麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ミブ・サンローラン3

2018年06月30日 | 制作公演関連
前回のブログ・・・全体じゃなく、
THE No.3第一回公演
『土方歳三、いわしたろか!!』
(本年7月11日~15日、
築地ブディストホール)関連の
〈ミブ・サンローラン〉の前の回、
つまり6月22日(金)・・・にも
様々な繋がりから一座を組んだ、
と書いたけれど、劇中に出てくる
「新撰組」と、その点では共通
……たって、集団なんてものは所詮、
氏素性が異なる人間の寄せ集めと
言ってしまえばそれまでだが



気を取り直して。
三野座長のもと集結したのは
本当に「ハンパない」面々だ。

井上陽水作詞作曲家による
『ダンスはうまく踊れない』の
カバーで82年、一躍スターダムに
その後も『スチュワーデス物語』
(思えば昭和なタイトルだなぁ…
当時は女の子の憧れの仕事No.1の
スッチー。改名(?)してから
人気が落ちたのは気のせいか(^_^;))
など女優として活躍している高樹澪。

元タカラジェンヌ・田中里衣。
退団後も『黄昏のメルヘン』
(作/矢代静一、演出/小林裕、
於/紀伊國屋ホール。2007年)
TRASHMASTERS 『砂の骨』
(作・演出/中都留章仁、
於/シアタートラム。2015年)
など多彩な舞台に出演。

と思えば、深水三章が創立し、
布施博、梨本謙次郎ら輩出した
伝説のミュージカル劇団
「ミスター・スリムカムパニー」
の一員だった松井宗但。

『仮面ライダーアギト』や、
舞台『テニスの王子様』などで
イケメンっぷりを披露してきた
小谷嘉一は、本舞台の殺陣でも
ポテンシャルの高さを見せつける。

と。巾が広いにも程がある面子だ。




まもなく6月もおしまい。
7月2日からは参宮橋に稽古場を移す。
暑い夏、熱い芝居の大詰め!
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てのひらがえし

2018年06月29日 | スポーツ
それにしても、これほどの
「掌返し」はなかなか見られない。
僕を含め、西野ジャパンに対する
ブーイングは初戦3分の「ハンド」。
PKのみならず一発退場から、
結果、ひっくり返ったわけである。

守護神の「パンチング」失敗で
失点しても崩れずに、踏ん張って
アジア勢唯一の予選突破!

基本「足」を使う競技だけれど、
「手」と縁のある蹴球世界杯2018。
ベスト16を手繰りよせたのも、
西野監督の「ハンドリング」だ。

さて。
ポーランドのW杯予選2連敗後、
必ず勝って帰るというデータが
随分言われていたけれど。
あくまで結果論だが、
サムライブルーは勝ち上がる
巡りの年だったのである。

1998年、初出場のフランス大会
三連敗で敗退。

2002年は日韓共同開催。
二勝一分で決勝リーグ進出!
開催国の面子を保った。

2006年のドイツでは
一敗一分でブラジルに挑み、
1対4の惨敗で散った。

2010年、南アでもベスト16。
が前回ブラジル大会は
グループリーグ敗退。



そして三度目の正直になるか、
二度あることは……になるか。
決勝トーナメントは一勝、
の前に、まだ一点が遠い。

立ちはだかるのはFIFA3位。
「赤い悪魔」との異名だが
漢字で書くと「白耳義」。
ベルギーとの対戦成績は
決して分は悪くはない。
が、99年の初対決のとき
ベルギーは33位だった。
三度目の09年は66位と、
「あの頃」とはまるで違う。

今大会、3-0、5-2、1-0の
勝点9の首位通過。

いずれにしろ眠れない夜が
もう一日増えたわけである。

少年記者タンタンと、相棒犬
スノーウィが世界を旅する
漫画『タンタンの冒険』は、
ベルギーのエルジェの作品。
久々に開いて、対策を練ろう。



とその前に、土曜日には
フランス対アルゼンチンもある。




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安楽病棟

2018年06月28日 | 鑑賞
盟友・磯村純の本多劇場デビュー作
『安楽病棟』を観劇した。

劇団青年座第232回公演
原作/帚木蓬生
脚本/シライケイタ
於/本多劇場
時/6月22日~7月1日

演劇界の殿堂と永らく謂われた
紀伊國屋ホールと本多劇場。

拙い小生のプロデュース作品
『空ゆく風のこいのぼり』
作/藤井貴里彦、製作/劇団東演
で、2008年に既に前者での
演出デビューを果たした磯村が、
所属の青年座で堂々の本多デビュー。


とはいえ、まだ公演なかばゆえ、
ちょいと周辺の話をしよう。

2000年、小生は東演の制作末席にいた。
老人ホームを舞台にした二本立てのうち
『楽園終着駅』の演出助手として、
磯村は、演出の越光照文とともに
下北沢の稽古場にやって来た。
大いに意気投合して、02年に
文化庁創作劇奨励賞佳作を受賞した
『温室の花』(作/今井一隆)の
版権を取得、磯村を演出に立て企画。
公演は翌年7月であった。

さらに04年『浄瑠璃の庭』も磯村と。
宮崎在住の劇作家を見い出して、
前作同様、劇団アトリエでの公演。

このあたりから演出家・磯村の才能に
注目が集まり、05年劇団銅鑼に招かれ、
原作/重松清、脚色/青木豪による
『流星ワゴン』。この舞台はのちに
全国巡演を果たす名作へと育った。

そして前述の通り紀伊國屋デビューへ。
さて。話は前後もするが・・・
二人の出逢いなった『楽園終着駅』は
特別養護老人ホームの物語で、
今回の『安楽病棟』は認知症病棟の話。

奇妙な「縁」を感じずにはいられない。
縁といえば。
脚本のシライは磯村と同門の桐朋出身。
そして小生とは、つい三ヶ月前に
「韓国現代戯曲ドラマリーディング」で
一緒に作品を紡いだばかりだ。

最後に。
ネタバレに気をつけて中身を少々。

気づけば座歴13年の小暮智美が、
十数人の超ベテラン老人役の先輩を
向こうに回し、主演を見事に張った、
というのが、まず第一声だ。
on7での経験等、精力的な芝居道が
咲きかけているな~と。
そして、そのベテランの呆けっぷりが
実に味わい深いのである。

高齢化社会と言われて久しい日本。
そう、古巣・東演が老人ホームもの
『楽園~』『僕のメリーゴーランド』
『そして、あなたに逢えた』の
近石綏子の三部作の一等最初は87年、
実に30年以上前なのである……。

様々な進化もあるのだろうけれど、
根本的な解決にはいたっていない。
むしろ深刻になっているような……。

それはさておき。必見の舞台です。
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桶屋はもう買ったが風邪をひいた

2018年06月26日 | 身辺雑記
野球漫画の金字塔『ドカベン』が
ついに最終回を迎える、と。

んで、僕のブログアクセスが上昇。
\(^_^)/
随分と前に山田太郎(蛇足ながら
『ドカベン』の主人公の捕手)の
結婚を軸に書いた駄文があったのだ。

まさに「風が吹いて桶屋が儲かる」、
・・・なにが「まさに」?



その駄文でも書いた通り、
中学の柔道部から始まり、
単行本7巻から野球に転じて、
明訓高校に入学するや、
個性豊かな仲間達との快進撃を
描いた『ドカベン』が72~81年。

明訓高校と、『球道くん』の
青田高校など水島漫画に登場した
スター達が一堂に会して戦う
「高校三年の夏」の激闘譜
『大甲子園』は82~87年。

二度の最終回から八年……。
明訓五人衆とライバル達が
NPBに入団し、競いあう
『ドカベン~プロ野球編』
1995~2003年。

パに新たに二球団が誕生し、
土井垣監督以下、明訓勢が
再び同じ釜の飯を喰らう
『ドカベン~スーパースターズ編』
04~12年。

さらにセに二球団を新設。
16チームでてっぺんを争う『ドカベン
~ドリームトーナメント編』が
同年からスタートし、ついに完結。
足掛け46年の「大河漫画」の大団円。



確かに、ドカベン対球道の対決は見たい。
現実世界でいえばイチローvs大谷。
でも、また見られないからこそ「夢」。
そう想いながら読んでいた読者は
けっこう多いとは思う。

とはいえ、ほぼ半世紀。
書いた水島新司は勿論偉いけれど、
読み続けたほうも大したものだ。
p(^-^)q



ワールドカップの日本代表の
オフサイドトラップが、まるで
『キャプテン翼』のようだ!と
話題になっているとかいないとか。

相変わらず12球団のままの
日本プロ野球だが……。
Jリーグは、93年10チームでJ1の
歴史を華々しく開け、現在18チーム。
さらにJ2、J3とピラミッドを形成し、
クラブがないのは9県のみ。
ただその中には、例えば青森の
ヴァンラーレ八戸が「百年構想」の
認定を受けて、Jクラブにあと一歩。
ほかにも、テゲバジャーロ宮崎など
「加盟」を目指して頑張っている
クラブが多くある。



実は。そういう流れのなか、
水島先生が危惧し、発表したのが
「チーム増案」をベースにした
スーパースターズ編であり、
ドリームトーナメントなわけで……。

先生は地元・新潟に「ドルフィンズ」
という、なんと岩田鉄五郎監督率いる
チームを作り上げたが。
今、独立リーグのアルビレックス等が
力をつけて「ドリームトーナメント」が
実現しちゃう日がゼロとは言い切れない。

さて、その頃。
僕はとっくに棺桶の中だろうけれど。
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三鷹のカタミ破

2018年06月24日 | 制作公演関連
「三鷹のカタミ序」(6/14)に
書いたように来月6日に上演する
太宰修没後70年記念公演
『もういいよったら、もういいよ』

企画・構成/原きよ
演出/小林拓生
会場/三鷹市芸術文化センター
星のホール(14時半、19時)
演目/「女生徒」「リイズ」「美少女」



「女生徒」については〈序〉で触れた。
ちなみに〈序破急〉は、雅楽や能、
義太夫などにおける形式のこと。

さて「リイズ」。
余り知られていない作品だ。
ラジオ放送用に書かれたもので
活字発表はなかったものを、
筑摩書房版の「太宰治全集3」に
収録。参考までに放送はNHK、
昭和15年11月5日21時30分より。
タイトルは『ある画家の母』。

一方「美少女」は、その前年の
「月刊文章」初出の短編小説。
甲府盆地特有の暑さに眩暈を感じた
私が、アセモに悩む妻を伴い、
皮膚病に良いという大衆浴場へ。
そこで、青い桃実を思わせる
身体をした少女を見るという話。

この二編を、原きよの朗読、
渡辺秋香のピアノで届ける。

このコンビは、過去にも、
会場となる「星のホール」で
太宰作品を上演している。

さて、今年は没後70年だが、
来年は生誕110年を迎える太宰。
100年の節目の年には、
青森県金木町の芦野公園に
銅像も建っている。既にあった
文学碑のそばに造られ、また
その像は生家を向いているという。

その「斜陽館」を含め、街に点在する
太宰ゆかりの場所等々を総じて
「太宰ミュージアム」と展開。

生まれたまち金木(現五所川原市)、
亡くなったまち三鷹は、それぞれ
聖地としての「発信」を続ける。

我々『もういいかい~』も、
情報発信に余念はなく、お陰様で
朝日新聞マリオン欄をはじめとして
多くのメディアに取り上げて頂き、
嬉しい限りなのである。

主宰の原も、こんな感じで謝意を。



シャイな朗読家・原きよ。





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ミブ・サンローラン2

2018年06月22日 | 制作公演関連
「水天宮ピット」での稽古が続く
THE No.3第一回公演
『土方歳三、いわしたろか!!』
(作・演出/松下修)



昨日は稽古もしつつスチール撮りも

制作なかむらきょうこの現場といえば
カメラマンは当然、杉本理
今回も凄い写真をたくさん撮ってくれる筈。



今日は六本木から乗り込んだので
日比谷線で人形町まで。

そう、人形町駅と水天宮駅は連結。
赤坂見附駅と永田町駅など、
他にもあるけれど繋がっている割に
「遠い」ってパターンもあるが、
ここに関しては乗換可能駅であり、
物理的には一度地上に出ねばならない。
ε=ε=┏(・_・)┛

新装なった「水天宮」や、



老舗「人形町今半」などを
眺めつつ、稽古場へ。

6/11記の「0」でも書いたように、
三野友華子座長のユニット
“THE No.3”は、その座長と
主演の白国秀樹、作演出の松下が
中心的な役割を担う集団。

過去に白国を頭にした別名義で
上演した『キダリダ➡』には
三野、松下のほか松井宗但、
横堀秀樹、小笠原大史も出演。

あるいは三人個々の関係から
今回「連結」し、来月の本番に
向かう面々なのである。



殺陣も盛り沢山。
数ではなく質がめちゃ高い!
・・・そのあたりは「3」で。


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勝ってシンガードをストッキングにきっちり納めよ

2018年06月21日 | スポーツ
勝ってシンガードをストッキングに
きっちり納めよ・・・は勿の論、
「勝って兜の緒を締めよ」の
サッカー版であり、シンガードは
「すねあて」のことである。



これはコロンビア戦の「前」の、
地下鉄コンコースに特設された
サムライブルーのグッズ販売店。
後ろから写したから余計寂しげだが、
実際に足を止める人は少なく、
盛り上がりに欠けることは
一目瞭然であった……。

奇蹟の一勝で俄然、風は吹くのか?

多くの日本人が引き分けの勝点1で
御の字だと思っていたところで
・・・あ、この「御の字」は
〈大いにありがたい〉の意味っす。
文化庁の調査によれば、誤用の
〈一応、納得できる〉が50%超で
前者の40%弱を上回ったそう。
データは10年前のものなので、
さて改善されたのか、誤用増……
どころか、もう〈一応満足〉が
正しくなっちゃってるのかしらん。

話を戻します。
勝点1で大いに満足と思っていたら
な、なんと、まさかの勝点3。

となると日本は残る二試合を
分け分けの「一勝二分」勝点5で、
と皮算用しちゃいがちですが、
歯を食い縛って積極的に!!

特に次戦は、FIFAランクが
グループH最上位のポーランドを
破って勢いに乗るセネガルだけに、
アグレッシヴにいかねば。

いや~、しかし。
短期決戦恐るべしだ。

コロンビアはエース「ハメ・ロド」を
日本戦では温存したかったのに、
投入せざるを得なくなった上に
彼がイエローを貰っての敗戦。
後がないから次のスタメンは必至。
ただ、また熱くなってカードが出ると
累積で三戦目は欠場となる。
それを意識して消極的に行けば、
レワンドフスキ率いる「赤い閃光」
(ポーランド代表の異名)に
黒星を付けるのは難しく、結果、
予選敗退が決定してしまう。



盛り上がりに欠けると言われながら
コロンビア戦の後半は約50%まで
視聴率を伸ばした西野ジャパン。
時間も21時~と見やすかった。

次は深夜。ただ日曜。さて?
視聴率なんぞより結果が大事。
それは言うまでもない。

ちまたでは「サランスクの奇蹟」と
早くも命名されちゃっているが、
韓国語のサランは「愛」。
まさに「愛の奇跡」か・・・

いざ、シンガードをストッキングに!
愛の力で予選突破を!!!
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茶珈琲と葡萄酒

2018年06月20日 | 身辺雑記
ティーコーヒー〈ブラック×煎茶〉



を買って飲んでみた。
微妙な味である。

一等最初の試作品の驚くべき不味さ
・・・でありながら人によっては
ハマるという「代物」・・・
から発して、まぁ一般的もギリセーフ
って「次元」まで試行錯誤しながら
到達して商品になったんだろうなぁ
と、喉を通しながら思った。

それから。
こんな商品が出るってことは、
多少景気は上向きになったんじゃね?
とも。
さんざん「お上」からそー言われて、
我々「地べた」の階層には
まるで実感がなかったわけだが。

少し昔に流行った「ミスマッチ」な
カテゴリーに属するだろう
ティーコーヒー・・・あの時代の
「余裕」というか「遊び心」を纏う
存在・・・に、微かにだが
景気回復の兆しを見いだせた。
ただ。
この飲料をまた味わおうとは
残念だが思わなんだ。


遊び心と謂えば・・・
父の日に、かみさんの父と母が上京。
会食した中国料理店でのヒトコマ。



ライフル銃を模した瓶の中はワイン。

池袋の名店のひとつ「蘭蘭」。
同店の社長の友人の子供が
日本の大手企業に入社が決まったと
祝宴を催していて、社長自ら
くだんの葡萄酒を周りの客にも
ジャンジャカ振る舞ってくれた。

味はとても美味とはいえなかったが
その友情が味を数段良くする。

写真は、かみさん、義父、義弟。

義弟の長女が今春から東京に。
その孫に会うべく磐田から義父母は
新幹線に乗り込んできた。

義弟の妻と二女が、長女と三人で
某J系アイドルのコンサートへ。
会場は東京ドーム。
野球で大学まで進んだ義弟は
中日を応援すべく西武ドームへ
(交流戦でしたから、まだ)。

家族で関東のドームを席巻

まぁつまり、義父母のメインは孫。
だけれど結局、長女と一番長く居た。
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虹に伸ぶ心

2018年06月19日 | 身辺雑記
韓国がスウェーデンと戦った地は
「ニジニーノブゴロド」だと。

今月のはじめに千秋楽を迎えた舞台。
作者はアリストパーネス、
主人公はリューシストラテー。

同じ作品を十数年前にやった時は
アリストパネス、リュシストラテと
表記及び発音していて、また、
朝日新聞ではアリストファネス。

同様に、ロシア第四の都市は、
冒頭のほかに「ニジニノブゴロド」
「ニージュニイ・ノーヴガラト」。
ソ連時代には、この地から生まれた
文豪の名を冠して「ゴーリキー市」。

その頃、自動車等の工業に特化、
さらに軍需の拠点ともなり、
長らく外国人は入れない都市だった。
閉鎖解除されたのは1990年。

我々が公演で訪れたのは2004年。
モスクワあたりが妙に色気づいて、
つまりは「観光地化」してしまい、
魅力が薄れていたのに対して、
街全体の商売っ気のなさが、
とても清々しかった印象である。

とはいえ。
夜行列車で早朝に入って、
ゴーリキーの記念館や旧家を見学、
二大河川の合流する城壁からの絶景を
愉しんだ夜には芝居を観るという
強行軍でツアーメンバーは、
最前列で、ほぼ撃沈していた。

今回のワールドカップのために
2015年に着工したスタジアムで、
もとは国内アリーナだったが、
そのオープンも05年らしいので、
訪問時には、それすらなかった。

そうそう。
ニジニからモスクワへ戻る列車。
最年少の娘二人が一度乗車のあと、
時間があるからと買い物に出た。
ところが。
出発時間が迫っても帰ってこない。
ギリで戻った二人の手には「マック」。
世界を廻るたびに「マック」を
食べ比べているという……。

そんな阿呆な娘の一人も今や
大手メーカーの管理職になった。

・・・というのは、モスクワから
ニジニノブゴロド、さらには
サンクトペテルブルグを巡り、
私の古巣・東演の観劇と、
ロシア観光をセットした企画。

劇団本隊はモスクワで稽古し本番、
その後、ニジニとサンペテで本番
というスケジュールに対して、
ツアーは「ニジニの本番」と
「サンペテの劇団オフ」でのみ
東演と交流し、あとは別行動。

劇団員でありながら、完全別行動。
「ほぼツアコン」として帯同した。

嗚呼、ニジニノブゴロド。
<虹に伸ぶ心>のような街だった。
めちゃハードだったが楽しかった。

めちゃハードな闘いが待つ、
サムライブルーは「サランスク」で
いよいよ、予選リーグ初戦。
楽しい試合になるかしら???
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一度冷静になってみる。

2018年06月18日 | スポーツ
FIFAロシアワールドカップに
臨む23人のサムライの
初戦がいよいよ迫った。



代表メンバー発表前に綴った
弊ブログで名を挙げた
井手口、浅野、三竿が
「まさか」の落選・・・。
あ、あくまで「個人的には」
と注釈つきでだが……。

逆にそのブログで触れた
私的に「不要」と記した選手が
選ばれる予感は強くあった。

その発表会見を《まるで某大学の
謝罪会見のようだった》と
書いた記事は言い得て妙だった。

それから、辛辣なセルジオ氏の
《部活みたい》は流石!
大学なら四年生、高校なら三年生を
温情でメンバーに入れることを
五音で表したのは凄い。

5/30に僕は「功労」と言った、
それと合致している。



1996年の「マイアミの奇跡」から
もう20年以上が経った。
当時U-23だったロベカルと
ロナウド(ただのおっさん体型で
開会式に登場した姿がまさに
時の流れを痛感させてくれた)
さらにオーバーエイジのベベット、
リバウドらを加えたブラジルを
破ったのは、確かに「若き西野朗」。

歴史に「たられば」はないけれど、
あの功績のタイミングで、
A代表監督に日本人という舵を
協会が切っていたら・・・
「朗らか」を名に持つ彼が、
土壇場で重責を担い、結果、
あんな陰鬱な会見をせずに済んだ。

子供の頃足が速かったというだけで
運動会の保護者リレーに出ても、
歳を重ね体重も増えて、何より
体を動かしていないパパだとしたら、
そりゃコーナーで転ぶのは自明の理。

だけれどテレビは。
視聴率のこともあり、懸命に擁護?
てか、選手同様に「前を向く」体で、
「マイアミの奇跡」最大の功労者
川口能活をスタジオに呼んで、
西野ジャパンの可能性を煽る……。

その隣には、セルジオ。
巧みに、西野Jの肯定はせずに、
ゲストの槇野に「サッカーの二刀流
(守備の要として機能しつつ、
セットプレーでは得点する)になれ」
と、個人的なエールを送るという
大人なテクニックでギャラを得ていた。

ちなみに。
ブラジル戦のシュート28に対して、
日本はわずか4本で勝ったのが
アトランタ五輪。スコアは1-0。

得点とW杯の関連でいえば。
出場を決めた試合でゴールを決めた
選手が本大会メンバーから
外れたのは「初めて」らしい。
ロシア行きを決めた昨夏の対豪戦で
得点したのは浅野と井手口。

こういうデータに個人的には
意味を見いださないけれども、
W杯に至る道程で輝くのは
「その大会」とフィットする
プレーヤーな気はする。



と、遠い昔の話が続いた。
W杯は開幕し、前回は覇者独国が
初戦を落とした。
ワールドカップでメキシコに
ドイツが破れたのは「初めて」。

そう、何が起こるかは分からない。
直前の試合で「待望の勝利」を得、
乾、香川が活躍した・・・。
二人をスタメンでと多くのサポは、
願うというより、香川だけに、
シンジて疑わないだろう。

さて、西野監督はどうするか?
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