Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

夏の三陸、満喫の旅 ⑦ 半年ぶりの気仙沼

2012-07-29 23:58:35 | Travel
陸前高田をあとにして気仙沼へ。

まずは鹿折地区に3月にできたプレハブ商店街へ。





気仙沼 鹿折復幸マルシェ。

この辺りは私が今年1月にボランティアに来たときに
片づけを手伝った地域。

震災時は火事がひどくて、
残った建物もガレキも黒いススがついていて、
物悲しい雰囲気が漂っていたのを覚えています。

犠牲になられた方々とご遺族の気持ちを察しつつも、
このように街の皆さんの笑顔が集まる場所ができていて、
よかったなと思います。

さて、経済活動。

もう結構おなか一杯なのですが、こちらのお店でなにか・・・・。


ソフトクリームをいただきました。


日曜日なので閉まっているお店もあり、
あまり見て歩くこともできなかったので、
次来るときは土曜日とかに腹ペコで!(笑)


さて、鹿折地区と言えば・・・の、この船。



相変わらずここに残されています。

津波で打ち上げられたこの船をここに残して津波の記憶を後世に残そう派と、
こんなのここに置いといたらいつまでもフラッシュバックしちゃうでしょ派がいて、
まだまだどうするか検討中なのだそうです。


さて、街の中心部に向かいます。



港はあいかわらず海抜ゼロって感じです・・・。








あんまり変わってないですね。半年前と。


街中を通り抜けて、辿り着きました目的地はこちら。

喫茶・茶色い小瓶。


前回気仙沼に来たときにも立ち寄りました。
そのときちょうど荻野アンナさんの「大震災」っていう本を読んでいて、
それにこの喫茶店のことが書いてあったのがきっかけ。


相変わらず、60年代って感じの雑然とした店内・・・。
あ、ちょっとレイアウト変わってました。
そしてアルバイトみたいな人が2人いました!
前はマスター1人だったのに。


しばしコーヒータイム。

アルバイトの人に色占いみたいなのやってもらったりして、
ゆっくりしました。

マスター、私たちのこと覚えててくれてたのかな。
ちょっと微妙な感じでしたが、
また気仙沼来たら寄りまーす。


そしてまた港のほうに戻り、気仙沼復興商店街・南町紫市場へ。





相変わらず閑散としていますな・・・。
もう日曜の夕方ってこともあるのかな・・・。


復興屋台村・気仙沼横丁へ。




こちらはわりと賑わってました。
夕方5時頃だったので開店準備のお店の人たちが立ち話したりって感じでしたが、
みなさんの行き来があるって感じで活気を感じました。

今度また気仙沼に泊まりに来て、はしご酒したいですねー。

ということで、駆け足で巡りました気仙沼。
少しずつ元気になってきているようでよかったです。

またゆっくり来るねー。





そして一関経由で盛岡に戻りました。

なーんかまたすごい濃厚な旅でした。

岩手の山田町から宮城の気仙沼まで。
新しいお店がたくさんできててよかった。
人の行き来が大切ですからね。

お久しぶりのお店を訪ね、新しいお店に出会い、
たくさんの人に出会って、三陸人たちの力強さをを感じました。

海や自然にたくさん触れた旅でもあり、
三陸の美しさも感じました。


ありがとう、また来ます。


おわり。


夏の三陸、満喫の旅 ⑥ 陸前高田の奇跡の一本松

2012-07-29 23:55:06 | Travel
さて、一本松が見えてきました。




しおさい橋にはこんな垂れ幕が。


国営防災メモリアル公園・・・・。

あーそういう計画なんですね。

そしてその一貫として、
根が海水で腐食した一本松を加工して永久保存しようとしているのですね。



この奇跡の一本松はお盆過ぎに切り倒されて
(このトピ、遅れてアップしているので、実際はもう切り倒されてます(汗))
コーティングしたり心棒を通したりして、
来年の早い時期にはまた同じ場所に立てられることになっています。
その費用は1億5000万円にものぼるとか。


そのお金、なんかもっと別の復興計画に使えないのか?って話もあります。

まあ、そりゃそうですよね・・・。
そう思っちゃいますよね。


それはまず置いといて、松をじっくり見てまわります。


わーい。3か月ぶりだね。



松のまわりにも雑草が。



海側からのお姿。



そして浜の方にも行ってみます。



そこには以前は7万本立っていた松の残骸。
















この松たちは押し波、引き波、瓦礫に倒されてしまったけど、
あの一本松は残りました。

倒された松たちの残骸に囲まれてあの一本松を見る・・・・。





こうしてみると、あの松だけはあそこに立っていてほしいと思えてきます。






これで生きて自立する一本松を見るのは最後になるかもしれませんが、
「おつかれさま。またここで会いましょうね」と言って
お別れしました。


またねー。





またねー。


気仙沼に向かう途中でもう一度・・・・。


またねー。
(しつこい(笑))

ということで、
またまた国道45号線を南下し、今回の旅の最終目的地、気仙沼へ。


つづく。

夏の三陸、満喫の旅 ⑤ 陸前高田、新しくできた仮設の商店街を満喫

2012-07-29 23:50:39 | Travel
大船渡碁石海岸から陸前高田へ。


広田半島の付け根、津波の水合があった地域を通り抜けていきます。






瓦礫も相変わらず。
そしてなんか雑草がすごい。
草原みたいになってますね・・・。




防潮堤も壊れたまま・・・。





この海沿いの道路と平行して三陸鉄道も走っていたんですが、
いまは線路も所々しか残っていません。





さて、野球場跡が見えてきました。
市街地です。



誰かが植えてくれたひまわりの咲く道路を抜けて山側の竹駒地区へ。


今回のメインは、もうそろそろ切り倒される奇跡の一本松を生きているうちにもう一度見ること。
そしてもう一つ。
ようやく陸前高田にも復興商店街がいくつかできたようなので、
それらをまわって経済活動することです。



まずは竹駒地区にある未来商店街へ。



週末は気仙朝市も開かれています。



まずは可愛い雑貨の店、laugh(ラフ)さんへ。

フランスの石鹸やろうそく、かわいい小物が売られています。

いい香りのろうそく、買っちゃいました。


そして、もうお昼どきだったので腹ごしらえ。

Bricks.808

なんかおしゃれな感じです~♪



ランチセット頼みました。

豪華ですねー。
いろんなのちょこちょこ食べられるのが女子向きです。

オムライスとかパスタもありましたよー。

デザートもいただきました。

イチゴとパインとキウイのシャーベット、そしてすもものメルバ。

おいしいー。
なんか札幌や東京の郊外にこんなカフェありそうな感じ。
洗練されてます。

また来ます。ごちそうさまでした。


さて、次の仮設商店街へ。




栃ヶ沢ベース。

お蕎麦屋さんやお菓子屋さん、和雑貨やさんが並んでます。
ウッドデッキが素敵な商店街。

ここでは和雑貨屋さんに売っていた地酒「酔仙」の小瓶を買いました。


さてもう一つ商店街へ。

高田大隅(おおすみ)つどいの丘商店街。








こちらもウッドデッキやテラス席があってすてきな商店街。



ドライバーの妹がちょっと休んでいる間に、
私一人でテラスでギネス飲んでました(笑)

これらの商店街は全部山側にあり、それぞれが離れているので、
車がないとハシゴできないのですが、
またぜひ立ち寄りたいです。


そして市街地方面へ。
何にもなくなった広大な更地にポツンとプレハブが・・・。

陸前高田 物産センター。

アンテナショップ的におせんべいやお酒や海産物やTシャツなど売ってます。
市街地でお土産買うならココ!(笑)


さて、少し市街地の様子を見てまわりましょうか。


ほんとに雑草がすごいのね。


陸前高田駅前跡。
お花が植えてあって癒される。


市役所。


瓦礫の上にも雑草が生えるのね。


雑草が生えている以外は瓦礫の感じも3か月前と同じってかんじかな。

うん・・・・。

といことで、
これから松を見に行きます。


つづく。


夏の三陸、満喫の旅 ④ 大船渡の朝

2012-07-29 23:46:05 | Travel
さて、またまた楽しんじゃった大船渡ナイトの翌朝、
早起きしてジョギングすることにしました。

妹が10月にランニング大会デビューするので一度コーチングしとこうかと(笑)


夏の強い朝日を浴びて、町の様子をみながらゆっくり走りました。


海に「おはよう」。


行き当たりばったりで走ったので今まで見たことない場所にも遭遇しました。


駅近くにある時計。
これ、ここにあったんだ。
写真では何度も見たことあったんだよね・・・・。


30分くらい走ったでしょうか。
大船渡は坂道も多いし、いい練習になりました。


さて旅館に戻って朝御飯。



そして旅館をあとにして軽く大船渡観光。


まずはサンアンドレス公園へ。


江戸時代1611年スペインの使節として来日したセバスチャン・ビスカイノが
伊達政宗の許可を得て,
聖アンドレスの祭日に大船渡港へ入港したことを記念してこの名がついたそうです。 






塔の上に登ってみます。


ローソンで買ったコーヒーを飲みながら
震災について語る・・・・・。


そして時間に余裕あるけどどうしよかーと相談した結果、
前に大船渡に来たときに行きそびれた、
末崎半島にある穴通磯(あなとおしいそ)に行ってみることにしました。

穴通磯は碁石海岸を代表する絶景スポット。
波の侵食作用により大きな洞門が 3つ開いた海に浮かぶ大きな岩です。

駐車場から、


軽く数分歩いて、


到着!


わー、すごーい。
自然ってすごですね。
あの穴を通る観光小型船もあったようですが震災後休止中みたいです。



さて、せっかく碁石に来たので、
次の目的地・陸前高田に向かう途中で碁石海岸も行ってみましょうかね。


はい着いた。


砂浜じゃなくて碁石のような丸い石の海岸なので、
サンダル無しの妹ちゃん、足つぼ痛すぎて歩けない(笑)
交代でサンダル履いて歩きました。


黒色泥岩(ホルンフェルス)の岩肌。

黒く光って美しいです。


さて、また海を楽しんだところで、大船渡とお別れ。

お隣の陸前高田に向かいます。



つづく。

夏の三陸、満喫の旅 ③ 大船渡で楽しく美味しいひと時 

2012-07-28 23:59:22 | Travel
大槌をあとにして、国道45号線を大船渡に向けて南下します。

その途中、釜石の唐丹(とうに)町に立ち寄りました。



唐丹町は、今回の津波で防波堤や高さ12mの防潮堤が破壊され、
地区内の低地の3分の1が全・半壊し、
死亡・行方不明者は22名と言われています。

ここに立ち寄った目的はこちら。


津波の記憶石。

全優石が被災地復興支援活動の一環として行っている津波記憶石Project。
長く後世に津波の恐ろしさを伝え、
被災された方々の心の拠りどころになるように「津波記憶石」を建立しているものです。
この唐丹町のものは3つ目の記憶石で、
一つ目は釜石市根浜海岸に(宝来館の前)、
二つ目は気仙沼の本吉地区にあります。

この津波記憶石には、
唐丹町内の95名(小・中学生 91名 大人4名)のメッセージが彫られています。


津波で流された明治と昭和の記憶石も見つかり、
並んで立ててあります。



唐丹は桜並木でも有名。
いつか桜の時期に訪ねてみたいです。






さて、またまた45号線を南下して大船渡着。

この日のお宿はとりい荘さん。


普段は工事関係者でいっぱいなのですが、
週末は彼らがお休みなのでお部屋に少し余裕があるみたいです。
ホテルがいっぱいで取れなかったので、空いててよかったー。

チェックインのあと街を散策。




ガソリンスタンドの屋根に
「2011.3.11 津波到達ライン」の文字。



おおふなと夢商店街。



ウッドデッキが素敵な復興仮設商店街です。



さて、さらにあちこち歩きます。


大船渡駅があったところ。



駅前は相変わらずポツリポツリと解体待ちの建物が残っている。



マイヤも。



おや、ホテル福富前の橋は、
前回壊れたままレールがついてましたが工事がはじまりましたね。

この辺りにあった建物はかなり解体が進みました。



線路の跡には雑草が・・・。




ほんとに大船渡は海抜低くて、
地面の真っ直ぐ先に海水がある気がします。



さて、屋台村で晩ごはん!


わーい、久しぶり!


あれ、こんなステージ、前からあったかな。
この日はゴスペルのライブがあるとか。


あ、明日はお笑いライブ!
サンドウィッチマン、青木隆治、ナイツ、U字工事だって。
すごい人たちが来るんですねー。




さて、晩ごはん、どこにしようかな。



やっぱりここに入っちゃいました、鮨ささき。

大将、私たちのこと覚えててくださいましたー!



当然のごとく日本酒から。


珍しいのや旬のものをどんどん頼みます。


マンボウ。
左が身で、右は「こわた」、腸だそうです。
身は淡白でコリコリした独特の食感。
こわたは鶏肉みたいです。



ホヤの天ぷら。
ほやって火を通すとさらに海の香りが出ておいしいですねー。



あわびの肝とうふ。
これは日本酒のアテにぴったり!



握りいきます。

うに。塩でいただきます。




そして、ブドウ海老。
大きいですねー。
ねっとりとした食感。
超美味かった!




残ったブドウ海老の頭を素揚げに。
これに合わせて「六代目百合」という焼酎頂きました。
黒麹の香ばしさが海老のから揚げの香ばしさと合う!


ささきさんはおつまみが豊富で楽しい。
あーおいしかった。
ごちそうさまでした!



さて2次会は、これまた前回と同じ、ゆめんちゅへ。
こちらも私たちのこと覚えててくださいましたー(笑)

もう選ぶのめんどくさくなって、
おいしいの下さい!ってテキトウに泡盛出してもらいました。







妹はカクテル。



〆はまたまた前回同様これ。

ゆめんちゅのソーキそば。
うまー。
ほんと美味いなこれ。

そしてこれまた前回同様のデザート(笑)

2色のサーターアンダギー。


満喫しましたねー。


この日は、ゆめんちゅやってるご兄弟のご家族がいたり、
弟さんのお友達がいたり、
沖縄出身で大船渡にお嫁に来た女性がいたりと、
すごい盛りあがってて、
私達が帰るときみんな出てきてお見送りしてくれました(笑)

ほんと、大船渡、元気だなーって思います。
若い人たちが元気。

他の店にも行きたいんだけど、
この2店が楽しすぎてリピートしちゃうんですよねー。
大船渡は2泊しないとだめだな、こりゃ(笑)


また応援しに来まーす!

つづく。


夏の三陸、満喫の旅 ② 山田町・荒神海水浴場、そして再び大槌へ

2012-07-28 23:43:57 | Travel
吉里吉里のAPEで教えてもらった穴場スポットへ。


その①

山田町の荒神海水浴場。


吉里吉里の海は、
海底に沈んでいるものが波で寄せられるのか、
何度清掃してもいまだに瓦礫が海岸に上がるのだそう。
でも山田の船越半島の北側にある荒神海水浴場はキレイで、
最近は海で遊ぶときはそこに行くんだって。


そんなにキレイなら見てみたいよねーって、
予定外ではありましたが足を伸ばしてみました。



被害の大きかった田ノ浜地区を通り抜け、








いまだに山積みの山田町の瓦礫の合間をぬって、











海が見えてきました!












わー!すごい!キレイな海!


そして、荒神海水浴場到着。







わー。
うっとり。


あ、まずはこの美しい海岸を守ってくれた、荒神社にお参り。



神社から海を眺める。




そしてまた車に戻り、
おもむろに短パンに履き替えて脚だけでも海に入って夏を楽しむ。


綺麗な砂浜、人も少なくて居心地がいい。



遠くには閉鎖中の「鯨と海の科学館」と瓦礫の山。(望遠)




あー何で水着持って来なかったんだろー(笑)

あ、でもそんなに時間に余裕があるわけじゃないから、そろそろ移動しましょう。




APEで勧められた穴場スポット、その②

ベル・ガーディア鯨山。

英国式のお庭と絵本の図書館があって、お茶も飲めると。



波板海岸駅から山の方に少し行くってことだったんですが、
結構迷って、同じところぐるぐる回ってたら、測量してたオジサンが道教えてくれて(笑)
やっと着いたー!


お庭から海も見えます。


緑と青がキレイ。


APEさんから教えてもらって来ましたってご挨拶して、
まずはご主人に絵本図書館を案内していただきました。


あちこちから届いた絵本をいま片付け中とのことでしたが、
次回時間があったら楽にソファーに座っていろんな国の絵本を読みたいなー。


そしてカフェスペース。

以前は庭仕事の合間に自分達が休憩するための小屋だったけど、
震災のあと、ボランティアさんに解放したりしていて、
現在はごく少数のお客さんを受け入れるカフェにしているのだそうです。
ホントは予約が必要だったみたいです。
テーブル一つしかありません。


ハーブティーと奥様手作りのシフォンケーキをいただきました。








あー至福のひととき。イギリスのティータイムみたいですね。
日頃ドタバタと動いているから、
こういう時間の使い方を忘れてしまっていたなあと実感。

お茶をいただきながら奥さまに震災の時の様子を聞いたりしました。


随分ゆっくりさせていただき、海の見えるお庭をあとにしました。

ごちそうさまでした。ありがとうございました。

また行きたいな。


それにしてもAPEといい、こちらのガーディアといい、
大槌町は異国情緒のあるスポットが多いですね。
そういう人が集まる町なのか、育つ町なのか。



さて、大槌町ではもう一つ、ぜひ寄って行きたかった場所があります。


大槌町役場。

震災当日、対策会議を行っていたところに大津波警報が発令され、
庁舎屋上への避難中に津波に襲われ、
加藤町長をはじめ136人の職員のうち33人が死亡または行方不明となりました。

こちらでお線香をあげて手を合わせました。

町長はじめ役場の役職が付いた人たちの多くが犠牲になったため
大槌町は行政昨日を失い、復興への妨げとなりました。

現在は役場のプレハブ仮庁舎が立てられ、新町長が選ばれています。





津波と火事で大変な被害だった大槌町ですが、
今回、魅力をたくさん発見しました。

また来まーす!

そしてまた南下して大船渡に向かいます。


つづく。

夏の三陸、満喫の旅 ① 釜石から大槌へ ~ Cafe&Bar APE

2012-07-28 23:13:42 | Travel
この夏は図らずも4週連続で岩手に行くことになり、
今回はその第2週目。
三陸海岸縦断、レースもボラも無い、経済活動中心の旅です。

本当は、翌週に釜石で遠泳大会があって、
その前の週に大会会場の清掃するというので
そのお手伝いに行くことになっていたのですが、
6月とか早い時期に他の団体が清掃しちゃって、もうすることないからと言われ、
でもせっかく休みとったんだからどこかにボラ行こうかと思ってたんです。

でも、
メディアで陸前高田の奇跡の一本松がお盆過ぎに切り倒されると報じられてたので、
その前にもう一度、松を見に行きたいなーと思ってて、
よく考えたらお盆前に高田に行けるのはこの週末しかないと気付き、
妹に声かけたところ行くってことで、
まあ沿岸行くとなればあそこも行きたい、ここも行きたいって話が盛り上がり、
さっくりと旅程が決まったわけです。


いつものように夜行列車で盛岡に着いたのは土曜の朝。

妹の車でいざ釜石へ!


2時間ちょっとで釜石着。
わたしは翌週も釜石来るので今回はあまり長居しない予定だったのですが、
どうしても行きたかったこちらにだけ寄らせていただきました。


仙寿院。


日蓮宗のお寺です。
震災の時には避難所となり多くの人が身を寄せていました。
また、いまだ名前が分からないご遺体を預かっておられるとのこと。

お参りをして、
解体・建設が進む釜石の町に「また来週ゆっくり来るねー」と声をかけて
釜石の中心街をあとにしました。




このあと同市鵜住居地区へ。


翌週の遠泳大会の会場を確認したり、
俗に言う「釜石の奇跡」の子ども達はここまで走って逃げたんだ、とあらためて思ったり、
翌週一人で来たときに飲みに行こうと思ってた店の位置確認したり。

ウロウロしているうちにお昼も近くなってきて、
さて、釜石の北隣の大槌町へ。

結構前から気になっていた、
同町の吉里吉里地区にあるお店でランチしよう!ってことで。

津波のあとに残った建物の基礎たちの合間に、
一目でそれと分かるほったて小屋(失礼)



カフェ&バーAPE(アペ)

関東で音楽関係でご活躍だったご夫妻(ノリシゲさん、RIAさん)が
震災後にご主人の故郷の吉里吉里に戻り、
実家があった場所に手作りでカウンターからつくり始め、
継ぎ足し継ぎ足ししながらいまの形になったのだそうです。
ご兄弟とお母さんとで切り盛りしておられます。




昼はカフェ、夜はライブもありのバーになります。



なんかステキ!
ここだけ東南アジアみたい。



アート作品の展示なんかもやってます。


なんでしょう、継ぎ接ぎのほったて小屋(また失礼(笑))なのに、
すごく洗練された空間なのは、
運営している人のセンスがいいんだろうなあ。


さて、ランチいただきます。

キーマカレーとタイ風ガパオライスをいただきました。




おいしー。
ジリジリ暑い中、東南アジアの雰囲気で東南アジアっぽいもの食べると、
なんだか海外旅行に来てるみたいな錯覚。


食後はフェアトレードの豆を自家焙煎しているというコーヒーいただきました。


豆を自分で挽かせてくださいました。





ウガンダのコーヒー。
はじめて飲んだ。

スゴイ美味しい!!

なかなか田舎に来てちゃんと挽いて手で煎れるコーヒーにありつけることはないので、
超感動!



お母さん手作りのぶじょほ饅頭もいただきました。
黒蜜と胡麻とクルミのゆるーい餡が入ってる。
これも美味しい。

こちらのお母さんがとってもチャーミングな方で、大ファンになっちゃいました!



お店の横にはゲル。
お店の人たち、別のところに住んでるんだけど、
ライブやバータイム営業が終わったあとここに寝ることもあるのだとか。

ステキ。


そしていま、もともと物置だったところの残された基礎を利用して、
お風呂を造っているんですって。



すごいな。
なんかこういう力強さ、カッコイイな。


またまた三陸にmust go place が出来ました。
素敵な人たちと素敵な場所。

楽しかった。ありがとうございました。
また来ます!


このあと、
さっきコーヒー飲みながら教えてもらった素敵な場所に行ってみることにしました。

つづく。

いつものワイン仲間とお誕生会

2012-07-24 23:59:23 | Wine
岩手から帰ってきた翌々日、
いつものワイン仲間と、いつものモンレーヴさんにて、恒例のメンバーお誕生会。

この日の主役の人は、ドイツワインしかもリースリング好きということで、
ほとんどの人がリースリングのワインを持ってきたので、
別名「リースリング祭り」となりました。


乾杯の泡は・・・・

パウリンスホーフ醸造所
ゼクト リースリング ブリュット


ドイツ・モーゼル地区の家族経営でトップの品質を誇るワイングート。
モーゼル最優秀ワイナリーにも選ばれた実績を持ちます。

リースリング祭りのスタートにふさわしい1本。


ちなみにこの日のお料理は、
ケータリングのサンドイッチです。



さて、次のワイン。


レ・フォール・ド・ラトゥール2000

ボルドー1級、Ch.ラトゥールの2ndワイン。
リースリングではありません(笑)
赤も1本ぐらいないとね。
いつも高級ワインを持って来てくださる先生に感謝。

さすが2000年、グットヴィンテージ。
まだまだタンニンもしっかりしていて果実味も。
もうちょっと置いてもおいしくいただけたかな。

あれ、ウチにあるのは何年のだっけ?
ボルドー飲み比べもストップしちゃって早幾年
今年の冬には再開させたいなー。



お次のリースリングはフランス・アルザスからです。

ドメーヌ・フィスター 
アルザス・リースリング グランクリュ エンゲルベルグ 2008

1780年から続く歴史を持つ生産者フィスター。
特級畑のエンゲルベルグは太陽に向かって輪のように広がる丘で、
「金の冠」と呼ばれています。

わたくし、アルザスのリースリングは鬼門なのですが、
これはわりと分かりやすい。


お次はひねくれ者のわたくしが持っていった、
リースリングじゃないドイツワイン。

シュテアライン醸造所 
ランダースアッカー ゾンネンシュトゥール
シルヴァーナ カビネット トロッケン 2006

東京のワインバーで飲んでシルヴァーナーらしくないと思って買ったのですが、
今回飲んだら結構シルヴァーナっぽかったです。




さて、ケーキのお時間。

いつも誕生会の時は私がケーキを作って持って行ってます。
今回は夏だし、「リースリング祭」ということで、
さわやかな酸を意識したケーキにしました。


グレープフルーツのムースレアチーズケーキ。
レアチーズケーキの生地をムース状にして
グレープフルーツの果汁を混ぜ、固めます。


いつものように、オーナーソムリエさんがきれいにサービスしてくださいました。


ケーキと一緒に、お店からのプレゼントの1本。

ロベール・モンキュイ。
ブラン・ド・ブラン、夏にぴったりさわやかなシャンパーニュです。


そして主役さんが大好きなドイツの甘いリースリングも登場!

ピーロート・ブルー
ブルクライヤー・シュロス・カペレ・カビネット ナーエ 2011


最後は有名なこちら。

J.J.プリュム
ウェレーナー・ゾンネンウーア・リースリング・カビネット 2009

世界のワイン市場が辛口指向に傾きつつある中、
たまにドイツの甘いワイン飲むとほっとしますよねー。


気の置けない仲間たちとの楽しいひとときでした。

チャレンジ!アクアスロン in 北上 ⑥ 旅の仕上げは盛岡でおいしいお酒

2012-07-22 23:11:46 | Restaurant/Bar/Cafe
盛岡に着きまして、
駅から桜山までてくてく歩いて伺いましたのはこちらのお店。


かもし処陽SUNさん。

5月にもお邪魔しました。
日本酒と、岩手の食材でつくるアテがとってもおいしいお店です。


もちろん日本酒スタート。

数分遅れでジモティの妹が合流。
いきなり吹き出すからなんでかと思ったら、
「ふつうは1杯目ビールとかで喉うるおしてから日本酒とか飲むんだと思ってたら、
 いきなり日本酒飲んでるから・・・」って。

あら、私いつもこんな感じです

結果から言うと、
いろんな銘柄の夏の限定酒系がたくさんあったので全部制覇しました

さて、おつまみです。
(ひと月以上遅れで書いておりますので料理名さだかではありません。すいません


生ウニのせ塩麹奴


砂肝ポン酢


カツオのハラス焼き


豆腐とチーズのサラダ


清流鶏のももタタキ


〆は、じゃじゃうどん陽SUN

そしてこの日はデザートのサービスあり。

マンゴー。
うまかった。

料理も酒も全部美味かったー。


妹に今回の旅の話したり、
この翌週に今度は2人で沿岸の旅をするのでその計画を立てたりと、
たくさん話して、もはや夜行列車の時間。

最後にお店の人と、沿岸で被災した応援してる飲食店の話とかして終了。

ごちそうさまでした。


今回は沿岸にはいかなかったのですが、
北上の人たちやこのお店の人たちのように
内陸でも被災地を思って活動してくれている人に触れることができてうれしかったし、
また、
平泉や花巻など、いままで知らなかった岩手を巡ることができたのもよかった。
もっといろんな岩手を見てまわりたいですねー。

ってな感じで、
ほろ酔いで盛岡駅に向かい「また来週!」と北に戻りました。

おわり。

チャレンジ!アクアスロン in 北上 ⑤ 花巻に移動して・・・。

2012-07-22 23:07:56 | Travel
北上でのアクアスロンを終えてお隣の花巻市へ。

空港のある町、そして宮沢賢治の故郷の町です。

この日の午後は宮沢賢治について学ぶ旅をしてみようかと。


お昼時だったのでまずは腹ごしらえ。

この町には賢治ゆかりのお店が沢山あり、
どこにしようかと北上→花巻の電車内で悩みましたが、
アクアスロン頑張ったし、土用の丑も近いしってことで
鰻食べちゃおう!って


で、向かいましたのは寿司屋です(爆)

新ばしさん。

寿司屋なんですが鰻が有名。
動物性のものはあまり食さなかった賢治も、
たまにここで鰻を食べていたそうです。

店に入ると誰もいない。
1時すぎてたから。

女将さん出てきたのでうな重を頼みました。
注文あってから捌き始めるので、
出てくるまで結構待ちます。
その間、食後に数ある賢治関連施設のどこに行こうか、観光作戦会議(独り)です。

あんまり待つからビールでも頼もうかと思うけど、
客は私一人だし、女将さんも中に引っ込んでシンとしてるから、
何かこっちもシンと待つはめに(笑)

来ました、うな重。


ああおいしい。
もりもり食べました。

食べてる間、また店には私だけ。
食べ終わったら「すいません、お会計!」と大きな声出さなきゃならんのかと思ったら、
ちょうど食べ終わる頃に女将さんがコーヒー持って登場。


どっかで食べ終わるの見てたの?ってくらい絶妙なタイミングでした(笑)

あーごちそうさまでした。

時間がないのでタクシー呼んでもらって、向かいましたのはこちら。



宮沢賢治記念館。

はじめてきました。

様々な展示物から賢治の生き様がわかります。

中は撮影禁止なのですが、
宗教、地質学、宇宙物理、生物学、文学、語学、音楽、農学などなど、
多くのことに興味を持って学んだ賢治の世界観がわかる、素晴らしい展示でした。

なんかね、宮沢賢治って私と共通するところがある気がします。
興味を持ったらとことんそれを習得しようとするあたり(笑)


「雨ニモマケズ」が
病床のなかで手帳にメモ書きみたいに書かれたものだってはじめて知りました。

「雨ニモマケズ」は、ほんとに、私もそういう人になりたいなって思います。
特に震災後は強く意識するようになりました。
あ、慎ましく食べるのはちょっと難しいんですが(爆)


記念館のテラスが解放されていて、そこからの花巻の町並みをパチリ。


この眺め、
宮澤賢治が岩手県をイーハトーヴと呼んだのがなんとなくわかる気がします。


さて、帰りは路線バスで花巻駅まで行きましょうかねーと、
山の上にある賢治記念館をあとにしててくてく山を下りバス停まで。



この辺りの山にはユリがたくさん咲いてます。
平泉でもたくさん咲いてました。

バスの時間まですこし余裕があったので、
バス停近くの宮沢賢治童話村をぶらりと見てまわりました。





賢治の童話の世界を体験できる施設です。



童話「月夜のでんしんばしら」に出てくる電信柱を再現。



お金払って館内に入ると、
映像や音響で賢治の童話の世界を体感できるらしい。

全体的に公園みたいになっていて、
芝の上で走り回ってる子どもたちがいっぱいいました。
お金払わなくてものんびり芝に寝転がってるだけで
なんとなく気持ちがいい・・・。



さて、バスの時間です。

花巻駅から盛岡駅まで、
偶然「ジパング平泉号」に乗っちゃいました。




盛岡ー一ノ関を走る快速列車みたいなもんですが、
指定席取ると平泉関連の映像見れたり、
窓側向きの座席で景色をのんびり見えたりするみたいですが、
わたしは自由席に座ったので普通の電車とおんなじで(笑)

さて、盛岡到着して、
夜行列車までの約3時間、
おいしいお酒と肴で反省会です(爆)

つづく