麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

三島行

2021年10月31日 | 制作公演関連

先週の北陸路に続き、30日土曜日は伊豆路。

どちらも文字からは旅情を感じるけれど、

静岡県三島市へ向かったのはやはり会議。

過ぎ行く駅が・・・小田原、湯河原、熱海等々

・・・車窓につぎつぎと

そんな観光地での下車を我慢して

たどり着いたのは静岡演鑑連ブロック総会。

(23~24日は中部北陸ブロック総会でした)

 

富士山も鮮やかに見える秋晴れの中、

しかし駅南口から5分の生涯学習センターでの

8時間(休憩1時間含む)は厳しいものだった。

 

 

と書いておいて、穏やかな写真。

三島は「湧き水のまち」。

上は会場ちかくの公園の一枚だが

まちのあちこちに清らかな水が湧き流れている。

地名の由来は幾つかあって、

そのひとつに・・・

菰池や小浜池などの清流に挟まれた土地が

三つの島のように見えたため

・・・というものもある。

 

さて総会は、清らかな水が流れる……とはいかず、

前述したように大変厳しいものだったが、

収穫も多かった。

 

熱い議論は18:30に終わり帰京。あけて11月31日、

本日も俳優座は『面と向かって』の稽古。

 

演出・森一(左/緑の上着)の話に耳を傾ける

ルカ役の藤田一真(右)=撮影/若井なおみ

 

稽古の一場面。青年グレン役の辻井亮人(右/チェックの上着)と

施工会社社長グレッグ役・加藤佳男(左)=撮影/坂内太

 

エネルギッシュな舞台に仕上がってきております。

2021年11月5日(金)~14日(日)

俳優座劇場にて。

https://haiyuza.net/performance-2-2/mentomukatte-3/

全10ステージ、チケットご用意可能です。

 

そうそう今日は選挙の日でもありました。

我々がジャッジを下す日。そして立候補者には下される日。

 

『面と向かって』への評価はいよいよ5日から10日間。

稽古場での準備は明日明後日のみ。11月3日には劇場入りです。

 

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孟と向かって

2021年10月28日 | 俳優座

いよいよ『面と向かって』は本番まで一週間となった。

22日に二度目のPCR検査を終え全員陰性。

月曜からは「通し」を重ねている。

要は、頭からお尻まで止めずに行く稽古を主に。

勿論「主」だから、うまくいかなかった場面は戻して当たる。

それを、業界的には「抜き」と言ったりします。

 

 

ここで今日のブログの《孟》について解説を挟もう。

孟とは、はじめてのこども、兄弟の最年長といった意味。

 

劇団俳優座No.348『面と~』の主要な人物グレンもまた

〈初めての子供〉なのだ。

彼には妹がいる。が、劇中彼女は登場しない。

そして劇中、この母と子の関係が横糸として効いてくる。

 

余談になるけれど《孟》の訓読みは「はじ―メ」

(ーカタカナは送り仮名)

本作で演出を務めるのは森一(もりはじめ)。

 

 

唐突に寿司。

これは新高岡駅のコンコースにあったオブジェ。

10/23付の弊ブログで書いたように、

この土日は中部北陸ブロックの総会だった。

 

そして『面と~』には北陸出身の役者が二人。

 

塩山誠司(上)と小田伸泰(下)

 

実は25日、稽古場風景を写真におさめた。

これから徐々にお披露目したいと思う。

 

 

末筆ながら今日のタイトル、当然「もうとむかって」になる。

漢字の母国ではmengと発音。ただ単純に「メン」とはならず、

aとОの中間のような音・・・。

 

そうそう『面と向かって』も一見単純なようで奥深い作品だ!

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砺波行

2021年10月24日 | 制作公演関連

北陸新幹線「かがやき」に乗り、砺波へ。

詳しく書くと富山駅で「つるぎ」に乗り換え。

けれども帰路は乗り換えなしだと言われた。

…あ、みどりの窓口で。

 

往路は大宮から。

上野からと思ったら停まらなかった。

確かに、東京出てすぐ上野は効率が悪いと

素人かんがえながらも思う。

逆に上りは、意味がある気がする。

てなていがあって、帰りは上野まで。

 

新規感染者の激減、ワクチン接種もあってか、

23日(土)の「かがやき」は混んでいた。

金沢観光や富山の山を目指すのだろうか?

……わたしは会議でした。

 

車中からの風景。

北陸らしく厚く垂れ籠めた曇天。

 

降りたったのは新高岡駅。

蛇足ながら、富山から一駅。「つるぎ」はガラガラだった。

駅舎には迫力ある巨大な「兜」が鎮座。

貸切バスで砺波市に移動。

 

あ、砺波は「トナミ」と読みます。

運輸会社、あるいはバドミントンの強豪を

イメージする人が多いかしら。どちらも正解。

で、砺波はチューリップが売りらしく、

バスはチューリップ交通だったり、

会場近くの巨大オブジェもチューリップ。

……ただ、工事中でした。

 

 

とゆーよーな週末。日曜も会議。

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誤解

2021年10月23日 | 鑑賞

劇団俳優座は、現在五階稽古場で

『面と向かって』の本番に向け日夜汗している。

 

先月はカミュの『戒厳令』を五階稽古場で上演した。

カミュは今年一月にも。それは『正義の人びと』。

 

という流れから。

カミュ『誤解』を観劇。

 

オフィス再生によるAPOCシアターでの公演。

 

やはりカミュは魅力的だ。

オフィス再生の公式HPを引き、少しまとめると・・・

『誤解』(1944)は第二次世界大戦中に上演。

本作を境にカミュの思想は

「不条理」から「人間の連帯」へと大きく変化した。

(具体的にいえば)『異邦人』から『ペスト』へと

繋がる作品が『誤解』といえる。

物語は、東欧で実際に起こった「ある事件」から着想。

・・・と。※括弧は筆者の補足。

 

大きな垂幕に影を投影したり、踊りを劇中に取り入れた

スタイリッシュな演出であった。生で二胡の演奏も。

まだ公演中なので、このくらいにする。

 

さてカミュといえば、

近年はCOVID-19の影響で『ペスト』が浮かぶけれど、

やはり『異邦人』だ。そして、多くの日本人にとって

異邦人は、久保田早紀・・・と言い切るのは私が昭和だから?

けど、最近は宮本浩次がカバーしたりもしているし…。

と言っておきながら、僕個人としては

♪子供たちが空に向かい両手をひろげ♪

の、1979年のミリオンではなく、

♪いまさらアルバムなんて欲しくはないけれど♪

で始まる、さだまさしの『異邦人』が強い。

 

久保田版は、カミュとは無関係の一般名詞の異邦人だが、

さだ版は♪太陽がまぶしいから♪で終わる、

まさにカミュを意識した曲になっている。

決して殺人は出てきませんが、

母の死を知り、養老院に向かう冒頭はなぞっていて、

昔の恋人の死を知りアパルトマンを訪れるのだ。

 

あ、今日も迷い込んだ。

まるで♪洗濯物の万国旗や雨晒しの自転車♪

のある、♪マロニエ通りの奥♪に、、、

 

本日、私自身は富山県砺波市にて会議。

そこでの議論では迷子にならないようにしたい。

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瞞と向かって

2021年10月21日 | 俳優座

劇団俳優座No.348『面と向かって』は一種の法廷劇、ともいえる。

修復的司法と言われる、仲裁人や調停人による、

いわゆる裁判所ではない場所で行われる「司法」。

 

人間は嘘をつく動物なので、本作でも様々な虚実が語られ、

けれど、そのディスカッションの中で糸は次第に解れていく。

 

稽古は日々、ディスカッションの活性化に明け暮れている。

 

 

人間は、と書いた。自然はウソをつかない。

が、10月も半ばを過ぎてまだ夏の名残り。

と思いきや、急激に秋めいた。

なんだか騙されているような心持ちだ。

 

さて、瞞という文字から多くの人が連想するのは、

欺瞞(ギマン)でしょう。

他の音読みはバンとモン。

訓は、だまスあざむクはジル

(カタカナは送り仮名)

だから。

今回のブログタイトルは「マンと向かって」で十分なのだが、

中国語の発音は【men】なので「メンと向かって」も成立する。

 

そうそう。

金券ショップに年賀状が売り出されていて。

個人的には「え、もうそんな時期?」と狐につままれたような

心持ちになったりもした。

 

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にをひ。

2021年10月17日 | 身辺雑記

小さい頃の写真に、白粉を鼻筋に引いたものがある。

法被を着て鉢巻を巻いた、お祭りのは納得だが、

そのハレの日に味をしめて、普段着に白い鼻は、

ばあちゃんにねだり塗ってもらったものだろう。

……完全なばあちゃんっ子だったものな。

 

 

 

劇団からの帰りの地下鉄で隣に座った女性から白粉の匂い。

祭りでもなく、和服でもなく。

加えて筆者は野暮天だから、

《この香りはブルガリの「プチママン」、

いや白鳩の蓋が印象的なニナリッチの「レールデュタン」、

はたまたジャンシャルルブロッソーの……》と、

すぐに香水のあれこれが浮かばない。

 

   

 

電車を降り、徒歩で自宅へ。

一階は某カンパニーの稽古場で二階には事務所。

三法人のひとつは塾。だが教室ではなく本部機能。

おそらく部屋は禁煙にして、廊下で吸うルール。

 

なので階段を上ると無人の二階エリアに煙草の臭いがたまにする。

そしてやっぱり、その銘柄が何だかさっぱりわからない。

 

そうそう。

最近、シーシャの店が増えた印象だ

劇団のある六本木、居住エリアの池袋でも

水煙草の甘ったるい匂いを放出する店を目にする。

(鼻にする、のほーがふさわしいのかな?)

 

これにいたっては臭いどころか、その形状すら不確かだ。

 

 

せめて芝居の香りは理解し続けたい。

 

 

 

 

 

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冕と向かって

2021年10月14日 | 俳優座

既に多くの皆様が気づいているように

劇団俳優座No.348『面と向かって』における

弊ブログの一連のタイトルは、

芝居題名に準じたものを、と考えています。

 

 

ただ、早くもネタ切れな予感がなきにもあらず。

さて、困った時には中国に頼るのだ。

 

オーストラリアの戯曲だけれど・・・あ、そうそう

「(中国では)何百人もの人間が、

一日1ドルと二杯の米を手にするために、

大喜びで仕事をやるというぞ」と怒鳴る経営者の

バルドーニに対して、従業員のルカが

「ここは中国じゃねえ」と啖呵を切る場面もある。

 

という流れからの《冕と向かって》。

 

懐風藻における「年雖足戴冕。智不敢垂裳」。

読み下すと「年は 冕(べん)を戴くに足ると雖も、

智は敢えて裳(も)を垂れず」となり、

ざっくり言えば「わたしには智恵が足りない」の意だ。

 

文武天皇の漢詩の一節だが、今日の主題はそちらではなく、

ここでは「べん」と読むが「めん」とも読む【冕】。

訓読みは「かんむり」で、かなり高い位の礼装冠を指す。

 

 

前述のバルドーニ展示施工者のオーナー社長

グレッグ・バルドーニには被れない冠といえる。

・・・と無理矢理関連づけたところで

OGPイメージ

withコロナの舞台芸術へご支援を! 劇団俳優座「面と向かって」

劇団俳優座では、新型コロナウイルスの影響により、公演の中止・延期や席数制限による収入減、通常運営費に重ね感染防止対策による環境整備費負担増加...

Wonder Stream

 

クラウドファンディングの御案内です。

緊急事態宣言も明けて、自力で頑張りたいところですが……。

実際、劇場からは減席せずに配席可能と言われてもいます。

が、来場されるお客様のことを考えると、間隔を作ったほうが、

とも。ただそうなると収支が・・・(泣)

 

経済の話は一度置いて。稽古は大変順調です!

16、17日と連休がとれるほどに!!

 

11月5日(金)初日。俳優座劇場にて14日まで。

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3位でした。

2021年10月10日 | スポーツ

一年お休みした出雲駅伝。

ファンの«熱い»思いを受けて、気温30度も指す

«暑い»6区45・1キロとなった

 

テーマ曲は、地元・Official髭男dism。

フジテレビはバレーボールや女子駅伝でも

歌をぶっこんでくる局だけれど、

ついに出雲にも……

 

フジといえば冠スポンサーの富士通が

今回から「富士通japan」名義に。

ほんとなら昨年からだったけど、

COVID-19禍で中止になったからな。

……いずれにしろ一寸はずかしーと思うのは

僕だけだろうか?

と、イントロダクションはこれくらいにして。

 

我が鉄紺・東洋は宮下、松山の二枚看板を欠いて

大学三大駅伝の初戦に臨んだわけだが、

そんな台所事情からエース区間の3区に

189cmの前田を据えるしかない苦しいオーダー。

でも。

結果、前田は区間6位と粘りの走り

通過順位は8位ながら、ここから流れを掴んで、

4区九嶋が順位をふたつ上げると、

スーパールーキー石田洸介が爆走

この区間唯一18分台で走り区間賞

総合2位に押し上げた 

 

さて。レース全体では・・・

圧倒的優位と予想された駒澤が前半沈黙。

どころか4区がブレーキで8位に陥落。

一方、後半勝負と見られていた東京国際が

3区で首位に立つや、独走で「初出場初優勝」

 

最終区。我が東洋の柏が「一秒を削り出す」走りで、

熾烈な青学、国学院との争いのなか

3位表彰台を掴みとった。

距離の短い出雲は得手ではない鉄紺、

かつベストメンバーを組めないながらの3位。

上々の「滑り出し」。いざ、全日本へ。

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麺と向かって

2021年10月09日 | 俳優座

 

ちょうど先週の土曜日は京都にいた。

近畿演鑑連の総会に出席すべく。

その日友人と会った話は10/4付の弊ブログに書いた。

で、旧友との話は別稿で、と書いたまま、

あらら、一週間経ってしまいました

 

10月3日、彼の働く「一粒万倍」というラーメン店で

遅い昼食を食べた。彼は今、そこで商品開発に従事している。

演劇人時代も、役者に演出に美術、制作などなど。

幅広く才能を発揮していたわけだが、

WEBもお手の物で、今は麺のクリエイトにハマっていると。

 

 

麺作りの段階から、勿論スープも調合割合を幾通りも試して。

それは芝居創りとの共通点が多いと彼は言った。

確かに。

甲の台詞の言い方によって、乙の台詞は変わり、

丙の間の取り方で、丁の出方も変化する。

それを稽古場で繰り返しながら作品は固まっていき、

けれども完成の一歩手前で、大きくくずれてやり直しになる、

そういうことも多くあるのが演劇である。

 

 

劇団俳優座N0.348『面と向かって』

(作/デーヴッド・ウィリアムソン、

翻訳/佐和田敬司、演出/森一、

於/俳優座劇場、時/2021年11月5日~14日)も

ようやく秋が勝ってきた六本木で、

麺作り、スープ作りに励んでいる。

 

先週の日曜日。

いわゆる観光地がきら星のごとくある京都駅の

反対側に2019年開場した「THEATRE  E9  KYOTO」にも

足を延ばした。一演劇人として気になっていた場所。

 

 

場所という意味では、劇団俳優座にとって

俳優座劇場もまた「こだわり」の場所である。

 

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綿を叩いて

2021年10月08日 | 俳優座

『面と向かって』は立ち稽古になって4日経った。

昨日は大道具の打ち合わせも無事に済んで、

スタッフワークもギアが入ってきている。

照明の初回打ち合わせは既に終わり、

衣裳に関しては早い段階から動いている。

 

 

アオイ科ワタ属に分類される植物は、

ハイビスカスやオクラを思わせる

黄色い花をたった1日咲かせると、

尖った丸い実になり、それが弾けて綿毛に。

だから花ではないのだが「綿花」と呼ばれる。

 

唐突に話が変わったが、大丈夫です。

そして余りここで時間を使っても、なので

少しはしょって進めると……

種を取り除いた「綿」のからまった繊維を

ほぐしてそろえる「わたうち」という作業に。

 

つまり、読み合わせから立ち稽古への過程が

ちょうど、このあたりに似ているな~と。

役者の考えてきたアイデアと、演出の構想が

ぶつかりあって、それが整理されて。

 

・・・というわけでタイトル=[めん]を叩いて。

本文中「わた」だったり「めん」だったり、

ややこしいですが、と、そうそう。

この舞台も、ややこしい話を調停人が、

ほぶしていく舞台だったりするのです。

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