Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

ウイスキーを知る スペイサイドとアイラ

2014-10-26 22:42:44 | Spirits&Others
日曜日。

この日はウイスキー検定対策講座というのを受けました。

日本におけるウイスキーの第一人者、
スコッチ文化研究所の土屋さんが講師だったんですが、
国営放送の朝ドラマ「マッサン」の監修もされているとのことでその裏話とか、
本当の竹鶴さんの話とか、
かなり脱線しちゃってました
フツウにおもしろかったんですけど、
検定対策になったかどうかというと、
「7割はスコッチ出します。
 蒸溜所100くらいあるけどテキストには50しか載せてないから、それ全部覚えて。」
という言葉が全てと言っても過言ではない内容でございました
最後に25問の模試みたいなのやったんですが、
奇跡的に全問正解しました

まあ、これまでやってきたように、
スコッチのモルトの名前とその蒸溜所の情報を覚えるという方針は
間違っていなかったみたいなんで、
これからもひたすら飲んでそれについて勉強することにします

ということで、
帰りにまた竹内さんにお邪魔しました。


まだ飲んでないオフィシャルモルトをいただきました。

まずはスペイサイドから。




<グレンフィデック>
ウイリアム・グラントが20年勤めたモートラック蒸留所を辞めて、
1887年に創業。
フィデック川の谷にあることから名付けられた。
当時から家族経営を続けている。
当初はグランツなどのブレンドようだったが、
1963年に当時は珍しいシングルモルトとして世界に売り出すことを決定、
周囲の嘲笑をよそに人気が高まり、
現在は年間100万ケース以上を販売しシングルモルトの売上げ世界一。
ポットスチルは初留10基、再留18基でスコットランド最多、
年間生産量も1300万リットルでスコットランド最大。

テイスティング:
香~樽、麦、スモーク、はちみつ、ミント、海
味~甘い、フルーティー、軽く塩味、ライトボディ



<ストラスアイラ>
蒸留所名は「アイラ川流域の広い谷」の意。
キースの町はかつてリネン産業で栄えたが18世紀後半に衰退。
地元の起業家がリネンに変わるものとして1786年に創業、これはスペイサイド最古。
当初はミルタウン、ミルトンと名乗っていた。
シーバスリーガルのキーモルトで、シングルモルトとしての出荷は極めて少量。

テイスティング:
香~バター、黒糖、オレンジ、
味~黒糖、クリーム、まったり甘い、カカオ、余韻長い


<グレンエルギン>
1898から1900年にかけて
グレンファークラスの元所長と地元の起業家の共同出資で創業。
現在はディアジオ系列。
ホワイトホースのキーモルト。
仕込水はミルビュイズ湖付近の泉。

テイスティング:
香~樽、花、スモーク、柑橘、
味~洋梨、はちみつ、ドライ、塩味


ハイランドとかスペイサイドが好きなんでそっち系にかとよりがちなのを反省し、
アイラもガツンといってみました



<アードベック>
ゲール語で「小さな丘、岬」の意。
1815年にジョン・マクドーガルが創業。
家族経営を続けていたが、20世紀には何度もオーナーが変わった。
生産も不定期になり、一時生産休止にもなったが、
1997年にグレンモーレンジ社が買収し復活。
現在はモエヘネシールイヴィトン社が所有。
麦芽フェノール値はもっとも高く55~65ppm。
仕込み水は蒸留所の北にあるウーガダール湖とアリナムビースト湖の水。
非常にピート色の強い水でコーヒーのような色。
生産は130万リットルとアイラでは最小。
75%は自社のシングルモルトとブレンデット用、
残りはシーバスリーガルやバランタインの原酒用。

テイスティング:
香~歯医者、スモーク、ヨード、クリーム
味~塩味、クリーム



<ラフロイグ>
ゲール語で「広い入り江の美しいくぼ地」の意。
1815年にジョンストン兄弟が創業。
50~70年代にかけてはベッシー・ウィリアムソンという女性が所長を勤めた。
スコッチの歴史の中でもはじめてのケースで、
彼女は「ラフロイグの中興の祖」と呼ばれる。
現在はビームサントリー社の傘下。
フロアモルティングを行い、
独自のピートボグ(湿原)からのピートで麦芽を乾燥し、
フェノール値40~50ppmの自家製麦芽を作る。
ポートエレンから購入した35ppmの麦芽に自家製麦芽を2割ほど混ぜている。
樽はファーストフィルのバーボン樽のみ使用。
チャールズ皇太子の愛飲酒で、
シングルモルトとしては唯一
プリンス・オブ・ウェールズ御用達のワラントをもっている。

テイスティング:
香~薬品、柑橘、ヨード、乳製品
味~塩味、だし、甘味、ゆで豆



エピソード的なのは覚えやすいんだけど、
この蒸留所はどんな形のポットスチルだとかいうの、
がんばって覚えなきゃ・・・。




秋の街並み

2014-10-25 18:42:01 | Sports/Fitness
今年はマラソン練習に明け暮れたので、
愛車ネロ号(ロードバイク)に全く乗っておりませんでした。
それどころか、
昨年11月の輪行のあと、自転車を輪行バックから出してもいませんでした

次の週末に東北のバイクイベントがあるので、
ヤバイ!とバイクをメンテナンスしながら組み立てまして、
足慣らしに行ってまいりました

街は紅葉真っ盛り
せっかくなので写真を撮りながらのサイクリングです


いまどきは特に北海道大学構内がきれいなんですよねー。












ここ。
有名な北大のイチョウ並木です。









光の加減で色が変わって見えて飽きませんね

それにしてもすごい見物客です




北大交響楽団の皆さんがプチ演奏会。
アイネ・クライネ・ナハトムジークなど♪










北大を出て、札幌駅方面へ。



サッポロファクトリー。



あとは流れの良い道をスイスイと小一時間走って帰宅しました。
風もちょっと出てきたし薄暗くなってきたので・・・


今年は紅葉の当たり年と言われていましたが、
10月に入って山にも行けていなかったので、
街の紅葉、楽しめてよかったー

ウイスキーを知る スペイサイドとハイランド

2014-10-19 23:43:48 | Spirits&Others
ジビエ初めのあとはウイスキーのお勉強。
いつものバー竹内さんへ。


この日は
スペイサイドのグレンファークラスとザ・バルヴェニー、
ハイランドのダルモアとロイヤルロッホナガー
をいただきました。
全部12年ものです。


<グレンファークラス>

蒸溜所情報:
蒸留所はスペイ川の中流域にあり、
1836年創業で、長きにわたって家族経営を続ける。
蒸留所名は「緑の草原の谷間」の意。
裏山のベンリネス山の湧き水を仕込み水とし、
すべてシェリー樽で熟成(スパニッシュ以外も使用)。
ポットスチルは6基でスペイサイド最大級。
多くのボトルを出しており、ビジターセンターを設けたのも早かった。

テイスティング:
香~麦、はちみつ、バニラ
味~麦、オレンジ、チョコレート



<ザ・バルヴェニー>

蒸溜所情報:
グレンフィデック創業の5年後に建てられた姉妹蒸留所。
名前はダフタウンにあった古城の名前で「山の麓の集落」の意。
グレンフィデックとは隣接し、酵母も大麦も同じものをつかっているが、
出来上がるモルトは性格が異なる。
いまでもフロアモルティング実施、一部自社畑の大麦を使っている。
最初の乾燥(20時間)はピートを焚きあとは無煙炭で乾燥。

テイスティング:
香~甘い香り、洋梨、カラメル、小梅
味~甘い、麦チョコ、はちみつ、最後はピリッとドライなフィニッシュ



<ダルモア>

蒸溜所情報:
アレクサンダー・マセソンが1839年に創業。
67年にマッケンジー兄弟が入手ののちホワイトマッカイと合併、
現在はフィリピンのエンペラドール社の所有。
ポットスチル8基。
初留釜はランタンヘッド型にTシェイプ。
再留釜はネックがチューリップの花のように広がっている。
これはネックのまわりにウォータージャケットを取り付けているため。
ボトルの雄鹿のエンブレムは、
1263年に国王アレキサンダー3世が雄鹿に襲われそうになったとき
マッケンジー家の勇者が王を救ったというエピソードから。

テイスティング:
香~藁、青い南国フルーツ、醤油、麦チョコ
味~甘い、ポン菓子、ドライフルーツ



<ロイヤルロッホナガー>

蒸溜所情報:
ディー川上流、王室の夏の離宮バルモラル城のとなりにある蒸留所。
創業は1845年、地元資産家ジョン・ベグ。
ロッホナガーはディー川沿いで一番高い山の名前で「岩の露出した湖」の意。
仕込みは山麓の湧き水を仕様。
1848年にヴィクトリア女王がバルモラル城を購入したときに
ベグが女王一家を招待したことから王室御用達のワラントが届けられ、
以降ロイヤルを冠して呼ばれている。
ポットスチルは2基のみでディアジオ傘下28蒸留所で最小規模。
ほとんどがVAT69やJWブルーラベルの原酒となる。

テイスティング:
香~麦、リンゴの皮、若木、ピート
味~麦、樽、リンゴの甘露煮、ボディ軽め 余韻短め



そもそもワイン好きだからか、なんだかんだ言って、
シェリー樽熟成は甘い香りがして美味しいですね
でも次は薬臭いのも飲まなくちゃ



今年も始まりました!! ジビエの季節。

2014-10-19 23:28:11 | Restaurant/Bar/Cafe
紅葉も深くなり、秋本番!
今年もいよいよジビエシーズン到来です

いつものパロンブさんにお邪魔しました。



いつものように、美しい野鳥さんたちが出迎えてくれました


この日は北海道産のヒグマのパテがあると言うのでまずは前菜にそれを。

こちらのワインをいただきながら待っておりました。

マルセル・リショー ロゼ 2013
ローヌの自然派です。
ムールヴェードル36%サンソー32%カリニャン32%
甘い香り、ドライな余韻・・・おいしい!

さて来ました!

ヒグマのパテと落葉キノコ。
クマは全然臭みなしで、脂まで甘く香ばしい肉質。
この子は鮭とか動物質のものは食べずに
ドングリだけひたすら食べてたんだろうなーって感じのお肉でした
落葉キノコもむっちゃおいしかった!
ロゼワインとクマ、素晴らしいマリアージュ。


メインは雷鳥をいただきました。

こちらは野生を感じさせる独特の臭み。
スコットランドの森の風景が脳裏に浮かびます。
すごく良い熟成してます。

ワインはこちら。

カリーム・ヴィオネ ヴォジョレーヴィラージュ2010
キュヴェヴァレリー
赤果実。シンプルにおいしいワイン。
こちらも素晴らしいマリアージュでした


2年連続の雷鳥スタートとなりました。
感謝感激。

今年は北海道産の羽ジビエがすでに多く入荷しているようで楽しみです。

自然の恵みに感謝。
ごちそうさまでした!


会津のお酒で秋を楽しむ

2014-10-16 23:58:37 | Sake
秋の夜長に、日本酒を

7月に福島の猪苗代でフルマラソンを走りましたが、
その前夜祭の抽選会でなんと日本酒が一升瓶で当たりました

この度はそれを飲んでみようと思います。



会津清酒 花春 純米酒(濃醇中辛口タイプ)


酒蔵について:
享保三年(1718年)徳川幕府八代将軍吉宗公の時代、
創業者宮森久右衛門は鶴ヶ城外堀門の一角に、
屋号を「井筒屋」、酒銘を「天正宗」として酒造業を興しました。

鶴ヶ城を支えた井戸と水脈を同じくする地下水を用いて仕込まれた酒は、
近隣の武家や商家に愛され、
江戸時代後期には隣藩領地にも出荷され好評を博していました。

幕末、戊辰の役で蔵は戦火に遭い消失。
戦禍に打ちひしがれた人皆、悲嘆に暮れておりました時に直ちに復興し、
なによりの慰めであった酒を再び造ることがかないました。

その際、人々の心に花のように明るく春のように和やかな気持ちを取り戻すべく、
漢詩「花開酒国春」より「花春」と酒銘を改めました。

(以上酒蔵の紹介サイトより抜粋)

現在は女性杜氏も起用し、
『会津のよさは酒の良さ』をキャッチフレーズに
こだわりの酒を造り続けています。



花春純米酒(濃醇辛口)について:
スローフードジャパン2013燗酒コンテスト最高金賞受賞酒
WGOアワード2011金賞受賞酒

会津酒米「まいひめ」を自家精米で丁寧に磨き上げ、
低温熟成でじっくりと造り上げた純米酒。

福島県会津産「まいひめ」100%使用
精米歩合55%
alc.15度以上16度未満
日本酒度-1.5
酸度1.7


テイスティング:
香~控えめな香り 梨 桃
味~アタックまろやか 洋梨 米 酸味中等度 リンゴの皮 余韻長い

東北の純米酒の割には軽やかです。
温めると炊き立ての米のような甘みが強くなり酸味はよりまろやかに。
温めるよやさしくなり過ぎちゃう気がします・・・。


なんせ1升もあるから何日もかけてじっくり味わえますねー



よさげな食材が安く手に入ったのでおつまみ数品作って秋を満喫。


サンマは塩焼きで(盛り付け間違っちゃった
イクラの醤油漬け、ワカサギのエスカベッシュ、真ん中は常備菜のレバーのコンフィ。

ちょっと前まで何食べていいかわかんないって言ってたのに
今では毎日食べたいものばかりです

映画   K2 初登頂の真実

2014-10-14 20:55:10 | Movie


原題 K2 - La montagna degli italiani
製作 2012年 イタリア


エベレストよりも登頂が困難とされる
世界第2位の高峰K2への初登頂という偉業の影に隠された真実を、
圧倒的スケールで映画化した山岳ドラマ。

1954年、
イタリア・ミラノのデジオ教授は、
K2の初制覇を目指して最強のアルピニストチームを結成する。

最年少の青年ボナッティは
登頂への強い意志を持って仲間たちとともに難所を乗りこえていくが、
デジオ教授が最終的に登頂アタックのクライマーとして選んだのは
コンパニョーニだった。

しかしコンパニョーニはボナッティに初登頂の栄誉を奪われることを恐れ、
彼に対する妨害を企てる。

コンパニョーニとラチェデッリがK2世界初登頂の歴史的偉業を成し遂げるも、
ボナッティが隊の不利になるようなことをしたと話しそれが公式に記録された。

それは事実と反するとその後50年以上もボナッティは裁判で争い、
初登頂から54年後にようやくK2登頂における事実が認められた。
2004年にはCAI(イタリア山岳会)の公式見解も訂正され、
ボナッティの名誉回復がなされた。

(以上、いろいろな映画評より抜粋)



そのような事実を踏まえてこの映画は作られました。

初登頂という栄誉の陰にこのような傲慢な行為が行われていたなんて・・・

絶対に自分が登頂するんだと強い意思で臨むことと、
仲間をだまして命の危険に晒し蹴落としてまでというのは全く違いますよね。
人間の弱さ、傲慢さを山は見逃しません。

この事実を知ることができて、この映画を見てよかったと思いましたが、
映画自体はなんかちょっとあんまり出来がよくなかったかも
一昔前のドラマみたいなわざとらしい感じが・・・

またいろんな山の本読みたくなっちゃったなー

映画  アンナプルナ南壁 7,400mの男たち

2014-10-14 20:53:08 | Movie


原題 Pura vida - The Ridge
製作 スペイン 2012年


地球上に14座ある8000m越えの峰。

そのうち最初に登頂がなされたのが標高世界第10位のアンナプルナ峰だが、
14座のうちもっとも難易度が高いと言われているのもこの峰だ。

というのも、
世界最高峰のエベレストでさえ、登頂者の死亡率が4%強なのに対し、
アンナプルナは何と40%というから尋常ではない。

この映画は、
登頂が困難を極めキラーマウンテンの異名を持つアンナプルナにおける
救出活動を描いた山岳ドキュメンタリーです。

2008年5月、
危険度が突出して高いこの山の南壁に挑んだ
スペイン人ベテラン登山家のイナキ・オチョア・デ・オルツァが
途中高山病に見舞われ、
同行者がSOSを発信。
インターネットを通じてその報を知った世界10か国12人の登山家は、
危険を顧みずイナキの救出に向けて出発した。

事件から数年後、
スタッフは救出活動をした12人の登山家たちを世界各地に訪ねた。

自らの登山計画を断念してまで救助に参加したスイス人登山家ウーリー・ステック、
カザフスタンの登山家デニス・ウルブコ、
2013年にエベレストで命を落としたロシアの登山家アレクセイ・ボロトフら
救助活動に参加した有名登山家たちの証言を中心に、
貴重な映像を交えながら当時の様子を振りかえる。

(以上、様々な映画評より抜粋)



イナキは残念ながら生きて戻ることはできませんでしたが、
とても美しい人生を送ったのだろうなと思います。

だから多くの人が
彼を何とか生きて下ろすためにベースキャンプに
そして、
イナキがいる7,400mのキャンプ4に向かったのでしょう。

SOSを受けて誰でもすぐ行けるわけではありません。
お金とか時間とかとは別に、
その時点で高度順応しているかどうかが最重要条件。
ベースキャンプで4200m、
そこからイナキのいる7400mまで行かなければならないのです。
しかもキラーマウンテン・アンナプルナ。

これだけの優秀な登山家12人がすぐに集まれる条件を持っていたことに
感動しました。

そして、
彼らのような世界的登山家が語る、
山と向き合い自分と向き合う信念や死生観 に強く共感しました。

『登山とは限界との戦い。
 さまざまな辛さと向き合い、受け入れ、やり過ごし、
 不快をどのように快適に変えるか・・・。
 山は力技で登るのではない。心で登るのだ。』

『登山で興味深いのは、
 自分がどうやって困難を乗り越えるか。
 どうやって厳しい局面で親友と親友のままでいられるか。』

『山ではいろんな国の人が行き交っている。
 でも我々はそれぞれ違う国から来ているというより
 “山”という同じ国の人間なんだ。』

『登山はばかげていると人は言う。
 誰かが山で命を落とすと、その声は大きくなる。
 だが、山に登るのは死ぬためじゃない。
 生きていることを噛みしめるためだ。』

一番最後の言葉は、
特に9月27日の御嶽山の噴火で亡くなられた方のご遺族や、
九死に一生を得た人たち、その周囲の人たちに聴いてほしい言葉です。

「山に登るのは生きていることを噛みしめるため」
字幕のままだとこういう表現なのですが、
原語ではこう語られています。
“We go there to taste the real taste of life.”

もうひとつ、
この映画の原題に感動しました。

“Pura Vida”

英語にすると”Pure life”.

山に登る人は、
生きることを純粋に味わい噛みしめることに魅了されている人、
そのように生きた人、
そのように生きようとしている人、なのだと思います。


松島ハーフマラソンと宮城沿岸北部の旅 ⑨ 気仙沼大谷海岸

2014-10-13 16:43:38 | Travel
残念ながら天気予報通りお昼過ぎから小雨が降り始めました・・・

毎年松島ハーフマラソンに参加して
そのあとは南三陸、気仙沼とBRTで北上し、
そのまま夜行列車で北海道に戻っていたんですが、
なんとこの日、いつもの夜行列車が北海道新幹線の関係で運休となっており、
帰りは仙台空港から空路なってしまいました・・・

いろいろ考えた挙句、
気仙沼市街地までは行かないで仙台まで戻ることにしました

その変わりってわけではないんですが、
一度歩いてみたかった気仙沼市南部にある大谷海岸で下車し、
仙台行きのバスの時間まで、
周辺を歩いてみることにしました。



大谷海岸駅は「日本で一番海に近い駅」として知られていました。
海水浴や海を楽しむ人はもちろん、
駅舎と併設の道の駅での買い物客にも人気の駅でしたが、
津波で駅舎は損壊、線路も流されてしまいました。




プラットフォームだけが残っています。
かなり海が近いですよね・・・。



慰霊の場所もあります。


現在は仮設の道の駅が営業しています。

まずは周辺を歩いてみましょう。

海が見える低い堤防から高ーい堤防へと変わるんですね・・・。



10mの堤防ですって・・・。
想像を絶しますね・・・


はまなす海洋館。

美しい大谷海岸が見渡せる結婚式場。
津波で3階まで浸水しましたが、
H24年初めに再オープンしています。


大谷海岸・・・。

向うの方は地盤沈下で砂浜が無くなっていますね・・・。





いま積んである土嚢の3倍ぐらいの高さの堤防ができるってことですかね。
なんだかさみしいですね・・・


さて、道の駅に戻りましょう。



仙台行きのバスの時間まであと1時間ぐらいあります。
ちょっと腹ごしらえ・・・。

カキフライ定食とか秋刀魚の塩焼き定食とか
おいしそうだったんで悩んだんですが、
定食は入らないなーとラーメンにしました


ふかひれラーメン。

気仙沼といえばふかひれですから
細麺魚介系、おいしかったです。


隣の産直でショッピングのあと、
バスに乗る直前にこちらもいただきました。

ふかひれソフト。
ハチミツに使ったふかひれがかかっています。
おいしかったー

いやーすごくたくさん食べましたねー

1年ぶりの南三陸と気仙沼南部、
いろいろ変わって寂しい気もしますが、
変わりゆく町をまた訪ねたいなと思います。

ありがとう、宮城沿岸北部のみなさん。


ということで、
仙台行きのバスに乗車。

おなか一杯だし天気悪くて薄暗いし、途中で眠ってしまいました。

仙台に着いて、
小雨降ってて多少風もありますが、
フライトに影響する天候ではなかったので、
何の疑いもなく仙台空港に向かいました。

ANAのカウンター前に行って愕然。
運休って書いてある

台風19号の影響で西日本のフライトがほとんど運休になっているので
機材繰りがうまくいかずに運休になったのだと

迷惑メール防止のため携帯で受け取るメールに制限かけているので
航空会社からの運休のお知らせも受け取れなかったみたいです

JALは飛ぶみたいだったんで、振り替えようと思ったら満席だと
しばしボーゼンののち、
翌日のフライトに振り替える手続きをして、
またまた仙台に戻りました

もうぐったり。

たまたま仙台の定宿が空いていたのでそこに泊まりました・・・。
晩ごはんも食べずにコンビニで買ってきたビール飲んで



火曜日の朝、台風一過の快晴


航空機は朝から飛んでいたのですが、
電車が動いていなかったので、お昼近くに空港に向かい、
ようやく岐路に着きました。


ハーフマラソンを走った松島を上空から眺めつつ・・・。


この日はお仕事お休みとなりまして、
大変ご迷惑おかけしました

わたしってこういうトラブル多いですよね・・・。

っていうか、人より移動する回数が多いからかな。
うーん・・・。
できるだけ気をつけます


ということで、
3連休転じて4連休、終了です。

おわり。

松島ハーフマラソンと宮城沿岸北部の旅 ⑧ 南三陸町歌津

2014-10-13 14:41:55 | Travel
南三陸町の志津川を離れまして、同町の歌津地区へ。






この上の道は津波で崩落した歌津大橋に繋がる道。
国道45号線の一部だったんです。

昨年来たときは工事中だったんですが
今回はひっそりしてたのでちょっと入ってみました。




昨年は橋げたとか残っていてそれを撤去する工事をしていたんですが、
現在はこんな感じ。
向うの小山まで橋がつながっていたんですね・・・。

振り向くと・・・、

橋に繋がる道の入り口は当然閉鎖されてました・・・。

ここより高い堤防ができるのかな・・・。



さて、反対側の山から見てみましょう。

近くの神社へ。



静かにかさ上げや堤防の工事を待っているという感じ・・・。


また下に行ってみましょう。

歌津大橋はここに繋がっていたんですね。



海に近づいてみましょう。



伊里前漁港。







とても静かです・・・。



伊里前仮設商店街にちょっと寄りました。


そしてまたBRTに乗って北へ。







ちょっとずつ護岸工事が進んでいるといった感じ・・・。


さて、気仙沼市に入りました。
もう一か所、寄ってみようと思います。


つづく。

松島ハーフマラソンと宮城沿岸北部の旅 ⑦ 南三陸町志津川

2014-10-13 13:40:34 | Travel
袖浜の宿を出まして、志津川市街地に向かっててくてく歩きます。




まだまだこんなものも残っているんですけどね・・・。


あ!お店発見!


大森屋商店です

前はもう少し町の中心に近いほうにあって、
かさ上げがはじまったらどうなるんだろう・・・って思っていたら、
しっかり端っこにずれて営業していらっしゃいました
しかも前のよりもちゃんとしたプレハブになってる

これまた毎年恒例、ここで缶コーヒー買いました。

お店の前に立ってたこれを見ながら朝コーヒー

こういう感じになっていくんだねー。

さて、町をぐるっと歩いてみましょう。


町の真ん中は通行止め・・・。

大森屋商店の移転のお知らせ



ずーっとかさ上げ工事中です。





結構な高さです・・。

前はこの辺りから防災庁舎方面に向かって行ってたんですけどね・・・。



でも、この辺りはいつもこんなふうに冠水してたんで、
やっぱりかさ上げ必要ですよね・・・・。


海のほうも見てみましょう。















手付かずっていう感じですね・・・。

まだまだ先は長いです



八幡川。



ここのかさ上げは結構高いですね。



10.6メートル!



防災庁舎が見えてきました。

でもショートカットできないんでぐるっと迂回です



このスタンドもとうとう営業終わりましたね・・・。



結婚式場の高野会館。



元の志津川駅。
昨年は中に入れたんですけど立ち入り禁止になってました。



ぐるっと回ってようやく防災庁舎にたどり着きそうです







相変わらず観光バスが何台も来てます。

この防災対策庁舎に関しては、
震災遺構として残す残さないで決定が二転三転しており、
遺族をはじめ町民の感情を揺さぶっていますが、
今年の年末までには最終決定がなされるとのことです・・・。


さんさん商店街のほうに向かいます。


あれ?かさ上げの看板がある・・・。



計画堤防高さ8.7m?
この道はすっかり埋まっちゃうってことなのかな・・・。


すっかり変わっちゃいますね、町の景観・・・。

現在の様子を見てみましょう。
高台にある志津川中学校へ。






山を切り崩して宅地造成も・・・。


町を見渡せる場所には、震災前の写真が今も・・・。


次に来るときはどうなっているんだろう・・・。
ちょっとさみしいですね。



さんさん商店街へ。




11時、ちょっと早いですがお昼ごはんを
志のやさんで。



キラキラ秋旨丼。

南三陸では協賛店で季節ごとにキラキラ丼を提供しています。
いつも秋に来るんで秋旨丼しか食べたことないですが
他の季節のも食べてみたいなー



この日はなんか収穫祭的なイベントやってて、
仙台牛配られてましたが、
わたくしは別のところへ・・・・



ヤマウチさんにて・・・

店内にカフェカウンターができていました。



日本酒有料試飲。
復興支援の「南三陸」ラベルのお酒をいただきました。
いろんな酒蔵のものがあるんですが、
今回は男山の純米吟醸を。
とてもフルーティでおいしかったー


ここははじめて見るお店。



おいしい卵を使ったクレープのお店ですが、
さすがにクレープはお腹に入らないのでミルクセーキをいただきました。
濃厚でおいしかった


さて、そろそろBRTに乗って北に移動しましょう。

いつもの道は通行止めになっていて、
かさ上げされた上にできた道を通りました。






かさ上げの様子を眺めながら・・・・。

既存の国道45号線と合流。


はあ・・・。
次にここに来るときにはまたすごく変わっているんだろうな・・・。


また来ます、志津川。


つづく。