麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

end-INK

2021年06月28日 | 俳優座

遠足は家に帰るまで……という意味で

劇団俳優座No.346『インク』は昨日千秋楽。

本日、返しもの等を終えて本当の終了。

 

 

いや、まだクラウドファンディングは続いていて

12日残している……。

https://wdst.fun/projects/view/1150/report_view/507

詳しくはこちら

 

となれば、来場いただいた皆様に手数をお願いして

カードに記入いただいて二週間。関係者ふくめ、

この舞台での感染拡大がないことが証明されて、

本当のendingといえるかもしれません。

 

少し前まで、終幕後に当たり前にあった「打ち上げ」も、

今はノンアルコール飲料で30分程度、形ばかりの乾杯。

すぐバラシに入ります……。

 

 

この我慢が、一日も早い「日常」に繋がることを信じて。

さて。

劇団は休む間もなく、『血のように真っ赤な夕陽』

巡演(長野、神奈川、埼玉、群馬)の準備に入り、

重ねて次回ナンバー公演『戒厳令』もスタート

もちろん、予防対策に心を砕いて。

 

唐突な一枚は、フィッシュ&チップス。

 

『インク』の舞台、英国を代表する料理は、

劇中にも重要なワードとして登場しました。

・・・でも、この絵ずらで終わるのも切ないので

スタイリッシュだった場面を最後に・・・

 

 

劇団俳優座第346回公演『インク』

2021年6月11日(金)~27日(日)

俳優座5階稽古場

作/ジェイムズ・グレアム

翻訳/小田島恒志 演出/眞鍋卓嗣

出演/加藤佳男、山下裕子、河内浩、塩山誠司、

渡辺聡、安藤みどり、志村史人、千賀功嗣、八柳豪、

宮川崇、野々山貴之、椎名慧都、松本柾樹

 

御来場いただいた方々、応援いただいた方々

あらためて御礼申し上げます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みたび、駒ケ根

2021年06月27日 | 俳優座

6月26日(土)三度目の駒ケ根行。

『血のように真っ赤な夕陽』駒ケ根公演の

実行委員会は、上演迄およそ一か月の時期に、

舞台となる「満蒙開拓団」を深く知るべく、

引揚者の証言聞き取り活動を長く続けている

本島和人氏(飯田歴史研究所研究員)の講演と

弊団女優で『血の~』出演者でもある

平田朝音の朗読を聞くイベントを開催。

 

 

こまがね名物のソースカツどんでも、

伊那地域のソウルフード「ローメン」でもなく

駒ケ根バスセンターすぐのイタリアンで

窯焼ピザで腹ごしらえして、いざ。

(下は同店入口近くの植物と水槽)

 

駒ケ根ふれあいセンターにて14:00~。

地元の新聞「長野日報」とケーブルテレビ

「エコシティ駒ヶ岳」も取材に駆けつけていただき、

充実のひとときを・・・。

 

本島氏は全国でもっとも満州にわたった長野県の背景

・・・第二位の山形県17177人に対し、

倍以上の37859人・・・や、それに関わった人物や機関等、

資料とともに明快に語っていただき、大いに参考になった。

その後、本島氏の聞き取りの中の一編(抜粋)を

平田が15分程度の朗読。そして質疑応答。

 

 

そうそう。予報では東京も長野も曇と雨の

不安定な空だと言っていたが、

平田が「晴れ女」ぶりをまたも発揮して、

会の始まりから終わりまでは降らなかった。

……帰路の高速で何度か雨が車窓を叩いたけれど。

 

(ケーブルテレビのカメラを

 

以上、昨日のおはなし。

そして本日は『インク』千秋楽。

そのことは別の稿にて。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

cast-INK03

2021年06月24日 | 俳優座

 

劇団俳優座No.346『インク』。

残すは金土日、各1回ずつ。

舞台展開のスピード感よろしく6月11日開幕以来

疾走した2週間。緩めず千秋楽まで!

 

そんなジェイムズ・グレアムの戯曲に登場する

メディア王・マードックを演じるのは千賀功嗣

(上の写真=右、下の謝写真=中央)

彼に請われて「ザ・サン」編集長となる

ラリー・ラム役の志村史人(上下とも=左)

 

そして「ザ・サン」副会長に扮する塩山誠司

(上=後方、下=右)

 

 

塩山が控えめなので、おまけに一葉。

マッケイ夫妻。

 

新聞業界の作品ということもあいまって、

多くの新聞に取り上げていただいている。

その一例。

劇評:演劇 俳優座「インク」 「メディアと大衆」問う=評・濱田元子 | 毎日新聞

 

 

写真はすべて小林万里。

(マッケイ夫妻の写真は制作部にてトリミング)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

cast-INK02

2021年06月22日 | 俳優座

 

昨日は休演日であった。

本日22日ソワレを終えて、残すは4ステージとなった。

御陰様で14日からのすべての回が満席となった。

 

ここでようやく6/5付弊ブログ以来滞っていた

キャスト紹介の続きをアップするのである。

 

まず、本作では「かたき役」と言える

大新聞社の会長・カドリップ役の加藤佳男。

 

イギリス最古のタブロイド紙「デイリー・ミラー」のトップ

ブリテンドン役のほか多数を演じる宮川崇。

写真は、物語の中心を担う「ザ・サン」の副編集長役のとき。

 

同紙のサブデスクほか「ガーディアン」紙のへザリントン等を

演じる八柳豪の、華麗なダンスシーン。

「サン」の副会長夫人ミュアリエル・マッケイを演じる

山下裕子は、「サン」婦人部デスクも。

 

同スポーツデスクと、ライバル「ミラー」紙の編集長を

担う河内浩。

 

01とまるで違う書き方になっちゃった02です(汗)

つづく

 

※舞台写真撮影=小林万里

(トリミング/俳優座演劇制作部)

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

深谷日記あるいは深夜日記

2021年06月20日 | 俳優座

6月19日0:05

劇団俳優座公演『インク』ソワレを終え、

片付と翌日の準備など済ませ帰宅。

池袋駅に着いた時には日をまたいでいた。

深夜の人流が、ここ数日おとなしくなった、

そんな印象だったがフライデーナイトゆえか、

ゴキゲンな人が次々に階段を降りてきた。

宣言解除を一足早く体現したのかしら?

 

同日11:25

雨模様の土曜日

湘南新宿ライン高崎線直通特別快速に乗る。

『血のように真っ赤な夕陽』演出の川口啓史と

関越ブロックの事前学習会へ向かった。

 

同日12:51

深谷駅着。個人的には「初」深谷。

いわずもがな、大河ドラマで盛り上がる街だ。

がCOVID-19禍、観光客の姿は見当たらなかった。

 

改札の中のアーチ。

くぐると幸せになるらしい。

(イラストは左が渋沢栄一氏、中央がふっかちゃん、

右が東京駅のような深谷駅)

 

昼食をすませて会場に移動。

ご当地B級グルメ「カレー焼きそば」を食す。

 

同日14:00

某大手スーパーマーケットを主体にした

巨大ショッピングモール。

その3階に公共施設が入っている。

会議室、図書館、体育館などがある一室に

演劇鑑賞会関越ブロック4団体から約50名の

会員に集まっていただき、作品の魅力を語る。

詳細省略。

 

質問が多く出た。我々の言葉が足らなかったのか、

或いは舞台への期待か……。

後者であると良いけれど。

 

同日16時頃

主に深谷の会員数名とマスク茶話会。

『血のように~』は満蒙開拓団の物語。

長野がもっとも多く大陸へ入ったが、

群馬や埼玉からも勿論海を渡っていて、

前者では長野原町に記念碑があり、

深谷(埼玉)の櫛挽地区には引揚者が多い。

 

そんな話から「実は僕の妻が〇〇保育園で…」

と青年が言えば「あなたお幾つ?」

「40半ば。名前が△△で」「え、もしかして」と

話が転がって、共通の女性を真ん中に三人が繋がった。

 

こういう展開が僕は大好物

縁の不思議に心が躍る

そうそう、深谷駅が東京駅を模したのは、

本家の煉瓦が深谷産という縁からだそう。

 

同日17:48

深谷事務局長に籠原駅まで送っていただき、

高崎線(湘南新宿ライン直通)の特別快速に乗り、帰京。

 

例会が楽しみになる1日であった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハンキュウ

2021年06月18日 | 身辺雑記

阪急ブレーブスと聞いてピンと来るのは

何歳くらいまでだろう。

 

僕にとっては、知将上田監督のもと、

サブマリン山田、豪腕の山口(高)、

世界の盗塁王福本が一番を打ち、

中軸に加藤秀、長池、マルカーノ。

黄金時代が思い浮かぶ。

 

巨人V9のあと、セを与那嶺・中日が制して、

日本シリーズではカネヤン・ロッテに軍配!

その翌年1975年から阪急が3連覇。

……小学生の頃だ。

 

1936年に誕生した阪急軍に始まり、

47年からブレーブス。

そんな関西の古豪が88年オリックスに。

と、野球から始まったけれど、本線は半休。

 

昨日は『インク』公演中ながら、午前休

まず洗濯をした。

天気が不安定とは予報で聞いたが、

果敢に攻めてみた。が、裏目。

コインランドリーの乾燥機を使う羽目に。

 

 

そんな17日は、バックステージイベント。

演劇界ではおなじみのバックステージツアーが

COVID-19禍で困難なため、お客様は客席のまま、

舞台機構や美術について、出演者が解説。

(右=塩山誠司、左=松本征樹)

 

そして今日は8ステージ目で、全16回の半分。

 

 

あ、そうそう。

プロ野球交流戦が終わったと知った。

阪急の血脈の、オリックスが優勝。

我がヤクルトは勝ち越して5位。

 

で、今日から再びリーグ再開。

ドラゴンズに快勝し、セの2位に!

燕に負けぬよう『インク』も後半戦

さらに頑張ります

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

talk-INK

2021年06月14日 | 俳優座

 

劇団俳優座No.346『インク』本日4ステージ目は

13:00開演。随分と早くに売り切れた回。

……恐らくアフタートークがあるからだ。

 

演劇評論家・みなもとごろう氏、

本作の翻訳・小田島恒志氏と、

演出の弊団・眞鍋卓嗣でお届け。

さて、どんな話が飛び出すやら?

 

 

さて、トークといえば。

デジタル大辞泉(小学館)では【話すこと。

おしゃべりをすること。談話。「トークショー」】

新英和中辞典(研究社)では【話す、しゃべる、

口をきく、人語を話す、口まねしてものを言う、

話をする、話し合う、相談する、うわさ話をする、

(強迫されたりして)自白する】

 

『インク』では冴えない新聞社を買収したマードックが、

才能がありながら力を発揮できていないラムを、

「おしゃべり」でヘッドハンティングして

「The Sun」の新編集長に据えるところから始まり、

続いてラムが、スタッフを言葉巧みに揃えていく

・・・と既に何度か書いてきた。

 

(撮影=小林万里/ゲネプロ)

 

1963年に創刊、69年に生まれ変わる「Sun」に限らず、

世の中の至るところで会話から、物事は動く。

『インク』の稽古と並走しながら、

あらためて話すことの重要性を感じたこの頃である。

 

短く終わります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

open-INK

2021年06月13日 | 俳優座

劇団俳優座No.346『インク』開幕いたしました。

良いものを創る努力と同じ、いやそれ以上に、

「目に見えない敵」に注意しながら迎えた初日。

6月11日。

弊ブログタイトルは、openingではなく、open-INK。

 

こちらは本番ではなく、稽古での一枚。

左手前から志村史人(ラリー・ラム)、

山下裕子(ジョイス・ホプカープ)、

八柳豪(レイ・ミルズ)、

野々山貴之(ベバリー・グッドウェイ)、

宮川崇(バーナード・シュリズムリー)、

渡辺聡(ブライアン・マコンネル)、

河内浩(フランク・ニクリン)・・・

新生「The Sun」のスタッフ達。

 

ポジションは順に、編集長、婦人部デスク、

サブデスク、カメラマン、副編集長、

ニュースデスク、スポーツデスク。

 

下は同じく稽古での、編集部の会議の図。

 

演劇情報サイト「ステージナタリー」では

OGPイメージ

【公演レポート】私たち大衆とは何か?眞鍋卓嗣演出「インク」劇団俳優座による日本初演が開幕(コメントあり)

劇団俳優座「インク」が、昨日6月11日に東京・俳優座 5F稽古場で開幕した。

ステージナタリー

 

と、開幕が取り上げられました。

 

初日、二日……そして13日(日)3ステージを終えました。

ネタバレになるので、詳細避けますが、

総じて「演出」がかっこいいというアンケート多数。

 

今日はここまで。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛、哀、相。

2021年06月09日 | 俳優座

 

昨日は座・高円寺に足を運んだ。

弊団の清水直子、脇田康弘が客演する

TOKYOハンバーグ『愛、あるいは哀、それは相。』の

稽古場にチラシを届け、作・演出の大西弘記氏にご挨拶。

持参したのは、まもなく開幕の俳優座No.346『インク』、

No.347『戒厳令』仮チラシ(清水はこちらにも出演)。

 

そう『インク』と並行して、俳優座の面々は

様々な場所で活動している。

さらに先のNo.348『面と向かって』の準備に入っている

とある制作者は、宣伝美術の打合せが午後一から。

終わってすぐ飛び出しての、高円寺だった。

 

 

『インク』は明後日開幕。そしてオリンピックは

予定通り開催されれば、あと44日だそうだ。

そのせいか俳優座劇場のラックのチラシは少ない…。

 

話が行ったり来たり前後するけれど。

火曜日、稽古はオフ。照明の仕込日だった。

下の写真は、照明ではなく別の日の舞台部の動きと

小道具の一部。明日は、ゲネプロだ。

 

 

そして冒頭は『インク』のセットの一部。

最後に『愛、~』のチラシを掲載。

 

詳しくはこちらまで。

TOKYOハンバーグ

TOKYOハンバーグは、劇作・演出を務める大西弘記の作品を上演するために2006年旗揚げ。作品群の共通項として、派手さはなく、エキサイティン...

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

fleet-INK

2021年06月08日 | 俳優座

かつてイギリスの新聞街だったのが

「フリート・ストリート」である。

11日に初日を迎える俳優座『インク』の

主たる舞台もフリート街だ。

 

ロンドン初の日刊紙「デイリー・クラント」が

1702年、この街から発行されたことに始まり、

20世紀には全国的な通信社やその関連産業が

軒を並べることになった。

 

 

『インク』は、弊ブログでも既述のとおり、

主に1969年からの一年を描いているが、この頃、

世界最大部数を誇った「デイリー・ミラー」。

それに対抗すべく牙を剥く「ザ・サン」ともに、

フリート街には「ガーディアン」「タイムズ」

「デイリー・メール」等がしのぎを削っていた。

 

群雄割拠という見方をするなら、サンが蜀で

ミラーは巨国の魏と言えるだろう。

 

英国から唐突に『三國志演義』に持ち込んだのは

サンと三國志を掛けたわけでは絶対ない。

筆者の得意分野というだけだ。

主人公が巨大な敵に挑むのをハラハラドキドキ

読み進めて痛快ないのは、洋の東西や世代を超える。

 

さて前段、あえて「演義」と書いたのは、

創作も交えたそれと、歴史書『三國志』が異なるから。

つまりミラーからすればミラーの言い分がある。

 

1903年の創刊時「デイリー・ミラー」は

女性のための新聞だった。しかし結果が出ず、

絵や写真を全面に押し出した紙面構成に転身。

第二次大戦時には政権批判で発禁処分を受けてもいる。

ミラーにも苦難の時代はあったのだ。

その後、オーナーが変遷するなかで、

1984年にはロバート・マックスウェルが社主になる。

 

そう、メディア王にしてマードックのライバルだ!

マックスウェルは91年、この世を去ったが

ルパート・マードックはいまだ健在だ。

そして彼は「サン」を買収し、「ミラー」超えを

「ミラー」で副編集長だったラリー・ラムに託す。

その成否は『インク』本編に譲るとして……。

 

のちに英国「タイムズ」、米国「20世紀ファックス」等

世界のメディアを掌中に収めるマードックはまた、

イギリスの古式ゆかしいフリート街の解体も望み、

2016年、その夢は実現をみた・・・。

 

アルメイダシアターで『インク』が初演されたのは

その翌年の2017年になる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする