Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

楽しみにしていた ゴッホ展  @ 国立新美術館

2010-12-20 15:56:14 | Art/Performance
たくさんお寿司を食べて
パンパンに膨らんだお腹を抱えてヒルズからてくてく歩き、
国立新美術館へ。



お目当てはこちら、
この日最終日だったゴッホ展です。



フィンセント・ファン・ゴッホ

自画像 1887

オランダ生まれの19世紀を代表する画家。

27歳で画家になることを決意したゴッホは、
基本的にはほぼ独学で成長した画家で、
同時代の画家たちやその作品からさまざまなものを吸収し、
自らの作品に反映させていきました。

この展示会では、
ゴッホの代表作に加え、ゴッホに影響を与えた画家たちの作品、
ゴッホ自身が集めたコレクションなどが展示してあります。

サブタイトルは
「こうして私はゴッホになった」・・・・

初期の作品から自殺で他界する37歳までの画家としての歩みが、
非常に分かりやすく説明されている展示会だったと思います。


展示物は6部に分けてあります。

第Ⅰ章 伝統―ファン・ゴッホに対する最初期の影響
ゴッホは若い頃から
バルビゾン派、フランスの写実主義、オランダのハーグ派といった
巨匠たちの作品に親しんでおり、
彼らの作品や
それに影響を受けたゴッホの初期オランダ時代の絵画の展示。


第Ⅱ章 若き芸術家の誕生
素描の重要性を強く意識していた彼は、
多くの時間を素描の訓練、特に人物の素描に費やしました。
彼が試したさまざまな素描の技法や彼が集めた雑誌の図版、
さらに「パースペクティヴ・フレーム」と呼ばれる
遠近法を実践するための道具のレプリカなども紹介されています。


第Ⅲ章 色彩理論と人体の研究、ニューネン
1883 年暮れにニューネンに移住した頃には
ドラクロワの色彩理論を学び、人物画の研究に取り組みました。
ここでは農婦などをモティーフに描いたファン・ゴッホの初期の油彩が、
彼が参照したさまざまな色彩理論の書籍や絵具の分析、
そして影響を受けた他の画家たちの作品とともに紹介されています。

ジャガイモを食べる人々1885


第Ⅳ章 パリのモダニズム
パリ到着後のゴッホは当時の前衛であった印象派の研究を始め、
このころ作風が大きく変化します。
それをモネ、ピサロ、シスレー、スーラなどの印象派の作品や、
モンティセリ、ロートレックらの作品と比較していきます。

マルメロ、レモン、梨、葡萄1887


第Ⅴ章 真のモダンアーティストの誕生、アルル
1888 年2月にアルルに移ったゴッホは、
この南仏の町であの誰もがゴッホと認める独自の様式に遂に到達します。
また、芸術家たちによる理想的な共同体の実現を夢見たのも
このアルルでした。
呼びかけに応じて共同生活を送ったゴーギャンとの関係が、
その後のゴッホの人生に大きく影響していきます。

アルルの寝室 1888


第Ⅵ章 さらなる探求と様式の展開
    ―サン=レミとオーヴェール=シュル=オワーズ
有名な「ゴッホの耳切り事件」については諸説あるようですが、
このころにゴーギャンとの関係が破綻し、ゴッホは精神を病みます。
サン=レミの療養所を経て
オーヴェール=シュル=オワーズにて自ら命を絶つまでの
晩年の作品が紹介されています。

サン=レミの療養院の庭1889


よく目にするゴッホの作品ってアルル時代のものだと思うんですが、
今回の展示では
サン=レミ=ド=プロヴァンス時代の作品に見入ってしまいました。

それでもやはり私が一番好きなゴッホの絵は
今回は展示されていなかった、
アルル時代のこの作品なんですがね。

夜のカフェテラス1888
ゴッホの青と黄、
暖かさと寂しさ、いろんな相反するものを感じる作品です。
いろんな美術館や展示会でゴッホ作品を見てますが、
まだコレの本物を見たことが無いんですよね。
いつかきっと・・・・。


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