地域~」に参加した若手の一人だった。

川崎演劇座は「地域を創る」ことは
うまく出来なかった気もするが、
のちに演劇界に多彩な人材を送る
場所に、結果なったようである。


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ハルメリ2013/幕

2013年03月28日 | 制作公演関連
世の中と演劇する
オフィスプロジェクトM
(ここまでが劇団名)
『ハルメリ2013』終幕しました。



千秋楽の始まる前、
楽屋に届いたケーキです。
出演の都築香弥子さんの
知人からの素敵な贈り物。


おなじく出演の西山水木さん、
みやなおこさんの三人は、
20年前、加藤健一事務所
『三人姉妹』で共演して以来の
揃っての舞台だったそう。

今回、彼女ら先輩俳優に学びながら
若い俳優達が多数板に乗った
『ハルメリ2013』。

打ち上げの席で、演出・丸尾聡は
「こんどはこの芝居で共演した
役者が大きく成長して20年後、
別の舞台に立ち『ハルメリ』ぶり、
となったら素敵です」と語った。

総勢32名の出演者に、
スタッフを加えると50人超の
プロダクションは昨夜ひとまず解散。
      

それぞれの次回作へ。
高橋はピタパタ『猫町』へ合流です。

4月3日(水)~7日(日)
北品川フリースペース楽間。
原作/萩原朔太郎
脚本・演出/今井一隆
前売・当日とも3300円。

平日は15時と19半(二回公演)
土曜は13時と17時(二回公演)
日曜は13時のみ(一回公演)

期日せまってるので
早速宣伝させていただきます!

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ハルメリ2013/大盛況

2013年03月26日 | 制作公演関連

楽屋に届いたバルーンです。

立ち花にかわる新たなお祝いとして
知る人ぞ知る「バルーンギフト」。

贈る人、贈られる人だけでなく
戦争で傷ついた方への
支援にもなるバルーンだそうです。

イラクの病院、
アフガニスタンの水路、
ガザの栄養センター等々の
寄付に売上の一部が当てられると。

皆さまも機会があればご利用下さい。



さて『ハルメリ2013』。
お陰様で、二日目の24日夜、
昨日夜、そして今日の夜が
完売

劇場にてキャンセル待ちして頂きながら
ご要望にそえない回もあり、
申し訳なく思っております。

そういうわけでブログ更新も
滞ってしまいました。
いよいよ明日は千秋楽。

圧倒的な熱にあふれた舞台の
明日14時の回はチケットございます。



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ハルメリ2013/転入生

2013年03月22日 | 制作公演関連
世の中と演劇するオフィスプロジェクトM
という長~い劇団名を持つ、
通称「プロM」で初めて制作をしている。

公演はいよいよ明日土曜開幕。

座・高円寺1にて。
劇場との提携公演でタイトルは
『ハルメリ2013』。
(作/黒川陽子、演出/丸尾聡)


昨日、今日と仕込~場当たり。
客席に演技エリアがあり、
逆に舞台上に客席がありと
ハードかつタイトなスケジュールで
準備を進めている。
照明は11人の大所帯で乗り込んで来、
舞台は舞監と三人の大道具さん、
さらに役者の手伝いを加えると15人。

そもそも出演者は30人超で、
かつ複数の役をこなすから
衣裳部の扱う点数もハンパない。


昨年師走公演の『仮名手本忠臣蔵』を
同窓会に例えたけれど
(弊ブログ2012.11/30付)、
劇団員がいて、役者の常連組もいて、
スタッフも長年のお付き合いという
プロMへの初参加は、合流した時点で
「転入生の気分」であった。

それが、まるで高校の文化祭で
クラスが一つにまとまるように、
ここ数日の慌しさの中、
ようやく「外様制作」も馴染んできた
・・・ような気がする。

それはそうと。
二枚の写真にピンクが多いことに
お気づきだろうか?
印象的なチラシもそうなのだが、
今週末、桜の見頃となる東京の
街の色ともリンクした芝居
『ハルメリ2013』は、
世の中の《今》に鋭く警鐘を鳴らす
華やかな色合いの中に
痛みをもった作品でもあります。


公演日程
3/23(土)14:00★ 19:00☆
3/24(日)14:00☆ 19:00★
3/25(月)19:00★
3/26(火)19:00☆
3/27(水)14:00★
★=ハル組、☆=メリ組
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ハルメリ2013/時のうつろひ

2013年03月20日 | 制作公演関連

昨日は春を飛び越して
初夏のような暖かさ、
いや「暖」より「暑」でした。
日中は。

近所の桜も上の写真のように
綻びました。

この桜、近くの公園のものなのだが
『ハルメリ2013』の顔合わせを
我が家の真下にあるスタジオPで

昨年末開催した折、
少し早く集合した丸尾氏
(プロM主宰。今回は演出と
プロデューサー兼務)と
『ハルメリ』の作家黒川氏の
対談を撮影した場所でもある。

劇団員の小山くんがカメラを回し、
劇団ホームページにアップすべく。
で、恐らく今も見られるはず。


この煉瓦に二人が腰掛けて。

あれから早三ヶ月。
稽古を重ねて、明日は小屋入りだ。

まぁ地下の稽古場を借りているから
ここ二週間はずっと座・高円寺に
籠もりっぱなしなのだが。

おかげで充実した作品創りができ、
ここ数日で芝居はぐぐ~んと
良くなった
細かいところを磨き上げて、
あとはお客様のお越しを
待つばかり・・・いや。
今回は舞台上にも客席を設ける。
そんなこんなで明日の仕込みから
場当たりまで、それはそれで
一苦労が待っているのだ。
      
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長江-乗合い船

2013年03月18日 | 鑑賞
昨日公演が終わった
劇団東演の芝居について。
(文中敬称略)

1998年に初演し、再演を経て
日本の様々な都市、どころか
作品の生まれた中国でも
上演する迄に成長した舞台
『長江―乗合い船』。

その巡演が納まった2004年以来、
蘇った中国の現代劇が
産声をあげた東演パラータに
還ってきた。

キャストをほぼ一新。
そして演出が鈴木完一郎から
原田一樹にかわったことで
作品は大きく変貌した。

サッカーに例えるなら、
鈴木の求めたのは
ムービングフットボールだった。

方先生役の山田珠真子、
高船長役の小高三良を中央に、
サイドには能登剛、久瀬新子
(のちに青木成美、古田美奈子。
役名は前者が劉強、後者が米玲)を
配しながらも、
ボールを持ったプレーヤーは
ドリブルで仕掛けて、
周りがそれに連動し、
激しくポジションを入れ替える
アグレッシブなスタイルだった。

ドラマチックな音楽を
ふんだんに使うなど
パンチの利いた濃い口の
『長江』という言い方もできるか。

かたや原田版は、
山田(方先生)をワントップに据え、
小高に代わり船長役を務めた
佐々木梅治(客演)をトップ下と
二人を縦に並べて、
ボールを中央で一度落ち着かせ
ゆっくりと展開するサッカーだった。

雷子役から劉強役に一列前に
ポジションを上げた南保大樹や
南保の位置に入った清川佑介の
オーバーラップに、佐々木から
正確なパスが供給される、
見ていて安心できる
オーソドックスなゲーム運び。

あっさりとした口当たりながら
出汁にこだわった『長江』。

好みは分かれるのだろうが、
いずれにしろ良質な舞台が
新しい船出をしたことだけは確かだ。

*****
劇団東演第140回公演
『長江-乗合い船』
作/沈虹光、翻訳/菱沼彬晁
演出/原田一樹
2013年3月5日(火)~17日(日)
東演パラータ
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ハルメリ2013/おべんとと作家来訪

2013年03月16日 | 制作公演関連
昨日、全体としては二度目の、
「ハル組」にとっては一度目の、
また衣裳や小道具、完全じゃないけど
「あり」での通し稽古を初めて、
世の中と演劇する
オフィスプロジェクトM
『ハルメリ2013』は敢行致しました。

まぁ敢行ってほど力入れなくてもね




座・高円寺地下三階の稽古場は
劇場主催の演劇アカデミーの方々と
シェアして使っていて、
その共有スペースでは役者達が、

お弁当を囲んだりもしています。

実はこのお弁当、なかなかの代物。
出演者の西山水木さんの知人で、
外国籍ながら懐石の料理人である
デービットさんが精魂込めた、
しかも有機野菜を中心とした
体に良いにこだわった逸品なのだ。

『ハルメリ』がこだわるのは
芝居だけじゃない!
     
そして今日の夜の、通しには
作家・黒川陽子さんが顔を出す予定。

最も手強い観客(?)に、
どんな風に映るのだろうか。

3月23日から27日にわっと咲く
『ハルメリ2013』
蕾にぱんぱんにエネルギーを
漲らせいるところ。
それがどう感じてもらえるのか。
楽しみだ






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ハルメリ2013/今天

2013年03月15日 | 制作公演関連
前回のブログで大学の頃に触れたが、
あの当時一番長く一緒にいた親友と
久しぶりに昨夜会った。

学科が一緒で、サークルも同じ、
あるミュージシャンの好みも合ったので
コンサート等にも行き、
彼の叶わぬ恋の相談にも乗った。

僕の知る中で、五本の指に入る
「まじめな男」で、ちゃらんぽらんな僕と
かえって馬があったのかも

高校教諭を経て、今は保育士。
教育に情熱を注ぐ熱き男でもある。
剣道有段。そう森田健作知事と
近いイメージである。

さて『ハルメリ2013』は
細かい部分を埋めながら、
全体のスケールを大きくする作業中。
戯曲が元々持っている世界観を
突き抜けるべく心血を注いでます。

ちなみにタイトルの「今天」は
ジンティエン(jin-tian)と読む。
中国の「今日」だ。彼と会うのに
メールで久方ぶりに使った。

東洋大学文学部中国哲学文学科から
院に進み、中国に留学した後、
修士号を取得している彼。
英才と落ちこぼれの僕。

そうそう。劇中には
引きこもりの青年が出てきて、
作品の重要なアクセントになる。

彼を含む、上下のない新たな関係を
模索する人々から拡大していく
「流行」、それ自体が「ハルメリ」
であったりもする。そして・・・
おっと、その経過と結末は
劇場でご覧あれ。

チケットは前売当日とも3500円。
学生と70才以上の方は3000円。
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ハルメリ2013/ダーリング

2013年03月13日 | 制作公演関連
沢田研二の『ダーリング』が
ヒットしたのは何時だったろう。
僕がまだ小学生の頃?

     

日本において「ダーリン」は
基本「ふざけて」使う呼称と、
僕は認識しているが間違いだろうか。

大学時代、僕をダーリンと呼び
その彼女をハニーと呼んで
人前でハグしてたけど、
二人の間には恋愛感情の
一欠片もなかった。

長野で良き母、良き妻を
していると風の頼りに聞いたが
聖子は元気だろうか。

『傷だらけの天使』に憧れ
ビルの屋上に事務所を構えた
劇団に所属していた時、
(本当に屋上にプレハブを
建てていたが憧れて、は嘘
その一階のフランス料理店の
看板娘ともハニーダーリン
と呼びあっていたなぁ…。

そして彼女は、僕の二人の上司を
「大将」「髭の大将」と呼んでいた。
前者は制作部長で、
後者は僕より入団が遅かったが
年嵩は三人の中で一番上の
実際髭を蓄えた男だった。

まりちゃんのカフェを開く
夢は叶ったのだろうか。

    

そんなことはともかく。
『ハルメリ2013』には役名が
「女」「男1」「男2」という
無名の若者が大きな役割を占める。
決してダーリン、ハニーとは
呼びあわない三人の恋愛模様が、
芝居を転がしていく。

その「女」はダブルキャストで
キャラクターが異なり、
作品全体の色さえ違えてくれる。

ハル組(23昼、24夜、25、27公演)
メリ組(23夜、24昼、26公演)の
お時間あれば二組ともご覧頂頂たい。

※ダブルは他にもあります。
逆に全ての役ではありません。
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