今年に入ってから
ジャズについての私の頭の中の有耶無耶を少しでも解消しようと決意しまして、
とある本に書いてあった、
「ジャズ史はジャズジャイアンツの歴史である」
「類似による連続性を聴き取ることからジャズ史を理解していく」
などという言葉に妙に納得しまして、
1900年代前半のジャズの黎明期からひも解き始めました。
当初は、30~40年代はさらっと何枚か聞いてさくっと終わらせて、
早めにモダンジャズに入っちゃおうと思っていたのですが、
もう全然終わりません
それどころか、20年代で足止めです
ライブハウスとかも行こうと思ってたんですが、
そういうところではだいたいモダンを聴くことになるので
後回しになっております
そもそも私、この時代のジャズのほうがなんとなく好きだったんですよね。
デキシーランドとかハーレムとか。
クレオールの初期ジャズ開拓者ジェリー・ロール・モートンから始まり、
南部のミュージシャンがシカゴやニューヨークに出ていって
ジャズを発展させていった時代。
有名なルイ・アームストロング、その師だったキング・オリヴァー、
黒人音楽の影響を受けながら敢えて独自の路線を確立した白人のビックス・バイダーベック・・・
のちのモダンジャズ時代の有名なサックス奏者レスター・ヤングは
ビックス・バイダーベックの影響を受けたようですし、
そのレスター・ヤングは、
50年代に活躍したチェット・ベイカーやスタン・ゲッツに影響を与えていて・・・
アームストロング絡みでつなげていくと、
NYで彼が所属していたオーケストラのリーダーだったフレッチャー・ヘンダーソンは、
のちのスイング時代のスター、ベニーグッドマンに大きな影響を与えたし、
アームストロングのトランペットから影響を受けて独自のピアノ演奏法を発想して
のちにジャズピアノの父と呼ばれるようになったアール・ハインズは、
アート・テイタム バド・パウエル、オスカー・ピーターソンら有名ピアニストに
大きな影響を与えたし・・・。
1920年代のハーレムジャズでは、
アームストロングは
ジョージ・ガーシュウィンやファッツ・ウォーラーのミュージカルを歌ってましたが、
ファッツ・ウォーラーといえば、ピアノと歌で人々を楽しませる、
ルイ・アームストロングと並ぶエンターティナー。
ファッツはユービーブレイク、ジェームス・P・ジョンソンから影響を受け、
デューク・エリントンらに影響を与えました。
そして、禁酒法や世界大恐慌を経て景気の回復とともに、
ベニー・グッドマン、デューク・エリントン、カウントベイシーが活躍する
スウィングジャズ時代へ・・・。
類似による連続性を感じ取るには耳も肥えてないし音源も限られているんだけど、
こうやって影響やつながりを知って聞いたりしていくと、
楽しいけどほんとにキリがないんですよね
何がどれくらい好きかまだはっきりわからなかったんで、
CD買わずにレンタルして聞いてたんですが、
20年代とか30年代のって音源が少なくて、
オムニバスの中にそういうのを見つけて聴くことが多くなって、
レンタルになってないような、ラグタイムだけのオムニバスみたいなのは買ってみたり・・・。
ラグタイムとか、なんか好きなんです
ファッツ・ウォーラーすごく好きです
なかなかまとまった音源ないのでファッツの曲をサッチモが演奏してるヤツを。
それでも全然聴き足りなくて、
もっといろいろネットでCD買っちゃおうかなーなんて思っているんですが、
その前に、
最近ではインターネットにたくさんそういうサイトがあることを知って
ネットでジャズ聴いてます
YOU TUBEはもちろん、ほかにも、
30~50年代の音源集
ベスト・ウェブ・リンク・ネットとか、
著作権の保護期限が切れた音源集
クラシックジャズ・オンラインなど・・・。
あ、あと、ジャズ喫茶とかに行って
古いレコードとかあればリクエストすればいいんですよね、きっと。
まだそういう勇気はないけど
ぼちぼちスイング時代からモダンへの移行期のこともかじり始めてはいるんですがね、
まだまだ先は長いです・・・
そんな折、今年2月、
アメリカのジャズトランぺッター、クラーク・テリーさんが
94歳で亡くなったとyahoo!ニュースで知って、
ちょうど30~40年代のジャズについていろいろ勉強していたので
「名前聞いたことある!たしかマイスス・デイビスの兄貴分・・・」と思いつきました。
んで、彼についていろいろ検索していたら、
クラーク・テリー94歳の誕生日っていうのを発見。
亡くなる2か月前。
すごいいい映像です。
晩年は病床に伏していたそうですが最後までミュージシャン。
94歳、かっこいいなー。
他にもアールハインズとか、
長生きしてて活動期間も長い人の時代ごとの変化とか興味あります。
知れば知るほど興味がわいてくるんで、
ぼちぼちやっていきます