旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

格差拡大、貧困層の増大を憂う

2013-10-18 14:20:28 | 政治経済

 

 厚生労働省は11日、3年ごとに行っている所得再分配調査を公表した。その中で、所得格差を示す「ジニ係数」が示されたが、それによると所得格差は過去最大になったという。(平均0.5536で、前回より0.0218悪化)
 日本のジニ係数は1984年以降上昇(悪化)し続けてており、厚労省はその主因を高齢化の進展とみている。それも要因の一つかもしれないが、私は80年代後半から90年代にかけて吹き荒れた新自由主義の風潮、その上に立って推し進められた小泉・竹中路線…規制緩和と競争主義…中産階級の崩壊と貧困層の増大…が格差を広げていると思っている。
 竹中平蔵氏などは口を開けば「努力する者が報われる社会」と叫ぶ。しかし、どのくらい格差が付けば満足するというのか? 先日の政府発表によれば、「日本のワーキングプアー(働いても年収200万円以下の貧困層)は1000万人を超えた」状況が続いている。そんな格差をつけた貧困層を見下ろして、彼らは「報われた」と思うのだろうか?

 格差なんて2、3倍もあればいいではないか。 自分の努力により社会全体が裕福になれば、それこそ「報われた」と言えるのではないのか?
 何よりも貧困の増大は社会不安を生み出す。最近のテレビも新聞も、暗い、いやな事件でいっぱいだ。それらには、これまたさまざまな背景があるのであろうが、最大の原因は貧困の増大にあると思う。
 努力が報われる社会もいいが、一生懸命働いても食えない…、そんな貧困だけはない社会にしたい。
 


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