〈二度目のMorc〉と題して書いたのは
月のはじめのこと。
『夜明けまでバス停で』を絡めて
4回も書いたのに、その映画館を
「モーク」と読むことを記し損ねた。
そのミニシアターで今月10日まで
上映されていた『コルチャック先生』。
6月13日から約1ヶ月。
ユダヤ系ポーランド人の彼は、
医師であり児童文学者、
そして孤児院院長だが、
弊ブログで2020年5月6日に
『コルチャックと余録』と題して
綴っていた。
コルチャックと余録。 - 麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題
完全に失念していたが。
書いた頃日本(及び世界)は
covid-19禍にあった。
コビッド?⋯⋯という語を、
思い出すのに少し時間を要した方も
いるのではないから?
アルファ、デルタなど
馴染みのあるギリシャ文字では
株の変異に追いつかず、
オミクロンなるギリシャ第15字母まで。
それでも「株」の変化は止まらず、
BA.5だのXBB.1.16株だの
命名に挫折(挫折でないか)した
あのウイルスの総称がcovid-19だ。
いずれにしろ今は5類になったが、
23年4月1日迄に国民の25%超の
33,462,859人が感染した
新型コロナウイルス感染症が
猛威をふるっていた時期に起きた
「幡ヶ谷ホームレス殺人」が
モチーフとなり『夜明け〜』は誕生。
そしてあくまで事件は創作動機で
亡くなられた64歳の半生を描かないのが
映画の肝になっている。
彼女は若い頃、演劇に傾倒していたが、
『〜バス停で』の主人公は
アクセサリーデザイナー。
まだそれでは食べていけず
アルバイトもしているが、
居酒屋店長は悪気なく
「プロになれば良いのに」と。
このシーンは刺さる場面
私の俳優仲間達もリアルに何度も
周辺から掛けられた言葉のはずだ。
「役者を目指してるんだ!」
「いや、ドラマには余り出てないけど
舞台俳優として全国巡演とかしてて
既に役者ではあるんです。
バイトもしてるし、舞台のギャラより
そっちの収入が多い年が多いのは
ぶっちゃけあるけど」と内心思いながら
「え、いや、まぁ」。
そう言葉を濁すことが。
そしてボクサーなど他の職種にも⋯。
全員が世界ランカーではないし、
誰もがハリウッド俳優ではない。
そう補足することを思い立ったのは
昨日、阿佐ヶ谷北口のミニシアターを
また訪れたから。
あ、『〜バス停で』を観た日に
近くで撮影されていた『じゅん散歩』は
まだその様子がオンエアされていない。
⋯⋯編集もしなきゃだしな
さて昨夜鑑賞したのは
『一生売れない心の準備はできてるか』
というタイトル。
上に書いた内容とドンピシャだ。
たまたまだが
ちなみに、2スクリーンのMorc。
みたのも「ウエ」!
そちらについては後日に。
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