なんかね~・・・
ほんとに根本的に疑問を感じる。
病院という企業形態に。
企業だから儲けを出さなきゃいけないんだよね。
それはわかる。
制度が変わって倒産する病院が増えてることも知ってる。
でもね~。
指をはさめて傷を何針か縫っただけで1週間入院、
しかもリハビリ付き。
何をリハビリしろというんだ?
普通に歩けるにもかかわらず腰が痛いからといって2週間入院、
もちろんリハビリ付き。
一回ストレッチとか指導したらあとは自分でやって欲しいよ。
入院のベッドが空いてるからといって
それを埋める目的で
本来は必要のない入院をさせるケースが多すぎる。
外来通院患者も不思議なのがたくさん。
最近外来患者数が減ったからといって
もうどこも問題なくてリハビリの必要もない患者に、
必ず週2回リハビリに通うようにと言いつける医者と
それに従う患者。
生活保護の患者さんに
「もう痛いの治ったでしょ。仕事探せそうかな?」と促すと、
「いやいやとんでもない。
私は役所の人から
"あなたは働いてはいけません、働きに行ったら怒りますよ"
って釘を刺されてるの。
それよりもうちょっとおなか引っ込めたいんだけど、
どうしたらいい?」だって。
そんで週3回スポーツジムのように病院に通い続けてる。
もう一人困ったちゃん。
脳卒中の後遺症があって一人暮らし。
近くに息子が住んでいるけど
偏屈なお母さんに付き合いきれないようです。
かといって施設に入れるお金も惜しいそうです。
その患者さんはデイサービスには行っているものの、
暇と寂しさをもてあまして
あっちが痛いこっちが痛いといって
まるでタクシーのように救急車を呼んでは
どこか病院に運んでもらうんですけど、
どこも入院させてくれない。
結局ウチの病院は来るもの拒まずなので
受け入れて何か適当に疾患名をつけて1ヶ月ほど入院・・・
というパターンを年に数回繰り返してます。
患者も患者だけど病院も病院。
「どこも受け入れ拒否するけどウチは違う」
と誇らしげな院長。
ほんとにそれって誇りなの?
患者の家族から袖の下でももらってんじゃないかと
勘ぐってしまう・・・。
はあ・・・エンドレス。
こういう患者や病院って一昔前はもっとたくさんいて、
だから制度が改正になって、
それによって多くの病院が
長期間リハビリを続けている患者を早く良くして
リハビリ卒業させていこうとしている最中に
ウチの病院は
まるで15年ぐらい前の病院の体制そのまま。
新しい制度の下、リハビリ難民なる患者群が発生しました。
ウチの病院は彼らの救世主みたいな感じです。
いつまででもリハビリ続けていいんですから。
でもそんな信念があってやってるわけじゃありません。
ただお金儲けのためです。
私は患者さんを楽にしてあげるのは大好きです。
それに対する報酬をいただくのもありがたいと思ってます。
でも必要ないことをやってまで、
何で儲けなきゃいけないんだ?とほんとに毎日落ち込みます。
患者さんが体調よくなって
社会や家庭に戻っていくのを助けてあげたい。
でも患者側や受け入れ側それぞれの思惑で
いつまで経っても病院離れしない人がなんと多いことか。
そこから発生する儲けっていったい何なのだろう。
私は何に対する報酬をもらっているのだろう。
お給料もらっておいてこんなこと言うのもなんですが