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原題 DEAD MAN WALKING
制作 アメリカ 1995年
コレもまた名作と知りながら見逃していた作品。
私が好きな映画人の1人、ティム・ロビンスの監督作品。
キャストも演技派のスーザン・サランドンとショーン・ペン。
スーザンは'96年のオスカーをこの映画で取っています。
死刑囚が無実を訴えて上告するところから始まり、
最後には自分の罪を認め、告白し、
遺族に謝罪して刑に服して死ぬ。
その心の葛藤と、
彼を人殺しの怪物のままではなく
人間として最後まで見放さないカトリックのシスターのお話。
死刑反対か賛成かという社会問題にも触れる作品。
私は死刑はアリだと思う派です。
この作品を見てもそれは変わりません。
でも最後まで悪態ついたり否認したりしたままで
処刑されるのと、
最後に自分の罪を認めて処刑されるのとでは
やはり後者のほうがいいと思うので
この映画に出てきた死刑囚の精神アドバイザーみたいなのも
必要なのかなと思ったりもします。
ショーン・ペン演じる死刑囚には共犯者がいて、
そいつは終身刑に留まっています。
それは少しお金を多く出せる環境にあったがために
いい弁護士を雇うことができたから。
ショーン・ペンは貧乏なので付いたのは国選弁護人。
しかも殺人ケースを扱うのは初めて。
で、結局は彼だけが死刑。
今アメリカの司法を他人事とは思えない立場の私にとっては、
やっぱりそういうことなのね・・・って納得しちゃう部分も。
お金でどうにでもなる世界なのね・・・。
バカ弁護士を雇うか経験豊富な弁護士を雇うかで
ぜんぜん違うのね・・・。
ま、それは日本でも同じか。