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東京滞在中に読み終わりました。
どの作家さんにもある傾向だとは思いますが、
複数の作品に共通の項目ってありますよね。
村上春樹の本にはだいたい年上の女性とか、
三角関係とか、
あっちの世界とこっちの世界、その中間の世界での体験、
月の見える世界などなどなど・・・。
このスプートニクの恋人もそんな感じです。
とくに、
あちらとコチラ的な流れ。
ん~村上春樹って感じで。
失われてしまった・・・とか、損なわれてしまった・・・
とか言う感じは、1Q84 に通じるものがあるし。
まあハルキ的世界観は私もまだまだ深いところはわからないので
いろんな比喩のこととか考えたら頭痛くなっちゃうんですが・・・。
とりあえず分かること・・・
誰かを大切に思えば思うほど、
傷つき、傷つけながら内部に踏み込んでいく関係と、
傷つかず、傷つけない関係を保ちながら内部に踏み込む関係と
どちらかに1歩進まざるを得なくなり、
誰とどちらに進むかは、
理性ではコントロールできないところでもうすでに決まっていて、
それは本能的でありながらも
必要となるエネルギーや覚悟や持久力のレベルは
一部経験によってもたらされたりもする・・・・
みたいな・・・
僕とすみれとミュウの関係。
そしてそれはリアルでありおとぎ話でもある。