麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8「そうかつ」の件

2017年01月31日 | 制作公演関連

制作の仕事のひとつ、鍵開け。
朝一で劇場に入り、事務所で
楽屋の鍵束を受け取って……。

座・高円寺1の楽屋は1~4と、
公演スタッフ用がひとつある。
それから広い共有スペースに
シャワールーム、洗濯室など。

その1、2と3、4の開閉が逆だ。
順番に開いていって「あれ?」と
最初の日に思い、三日目に
丁番の位置も逆だと気づいた。
つまり扉の開き方自体異なるから
鍵穴の捻りも反対だったのだ。

なるほど。

ただ、一人で開けていく場合には
統一してもらった方がありがたい(^_^;)

どうでも良い話だな(>_<)

韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8は、
そんな劇場で4日間の全日程を終え、
1月29日無事閉幕をみたのだが、
千秋楽に書いたブログが中途半端につき、
まとめを書くことにしてみた。

だのに冒頭、どうでもな話から
始まっちゃったので、総括ではなく
平仮名の「そうかつ」にしてみた。

さて。
楽日の5時半からのシンポジウムは
活況を呈して予定の2時間を
大幅にオーバーC=C=\(;・_・)/

まっ長ければ良い訳ではないが、
打ち上げ開始時間に食い込むほど
熱いシンポジウムになったよーだ。

「よーだ」と類推になっているのは
外で遅れ客の対応にあたり、
落ち着いたところで楽屋の片付け、
と僕は内容を聞いていないから(@_@)

時計の針が8時を回った頃、
役者、演出、両国交流センターの面々を
先に送りだしてバラシに入る。

スタッフが小屋を出たのは9時半過ぎ。
劇場さん立ち会いでチェックを受け、
僕が磯丸水産に着いたのは10時前。



一時の韓流ブームもあってか、はたまた
地道な公演活動の賜物か、ここ何回かは
立ち見も出る回もある客席だったが、
今回は集客で苦戦した。
制作として本当に申し訳なかった(T_T)

役者たちと酒を酌み交わしながら、
その言葉の端々から要因も探った。
vol.9は、もう始まっている……。

でもまずは。
今年、劇場に足を運んでくれた皆様に
改めてありがとうございました。
そしてキャスト・スタッフにお疲れ様。
m(_ _)m

『狂った劇』


『若い軟膏』


『アメリカの怒れる父』


(舞台写真はすべて奥秋圭による。
なお、あたまの魚眼は『若い~』の
演出助手兼出演のたくりゅう君のFBから借用)

※舞台写真は同じ大きさで取り込んだ
「つもり」なのだが、、、
僕のデジタル力ではどーにもーなりません(涙)。
他意はございません。
『若い~』の皆様ゆるしてね。

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韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8閉幕の件

2017年01月29日 | 制作公演関連
韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8
千秋楽を本日迎えました。
オーラスの『若い軟膏』と
シンポジウムで全プログラム完結。

おっと、そのあとに大事な大事な
「打ち上げ」がございます(^_^;)

酒が呑みたいわけじゃありません。
(まぁ嫌いじゃないけれど)
韓日演劇交流センター及び
今回上演された戯曲の書き手達と
「交流」するのも、この企画の
大きな大きな目的なのです。

海の向こうの隣国との関係は
決して良好じゃない。でも。
だからこそ、草の根では、ね……。



上は、開場直後のロビー風景。
下は『狂った劇』のアフタートーク。





2002年に始まった韓国現代戯曲
ドラマリーディングは隔年開催だから、
15年が経ったわけである。
2018年には、韓国で日本作品の
リーディングが8回目を数える。

と書くと。
いかにも長く関与している風だが。
主催の「日韓演劇交流センター」の
僕はメンバーではないので、
お手伝いするようになって、
実はまだ4回目だ(@_@)

ただ「交流センター」が演出協、俳優協、
劇作家協等日本の主たる演劇団体から
役員を出し合い構成されている為、
製作協の末席の僕もvol.1から
ほぼ欠かさず観てはいます。
(全作品とはいかないが…)

さて。
15年目にして会場が座・高円寺1に。
かつ劇場提携~今回でいえば
「冬の劇場27」という冠のついた~
のお届けとなったことが、
まずは大きな新味であるが。

劇場スタッフの協力体制が万全で
大変進行がスムーズだった。
苦労したのは、70人超が、
一堂に会する居酒屋の確保のみ。
(///ω///)

わっ。『若い~』終演だ、やべ。
上には上がらねばC=C=\(;・_・)/
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韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8開幕の件

2017年01月27日 | 制作公演関連
韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8
1月26日、無事に開幕致しました。

朝一で『アメリカの怒れる父』のGP、
ちょいとアクシデントがありつつも
いい手応えで終わり、装置を入れ替え、
『狂った劇』のゲネプロ……
からの『狂った~』初日の上演。
本番中、若干トラブルも生じながら
沢山のお客様を迎えた上々の開幕。



そして二日目の今日。
朝から『若い軟膏』GP、14時本番。


上は今日午前の『若い~』ゲネのワンシーン。

下は昨日の『~父』の一葉。


このあと19時から韓日演劇交流センター
訪日メンバーを迎えてのセレモニー。
両代表の壇上挨拶に続いて
『~父』の幕を上がる。

二日とも、三本まわしで
技術スタッフは休む間もない。
……この企画では毎度のことだが(>_<)

或いはまた。
三班とも「初日」を終えて、折り返し。
明日あさってで『~怒れる父』
『狂った~』『若い~』の
今度は「楽日」が次々とやって来る。

各作品二回目の終演後は
来日した劇作家が、日本の演出家との
アフタートーク。
これは大変興味深い展開が予想される。

近い国ながら、文化や習慣は異なり、
手探りで上演した部分もある。
反対に「書き手」からしたら、
いやそーゆー風に書いちゃいない、
とか、あぁそういう解釈もあるかぁ
と、思うところは大きいに違いない。

まあ、そのあたりは改めて。

(舞台写真は奥秋圭による)
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韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8『アメリカの怒れる父』の件

2017年01月25日 | 制作公演関連
韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8
三作品の三番手で登場し、
最初に二演目を終えるのが
『アメリカの怒れる父』
作/チャン・ウジェ、訳/洪明花◎
演出/大谷賢次郎、監修/石川樹里

公演日=27(金)19時、28(土)14時

2004年5月イスラム武装勢力により
斬首された米兵の父の手紙がモチーフ。
現代の戦争を背景にした社会を
親子や家族といった、ミクロな構造から
問い質す舞台として2014年初演。



『狂った劇』『若い軟膏』の
場当たりは昨日無事に終わり、
今日は『~怒れる父』が夕刻から
場当たり・・・というか、
ついに大谷チームが座・高円寺に登場だ。

どの組より早く顔合わせをし、
そこに同席したものの、以降
『~父』は武蔵関に腰を据えた。
私は高円寺に付きっ切りだったので
それきり稽古を見ていない。
どんな仕上がりか個人的にも楽しみだ。



料金1500円(通し券4000円)

出演
栗原茂(流山児★事務所)
小飯塚貴世江
小林あや
斎籐千裕(劇団銅鑼)◎
竹林佑介(キャットパワー)◎
難波なう◎
星野真央(ALBA)◎
堀光太郎
頼田昂治

◎育成対象者
文化庁委託事業(次世代の文化を
創造する新進芸術家育成事業)
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韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8『若い軟膏』の件

2017年01月24日 | 制作公演関連
韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8
続いて登場し、かつトリを務める
『若い軟膏~ア・ラブ・ストーリー』
作/ユン・ミヒョン、訳/藤本春美◎、
演出/関根信一、監修/浮島わたる

公演日=27(金)14時、29(日)14時

現代韓国の厳しい住宅事情を生きる
家族の姿を力強い筆致で描く。
父と母、オロナイン、双子の弟妹
サロンパスとメンターム。
三部作の第二弾に当たり、
弟妹はこの時には家を出ている。
親子の暮らす地下の部屋は
雨漏りで水溜まりが出来ている。
母は状況打破のためムーダン(巫俗。
韓国のシャーマン)になると云い、
実年齢は若いが六十代に見える
オロナインの連れてくる彼女は、
な、なんと・・・



今日は『狂った劇』と『若い軟膏』が
座・高円寺1にて場当たり。
『アメリカの怒れる父』は武蔵関の
ブレヒトの芝居小屋で稽古。

場当たりは四時間ずつ取っているが
さて、予定通りいきますか?

ちなみに「オロナイン」は、原文では
「フシディン」という軟膏である。
同様に湿布の「シンシンパス」を
「サロンパス」と日本人に解るように
意訳しております。
この辺りも翻訳劇の面白いところ。



料金1500円(通し券4000円)

出演
小豆畑雅一(劇団青年座)
猪俣三四郎(ナイロン100℃)
落合咲野香(アート企画ひだまり)
吉晶すずらん
佐藤達(桃唄309)
佐野美幸(劇団青年座)
秦由香里
日沖和嘉子(SOMEYA・本舗)
山田麻子
渡辺聖(劇団朋友)◎

◎育成対象者
文化庁委託事業(次世代の文化を
創造する新進芸術家育成事業)
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韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8『狂った劇』の件

2017年01月23日 | 制作公演関連
韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8
先陣をきるのは『狂った劇』
作/チェ・チオン、訳/上野紀子◎
演出/谷藤太、監修/石川樹理

公演日=26(木)19時、28(土)19時

劇作家は妻を飲み屋で働かせ
糊口をしのいでいる・・・という
戯曲を書いている演出家のもとに
消費者金融業の男ハクスが訪れる。
借金のカタに投資を申し出るハクスは
やがて劇の世界に迷い込み……
虚実が交錯する2011年テサン文学賞
(戯曲部門)を受賞した舞台。



昨日、かんのさんが誕生日。
稽古後に有志でお祝いを兼ねて居酒屋へ。
本番に向け結束を強めた。

本日、スタッフは劇場入りし
各セクションの仕込み。

昼食を買いに出て戻ると楽屋に弁当。
「?」
もう一人の制作が気を利かせた?
そんな筈はない。
舞台監督が代わりにお金を払い、
「有本さんて誰? 交流センターの人?」
と、領収書を差し出す。

下の階の高円寺2に確かめた。
「あ、ごめんなさい。うちです」
そんな事件以外は順調だ。



料金1500円(通し券4000円)

出演
金村瞳(イッツフォーリーズ)
かんのひとみ(劇団道学先生)
酒井康行(舞夢プロ)
徳永創士(テアトル・エコー)◎
広田豹
本家徳久(世Ami)
松田かほり
松田光輝(スタジオ言霊)
村岡哲至(ビクターミュージックアーツ)◎

◎育成対象者
文化庁委託事業(次世代の文化を
創造する新進芸術家育成事業)
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韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8劇場入り前日の件

2017年01月22日 | 制作公演関連
きのう1月21日は座の市だった。



座・高円寺で毎月第三土曜に開催。
熊本名物のだご汁(だんご汁の
九州の呼び方らしい)や、
静岡産・森のソーセージ、
岩手からは早採りわかめ等々
美味しそうなものが、劇場前広場、
さらに一階ロビーの一部にまで並ぶ。



役者たちは稽古に来てそれを知り
「明日もやってたら食べよう」
とウォーミングアップしながら
張り切っていたが……。
残念(>_<)
一日のみで次は来月のよーです。

奇しくも昨日は「料理番組の日」
\(^-^)/
1937年のその日、イギリスBBCで
始まったことに由来している。

そんなテレビでは某国大統領の
就任の話題で持ちきりだが、
10年前、日本ではあるタレントが
「どげんかせんといかん」と訴え
宮崎県知事に就任した日でもある。

更に遡った1915年の1月21日には
「キワニス」が設立されている。
そう、ロータリークラブ、
ライオンズクラブと並ぶ
「世界三大社会奉仕団体」だ。

C=C=\(;・_・)/
いや、財界人主体のふたつは
よく目にも耳にもするけれど、
〈世界の子供たちに奉仕する〉
をモットーとした、経営者のほか
様々な職種の人々からなる組織を、
僕は存じ上げませんでした。
・・・どうでもいい話だな(^_^;)

韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8
(1/26~29。座・高円寺にて)の
稽古が佳境。それを僕は知っている。

各チーム10回程度で本番を迎える。
一通り読んで大まかな形を作るのに
3日ほど費やして、ようやく金曜土曜と
場面ごと細かく見ていく作業に入った。

今日、座・高円寺を使っている
『狂った劇』『若い軟膏』は
そのスタイルこそ異なるが、
ともに衣裳合わせを行い、
さらに細かい仕上げに入る。

そうそう、どうでもいい話といえば。
ファーストネーム大国の日本。
苗字が沢山あることでは世界でも希有。

3作品からなるこの舞台。
オーディションを敢行し、
広く俳優を集めたわけだが・・・
『狂った』には松田かほりと
松田光輝の二人の松田姓が、
『軟膏』には渡辺聖と渡辺冬子
(冬子は演出助手だが…)の
二人の渡辺姓がいる。

いやほんと、どうでもな話。
だけれど。
芝居そのものは順調な仕上がりです。
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韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8稽古の件

2017年01月20日 | 制作公演関連
大寒。
凍える日本列島。
都心にも舞った雪。

でもきっと隣国はもっと寒いだろう、
と思いながら稽古している
〈韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8〉

座・高円寺、地下の稽古場にて
『狂った劇』と『若い軟膏』が
スペースを昼夜分けあって今週火曜から。

三作品あり、もうひとつの
『アメリカの怒れる父』は
ブレヒトの芝居小屋を使っている。

江戸に書かれた古典の舞台の
新しい面子について、
ここ数日書いてはいたが
実は、身体はこちらにあった。


さて。
具象の舞台美術を採用した『狂った~』、
かたや、椅子やベンチを使うけれども、
それを様々な見立てにもする『~軟膏』。

オーディションで集まった出演者の、
まずはコミュニケーションを築くべく
限られた稽古時間にゲームも取り入れた
『軟膏』関根演出に対して、
『狂った』谷藤演出は早々に半立ち。
もちろん道具との絡みが多い故だが。

偶然だが、どちらも貧困が絡んでいる。
『狂った』は、演出家のところに
借金取りが来るのが話の発端。
『軟膏』に出てくる家族は家賃を滞納。

「韓国」全体の大問題だから
芝居のテーマになりがちではある。

あ、家族も演出家も居住が地下だ。
そういう点で見れば・・・
どちらにも「柿の木」が出てくる。

この企画に長年携わってきたが、
韓国と柿が余り結びつかなかった。
調べてみると。
柿の生産量が世界第二位だそう。
ちなみに中国が一位、日本は三位。
東亜細亜で好まれる果実なんだな。

それはさておき。
言いたいのは、類似点もありつつ
異なる世界観が展開。
ま、当たり前のことだが



上は前述の『軟膏』のシアターゲーム。
下は『狂った』の特徴的な絵。
そう、谷藤組は演出と役者が一対一で
論理的にディスカッションし、
役やシーンを掘り下げるのをよく目にする。



わずか二回ずつの上演。しかし。
作品を創るプロセスは通常と変わらない。

26(木)19時『狂った劇』
27(金)14時『若い軟膏』
27(金)19時『アメリカの怒れる父』
28(土)14時『アメリカの怒れる父』
28(土)19時『狂った劇』
29(日)14時『若い軟膏』
29(日)17時半「シンポジウム」
お見逃しなく
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殿中瓦版~新顔面晒希望囈

2017年01月19日 | 制作公演関連
新顔面晒(しんがお、おもてざらし)
希望囈(きぼうのたわごと)

遊戯空間『全段通し仮名手本忠臣蔵』
初めて出演する俳優の紹介も
気付けば三回目。そろそろ仕舞にしよう。



ベテランと若手を繋ぐ役目と、
昨日、桃井若狭助と竹森喜多八役の
永野和宏に期待したが、
堀光太郎も、恐らくは彼と同じく
表と裏で舞台をまとめてくれるだろう。

来週幕を開ける『アメリカの怒れる父』
(韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8
三作品の一本)の稽古と並行しつつ、
『仮名手本~』では、裏切者の
斧九太夫で芝居にアクセントを付す。

九太夫の息子で山賊に身をやつした
斧定九郎ほか数役を担う鈴木拓也は、
義士に加担する大商人が更に加役となった。
貫禄の必要な人物に、逃げることなく
向かい合っている姿は清々しい。

清々しいといえば。
高師直に殿中で斬りかかり
切腹となる塩冶判官の永井将貴の
主君ぶりが清く、かつ力強い。
長年、剣道で培った地金が
見事な武士っぷりに体現されている。

・・・いやぁ、成長したな~(^_^;)
永井との出会いは彼が所属の
劇団昴の新人の頃、演出家に連れられ、
とある音楽劇の稽古場に、演出助手として
やって来て・・・
わっ、こりゃ長くなるから省こう。

これ書き出すと、永野さん、堀さんとの
あれやこれやもあって、きりがない。

永井が昴ならば、銅鑼の新鋭が池上礼朗。
昨年僕が一観客として味わった中の
ベストスリーに入る舞台『短編集』に
出演していた池上。オムニバスの一編
テネシー・ウィリアムズの名作
『ロング・グッド・バイ』で
主人公の売れない小説家ジョーを
熱く演じていたのを鮮明に覚えている。

さて、どんじりに控えしは中井亮。

討入には居られずとも、その義心から
二番焼香に名の挙がる早野勘平。
代わりを務める義兄・寺岡平右衛門役。
中井は『仮名手本~』の舞台でも幕引き。
さて、この大任、見事務められまするか。

両国への討入迄、二十七日。

202017年2月16日(木)~19日(日)
シアターΧ(両国)
構成・演出・美術/篠本賢一
芸術文化振興基金助成事業

さらに詳しくは・・・
http://www.yugikukan.com
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殿中瓦版~夫婦役競花賑

2017年01月18日 | 制作公演関連
昨日「再生」をお題に綴りましたが、
本当は史上最年少市長と競べた
遊戯空間初お目見えの役者の紹介に続き、
新参衆について一気に書こうと
企んでいたのだった。

でも、たまたま見たドキュメントに絡め
つい無駄話を一本挟む羽目に(>_<)

ただ。
長らくリーディング公演として
届けてきた作品に動きを取り入れ、
新たな地平に挑む『仮名手本~』の
今回の創造は「リノベーション」
と言えるはずである。
その完遂に若い力は不可欠だ!

よし、旨く繋げたところで本題へ。
おっと。
初めてこの読み物に迷いこんだ
読み手の方もいるかもですね……。

遊戯空間公演
『全段通し仮名手本忠臣蔵』
2月16日(木)~19日(日)、シアターΧ



1/16付で触れた望野哲也は大星力弥役。
その許嫁・小浪の中込里菜を
まずは一番に挙げねばなるまい。

昨秋の「新宿フィールドミュージアム」
参加作品(於・近江楽堂)J-Theaterの
『葵上』でも篠本賢一演出を受けた
〈秘蔵っ子〉が満を持して、
遊戯空間の看板舞台の板を踏む。
しかも、討入に向かう新郎とは
添い遂げたとて短いさだめと、
覚悟で結ばれる二人……(涙)

『葵上』と同時上演だった
小林拓生演出の『卒塔婆小町』からは
福永奈津美も初参戦。

彼女も篠本演出を乞うた一人だが、
男芝居であるから此度はもう
役が埋まっていて出番は少ない。

オムニバスながら『夏夜』の、
妖精の女王タイテーニアを演じた
力量が発揮されるのは次の機会か……。

その『夏の夜の夢』で妖精の王
オーベロンを担ったのが永野和宏。

老舗劇団・新人会に所属しながら
精力的にさまざまなカンパニーで
幅広い役を演じる中堅俳優は
大ベテランと若手が混在するなか、
前線と後衛に橋を架けるボランチとして
機能することも期待されている。

長くなった。
奇しくも夫婦になる、夫婦だった
役者を紹介したところで終わります。

そんな訳で副題は、
夫婦役競花賑(めおとやく、
きそいのはなやか)とした。


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