麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

俳優座『湖の秋』に三島をみた。

2005年10月01日 | 鑑賞
10月になりました。
神無月。今日から日本中の神様は出雲なのだな。


さて。
劇団俳優座新進演出家三連続公演の第一弾
『湖の秋』を俳優座劇場で観る。

いやあ、新進の演出家が3人もいる…さすが俳優座。
そのうち2人が女性。
そーいえば、ここ俳優座劇場で展開中の
「ウーマンズ・ビュー・シリーズ~ディレクターズ・アイ」
の宮崎真子さんも俳優座(公演終了)。
ちなみにあと二人は、青年座・藤井清美さんと、
今年の弊団1~2月公演『八月の鯨』でお世話になった、
文学座・松本祐子さん・・・
閑話休題。

で、本作の演出が高岸未朝さん。オペラも手がけられるとか…。
ホンは、小劇場演劇界に、それぞれ確固たる地位を築いた
通称「3はせ」の一人、長谷川考治さん書き下ろしだ。

個人的にはあまり好きではない作家・三島由紀夫を
想起させる舞台だった。…苦手で本数そんなに読んでないので
イメージ先行なのだけれど…

まず舞台が寺。
いや、さすがに『金閣寺』を書いてるからって理由じゃなく、
島次郎さんの簡素ながら力強い舞台美術もあいまった
静謐な空間が、なんだか三島っぽいです。
ヒロイン・京子の超然とした、無表情の中の菩薩のような
印象も、三島作品に出てくる人物チック・・・
何より、舞台の中程から延々とボクシングやってるんですけど
(袖の中で、人の動きやミット(?)を叩く、
  そんな音が聞こえるだけなんだけどサ)
これはもう誰がなんてったって三島でしょ?
                           
シアターガイド11月号にて好評連載中(?)
最近ちょい太ったかな?…の徳永京子嬢の
「小劇場に明日はあるか?!」第六回で、
新劇団が小劇場の作家にホンを依頼するケースを
文学座と青年座に取材しながら書いていますが、
今後ますます増えてくるでしょうね…。
小劇場=若い若いと思ってても、皆平気で40越えたり
してますもんね。
本当に働き盛り(?)の宝庫となった!!

で、かくいう東演も
いよいよ来年秋、「3はせ」の一人=はせひろいちさんの
書き下ろしに挑戦です!
で、演出がまたまた女性で…昴から河田園子さんを迎えます。
期待してください。

*蛇足ながら、「3はせ」の残る一人は長谷基弘さん。
コメント
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