Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

すし屋めぐり番外編  重兵衛  in 盛岡

2010-12-29 17:41:58 | Restaurant/Bar/Cafe
29日朝、盛岡到着。
妹にピックアップしてもらい、彼女宅にて暫ししゃべくり007。

その後お寿司ランチです。



重兵衛さん
暖簾出す前に写真撮っちゃいました

私がさんざん鮨バカやってるので、
「帰ってきたとき鮨行ってみる?」的な流れになりました。

妹もすし屋のカウンターでちゃんと寿司を食べるのデビューってことで。

盛岡で一番人気の「すし処かね田」さんは夜しかやってないので、
ランチやってるところということで、
そのかね田さんの師匠だか兄弟子だかに当たる重兵衛さんに白羽の矢。

出前を作るので忙しそうでしたが、
二人でカウンターに陣取り、
刺し盛りからはじめて握りを適当に・・・パターンでお願いしました。

私は岩手の地酒、わしの尾の純米吟醸で、
妹はお茶でスタート!


つき出し


刺し盛り
ヒラメ縁側、真ゾイ、ホタテ、スミイカ
どれも質がよい。
そもそも刺身とか鮨とかが
口が生臭くなるから苦手といっていた妹も
「おいしい」を連発。

後は握ってもらいました。


中トロ
結構旨み濃厚でビックリしました。


ヒラメとホッキ


〆さば炙り
直前炙りではなく、もう炙った状態でネタケースに入ってました。
〆方かなり甘い。


ヅケ
コレも結構濃厚でウマイ。


ウニとイクラ
ウニを口に入れた瞬間
「こ、これは、これは・・・・」
と、私の顔を見て答えを求める妹(爆)
「うん、ミョウバンが異常に強いんだね、これ」
と冷静に答える私。
「ミョウバン???」
「うん、保存料みたいなもんだね」
「あーなるほどー」と納得の妹。
ほんとにミョウバンの味しかしなかった、ロシア産バフンウニ
イクラは味付け濃かったけど
プシュッとつぶれる感は優秀。


赤貝
ブラインドで食べたら貝とは分かるけど赤貝と分かるか微妙な味。


あら汁


こはだ
〆方甘く、生臭くはないけどコハダのよさも出ていない。
だいたいカッコが悪い。


穴子
皮が厚くて生臭みあり。


かんぴょう巻き


玉子
出汁と醤油が効いてる・・・・

で、終了。

マグロだけずいぶん旨いような気がしたので
何日熟成してるのか聞いたら捕れて4日だと。
いや~コレは1週間ぐらいの濃厚さ・・・と思って、
「どこのですか」と聞いたら
「奄美の・・・・養殖もんだからね」と。
どおりで納得の味の濃さ、身の柔らかさです。
養殖マグロ、勉強になりました

私の言動が日本酒に詳しそうに見えたのか、
はたまた
この田舎町で昼から純米吟醸飲む女はいないからなのか、
「日本酒好きなの?」と大将。
「はい、今年利き酒師っていう資格を取って。
 そもそもはワインから入ってるんですけどね・・・」
なーんて返したら、
コチラの大将お酒が好きと見えて、
ワインの話やら日本酒の話やらでやや盛り上がり、
昨日お医者さんのお客さんが持ってきてくれたという
「田酒」をサービスしてくださいました~。
やった~
わしの尾も美味しかったけど、
田酒、さすがにうまかったぁ。

って、話はそれましたが、
お寿司はあんまりよくなかったなあ。
ネタがよくない、全般に。
あと、シャリとか握りの形にポリシーが感じられない。

まあそれでも、
今まではすしを食べると口の中が生臭くなって、
たくさん食べられないといっていた妹が、
結構食べられたし、すしあとの口内環境も良好だったということで、
それはよかった・・・
一方で、
他の大半の盛岡のすし屋はどんだけレベル低いねん・・・・と、
背筋が寒くなってしまった次第です

読書   スプートニクの恋人  村上春樹 著

2010-12-26 14:40:40 | Book


東京滞在中に読み終わりました。

どの作家さんにもある傾向だとは思いますが、
複数の作品に共通の項目ってありますよね。

村上春樹の本にはだいたい年上の女性とか、
三角関係とか、
あっちの世界とこっちの世界、その中間の世界での体験、
月の見える世界などなどなど・・・。

このスプートニクの恋人もそんな感じです。
とくに、
あちらとコチラ的な流れ。
ん~村上春樹って感じで。

失われてしまった・・・とか、損なわれてしまった・・・
とか言う感じは、1Q84 に通じるものがあるし。

まあハルキ的世界観は私もまだまだ深いところはわからないので
いろんな比喩のこととか考えたら頭痛くなっちゃうんですが・・・。

とりあえず分かること・・・

誰かを大切に思えば思うほど、
傷つき、傷つけながら内部に踏み込んでいく関係と、
傷つかず、傷つけない関係を保ちながら内部に踏み込む関係と
どちらかに1歩進まざるを得なくなり、
誰とどちらに進むかは、
理性ではコントロールできないところでもうすでに決まっていて、
それは本能的でありながらも
必要となるエネルギーや覚悟や持久力のレベルは
一部経験によってもたらされたりもする・・・・

みたいな・・・
僕とすみれとミュウの関係。
そしてそれはリアルでありおとぎ話でもある。

寿司友と忘年会みたいな感じで・・・・・ @ 真駒内

2010-12-23 23:59:00 | Restaurant/Bar/Cafe
東京から戻ってから、
なんだか燃え尽き気味でした。

今回の東京ツアーは実質、寿司バカロード第4章そのものでした。

ものすごい濃厚な4日間と最後のすきやばし次郎体験・・・。
寿司バカロード第4章、刺激が強すぎましたか・・・。
いや、この数ヶ月脳内を占めていたイベントが
思った以上の感動とともに終了したからでしょうな。
そのあとはただぼーっと数日が過ぎました。

何も手につかない状態に近かったのですが、
23日は寿司友Mさんといつもの真駒内の一幸さんにて
いろいろお疲れさん会的なお食事をすることになっており、
やや重めの腰をよっこらしょと持ち上げて
いつものようにてくてくと歩いて伺いました。

この日は日頃のご厚意に感謝して
わたくしお気に入りの日本酒(四合瓶)4種をお持ちしまして、
それを飲みながら食事スタートです。


昆布〆とイカ


あわびは煮たものと生と。


イカの印籠詰め


カラスミ


カスゴを海苔巻きで


〆さばの皮目を炙って

ここから握り


アジ





穴子をツメと塩で


赤身


大トロ蛇腹


赤貝

あと玉子出ましたが写真忘れ

お寿司、ちょっと変わりましたね。
いい方向に。
元に戻りつつあるといいましょうか・・・。

おかげさまで
燃え尽き症候群だった私も帰り際には
「次はあそこの寿司屋に行かなきゃ!」発言。
「お!急に元気になった!」と笑われる始末

とりあえず、
今年の寿司バカロード、復活の兆しが見えたところで終了です。
明らかに何かが変わりました、私の中で。
なにがって言葉でまだうまく表せませんが。
来年、第5章がスタートしたらだんだん現れてくると思います。



東京すし屋めぐり すきやばし次郎 銀座本店

2010-12-20 21:57:32 | Restaurant/Bar/Cafe
ゴッホ展の後、
高島屋まで移動して土産など買って時間をつぶし、
17:30に向かいましたのは、
今回の東京旅のメインイベント、
すきやばし次郎 銀座本店。





つい半年前には、わたくし、
こちらに訪問する気はサラサラありませんでした。

握りのみ20貫のおまかせ、
目の前の握りを手に持ったら次のが出てくる、のハイテンポで、
20~30分で食べ終わってしまい、
お値段3.15諭吉・・・・
そんな店、行けるわけないだろっ!
って思っていたんです。

でも、秋ぐらいに何気に鮨について検索していて
たまたまYOU TUBEにて
2004年に放映されたすきやばし次郎の特集番組を見てしまい、
ちょうどそのころは、
いろんなすし屋を巡って
自分なりの鮨感が出来上がってきたころだったので、
俄然訪問意欲が沸いてしまいました。

これは、鮨バカを目指す以上、避けては通れない店であろう、と。

そして、
12月にゼッタイ行く!と決心して、
それまでにすきやばし次郎の鮨を堪能できる鮨感を身につけようと
苦行の数々をこなしてきたわけです。

こんなにリキんじゃうのは、
単に20分3万円だってことだけではありません。

鮨の一時代を築きあげた「現代の名工」、
小野二郎さんの握りを食べられるチャンスはもう少ないのです。

85歳の二郎さん、
いつでもツケ場に立っているわけではありません。
店に行っても二郎さんがいないとか、
いたとしてもツケ場には立たないで長男さんが握るとか。

20分3万円払うなんてもうこの先2度とないだろうから、
ぜひ最初で最後のこの機会に二郎さんに握ってもらいたい。

そのためにいろんなことをネットで調べました。
どの時間帯ならなら握ってもらえる確率高いとか。
行ったときに十分堪能できるよう
お店のシステムを熟知しようと、
いろんな人のブログやレビュー読んだり。
すきやばし次郎の本読んだり。

そんなこんなで11月はじめに予約の電話。
ほんとはお昼を狙っていたんだけど、
満席だということで、しょうがなく17:30に。

以来、
夢で、私が店に行ったら二郎さんがいなかった光景とか見てしまったり、
この3ヶ月くらいは私の脳内地図の8割くらいが
「すきやばし次郎」でした(爆)

そして迎えたこの日。

お店に入ると、若いお弟子さんが案内してくれました。
左手のツケ場には長男さんともう一人お弟子さんが仕込み中、
右手のテーブルに二郎さんが座っていらっしゃいました。

お客は私一人。
このあと20分ぐらい私一人でした。

まず二郎さんとツケ場のお二人にそれぞれご挨拶しました。

私が席に着くと、
3番手の方が挨拶、そしてシステムの説明してくださいました。
「あれ・・もしかしてこの人が私のを握るの?」
サーッと血の気が引けました。

が、お茶が運ばれてくるのとほぼ同時に
二郎さんがスッと立ってつけ場に入り、
私に挨拶してくださいました。
私ももう一度「よろしくお願いします」と挨拶をしました。

そして、二郎さんが握り始めてくださいました。

うわ~い、神様、ありがとうございます!!!

と喜んだのもつかの間、一つ目の握りが私の前に。
以降どんどんと、
私が目の前の握りを持ち上げると同時に
二郎さんが次のを握りはじめ、
私が持っている握りを口に入れて咀嚼し始めるとほぼ同時に
次の握りが出てくる・・・の繰り返しでした。

私は、手に握りを持った瞬間から、
二郎さんが次のを握る動作をガン見しながら握りを口に入れ、
次に運ばれてきた握りの形を目に焼き付けながら
口の中の握りの味を舌に焼き付ける、という作業を
繰り返したわけです。

以下、この日の握りのラインナップです。


ヒラメ:食感、旨み、温度よし。
スミイカ:六本木よりも柔らかい。
シマアジ:普通にウマイ
赤身:ウマイ。余韻も。
中トロ:ウマイ。
大トロ:六本木よりも脂が気にならなく美味しい。
コハダ:〆方OK、身の厚さもちょうどよい。
赤貝:コレは六本木の方が甘みが濃かった。
アジ:ウマイ。
車海老:柔らかい、温度よし、大きさもよし。
    尻尾がついたままの提供。
カツオ:おなじみワラで燻したカツオ。
    この時期だからカツオは諦めていたのに食べれて感激!
    さわ田ほど強くなくてちょうどよい燻し塩梅。
    ただしカツオ自体はやや水っぽかった。
煮ハマグリ:六本木よりも柔らかい。
さば:好みの〆方
煮シャコ:六本木よりも小さなシャコで食べやすかった。
     子持ちのメス。煮た味はおいしい。
さより:長いサヨリをくるりと折り曲げて。
ウニ軍艦:ウニ自体は六本木のほうがうまかった。
     単純にパッケージ差だと思うけど。やはり山盛り。
小柱軍艦:ぷちっとはじけるような食感。うまい。
     コチラも山盛り。
イクラ軍艦:プリッと真ん丸いイクラ、軟口蓋でジュワッとつぶれる。
     すごいウマイ◎
穴子:これもすごくウマイ◎六本木とほぼ同じ。
玉子:カステラのよう。六本木のほうがややコクがあったかも。


以上、、お席にセットしてあったお品書きの通りいただきました。

穴子が終わった時点で、最初の説明してくださったお弟子さんが
「あとは玉子で終わりですが、追加とかございますか」
と聞いてくださいます。
巻物頼もうかなあ・・・・とも思ったんですが、
結構お腹一杯だったし、心地よい余韻で終了したかったのやめました。

「もうお腹一杯になりました、ありがとうございます」
「はい、では、ただいま果物をご用意しますので少しお待ちください」

しばらくお茶を飲んで待っていると、
後ろからお弟子さんがやってきて
「お客様、後ろのほうに果物ご用意しましたのでどうぞ」と。
見るとはじめに二郎さんが座っていたテーブルに
マスクメロンとおしぼりとお茶がセットされている。
「おお~これがうわさの・・・・」と思いつつ移動し、
まずは一息。
そして時計を見ると入店してから47分・・・・
結構粘れましたね

後はゆっくりと高級メロンをいただきながら、
ツケ場の様子をやや遠巻きに眺めていました。

そのころには、
2回目という2人組と常連の3人組がいて、
二郎さんはじめスタッフ一人一人がてきぱきと動いています。

2回目というカップルは、
「初めてのときは緊張して頭真っ白だったんです。
 2回目は大丈夫かと思ったら、やっぱりすごい緊張してます。」
とか、何回も緊張するって言ってましたが、
私、終始緊張なく、
かえって思ったより居心地いいな~って感じてました。
テーブルに移ってからはもうホントに
この小劇場で行われる伝統芸能をずーっとこの客席から見ていたい
って言う気分でした。

そうこうしているうちにメロンもなくなり、
まあ仕方ない帰るか・・・と席を立ちました。
もう一度カウンターのほうに近づき、二郎さんにご挨拶。
二郎さんも言葉をかけてくださり、
お支払いをして店を出ました。

時計を見ると、ちょうど入店から1時間・・・・。
結構粘りましたね


肝心のお鮨ですが、
形やシャリの味はほぼ六本木と変わりません。
米の炊き方が本店のほうがやや粘り気が強く、
その分はらっとほぐれる感じは弱い気がしました。

次郎のシャリは酢が強いってよく言われてるんですけど
私にとってはちょうどよいバランスでした。
六本木のところでも書きましたが・・・。

たぶん、酢が強いって言ってる人たちは
塩気が強いシャリが好みなんでしょうね。
コレばかりは好みなのでしょうがない。
私は塩が強いとあとで舌に残ってしまうので
塩があまり気にならないことと、酢が強いってことが
ニアリーイコール(≒)ならば、
そちらのほうがバランスがよいと感じてしまうのかもしれません。

ネタに対する仕事は本店のほうが丁寧だなと思いました。
温度とか下処理とか提供の仕方とか。
当たり前って言えばそうなんですけど、
その当たり前のことを、当たり前にさりげなくできていることには
どれだけの細やかさが含まれているのかと
今回の東京旅でさらに学んだので、
最後にコチラのお店でそれを再認識できて
なんだか胸が一杯になりました。

総じて言うと、シャリもネタもお鮨自体も
「!」というインパクトや
「ん~!」とうなりたくなるシビレ感があるわけではありません。

ただ、先にも書いたように、
当たり前のことがよどみなく淡々と行われていること、
それがいかに細やかな気遣いの上に成り立っているかということ、
二郎さんを中心に
その受け継がれていくべきものが日々営まれているということ、
その空気の心地よさに、
ただただ敬服するばかりです。

帰りは銀座の中央通をぼーっと歩いて新橋まで。
たぶん私の周りの空気だけ
色とか温度が違ったのではないでしょうか・・・っていうくらい、
ぼわーんとしてました。

ほんとうにこの機会に恵まれたことに感謝しています。
非常によい思い出になりました。

楽しみにしていた ゴッホ展  @ 国立新美術館

2010-12-20 15:56:14 | Art/Performance
たくさんお寿司を食べて
パンパンに膨らんだお腹を抱えてヒルズからてくてく歩き、
国立新美術館へ。



お目当てはこちら、
この日最終日だったゴッホ展です。



フィンセント・ファン・ゴッホ

自画像 1887

オランダ生まれの19世紀を代表する画家。

27歳で画家になることを決意したゴッホは、
基本的にはほぼ独学で成長した画家で、
同時代の画家たちやその作品からさまざまなものを吸収し、
自らの作品に反映させていきました。

この展示会では、
ゴッホの代表作に加え、ゴッホに影響を与えた画家たちの作品、
ゴッホ自身が集めたコレクションなどが展示してあります。

サブタイトルは
「こうして私はゴッホになった」・・・・

初期の作品から自殺で他界する37歳までの画家としての歩みが、
非常に分かりやすく説明されている展示会だったと思います。


展示物は6部に分けてあります。

第Ⅰ章 伝統―ファン・ゴッホに対する最初期の影響
ゴッホは若い頃から
バルビゾン派、フランスの写実主義、オランダのハーグ派といった
巨匠たちの作品に親しんでおり、
彼らの作品や
それに影響を受けたゴッホの初期オランダ時代の絵画の展示。


第Ⅱ章 若き芸術家の誕生
素描の重要性を強く意識していた彼は、
多くの時間を素描の訓練、特に人物の素描に費やしました。
彼が試したさまざまな素描の技法や彼が集めた雑誌の図版、
さらに「パースペクティヴ・フレーム」と呼ばれる
遠近法を実践するための道具のレプリカなども紹介されています。


第Ⅲ章 色彩理論と人体の研究、ニューネン
1883 年暮れにニューネンに移住した頃には
ドラクロワの色彩理論を学び、人物画の研究に取り組みました。
ここでは農婦などをモティーフに描いたファン・ゴッホの初期の油彩が、
彼が参照したさまざまな色彩理論の書籍や絵具の分析、
そして影響を受けた他の画家たちの作品とともに紹介されています。

ジャガイモを食べる人々1885


第Ⅳ章 パリのモダニズム
パリ到着後のゴッホは当時の前衛であった印象派の研究を始め、
このころ作風が大きく変化します。
それをモネ、ピサロ、シスレー、スーラなどの印象派の作品や、
モンティセリ、ロートレックらの作品と比較していきます。

マルメロ、レモン、梨、葡萄1887


第Ⅴ章 真のモダンアーティストの誕生、アルル
1888 年2月にアルルに移ったゴッホは、
この南仏の町であの誰もがゴッホと認める独自の様式に遂に到達します。
また、芸術家たちによる理想的な共同体の実現を夢見たのも
このアルルでした。
呼びかけに応じて共同生活を送ったゴーギャンとの関係が、
その後のゴッホの人生に大きく影響していきます。

アルルの寝室 1888


第Ⅵ章 さらなる探求と様式の展開
    ―サン=レミとオーヴェール=シュル=オワーズ
有名な「ゴッホの耳切り事件」については諸説あるようですが、
このころにゴーギャンとの関係が破綻し、ゴッホは精神を病みます。
サン=レミの療養所を経て
オーヴェール=シュル=オワーズにて自ら命を絶つまでの
晩年の作品が紹介されています。

サン=レミの療養院の庭1889


よく目にするゴッホの作品ってアルル時代のものだと思うんですが、
今回の展示では
サン=レミ=ド=プロヴァンス時代の作品に見入ってしまいました。

それでもやはり私が一番好きなゴッホの絵は
今回は展示されていなかった、
アルル時代のこの作品なんですがね。

夜のカフェテラス1888
ゴッホの青と黄、
暖かさと寂しさ、いろんな相反するものを感じる作品です。
いろんな美術館や展示会でゴッホ作品を見てますが、
まだコレの本物を見たことが無いんですよね。
いつかきっと・・・・。

東京すし屋巡り すきや橋 次郎 六本木店

2010-12-20 13:54:51 | Restaurant/Bar/Cafe
東京滞在最終日、
暖かかったので西麻布の宿からてくてく歩いて六本木ヒルズ。

この日のランチはヒルズにある、
すきや橋次郎。

銀座の名店、すきやばし次郎の支店です。
かの有名な鮨職人、小野二郎さんの次男さんが握っていらっしゃいます。

実はこの日の夕方には本店のほうに伺うことになっていて、
なんと恐れ多くも本店と支店を食べ比べちゃおうという目論みです。

11時30分に店内に入ると、
大将の目の前に通されて30分以上マンツーマンでした。

この日は真剣にお鮨と対峙する覚悟でしたので
お茶をいただきながら、
握りしかでない本店に合わせて支店でも
握りのみお任せで、とお願いしてスタートです。

写真なしです。

ヒラメ:上質、だけどかなり冷たい。
スミイカ:冷たくてやや硬い。
サヨリ:短く切って握るバージョン
赤身:これも冷たい
中トロ:温度ちょうどよく、ネタ自体もうまい。
コハダ:厚い。薄くなるように包丁入れて握っているけど
    それでもまだ厚くてシャリとの食感バランス悪い。
赤貝:フルーティでウマイ
車海老:デカイ、固い、ぬるい。2つに切ってあってもまだデカイ。
    シャリだけ早くなくなっていつまでも海老を咀嚼・・・。
ウニ軍艦:でっかい紫ウニがてんこ盛り。ウマイ。
〆サバ:フツウ。
イクラ軍艦:ちょっと張りのないイクラ。
      でも柔らかくて軟口蓋でプシュッと全部つぶれた。
      味付け薄くてよい。鶏卵の黄身のような味。ウマイ◎
穴子:ウマーイ!◎ ツメはさらさらしている。

あと玉子で一通りですが・・・
といわれ、
以下を追加しました。

煮ハマグリ:固くてたくさん噛まなきゃならなかった。
大トロ:脂っこくないって大将力説してましたが、
    ちょっと脂っぽかった・・・
煮シャコ:メス。長くてデカイシャコを握って半分に。
     半分にしても長いので口に一気に入らず食べにくかった。
     シャコもやや硬い感じ。子持ちのメスだからしょうがない。
かんぴょう巻き:ウマイ。
おぼろ巻き:ウマーイ。次郎系の朧を堪能。

そして、
玉子:長崎のカステラみたい。しっとりしている。
   ジュワッとはしていないけどこれはこれで好き◎


すんごいお腹一杯になっちゃいました。
巻物2つ追加したらビックリされちゃった。
だって、夜の本店では
混み具合によっては追加とかしにくいかもしれないから、
次郎系の味を堪能しておかなきゃって思ったんだもの。

ネタのいくつかで温度がガッカリでした。
でも、
ここで感動したのはシャリのほぐれ方です。
一番最初のひらめを食べたとき、
冷たいことよりもシャリがはらっとほぐれたのにビックリして
思わずニヤッとしてしまいました。
よく鮨レビューなんかでシャリのほぐれについて書かれていますが、
いままでイマイチよくわからないな~なんて思っていたんです。
でも初めて体験しました。
口にお寿司を入れて口を閉じた瞬間にシャリがはらっと崩れて
米粒たちが自由に口に広がります。
わわ~・・・感動しました。

米の炊き方は結構固めです。
シャリの味は塩が立つでも酢が立つでもなくバランスいい感じ。
ん~でもちょっと酢のほうが強いのかな。
よく次郎のシャリは
酸っぱ過ぎるとか酢でシャバシャバだとか言われますが
私はそんな風には感じませんでした。

お寿司の形は当然ながら「青空」のそれと似ています。
っつか、青空のが次郎に似てるって言うのがホントでしょうけどね。
要するにスポーツカーのように背が低いタイプ。
大きさは最近流行の多くのすし屋のものよりはやや大きめです。
なにかで次郎さんが、
シャリは少し大きめのほうが寿司らしくていいとか言ってたのを
見たような気がします。

コチラの大将は先にも書いたとおり
小野二郎さんの次男さん。
本店で握る次郎さんと長男さんと違って
次男さんは結構喋るっていう情報でしたが
ホントにいろいろ話してくださいました。
しばらくマンツーマンだったのでね・・・。
まあ大半は自分のお父さん(二郎さん)がいかにすごいかって話、
あとはマグロの話ですかね

途中でうるさい芸能人のグループが入店してきて
店の雰囲気一転しましたが、
しっかり私のケアもしてくださいました。

鮨の温度に関してはガッカリな結果でしたが、
シャリに関しては私に新たなインスピレーションを与えてくれた、
貴重な体験となりました。

寿司あとはやっぱりこの日もワインでした in 三軒茶屋

2010-12-20 01:53:50 | Wine
用賀のおすし屋さんのあと、
気分がよかったのでまたワインを・・・と目論み。
でもお気に入りのエレヴァージュは日曜日お休みなので、
もう1軒思いつく、日曜オープンのワインバーに電話。
「今から一人で伺いたいんですけど・・・」
「11時までですけどいいですか?」
みると時間は10時半・・・
「え~・・・」
「う~ん、それじゃあ12時ぐらいまでならいいですよ」

やったあ~!

と、三軒茶屋駅で降りてまたまた駆け足で向かいましたのは、
6月に一度お邪魔しています、「のみ山」さん。
ニューワールド系ワインのラインナップが尋常じゃない
マニヤックワインバーです。

店に入ると、常連と思われる女性客一人飲んでました。

「スイマセンわがまま言って。
 前にも一度来たことあって、
 用賀で食事あとなんで、
 もし入れたら三茶で降りようと思って・・・」
「・・・・・
 あ~、
 前に女性2人で来て日本酒がどうのって言ってた・・・?」
「そうです、そうです!」

みたいな。
東京の皆さんは半年振りでもちゃんと覚えててくださいますね。
すごいです。

「なに飲みます?」
「あ~ブログに載ってたマボロシワインを・・・」

マボロシワインとは、
大阪出身の日本人、私市さんがカリフォルニアで作っているワイン。
1年間のブルゴーニュでの葡萄作りの経験を経て
奥様の国、米国に移住、
他のワイナリーで醸造家として働きながら
自分達の畑をソノマに購入して、
幻ワイナリーのワインをリリースしたのが1999年、
メルローから始めましたが
現在では念願のピノノワールのリリースに至っています。


さて、いただきましたワインはこちら。


幻シャルドネ ロス・カーネロス 2009
かなりウマイ!
上質のフレンチオークを使っているのでしょう。
若いワインなのにかなり繊細で重厚なバニラフレーバー。
トロピカルフルーツ、蜂蜜、オレンジ・・・


次、ピノお願いします・・・・。
あ、2つ並べて飲んじゃっていいですか?
スイマセン・・・


幻ピノノワール ロシアン・リヴァー・ヴァレー 2007
おお~、カリピノ!
香りは赤系果実、味わいは黒系果実。
たっぷり濃厚。


レベッカ K ピノノワール
ソノマ・コースト 幻ヴィンヤード 2006
奥様の名前を冠したワイン。
ブルゴーニュを意識して、幻ピノノワールよりも2週間早く収穫し、
酸味がしっかりした味わいに。
確かに、ブルゴーニュの南のほうの味わい。
ウマイ。
ピノ2つのみ比べして、違いを実感。


あ~どうしようかなあ~。
そのカベソー・・・・
あ~もうピノオンリーにしちゃうから
カベソーはラストヴィンテージなんですか?
じゃあもう飲むしかないですね、いただきます。


幻カベルネ・ソーヴィニヨン ナパヴァレー2003
おお~、カリカベ!
ガッツン来ますな~。
ものすごいパワーの黒系果実。
でもタンニンはだいぶ落ち着いて滑らかなテクスチャー。
バランスよく素晴らしいワイン。


いやいや堪能しました~。
4杯飲んで5500円!?
激安ですね。

オーナーさん、相変わらずぶっきらぼうですが、
ワインの説明は情熱的。
大変勉強になりました。

さて、0時を回っていたのですが一か八かで駅まで走りました。
すし屋で4合、ワインバーで4杯飲んだとは思えないダッシュぶりで
何とか最終電車に間に合って、
恵比寿まではたどり着いたのですが、
そこでアウト。
西麻布までタクシーにて。

東京3日目、歌舞伎に始まりタクシー帰宿まで、
濃厚な1日でした

東京すし屋巡り @ 用賀

2010-12-19 22:50:58 | Restaurant/Bar/Cafe
歌舞伎のあとに向かいましたのは用賀。
10月にも伺いました嘉瑞さんです。

当初、今回の上京では嘉瑞さんには伺う予定なかったんですが、
本屋でタイヤ本立ち読みして、
嘉瑞が★★取ってるのをみて大興奮。
立ち読み状態のまま予約の電話を入れたのでした。

さて今回やや遅れ気味で用賀駅到着。
タクシーか!?とも思いましたが、
そこは体育会系のわたくし、
タカタカと走りまして、7分でオンタイム到着でした。

席につくなり、
「前回はうるさくてすいませんでした。」と。
そうそう、前回隣の客が大騒ぎでね・・・。
って、私のこと覚えててくれたんですねー。

冷酒(月の輪)を頼んでスタートです。


石川 クエ


山口・仙崎 日本海側で捕れたカツオ
戻りカツオにしてはさっぱりしていて
今時期のカツオにしては身が締まってウマイ。


千葉・大原 さわら


東京湾 スミイカのゲソ 炙り


青森 いしかげ貝
珍しい。ほんのりした甘みと歯ごたえ。
貝好きにはたまらない。

青森のトコブシ
蒸したて熱々、もっちりしていてウマイ。
(写真忘れ)

ここから握り。


赤身
この日のマグロは大間の151kg
ホントは80~90kgのものを使いたいんだ・・・とご主人。


中トロ


コハダ


大トロ


サバ 五島列島
〆方は軽め


タラの白子△
炙りすぎて表面硬い


さわらの腹
美味しくてお代わりしました


ブリ


スミイカ
ネットリしていてうまい。


カスゴの押し寿司


マグロのカマのヅケ
花マルのうまさ!


宮城 赤貝


野付半島のホタテ
これもお代わりしました



対馬の穴子 ツメと塩
コレも花マルの美味しさでどっちもお代わりしちゃいました。


あなかん


はじめのクエを握りでも・・・・とリクエスト。
あとは、前述の通り、さわら、ほたて、穴子×2をお代わり。

どんだけ食べんねん!
だって美味しいからいくらでも食べられるんです。

今回もまた玉子にありつけなかった
芝海老入らなかったからって。
でも、
自分でも玉子焼いてみたりするんですーって言ったら、
玉子焼く道具とか見せてくれたり、
使ってるお砂糖を少し分けてくださったりと、
親切にいろいろ教えてくださいました。

シャリは前回よりも硬めな印象。
相変わらずバランスよく、
赤酢のアミノ酸とか旨み成分も感じます。

前回はお寿司をちゃんと味わうために
お酒1合のみであとはお茶だったのですが、
今回は、月の輪、刈穂、天狗舞(山廃)冷と燗、
合計4合も飲んでしまいました。
だって美味しくて楽しかったんですもの。
でもゆっくり飲んだので全く酔い無し。

今回は私が着いた時に家族連れ四人いて、
彼等が帰るとき入れ替わりで二人来てって感じで、
何ともゆったりと過ごしました。
っていっても、前回も3時間もいたんですが、
今回はなんと4時間!

ミシュラン後、かえって予約が減ったと嘆くご主人と、
結構たくさん話しました。
札幌の寿司のこと、今まで行った東京の寿司のこと、
これから行く予定のすし屋のこと、
実は前日に師匠のところ(あら輝)に行ったんだ、とか。
他にも、和食のこと、洋食のこと、
仕込みのこと、築地のこと。
まあ話しは尽きません。
会うの2度目なんですけどね。

楽しいひとときありがとうございました。
3月の予約もしちゃいました。
またお邪魔しま~す。

ついに! 歌舞伎デビューしました。

2010-12-19 17:42:57 | Art/Performance
寿司友Mさんは、
歌舞伎を観るためだけに年に何度も上京してるお方・・・。

この度、ご一緒させていただくことになりました~♪

毎月演目が変わるみたいですが、
今月は日比谷の日生劇場にてコチラの演目ということで。



通し狂言 摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)

人形浄瑠璃初演、安永年2月。
菅専助・若竹笛躬合作。
歌舞伎、明治18年7月。
大詰めの「合邦庵室」の場は歌舞伎の人気演目として
現在でもよく上演される。

継子に恋心を抱く若い継母の思いと
お世継ぎ問題がからみあうベタなテーマではありましたが、
「見取り狂言」ではなく「通し狂言」(後述)で観ることができたお陰で
歌舞伎狂言の醍醐味を知ることができました。


歌舞伎舞踊 達陀(だったん)
昭和42年2月歌舞伎座にて初演。
作・萩原雪夫、監修・平岡定海、振付・藤間勘齋(二世松緑)。
振付師の松緑が「お水取りを舞踊化したい」と発案し、
作者の萩原が前後3回、お水取りに参籠して構想を練ったとのこと。

「お水取り」は奈良の東大寺二月堂の3月行事。
もとは旧暦の2月1日から行われ
二月に修する法会「修二会(しゅにえ)」といい
二月堂の名に由来している大切な行事である。
「達陀(だったん)」の行法は
修二会の期間中、3月12・13・14日の3日間二月堂の内陣で行われる。
達陀=梵語で「火の苦行」。


東大寺に言い伝えられる
「青衣の女人(しょうえのにょにん)」のお話と、
実際にも行われる達陀の行法がテーマ。
歌舞伎舞踏はとても迫力があって、
3月に東大寺で行われる本物の達陀も見てみたくなりました。


    


ここでちょっと歌舞伎についてお勉強 byウィキ

江戸時代の歌舞伎は成立の過程から
(1) 歌舞伎踊り
(2) 歌舞伎劇
に分けられるともいう。

(1) 歌舞伎踊りは若衆歌舞伎までを言い、
  流行の歌に合わせた踊り
  (若衆歌舞伎は曲芸なども見せていたといわれる)を指す。
  またその後に創作された踊り主体の演目(歌舞伎舞踊)も
 含める場合もある。
一方、
(2) 歌舞伎劇は自然に現代に見られるような
舞踊的要素を備えた演劇となった。
若衆歌舞伎が禁止される際に、
幕府より「物真似狂言づくし」を義務付けられたことも
その一因となった。
つまり幕府は舞踊主体の公演は売色などを伴い、
風紀上望ましくないと考えていたのである。
演劇の内容は史実や物語、事件などを題材にして演じる芝居であり、
歌舞伎狂言とも呼ばれる。

現在に伝わる江戸時代に創作された歌舞伎狂言の演目は、大きく分けて、
(1) 人形浄瑠璃(文楽)の演目を書き換えたものと、
(2) 歌舞伎狂言として創作されたものがある。

(1) 人形浄瑠璃の演目を書き換えたものは丸本物と呼ばれる

内容としては、
(1) 江戸時代より前の時代に起きた史実を下敷きとした時代物と、
(2) その当時の世相を描写した世話物
に分けられる。

歌舞伎は江戸っ子にとって一日がかりの娯楽であり、
そのためもあって当時書かれた演目には概ね長大なものが多い。
しかし江戸時代も後期になると、
このように一つの演目だけ通しての上演(通し狂言)は稀となり、
一日の中で二つ以上の演目の人気場面をつなぎ合わせて上演すること
(見取り狂言)が一般化した。
これが今日にも連なる歌舞伎独特の上演形態となっている。

歌舞伎音楽について
長唄 ;歌舞伎の伴奏音楽として発達した音楽。
    舞踊劇や舞踊で演奏される(例:『勧進帳』『連獅子』など)。
    また囃子方と共に下座音楽を担当する。
義太夫節 ;人形浄瑠璃は、義太夫節(浄瑠璃の一種)の演奏に
      合わせて劇が進行する構成であり、
      歌舞伎でも人形浄瑠璃から移入した演目
     (『義経千本桜』『仮名手本忠臣蔵』など)は同様に
      義太夫節が演奏される。
人形浄瑠璃では登場人物の台詞と状況説明を全て
義太夫節の太夫(語り手)が行うが、
歌舞伎での台詞は基本的に役者が担当し、
太夫は状況の説明のみを語ることになる。


確かに歌舞伎はある程度の基礎知識がないと
物語の背景や人物設定が分かりにくいところがある。
「見取り狂言」仕立ての興行で発達した歌舞伎では、
複数の演目から人気の場や幕をのみを拾って見せるのが通常である。
また仮に「通し狂言」を上演したとしても、
そもそも歌舞伎には一日のうちに時代物と世話物、
荒事と和事、狂言と舞踊といった相対する分野を
くまなく網羅するという決まり事があるため、
例えば江戸の遊郭の遊女たちが羨望する粋でいなせな美男の助六が
実は姿を変えて父の仇討ちの機会を待つ
武士の曾我五郎(鎌倉時代に実在した人物)だったりする必然性があった。
こうした歌舞伎を愛する者にとっては当たり前な設定も、
明治の洋行帰りの知識人にとっては奇妙奇天烈な展開にしか見えなかった。

こうしたことを受けて歌舞伎様式の改良運動が起こった。
この運動のひとつの成果として、現在につながる歌舞伎座の開場がある。
また新派と呼ばれる、日本の新しい演劇形式が成立した。


    


ふむ~。
こうしてお勉強してみると
俄然また行きたくなってきました。
演目はまだまだ分からないものが多いので、
「この役者みたい」系で来年何回か観劇できたらいいなと思ってます。
私、昔から歌舞伎よりは人形浄瑠璃のほうがなんとなく好きで、
そっちも観たくなっちゃいました。
それには関西に行かなきゃならないのかな

今日もやっぱり寿司あとはワイン in 西麻布

2010-12-19 02:37:08 | Wine
神泉から最終電車ギリギリ気味でホーム西麻布に帰還。
宿をスルーして向かいましたのはやはりエレヴァージュさん。
宣言通り2夜連投です。

リストにはいつもの私なら飛び付いちゃう、
ヴォルネイの古酒だったりがオンリストの赤ワイン、
この日は全然飲みたいを思わなくって、
まずお願いしましたのはこちら。


シャブリGCヴァルミュール
ウィリアム・フェーヴル2008

なんかね、
鮨シャリの塩気みたいなのが口の中に残っていて
さっぱりしたいな~と思って、で、シャブリ。
ま、グランクリュなんでそんなにキンキンすっきりではなかったけど、
ほどよいバニラ感の中に存在感のあるミネラルで、
かなり口の中さっぱりしました。

で、白のリスト見ていたら、
なんだかミネラル系のが多かったので飲み比べてみたくなり、
コチラをお願いしました。


ピュリニー モンラッシェ レ ペリエール 2007
アンリ ボワイヨの自社畑
酸味が優しく、丸く、とても上品。
筋の通った骨格の中に、深く、凝縮した果実味。

ムルソーっぽいなーと思って、
「ペリエールってムルソー寄りでしたよねぇ?」
とソムリエさんに聞くと、
「お見せしたい本があります」と。


すばらしい参考書を片手にすばらしいワインを味わいます。

そしてもう1杯・・・。

ピュリニー モンラッシェ レ コンベット 1999
ルイ カリヨン                          
とてもまろやかなのだけど石灰のミネラルをしっかり感じます。

あー幸せ。

もう一回赤ワインのリストに目をやりましたが
やっぱりヴォルネイ飲もうって気にならず、
この日はこれにて退散。

一つ分かったんですが、
鮨あとに赤ワインが飲めるって、
その鮨のバランスのよさを計るバロメーターになるのではないか・・・と。

もう一つ。
エレヴァージュは自宅並みに寛げる