盛岡で寄り道編、2軒目はこちら。
スコッチハウスさん。
1年半ぶり3回目の訪店でございます。
こちらは私がウイスキーを勉強しようと思ったきっかけのお店です。
故郷にこんな全国的に有名なモルトバーがあるんだから、
そこを楽しめるようになりたいなー・・・みたいな
過去2回は全く意味わからずに飲んでいたので、
次に行くときは多少スコッチのことをわかるようになってから・・・と
心に決めていました。
そしてウイスキー検定を受けて、
ウキウキの再訪です
年末だからか、
マッサン絡みのウイスキー流行だからか、
過去に見たことない混雑ぶりで、
入れないんじゃないかとビビりましたが、
なんとかカウンターの端っこに座ることができました
まずはおまかせでハイランドとスペイサイドを。
デュワ・ラトレー カスクコレクション マクダフ28年 1984 シェリーカスク 51.4%
<デュワラトレー>
デュワー・ラトレー社は、1868年に設立され、
その当時数多くのウイスキーブランドの正規販売代理店として活動し、
その後何回かの吸収・買収を経て、
現在はモリソンボウモア社を経営していた“モリソン・ファミリー”の所有となっている。
そんな同社が初めてオリジナルのラベルで発売した
シングルカスク&カスクストレングスのシリーズが“カスクコレクション”。
業界内でも非常に注目されているボトラー。
味にこだわる姿勢には定評があり、日本市場においても評価が高い。
現在はボトラー界でも評価の高いテイスター、スーザン・ウェブスター氏の参加によって
原酒の選定にも今後さらに期待がもたれている。
<マクダフ蒸溜所(グレンデブロン)>
マクダフ蒸留所は1962年に創業された比較的新しい蒸留所。
1972年にウィリアム・ローソン社が買収。
生産される原酒のほとんどがウィリアム・ローソンのブレンド用となっており、
ほんの少量市場に出るオフィシャルシングルモルトは
蒸留所の脇を流れるデブロン川の名前を取って“GLEN EDEVERON”のブランド名で、
ボトラーものは蒸留所のある土地の名前から“MACDUFF”として発売されている。
蒸留所は海まではすぐの距離にあるバンフの東に建つ。
仕込水はデブロン川の支流、ジェリー川の水を使用。
テイスティング:
香:リンゴ、森、麦、焦がし麦、ナッツ、スモーク、
味:はちみつ、オレンジ、スパイス、ハーブ、根菜、上に広がる、
余韻若いもも 杏
ハイランドって感じのフルーティで華やかななモルト。
おいしー♪
デュワ・ラトレー カスクコレクション ダルユーイン 21年 1992 54.9%
<ダルユーイン蒸溜所>
1852年、地元の農夫だったウィリアム・マッケンジーによって創業。
蒸留所はマッカラン蒸留所とクラガンモア蒸留所のちょうど中間、
スペイ川の支流であるキャロン川を跨ぐように建っている。
蒸留所周辺は自然に囲まれた谷間にあり、蒸留所の由来はゲール語で「緑の谷間」。
創業から11年後に対岸にストラススペイ鉄道が開通。
近くのキャロン駅から蒸留所まで引込み線が引かれ、
原料の調達と製品の輸送が容易になり、蒸留所は順調な生産を続けた。
(1967年に鉄道は廃線となり線路跡はスペイサイドウェイと呼ばれる遊歩道となった)
1891年、スカイ島のタリスカ蒸留所と合併、
1897年にはスペイ川の対岸に第2蒸留所としてインペリアル蒸留所を建設。
その後アバディーンにグレーンウィスキー工場も建設したが、
対戦前の不況で経営が悪化、
1925年にDCLの傘下に入り現在はディアジオ社の系列となっている。
タリスカー同様ジョニー・ウォーカーの核となる原酒モルトとなっている。
仕込用水はバイリムーリック川の水を利用。
テイスティング:
香:麦、夏の白い砂浜、岩についた海藻 加水でカカオ、麦チョコ
味:麦の甘さ、リンゴの皮、ハーブ、ミルクチョコ、上に広がる、ドライフィニッシュ、
加水で麦チョコ、塩キャラメル、ドライフルーツ、黒糖、スモーク、樽
森の中にあるのに何でこんなに塩感強いんでしょう!?
こういうのがスコッチの悩ましいというか
おもしろいというところでもあるんですが
もう一つ大好きなこれを。
オールド・モルト・カスク クライヌリッシュ 30年(1970-2001)42%
ダグラスレイン社のOMCです。
カスクストレングスで42%なんですね・・・。
テイスティング:
香:リンゴ、柑橘、ミント、梨、塩味、海藻、かるくピート、
味:わりとさらりとしたテクスチャー、リンゴ、ハーブ、海藻、麦、潮風、
余韻 潮風、やや短め、塩味
クライヌリシュらしさはあるのですが、
私が知っているクライヌリシュよりは塩感ピート感強く、
42%だからかねっとり感もなかったわけですが、
それでもおいしかったです。
1970年というと、
クライヌリシュ蒸溜所が新しく建てられたのが1967-1968年なのでまだ間もない感じ。
なので古いクライヌリシュ(のちのブローラ)の雰囲気をまだ引きずっているとか、
あのねっとり感の原因と言われているレシーバータンクの沈殿物がまだ溜まってなかったとか、
そう考えるとこの味わいも納得
このあと1972年には当たり年を迎えるわけですけどね。
なーんて、
好きな蒸溜所だとこんなことも考えられるから楽しいです
ってなことで、
3つぐらい飲んでそろそろおいとまの時間となりました。
ここのお店はスコッチウイスキーの博物館みたいなもんで、
本当は壁にずらりと並んでいるオールドボトルのコレクションを
ゆっくりと眺めたりもしたかったんですが、
お店が混んでいたことと、終電の時間があったのとで、
それは次回におあずけです
お店のご主人が自主出版されている本も今回ゲットしましたし、
またまた修行を積んで門をたたきたいと思います
ありがとうございました。
またよろしくお願いします。
すばらしいモルトの余韻に浸り、
幸せな気分で最終電車に乗って実家に帰りましたところ、
同級生の待ち伏せを食らいましてまた飲むことに
えーん、余韻が消えちゃうよー
かろうじて白州があったのでそれを飲みました