4月某日、
いつものマニヤックなワイン仲間が集まり、マニヤックなワイン会開催。
テーマは「ゲヴェルツトラミネール」というブドウ品種。
当然全部白ワインの会となります。
さて、このブドウについてちょっとお勉強。
Gewürz(ゲヴェルツ)とは、ドイツ語でスパイスつまり香辛料の意味で、
ライチの香り、グレープフルーツまたは藤色のバラの香りとも表現される非常に強いアロマに由来する。
一方、Traminer(トラミネール)は、南チロル地方の村Traminに由来。
(この村は現在もイタリアのトレンティーノ・アルト・アディージェ州に人口約3200人の村として存在)
これが近世になってから、ドイツのファルツを経由して、
フランスのアルザスやジュラに持ち込まれたとされている。
フランスのジュラに、サヴァニャン(Savagnin)という果皮がピンク色のぶどう品種があり、
この品種の別名がTraminerといい、
ゲヴュルツトラミネールと別品種扱いをされているものの、ほとんど変わりがないといわれている。
と、ウィキペディアには書いてありますが、
このワイン会の仲間が調べて来てくれたものはこの通りです。
ピエール・ガレ(『フランスの品種とぶどう畑』)によれば、
サヴァニャンはトラミネールと同一で、19世紀末までアルザスでは広く栽培されていたといいます。
1850年頃、サヴァニャンはゲヴルツトラミネールに取って代わられます。
ゲヴルツトラミネールはサヴァニャン(トラミネール)のアロマティックなロゼの種類と考えられていますが、
ハイリゲンシュタインでは、このサヴァニャン(またはトラミネール)は
クレヴネル・ド・ハイリゲンシュタインという名前で残りました。
う~ん・・・こんがらがってきましたが~
サヴァニャン=トラミネール=クレヴネル・ド・ハイリゲンシュタイン で、
ゲヴェルツトラミネールはそのアロマティックで果皮がロゼ色の品種ってことかしら?
さて、勉強はこの辺にしておいて、
泡から始めましょう!
オーストリアのトラミナーの泡
結構スパイシー!
クレヴネル・ド・ハイリゲンシュタイン フランス・アルザス
これもスパイシーです。香りはそんなに強くはないけどかるーくライチ。
ビオに転換中なせいか、そっち系の味わいが強い印象。
ゲヴェルツトラミネール・シューペートレーゼ ドイツ・ナーエ
ゲヴェルツっていうよりはドイツ臭!
リースリングではないと確実にわかるけど、
ブラインドだったらミューラートゥルガウとか言ってしまいそう。
トラミナー 鶴沼・北海道
これはかなり青くて、品種の特性があまり出ていなかった。残念。
ゲヴェルツトラミネール・クリット マルク・クライデンヴァイス
アルザスのビオワインです。
これもゲヴェというよりビオ的な・・・。
ゲヴェルツトラミネール
イタリア・トレンティーノのワイン。
これも相当青い・・・。
ゲヴェルツトラミネール コノ・スル
ご存じ、チリの激安ワイン。
ライチ香!これが一番典型的なゲヴェでした。
ゲヴェルツトラミネルのアイスワイン
ドイツのアイスワインです。
甘くてゲヴェかどうかはいまいち判別不能。
これだけ白ばかり飲んでしたらちょっと赤も飲みたくなります。
ということで、テーマとは全く関係ないですが、
私の地元のワインを1本提供しました。
くずまきワイン「蒼」
山ブドウから交配された「小公子」という品種。
濃厚でおいしかった。モンテプルチアーノっぽい印象。
はあ~
なんだかゲヴェルツがちょっとわかりにくくなっちゃいました。
また頭を整理して、
ゲヴェを勉強し直さなければなりませんな・・・。