麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

康介から公介へ。

2013年07月29日 | スポーツ
バルセロナで開催中の
水泳世界選手権で、萩野公介
(東洋大)が男子400M自由形で
見事銀メダル
レース中盤までの四番手争いから
ラスト追い込んで二番目のタッチ。
自由形での世界大会表彰台は
実に53年ぶりだ!

萩野は昨年のロンドン五輪では
400Mメドレーで銅メダルを獲得。
同種目で史上初の表彰台に立った。
当時はまだ高校生。


世界水泳のHP(テレビ朝日)は
北島康介を中心に左に入江陵介と萩野。
右に鈴木聡美、寺川綾と
日本を代表するスイマーの顔が
並んでいるが……
日本選手権で驚愕の五冠を達成し、
このスペインでは6種目にエントリーの
新星が、北島からエースの名称を
受け継ぐ大会になることは間違いない。

ちなみに我が母校の水泳部からは
平井監督がヘッドコーチとして、
平泳ぎ世界記録保持者・山口観弘が
出場しています。

残念ながら100Mは予選落ち。
しかし得意の200Mがまだあります。
乞うご期待。



さて。一方サッカーの山口。
セレッソの山口蛍は東アジア選手権で
最優秀選手に選ばれました。

チームも2勝1分で初優勝
本来は大喜びするところっす。
が。
ご存知のとおり、元五輪代表を中心に
ブラジルに向けた新戦力の発掘を
目論んだメンバー構成は残念ながら
芳しくなかった……。
まあ、これ一発で結果など出ないし、
これまでの、内容では押していながら
一瞬の隙をつかれて敗戦
・・・ってパターンの真逆。
完全に押されまくらながら
少ないチャンスを生かしての王座は
褒めて良いのだとは、思う。

そう、余り欲張らず。
柿谷ら可能性のある選手を
次も呼んで試しましょう。
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98円

2013年07月27日 | 身辺雑記
スーパーに晩酌の肴を買いに行った。
鯵の刺身が激安の「98円」
少し離れたところに並ぶ竹輪より安い。

客を呼ぶための「目玉」って訳じゃなく
最初は398円でケースに入った様子。



重ね張りされたシールを剥がしてみた。
うまくいかなかったが・・・
まず20%引きが貼られて、
40%引き、半額と重ねられ、
ついには「300円引き」となった。

彼らの身になって考えてみる。

「定価」の時代。
主婦に拾われる仲間を「頑張ってな!」
と笑顔で見送る。
一人減り二人減り……
頭に「20%」や「40%」をつけて
出て行くの面々にも「俺達も続くぞ」と
まだ意気軒昂。

「半額」の刻印。まだ残る面々に
「いいか下を向くな。鮮度を落としたら
それこそ負けだぞ!」と励まし、
出番を待つ。

が、ついに最後のラベル。
これは流石にモチベーションが下がる。
それでも諦めずに待つ。

そんな想像をしてるうち、少し不憫になり、
刺身を買う予定はなかったが、
手が伸ばし、黄色い籠に収めた。

それにしても、まあ随分とこまめに
金額をかえたものだなあ~。
他の商品はせいぜい多くて二段階。
いったい鯵にどんな事情が???と
少し思いながら、一割引きの厚揚げと
定価のアルコールを購入した。

デフレ・スパイラル本当に終焉するのか。
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花と蝶

2013年07月26日 | 身辺雑記
バラエティ番組で草野仁が
「我々は動物の一種、つまり動くもの。
ですから五分間動かないでいるのは
至難の業です」と前置きしながら、
蝋人形に扮する企画をちら見した。

※※※

『花と蝶』といえば森進一の出世作で
作詞は『月光仮面』でも知られる
故川内康範。森はこの曲で
紅白歌合戦に初出場している。

※※※

花は植物。動くものではないから
一処にすっくと立ち一生を終える。
かたや蝶はまさに動くものだ。
この相反する二者はけれども
蝶は花から栄養を享受し、
花は蝶に子孫繁栄の介助を委ねる。
小学校で習う理科のおはなし。

※※※

さて、人は動物だけれど。
花のように、或いは蝶のように生きる。

一生同じ会社で働く「花」と
次々に会社を渡り飛ぶ「蝶」と。
ただ転職はしながらもずっと同じ仕事、
例えば経理畑を貫くのは「花」とも言え、
終身雇用の社にあって様々な職を担う
「蝶」のような働き方もあって面白い。

職人の世界においても師匠のもと
根を張ってその技に仕える「花」と
巣を飛び立って我が道を行く「蝶」がいる。

※※※

前置きが長くなった。
僕が僅か十数年世話になった劇団には
その劇団でキャリアをスタートとし
恐らく一生務めあげるだろう制作者と
複数の劇団を渡り歩いた制作者がいた。
まさに演劇界の花と蝶、それぞれの
良い見本の背中を見て育った。

その蝶の側の、昨日誕生日を祝う会があり
しこたま飲んだ。という報告です(;^_^A

決して僕がどの方向に生きるとかじゃなく、
楽しく、時には良い話を聞きながら
ホッピーをがんがん空けた話を
少々まどろっこしく書いてみました。

※※※

小劇場の小さなちいさな劇団から
歩みはじめてフリーになり、
新劇の中堅劇団に世話になって、独立。
今は新劇や小劇場の垣根なく
制作を請け負う僕はあきらかに「蝶」に
決まってはいるのだけれど……
役者も照明も舞台監督も、芝居の
数多ある仕事のうち制作しかできずに
気付けば二十年以上ぼーっとただ立ってる
その意味では花、いや「雑草」とも言える。

そんな僕に花は咲くのか?
いや、そもそも咲く構造の植物なのか…
(><)

【文中敬称略】
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「船」を見に行く

2013年07月24日 | 身辺雑記


新木場に行く用事があったので
少し足を伸ばして船を見に行った。

第五福竜丸。
はじめて訪れた。


こんな建物の中に船がまるまる
飾られている。


館内の階段を上がれば
甲板を望むこともできる。
その他、資料展示に関連書籍の販売、
エンジンは外に飾られていた。


その先はすぐ海。
ビニキ環礁まで連なる海だ。

記帳のノートを見る。
毎日欠かさず訪問者がいて、
団体が多かった。
夢の島周辺には競技場に野球場、
熱帯植物園や宿泊可能な
スポーツ文化会館等もあって、
その道すがら立ち寄る者も多いよう。

話が前後するけれど。
「開館中」の札が掛かり
ドアも開いていたので、中に入った。
その日は、掃除機の音がするばかりで
僕一人の貸切状態。
途中「暑いですね。ごめんなさい
今クーラーいれます」と清掃の女性。
「いや、大丈夫ですよ」と答えたが、
掃除機の数倍の轟音が響き始めた。
随分旧式の冷房の立ち上がりの音。

帰り際に気づいたのだけれど。
開館時間は九時半で、僕が到着したのは
それより少し前だった。
外の掃除に取り掛かっていた女性に
開館前の入館を詫びると、
彼女は何の問題もないと汗を拭った。

蝉が元気に鳴き、
気温はもう30度に迫っていた。

猛暑は続き、当然電力量も増す。
そして原発再稼働の声。

1954年3月1日、アメリカ水爆実験により
被災したマグロ漁船は、今
何を思い、佇んでいるのだろう。
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若手制作者の座談会

2013年07月22日 | 身辺雑記
本日、若き演劇制作者による座談会。
冒頭に主旨説明だけして座を外した。
が、たったの30分ながら顔を見て話す
その素晴らしさを再確認。

電子ツールの発達で距離が離れていても
「会話」できるようになった。
しかも複数で。大変便利だ。
ただ「生」には生の良さがいっ~ぱい。
と思いながら向かった先は映像の仕事。

とある医療系VPのオーディション。
四国巡演から戻ったばかりの
劇団東演の懐かしい顔や、
映像系プロダクションの初対面の役者達と
控室で雑談を交わす。

クライアントさんからの依頼を
元請の製作会社を経て弊社がブッキング。
いわば市場の仲卸的なポジション。

最終的には二次元の世界になるわけだが
ここでも顔を見て話すことで、
様々な情報をお互い手に入れた。
雑談そのものの中身はないのだが

例えば部屋の隅に置いてあるペットボトルを
めざとく認め「まだあんなに来るんですか?」
と聞いてくる役者からは洞能力、
情報収集力の高さを感じられたりする。



それらの能力がまだ不足ぎみの
我らがジャックジャパンの
東アジアカップDF陣。
確かにコンビネーションを構築する時間は
なかったとは思う。しかしW杯本番迄
残された時間もそう多くない。
「ベテランの復帰」を望む声は大きい。
もうそれしかないのでは…と僕も思う。
闘莉王か中澤の力が必要だ。
それから現有の麻也と栗原と。
真ん中はそのくらいで固めましょうよ。

基本、若返りに一票。
だから冒頭のような企画は好き
政治にも新しい人材を、と思う。
ただフットボールの守備に関しては、ね。

さて座談会の録音データを開きますか…。
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51%と3対3

2013年07月21日 | 身辺雑記
選挙に妻とともに行って、妻は稽古へ、 僕は昨日の洗濯物を畳み、今日のを干し、 テレビをつけたら『相棒』の再放送に 古巣・東演のベテラン山中康司氏の姿。 警視総監役でした。 そんな7月21日。 昨日は総監督を務める草野球チームの 試合に実に久しぶりに顔をだし、 序盤0対4と劣勢だったところ 名ばかりの指揮官の檄に応え、 二本の本塁打で一点差に迫った。 と、ここで個人的な時間切れ。 潮見の球場から麻布の稽古場へ。 写真は麻布十番駅出口の外灯。 制作に名前がクレジットされた芝居。 でも実質は「制作の卵」を送り込み ほぼお任せ。顔を出したのも昨日が初。 その後主宰と演出と三人で打ち合わせ。 以上昨日のはなし。 今夜は花園神社に芝居を観に行った。 椿組『かなかちぬ』。 中上健次唯一の戯曲の27年ぶりの上演。 帰宅すると我が家は居酒屋……もとい、 妻が出演する『はだしのゲン』の 主要キャストが反省会を開いていた。 まだ稽古が始まって間もないが 熱い演劇論を展開していた。 こちらは6年ぶり。 キャストを一部入れ替えて首都圏 (東京と神奈川)のあと中部北陸へ。 いっぽう韓国へ渡ったのはザックJ。 GK西川、DF駒野、栗原、森重、槙野、 MFはボランチに山口、青山。 右に工藤、左に原口、トップ下が高萩、 ワントップ柿谷のスタメンは A代表初出場六人のフレッシュブルー。 中国に3-3。 そんな7月21日。投票率51%。 戦前の予想通り自民一人勝ち。 僕のまわりは、この結果を よしとしない人が多いと思われる。 ただ席はすべて埋まっていない。 ここから先は明日の話。 明日以降ゆっくり考えよう。 政治もサッカーも朝ごはんも。
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あんぜんぐつ

2013年07月20日 | 身辺雑記
健太は決して主役を張るタイプの役者じゃない。
が、さんしょは小粒でぴりりと辛い、
的な役を振ると光る岐阜出身、
牡牛座のA型、35歳の男である。
器用ではないが、その作品が何を訴えたいか、
演出が何を際立たせたいかを
稽古の中で掴み取っていく、
左眉の端に黒子が縦に二つ並ぶ
彼女いない歴三年半の役者だ。

まだ芝居だけでは食えずにバイトをしている。
昨日久しぶりに飲む約束をしたら、
手に黄色い塩ビの袋を提げて待合せ場所に来た。

とりあえずのビールをほぼ同時に空けて、
僕は「ホッピーセット」と早々に言う。
「え、それ外だけにしてくださいよ、
俺焼酎水割りにするからボトル入れましょ」
僕は頷くかわりにピンポーンと
チャイムを鳴らし店員を呼んだ。

注文を取りに来るまで、一瞬、無言の時間。
健太は黄色い袋に目線をやって
「安全靴、買ったんすよ。…ほんとは普通の、
普段履くスニーカーかなんか買おうと
ネットとか見てたんすけど、
バイトの壊れちゃってね。仕方なく」

確かに安全靴は彼の生活の糧を生む
大切な武器のひとつだ。

「なんか目先だけの選択で厭だったけど」
と目を少し宙に浮かせてから続けて言う。
「例えば原発再稼働をしたい人達は、
今の電気が足りないとか、
財界の活性化に不可欠とか言うけど
なんつぅかもっと長い、もっと長~いスパン、
考えたら絶対ないと思うんです、僕」
そこにカンボジア国籍の店員が来て、
その話は中途で立ち消えたのだが。

まぁ健太の言わんとすることは判った。
明日は投票日だ。

※この話はフィクションであり
登場人物は実在しません((笑)
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ちょこっと。

2013年07月19日 | 身辺雑記
プロ野球のオールスター戦は
大谷の二刀流が実現したり、
彼の高校の先輩・雄星との豪華リレー
&投げる菊池の後ろで大谷が守る。
などなど盛り上がったみたいですね。
見てないけれど(T_T)

今年は新人の豊作年、、、
なのかメジャーへの流出による
地盤沈下なのか、、、
いずれにしろフレッシュな顔ぶれ。
それ自体は善いことだ。

さて月曜日。僕が理事の末席にいる
日本新劇製作者協会の機関誌の企画で
若手制作者を集めた座談会がある。

少し先輩の俳優座劇場・宮沢くんを司会に、
文学座、青年座、円、テアトル・エコーの
新進気鋭四人が語るのだが、
僕自身が一番楽しみにしていたのに
別件があり、頭にちょこっとしか
居られないのが残念でならない。

和製ライアン・小川や藤浪ばりの
演劇界の次世代を担う面々が
どんな夢や希望、はたまた悩みを
言葉にするのかを一言一句聞きたかったのに。

「ちょこっと」と言えば。
明日、僕は名ばかりの総監督を務める
高校の同級生を中心とした
草野球チームの試合に顔を出す。
江東区の潮見。

それから麻布へ。
ひょんなことから、制作に
クレジットされている公演の
稽古場に初めて顔を出す。

こちらも名ばかりで「ちょこっと」しか
仕事をしないと思われるのだが……
名前は載せなくていいって言ったのに(><)

そんなこんなで七月も下旬。
観たい芝居も沢山あるのに体は一つ。
う~む。
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蓋を開けてみた

2013年07月17日 | 制作公演関連
蓋を開けてみないとわからない
・・・って謂いますが。

今回、劇場との共同企画で毎月一回、
まずは半年間上演を続けるという
初めての体験は、まさにそんな現場。
『ROSE』はその初日の幕を開けました。
(7/15祝日)



朝から仕込んで午後一時にはゲネ。
そして夕方四時半にはドアオープン。
学校の体育館公演ほどではないけれど
なかなか慌しいスケジュール。

まぁ仕込が二日あればあったで
目一杯その時間を使うのが芝居屋で
美術や照明が豪勢になって、結果
時計に追われることになるわけだけど…。

で兎にも角にも蓋を開けたのです。

劇場サイドから舞台監督と照明スタッフを
供給いただき、W・ローズのメンバーと
力を合わせて準備を整え、
三連休の最終日にお客様を迎えました。

この舞台、主催である劇場のポリシーもあり
毎回「アフターミーティング」を開催します。

役者や演出、はたまたゲストを迎えての
舞台上での談話がメインで
最後に質疑応答のある、いわゆる
「アフタートーク」とは一線を画した
観客の声を聞くことに重点が置かれた企画。
不慣れな僕は、シーンとするのでは?
と心配しましたが・・・いやあ~
大変活発に展開しました。



初日につき、評論家の方も多く、
大変アカデミックな舌戦もあった中、
一人の女性の声に勇気をもらいました。
七十を越えた彼女は三人の母でもあり
そのうち二人が海外に暮らし、
恐らく永住するだろうと。
この境遇『ROSE』の主人公に似ています。

そんなわけで彼女は自らの人生と
ローズの生涯を重ねて、これまで観てきた
沢山の芝居の中でも特別になった、と。
是非見続けたいと。

とても嬉しい言葉であります。
と同時に、リピーターと口コミによる
広がりがマンスリーロングランという
希有な公演形態を成功させるのに
必要不可欠なのは言うまでもなく、
制作の踏ん張りどころなわけですが、
そんな僕に「行ける!」と
やる気スイッチを入れる声でした。

次回は8月25日(日)17時~

宜しくお願いいたします。
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律する心(うらめん)

2013年07月14日 | 身辺雑記
前回は少々優等生なブログでしたが
決して偽りではないのです。
その又一方で、ある人物の心に
魔が忍び寄るその過程に、
一演劇人として興味があります。

※※※

先に言っておきます。
《その又一方で》は明日開幕の
『ROSE』のキャッチフレーズ
というか劇中で主人公が使う口癖
のような言葉です。

シアターΧ。17時開演。
な、な、なんと1000円です。
主演/志賀澤子
企画/W・ローズ+シアターΧ
主催/シアターΧ

チケット余裕ございます。
お時間あれば当日ふらりと、どうぞ。

※※※

甲子園の準優勝投手が、数年後
ひったくりの容疑者として逮捕された。
これは事実だが、ここから先は、
その本人とは一切関係のない、
単なる夢想。

例えば入学前の彼のキャラクター。
スポーツ特待生として高校に入学したことが
推測される「ある男」は、
野球以上に私生活も凄くて、
ピッチングよりバトルの勝率が高く、
何故なら前者は九人編成だから、
バックのエラーで負けることもある。
その一方、タイマンを張る後者では
的確に相手を仕留められる、という
札付のワルバージョン。
反対に。
野球部ではエースで四番、
生徒会では副会長だが、それは
大会等で留守がちだから、幼なじみに
会長を委ね、そのまた一方で
塾に行く時間もないのに学力は
常に学年、いや市内でもトップクラス。
そんな可能性だってなくはない。

ただどちらも余りに陳腐。
父が高校の野球の監督で
生まれてすぐボールを握る環境。
血筋もあって、才能は早くから開花。
小学校で早くも全国大会に出場した。
けれど卒業文集の将来の夢に
「昆虫博士」と書く無類の虫好きで、
高校の練習試合が陸の孤島よろしく
全寮制の山間部のグランドだと
他の部員のテンション下がる中、
唯一アゲアゲとなり・・・
アップと称して藪に入り
「わぁ、でかいっ」
「ついにこいつも関ケ原越えかぁ…。
生態系が崩れてるなぁ」とか
独りごちながら虫を愛でる。
そんな日はまず打たれない。
こういう人物像はどうだろう。

こんな調子で、栄光を引っ提げて
進んだ大学野球を中退する背景や
事件前夜の「ある男」の状況を
勝手に思考するのは面白い。
あくまで作品創りのトレーニングとして。
「男」だけでなく周辺人物や
その関係も含めてだ。

その又一方で、犯罪を未然に防ぐ
ストーリーが構築できれば尚良い。
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