Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

東京すし屋巡り @ 用賀

2010-12-19 22:50:58 | Restaurant/Bar/Cafe
歌舞伎のあとに向かいましたのは用賀。
10月にも伺いました嘉瑞さんです。

当初、今回の上京では嘉瑞さんには伺う予定なかったんですが、
本屋でタイヤ本立ち読みして、
嘉瑞が★★取ってるのをみて大興奮。
立ち読み状態のまま予約の電話を入れたのでした。

さて今回やや遅れ気味で用賀駅到着。
タクシーか!?とも思いましたが、
そこは体育会系のわたくし、
タカタカと走りまして、7分でオンタイム到着でした。

席につくなり、
「前回はうるさくてすいませんでした。」と。
そうそう、前回隣の客が大騒ぎでね・・・。
って、私のこと覚えててくれたんですねー。

冷酒(月の輪)を頼んでスタートです。


石川 クエ


山口・仙崎 日本海側で捕れたカツオ
戻りカツオにしてはさっぱりしていて
今時期のカツオにしては身が締まってウマイ。


千葉・大原 さわら


東京湾 スミイカのゲソ 炙り


青森 いしかげ貝
珍しい。ほんのりした甘みと歯ごたえ。
貝好きにはたまらない。

青森のトコブシ
蒸したて熱々、もっちりしていてウマイ。
(写真忘れ)

ここから握り。


赤身
この日のマグロは大間の151kg
ホントは80~90kgのものを使いたいんだ・・・とご主人。


中トロ


コハダ


大トロ


サバ 五島列島
〆方は軽め


タラの白子△
炙りすぎて表面硬い


さわらの腹
美味しくてお代わりしました


ブリ


スミイカ
ネットリしていてうまい。


カスゴの押し寿司


マグロのカマのヅケ
花マルのうまさ!


宮城 赤貝


野付半島のホタテ
これもお代わりしました



対馬の穴子 ツメと塩
コレも花マルの美味しさでどっちもお代わりしちゃいました。


あなかん


はじめのクエを握りでも・・・・とリクエスト。
あとは、前述の通り、さわら、ほたて、穴子×2をお代わり。

どんだけ食べんねん!
だって美味しいからいくらでも食べられるんです。

今回もまた玉子にありつけなかった
芝海老入らなかったからって。
でも、
自分でも玉子焼いてみたりするんですーって言ったら、
玉子焼く道具とか見せてくれたり、
使ってるお砂糖を少し分けてくださったりと、
親切にいろいろ教えてくださいました。

シャリは前回よりも硬めな印象。
相変わらずバランスよく、
赤酢のアミノ酸とか旨み成分も感じます。

前回はお寿司をちゃんと味わうために
お酒1合のみであとはお茶だったのですが、
今回は、月の輪、刈穂、天狗舞(山廃)冷と燗、
合計4合も飲んでしまいました。
だって美味しくて楽しかったんですもの。
でもゆっくり飲んだので全く酔い無し。

今回は私が着いた時に家族連れ四人いて、
彼等が帰るとき入れ替わりで二人来てって感じで、
何ともゆったりと過ごしました。
っていっても、前回も3時間もいたんですが、
今回はなんと4時間!

ミシュラン後、かえって予約が減ったと嘆くご主人と、
結構たくさん話しました。
札幌の寿司のこと、今まで行った東京の寿司のこと、
これから行く予定のすし屋のこと、
実は前日に師匠のところ(あら輝)に行ったんだ、とか。
他にも、和食のこと、洋食のこと、
仕込みのこと、築地のこと。
まあ話しは尽きません。
会うの2度目なんですけどね。

楽しいひとときありがとうございました。
3月の予約もしちゃいました。
またお邪魔しま~す。

ついに! 歌舞伎デビューしました。

2010-12-19 17:42:57 | Art/Performance
寿司友Mさんは、
歌舞伎を観るためだけに年に何度も上京してるお方・・・。

この度、ご一緒させていただくことになりました~♪

毎月演目が変わるみたいですが、
今月は日比谷の日生劇場にてコチラの演目ということで。



通し狂言 摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)

人形浄瑠璃初演、安永年2月。
菅専助・若竹笛躬合作。
歌舞伎、明治18年7月。
大詰めの「合邦庵室」の場は歌舞伎の人気演目として
現在でもよく上演される。

継子に恋心を抱く若い継母の思いと
お世継ぎ問題がからみあうベタなテーマではありましたが、
「見取り狂言」ではなく「通し狂言」(後述)で観ることができたお陰で
歌舞伎狂言の醍醐味を知ることができました。


歌舞伎舞踊 達陀(だったん)
昭和42年2月歌舞伎座にて初演。
作・萩原雪夫、監修・平岡定海、振付・藤間勘齋(二世松緑)。
振付師の松緑が「お水取りを舞踊化したい」と発案し、
作者の萩原が前後3回、お水取りに参籠して構想を練ったとのこと。

「お水取り」は奈良の東大寺二月堂の3月行事。
もとは旧暦の2月1日から行われ
二月に修する法会「修二会(しゅにえ)」といい
二月堂の名に由来している大切な行事である。
「達陀(だったん)」の行法は
修二会の期間中、3月12・13・14日の3日間二月堂の内陣で行われる。
達陀=梵語で「火の苦行」。


東大寺に言い伝えられる
「青衣の女人(しょうえのにょにん)」のお話と、
実際にも行われる達陀の行法がテーマ。
歌舞伎舞踏はとても迫力があって、
3月に東大寺で行われる本物の達陀も見てみたくなりました。


    


ここでちょっと歌舞伎についてお勉強 byウィキ

江戸時代の歌舞伎は成立の過程から
(1) 歌舞伎踊り
(2) 歌舞伎劇
に分けられるともいう。

(1) 歌舞伎踊りは若衆歌舞伎までを言い、
  流行の歌に合わせた踊り
  (若衆歌舞伎は曲芸なども見せていたといわれる)を指す。
  またその後に創作された踊り主体の演目(歌舞伎舞踊)も
 含める場合もある。
一方、
(2) 歌舞伎劇は自然に現代に見られるような
舞踊的要素を備えた演劇となった。
若衆歌舞伎が禁止される際に、
幕府より「物真似狂言づくし」を義務付けられたことも
その一因となった。
つまり幕府は舞踊主体の公演は売色などを伴い、
風紀上望ましくないと考えていたのである。
演劇の内容は史実や物語、事件などを題材にして演じる芝居であり、
歌舞伎狂言とも呼ばれる。

現在に伝わる江戸時代に創作された歌舞伎狂言の演目は、大きく分けて、
(1) 人形浄瑠璃(文楽)の演目を書き換えたものと、
(2) 歌舞伎狂言として創作されたものがある。

(1) 人形浄瑠璃の演目を書き換えたものは丸本物と呼ばれる

内容としては、
(1) 江戸時代より前の時代に起きた史実を下敷きとした時代物と、
(2) その当時の世相を描写した世話物
に分けられる。

歌舞伎は江戸っ子にとって一日がかりの娯楽であり、
そのためもあって当時書かれた演目には概ね長大なものが多い。
しかし江戸時代も後期になると、
このように一つの演目だけ通しての上演(通し狂言)は稀となり、
一日の中で二つ以上の演目の人気場面をつなぎ合わせて上演すること
(見取り狂言)が一般化した。
これが今日にも連なる歌舞伎独特の上演形態となっている。

歌舞伎音楽について
長唄 ;歌舞伎の伴奏音楽として発達した音楽。
    舞踊劇や舞踊で演奏される(例:『勧進帳』『連獅子』など)。
    また囃子方と共に下座音楽を担当する。
義太夫節 ;人形浄瑠璃は、義太夫節(浄瑠璃の一種)の演奏に
      合わせて劇が進行する構成であり、
      歌舞伎でも人形浄瑠璃から移入した演目
     (『義経千本桜』『仮名手本忠臣蔵』など)は同様に
      義太夫節が演奏される。
人形浄瑠璃では登場人物の台詞と状況説明を全て
義太夫節の太夫(語り手)が行うが、
歌舞伎での台詞は基本的に役者が担当し、
太夫は状況の説明のみを語ることになる。


確かに歌舞伎はある程度の基礎知識がないと
物語の背景や人物設定が分かりにくいところがある。
「見取り狂言」仕立ての興行で発達した歌舞伎では、
複数の演目から人気の場や幕をのみを拾って見せるのが通常である。
また仮に「通し狂言」を上演したとしても、
そもそも歌舞伎には一日のうちに時代物と世話物、
荒事と和事、狂言と舞踊といった相対する分野を
くまなく網羅するという決まり事があるため、
例えば江戸の遊郭の遊女たちが羨望する粋でいなせな美男の助六が
実は姿を変えて父の仇討ちの機会を待つ
武士の曾我五郎(鎌倉時代に実在した人物)だったりする必然性があった。
こうした歌舞伎を愛する者にとっては当たり前な設定も、
明治の洋行帰りの知識人にとっては奇妙奇天烈な展開にしか見えなかった。

こうしたことを受けて歌舞伎様式の改良運動が起こった。
この運動のひとつの成果として、現在につながる歌舞伎座の開場がある。
また新派と呼ばれる、日本の新しい演劇形式が成立した。


    


ふむ~。
こうしてお勉強してみると
俄然また行きたくなってきました。
演目はまだまだ分からないものが多いので、
「この役者みたい」系で来年何回か観劇できたらいいなと思ってます。
私、昔から歌舞伎よりは人形浄瑠璃のほうがなんとなく好きで、
そっちも観たくなっちゃいました。
それには関西に行かなきゃならないのかな

今日もやっぱり寿司あとはワイン in 西麻布

2010-12-19 02:37:08 | Wine
神泉から最終電車ギリギリ気味でホーム西麻布に帰還。
宿をスルーして向かいましたのはやはりエレヴァージュさん。
宣言通り2夜連投です。

リストにはいつもの私なら飛び付いちゃう、
ヴォルネイの古酒だったりがオンリストの赤ワイン、
この日は全然飲みたいを思わなくって、
まずお願いしましたのはこちら。


シャブリGCヴァルミュール
ウィリアム・フェーヴル2008

なんかね、
鮨シャリの塩気みたいなのが口の中に残っていて
さっぱりしたいな~と思って、で、シャブリ。
ま、グランクリュなんでそんなにキンキンすっきりではなかったけど、
ほどよいバニラ感の中に存在感のあるミネラルで、
かなり口の中さっぱりしました。

で、白のリスト見ていたら、
なんだかミネラル系のが多かったので飲み比べてみたくなり、
コチラをお願いしました。


ピュリニー モンラッシェ レ ペリエール 2007
アンリ ボワイヨの自社畑
酸味が優しく、丸く、とても上品。
筋の通った骨格の中に、深く、凝縮した果実味。

ムルソーっぽいなーと思って、
「ペリエールってムルソー寄りでしたよねぇ?」
とソムリエさんに聞くと、
「お見せしたい本があります」と。


すばらしい参考書を片手にすばらしいワインを味わいます。

そしてもう1杯・・・。

ピュリニー モンラッシェ レ コンベット 1999
ルイ カリヨン                          
とてもまろやかなのだけど石灰のミネラルをしっかり感じます。

あー幸せ。

もう一回赤ワインのリストに目をやりましたが
やっぱりヴォルネイ飲もうって気にならず、
この日はこれにて退散。

一つ分かったんですが、
鮨あとに赤ワインが飲めるって、
その鮨のバランスのよさを計るバロメーターになるのではないか・・・と。

もう一つ。
エレヴァージュは自宅並みに寛げる