麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

М−syndrome/2.額のかたちと昼下がり

2024年06月06日 | 身辺雑記

高校に春田という男がいた。

一年のとき同じクラスだった。

色鉛筆の白くらいな肌の色で

坊主頭のおでこが、くっきり見事な

Мだったので渾名は、ずばり「エム」。

 

彼の特徴はもう一つ、

ピンと伸びた姿勢だった。

剣道をやっていたせいか、

はたまた生来の春田の気質か、

棒を通したみたいに真っ直ぐで

江戸っ子ばりに「まっつぐ」

と言った方が、そのピンが伝わる程。

 

とはいえ、我々の高校は

東京から多摩川を越えた川崎にあった。

 

 

私なんぞは基本猫背。

家の折畳式ソファで寛ぐ時も、

その角度を無視して

だら〜りと座るのが常だ。

座るというより寝ているが近い、

春田とは真逆の姿勢である。

 

体に良くないのは承知だが、

暴飲暴食、夜更かしなどと同様に

心地よいのだから仕方がない。

 

Yogiboも、その延長線上に開発!

と思うのはアタイだけかにゃあ

 

 

「あんた、お父さんそっくりね」

と妻がソファでダラけるのを見て言う。

ただこの父は、彼女の実父を指し、

つまり私とはDNA的繋がりがない。

いや、男性というオオマカなくくりで

同じっちゃぁ同じなのか?

今時、そーゆー物言いは叱られるし、

或いはまた、綾小路きみまろのネタに

登場する「おばさま達」も、

ソファに〈胡獱〉のように居るから

性は関係ないのやもしれない。

 

 

カタカナだとダイレクト過ぎて、

色んな方向からモノが飛びそう。

なので難解漢字にしたけれども

アシカ科の黒褐色の哺乳類で、

個体によるが体重1トンに達し、

野生は太平洋北部で繁殖する。

冬場に北海道などでもみられる

「あの」動物のことである。

 

アシカやアザラシなどとも似て、

加えてオットセイ、セイウチなど

写真と名前を結びつけなさい

と問われたら、結構困るたぐいの……。

 

 

高校に春田という男がいた。

出身中学は僕が柿生、彼は白鳥。

実は我が柿中から分かれた姉妹校の

向こうは花の一期生

「地域」としては同じで、

我々東柿生小は全員柿中だったが、

柿生小からは二校に分かれた。

 

あの頃、日本としてはピーク過ながら

ベッドタウンの川崎市北部は

まだ人口増加たけなわ。

僕の中学三年間、毎年新設校を生んだ。

白鳥、王禅寺、白山と。

 

そして少子高齢化の今、

白山中学は廃校になっている。

閑話休題。

 

高校卒業以来会っていないが、

彼は今尚ピンと伸びた姿勢だろうか。

還暦間近だけれど

そして額は、くっきりМだろうか……。

 

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2 コメント

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Unknown (井上吉隆)
2024-06-09 17:47:16
としや君、春田くんのブログありがとう。春田君は双子の兄弟がいて、女の子の春田さんも百合高で剣道部でした。2人とも僕と一緒の柿生小学校だったのでとても懐かしい気持ちになりました。
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Unknown (takahashi_p_2005)
2024-06-10 22:47:59
井上様
高1のクラスには柿中だった山川達也もいて、俺春田山川は駅も当然柿生でよく一緒に帰ったりした。その山川も双子だった。なかなか珍しいことだ\(^o^)/
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