11月最後の日・・・・。
ススキノ行きました。
ウイスキー検定を受けるに当たって、
本で勉強するだけじゃなく、
できるだけたくさんのウイスキーを味わって、
ちゃんとウイスキーと向き合いたいなーと思っていました。
これまでも、ワイン、焼酎、日本酒と資格試験を受けてきましたが、
いずれのときも相当飲みましたからね
今回は資格試験ではなく筆記のみの検定ですが、
やはりお酒は飲みながら覚えないとね
とりあえず目標として、
テキストに載っているものはほぼ制覇できるよう努力することを自分に課しました
特にシングルモルトは110ある蒸留所のうち50か所がテキストに載っていて、
それを制覇したいなと秘かな野望を・・・
いつもお世話になっているバーで結構な種類を体験できたのですが、
基本的にオーセンティックバーなのでウイスキーの銘柄にも限りがあり、
そこにないものを求めて、しかたなく、
ウイスキー専門バーを新規開拓することにしました
あんまり行き場所多くしたくないんですけどね、基本
ネット検索しまして、
あんまり地下鉄から遠くなくて、
「いろんなの飲みたいんでハーフで下さい」って言いやすい雰囲気のお店を
2、3見つけました。
で、早速お邪魔しましたのはこちら。
Bar 無路良(ブローラ)
小さくてアットホームな雰囲気ですがウイスキーの本数ハンパないです。
早速、検定受験の旨を伝えて、
事前に作っておいた「まだ飲んでないシングルモルトのリスト」をお見せしまして、
どんどん出してもらいました。
最終的にハーフ量で8種類、いただきました。
まずは、こちらのお店のハウスウイスキーにしているという、ベンロマックから。
ハウスウイスキーってことで、ジャンボボトルから注いでいただき、
ボトルの写真撮るの忘れました
ということで、熟成年数とかスペックは今のところ不明です・・・。
<ベンロマック>(スペイサイド)
1898年創業も何度も買収され、何度も操業と休止を繰り返し、1983年に閉鎖。
1992年にG&M社が購入し、5年かけて大改造、1998年に生産再開。
2009年に待望の10年物リリース。
スペイサイド最小規模。
熟成にはジャックダニエルの樽とオロロソシェリー樽を使用。
テイスティング:
香:麦、おがくず、ナッツ
味:さらり、甘い、ポン菓子、はちみつ、余韻こがし麦、にがみ、ゆで豆
ライトボディ、さらりのみやすい
<ロングモーン15年 旧ボトル>(スペイサイド)
ロングモーンはゲール語で「聖人の場所」。
1894年にジョン・ダフが創業。
1919年に竹鶴政孝が修行に訪れた蒸溜所のひとつ。
テイスティング:
香:あまい、リンゴのコンポート、バニラ
味:さらり、ハーブ、すぐにきゅいっとスパイシー、麦、タンニン、余韻はちみつ
予想はしていたのですが、
蒸溜所によってはオフィシャルがほとんど出回っていなかったりするし、
流通はしていても
こういうマニアックなお店にはオフィシャルボトルはあんまり置いていなかったりして、
ここからは、ボトラーズ物や限定品の長期熟成物のオンパレードです
<ボトラーズとは・・・>
通常の出回っている「〇〇12年」とかいうシングルモルトは、
各蒸溜所で安定した品質のものを量産するために、
記載年数以上長く熟成されたたくさんの樽からの原酒を
ブレンドして瓶詰めしているんですが、
ボトラーズ、すなわち瓶詰め業者さんは、
自分たちで蒸溜するのではなく、
蒸溜所がつくった原酒を樽ごと買って独自に熟成させて、
愛好家が好みそうな変わり種のボトルを出しているのです。
ゴードン&マクファイル エクスクルーシブ バルブレア 1993年
カスクナンバー1966 49.5%
スペイサイドのエルギンにある瓶詰め業者の先駆者、G&M社のストックから、
JIS(Japan Import System)が樽を選んだ人気シリーズ、
21年物のシングルカスクです。
<バルブレア蒸溜所>(ハイランド)
バルブレアはゲール語で「平地の集落」。
現存するハイランドの蒸留所の中で2番目に古い。
かつてはバランタインの重要な原酒のひとつで入手困難だった。
仕込み水はピート色の強い軟水(オルトドレッグ川)。
ケン・ローチ監督の映画「天使の分け前」(2013年日本公開)の舞台。
テイスティング:
香:麦、カカオ、アルコール、加水でハーブ
味:麦チョコ、ギュイッとスパイス、ナッツ、南国系のフルーツ、
ゆでピーナツ、ハーブ、苦味、タンニン、加水ではちみつ
レダイグ[21] オールド・パティキュラー・ダグラスレイン
ダグラスレイン社は長くブレンデットウイスキーを作っていたが
1998年からボトラーズに参入。
「オールド・モルト・カスク(OMC)」シリーズが有名だが、
2013年兄弟で分裂、
兄はOMCシリーズを引き継ぎハンターレイン社を創設、
弟はダグラスレインの社名を引き継ぎ、
そのフラッグシップとなるのがこの「オールド・パティキュラー」シリーズ。
こちらも21年もののシングルカスク、
カスクストレングス50.9%、ノンチルフィルター、ノンカラーリングです。
<トバモリー蒸溜所>(アイランズ)
マル島にあるこの蒸溜所では、2つの銘柄を作っていて、
ひとつはピートを焚かないトバモリー、
もうひとつは35ppmノピーテッド麦芽を使用したレダイグ。
1798年にマル島の漁港で創業、休業・操業を繰り返し、
1993年にシングルモルトに重点を置いて再開。
熟成庫は島内にないため、
本土のディーンストンと、アイラ島のブナハーブンの熟成庫にて。
テイスティング:
香:優しい香り、古い樽、ゴム、麦、カカオ、加水で潮風
味:甘い、マイルド、はちみつ、ハーブ、昆布、根菜、
35ppmってけっこうなピートだと思うんだけど、あんまり感じなかった・・・(汗)
キングスバリー “リミテッド・エディションズ” ミルトンダフ 1995年
キングスバリー社はスコットランド・アバディーンにて設立、
1992年よりシングルモルトのボトリングを開始、
その後ロンドンに事務所を構え専門的な蒸留酒を取り扱っています。
「リミテットエディションズ」、通称シルバーラベルは、
加水することによりその個性が活き、花開くであろう原酒が選別されたシリーズ。
<ミルトンダフ蒸溜所>(スペイサイド)
1236年に立てられた修道院でベネディクト派の修道僧たちが
古くからアクアヴィットを蒸留していた。
その修道院が経営していた製粉所の建物を利用して
1824年に創業したのがこの蒸溜所。
バランタインの重要なモルト原酒。
テイスティング:
香:干し草、麦、リンゴ、柑橘、梨、
味:甘い、麦チョコ、梨、はちみつ、ハーブ、根菜
きれいでやさしくて複雑、美味しい。
46%だし、加水しなくてもすごくおいしい。
G&Mモートラック1988 蒸留所ラベル
GM社を代表する「蒸留所ラベル」とは、
各蒸留所との長く深い関係から蒸留所公認で生まれたオリジナルラベルのことで、
通常の蒸溜所ラベルは複数の樽がブレンドされているのに対し、シングルカスクで提供。
これはGM社のみに許された事です。
<モートラック蒸溜所>(スペイサイド)
モートラックはゲール語で「椀状のくぼ地」。
1823年創業。ダフタウンで最古。
何度もオーナーが変わり生産と休業を繰り返したが、
1923年にジョン・ウォーカー&サンズ社所有となってからは
ジョニーウォーカー―の重要な原酒となっている。
ホットスチルは6基、形も大きさもすべてバラバラでペアになっておらず、
一番小さなものには魔女が住むと言われている。
テイスティング:
香:麦、ゴム、桃、梨、ミント
味:さらり、柑橘、オレンジ、ポン菓子、軽く苦味、バター
これもスムーズでおいしい。
ベンリアック1976 シングルカスクボトリング フォー ジ・オールド・アライアンス・シンガポール
“The Auld Alliance”は、
ウイスキーマニアのフランス人が2011年に始めたシンガポールのモルトバー。
オープン以来世界中のモルト愛好者たちに注目されている。
その店のために特別に瓶詰されたオフィシャルの限定品。
流通はしていないようです。
しかも1976年はシングルモルトのビッグイヤー(当たり年)だそうで、
バーに76年蒸溜のものがあったらとりあえず飲んどけって言われてるんだとか・・・。
<ベンリアック蒸溜所>(スペイサイド)
もともと隣接するロングモーンの妹蒸留所で、
おもに「シーバスリーガル」の原酒確保の蒸留所であったため
シングルモルトとしての発売は殆ど無く、
1994年からオフィシャルの10年が発売されたが残念な味わいで、
陽の目を浴びる事の無い冴えない蒸留所であったが、
2004年に蒸留所のオーナーがビリー・ウォーカー氏に替わってから激変。
一躍、有名蒸留所へと駆け上がる。
少量だがフロアモルティングを行い、ピーテッド麦芽1割ノンピート9割で仕込み。
スペイサイドにしては珍しくスモーキーでピーティな風味。
テイスティング:
香:麦の甘み、柑橘、かるくクリーム
味:若い桃、パイナップル、麦、根菜、リンゴの皮、
全然ピーティな感じがしなかったけど、厚みがあっておいしかった。
しかし、私みたいなこんな素人に、
当たり年の非流通の限定品を飲ませるなんて・・・・なんてもったいない
グレン・グラント ファイブ・ディケイズ
こちらもオフィシャルの限定品。
グレン・グラントのマスターディスティラーであるデニス・マルコム氏が、
50年間ウイスキー製造に携わってきた経験を活かしてつくられた特別記念商品。
マルコム氏が手掛けた1960年代、70年代、80年代、90年代、2000年代のそれぞれの年代から
5種類の原酒を厳選しブレンドしたという希少品で、
商品名のディケイズは“10年”を表す。
その名のとおり、
50年熟成原酒を含む5世代の原酒のハーモニーが楽しめるブレンドになっているという。
全世界で12000本の限定販売、そのうちの200本が日本でリリースされた。
<グレングラント蒸溜所>(スペイサイド)
1840年創業。スペイサイドのローゼスの町では最古の蒸留所。
アベラワ―蒸溜所で修業していたジョン・グラントが政治家の兄と創業。
イタリアで圧倒的人気で、シェア7割。
テイスティング:
香:伝統的なイタリアのワインのような古い大きな樽の香り、ゴム、麦、ミント、うっすらミルキー
味:塩味、麦、なめらか、おだやかな甘み、草むらを吹き抜ける風、湿った山道
なめらかでスムーズ。静かなウイスキー。
これまた私みたいな素人に日本に200本しかないものを飲ませるなんて・・・・
ああ・・・
恐ろしい世界に足を踏み入れようとしていますね、わたし・・・
こういうお店はおまかせのみの鮨屋みたいなもんで、
大将が出してくれるものを次々といただいて、
こんなのもあるよ、どうだい?っていわれて
お願いしますって感じで楽しむ、大人の場所だと思うのですが、
やはりそこを心から楽しむためにはこちらも修行をしなければならないと
経験者はしみじみと感じます・・・
ちなみにこちらのお店ではスコットランド伝統料理もいただくことができます。
ハギス。
羊の胃袋に、羊の肉や内臓を 挽いたものや、大麦、カラス麦、ハーブなどを入れてゆでたもの。
おいしかったー。
ウイスキーとほんとに合う!
大変勉強になりました。
またお邪魔できるよう、精進いたします
ススキノ行きました。
ウイスキー検定を受けるに当たって、
本で勉強するだけじゃなく、
できるだけたくさんのウイスキーを味わって、
ちゃんとウイスキーと向き合いたいなーと思っていました。
これまでも、ワイン、焼酎、日本酒と資格試験を受けてきましたが、
いずれのときも相当飲みましたからね
今回は資格試験ではなく筆記のみの検定ですが、
やはりお酒は飲みながら覚えないとね
とりあえず目標として、
テキストに載っているものはほぼ制覇できるよう努力することを自分に課しました
特にシングルモルトは110ある蒸留所のうち50か所がテキストに載っていて、
それを制覇したいなと秘かな野望を・・・
いつもお世話になっているバーで結構な種類を体験できたのですが、
基本的にオーセンティックバーなのでウイスキーの銘柄にも限りがあり、
そこにないものを求めて、しかたなく、
ウイスキー専門バーを新規開拓することにしました
あんまり行き場所多くしたくないんですけどね、基本
ネット検索しまして、
あんまり地下鉄から遠くなくて、
「いろんなの飲みたいんでハーフで下さい」って言いやすい雰囲気のお店を
2、3見つけました。
で、早速お邪魔しましたのはこちら。
Bar 無路良(ブローラ)
小さくてアットホームな雰囲気ですがウイスキーの本数ハンパないです。
早速、検定受験の旨を伝えて、
事前に作っておいた「まだ飲んでないシングルモルトのリスト」をお見せしまして、
どんどん出してもらいました。
最終的にハーフ量で8種類、いただきました。
まずは、こちらのお店のハウスウイスキーにしているという、ベンロマックから。
ハウスウイスキーってことで、ジャンボボトルから注いでいただき、
ボトルの写真撮るの忘れました
ということで、熟成年数とかスペックは今のところ不明です・・・。
<ベンロマック>(スペイサイド)
1898年創業も何度も買収され、何度も操業と休止を繰り返し、1983年に閉鎖。
1992年にG&M社が購入し、5年かけて大改造、1998年に生産再開。
2009年に待望の10年物リリース。
スペイサイド最小規模。
熟成にはジャックダニエルの樽とオロロソシェリー樽を使用。
テイスティング:
香:麦、おがくず、ナッツ
味:さらり、甘い、ポン菓子、はちみつ、余韻こがし麦、にがみ、ゆで豆
ライトボディ、さらりのみやすい
<ロングモーン15年 旧ボトル>(スペイサイド)
ロングモーンはゲール語で「聖人の場所」。
1894年にジョン・ダフが創業。
1919年に竹鶴政孝が修行に訪れた蒸溜所のひとつ。
テイスティング:
香:あまい、リンゴのコンポート、バニラ
味:さらり、ハーブ、すぐにきゅいっとスパイシー、麦、タンニン、余韻はちみつ
予想はしていたのですが、
蒸溜所によってはオフィシャルがほとんど出回っていなかったりするし、
流通はしていても
こういうマニアックなお店にはオフィシャルボトルはあんまり置いていなかったりして、
ここからは、ボトラーズ物や限定品の長期熟成物のオンパレードです
<ボトラーズとは・・・>
通常の出回っている「〇〇12年」とかいうシングルモルトは、
各蒸溜所で安定した品質のものを量産するために、
記載年数以上長く熟成されたたくさんの樽からの原酒を
ブレンドして瓶詰めしているんですが、
ボトラーズ、すなわち瓶詰め業者さんは、
自分たちで蒸溜するのではなく、
蒸溜所がつくった原酒を樽ごと買って独自に熟成させて、
愛好家が好みそうな変わり種のボトルを出しているのです。
ゴードン&マクファイル エクスクルーシブ バルブレア 1993年
カスクナンバー1966 49.5%
スペイサイドのエルギンにある瓶詰め業者の先駆者、G&M社のストックから、
JIS(Japan Import System)が樽を選んだ人気シリーズ、
21年物のシングルカスクです。
<バルブレア蒸溜所>(ハイランド)
バルブレアはゲール語で「平地の集落」。
現存するハイランドの蒸留所の中で2番目に古い。
かつてはバランタインの重要な原酒のひとつで入手困難だった。
仕込み水はピート色の強い軟水(オルトドレッグ川)。
ケン・ローチ監督の映画「天使の分け前」(2013年日本公開)の舞台。
テイスティング:
香:麦、カカオ、アルコール、加水でハーブ
味:麦チョコ、ギュイッとスパイス、ナッツ、南国系のフルーツ、
ゆでピーナツ、ハーブ、苦味、タンニン、加水ではちみつ
レダイグ[21] オールド・パティキュラー・ダグラスレイン
ダグラスレイン社は長くブレンデットウイスキーを作っていたが
1998年からボトラーズに参入。
「オールド・モルト・カスク(OMC)」シリーズが有名だが、
2013年兄弟で分裂、
兄はOMCシリーズを引き継ぎハンターレイン社を創設、
弟はダグラスレインの社名を引き継ぎ、
そのフラッグシップとなるのがこの「オールド・パティキュラー」シリーズ。
こちらも21年もののシングルカスク、
カスクストレングス50.9%、ノンチルフィルター、ノンカラーリングです。
<トバモリー蒸溜所>(アイランズ)
マル島にあるこの蒸溜所では、2つの銘柄を作っていて、
ひとつはピートを焚かないトバモリー、
もうひとつは35ppmノピーテッド麦芽を使用したレダイグ。
1798年にマル島の漁港で創業、休業・操業を繰り返し、
1993年にシングルモルトに重点を置いて再開。
熟成庫は島内にないため、
本土のディーンストンと、アイラ島のブナハーブンの熟成庫にて。
テイスティング:
香:優しい香り、古い樽、ゴム、麦、カカオ、加水で潮風
味:甘い、マイルド、はちみつ、ハーブ、昆布、根菜、
35ppmってけっこうなピートだと思うんだけど、あんまり感じなかった・・・(汗)
キングスバリー “リミテッド・エディションズ” ミルトンダフ 1995年
キングスバリー社はスコットランド・アバディーンにて設立、
1992年よりシングルモルトのボトリングを開始、
その後ロンドンに事務所を構え専門的な蒸留酒を取り扱っています。
「リミテットエディションズ」、通称シルバーラベルは、
加水することによりその個性が活き、花開くであろう原酒が選別されたシリーズ。
<ミルトンダフ蒸溜所>(スペイサイド)
1236年に立てられた修道院でベネディクト派の修道僧たちが
古くからアクアヴィットを蒸留していた。
その修道院が経営していた製粉所の建物を利用して
1824年に創業したのがこの蒸溜所。
バランタインの重要なモルト原酒。
テイスティング:
香:干し草、麦、リンゴ、柑橘、梨、
味:甘い、麦チョコ、梨、はちみつ、ハーブ、根菜
きれいでやさしくて複雑、美味しい。
46%だし、加水しなくてもすごくおいしい。
G&Mモートラック1988 蒸留所ラベル
GM社を代表する「蒸留所ラベル」とは、
各蒸留所との長く深い関係から蒸留所公認で生まれたオリジナルラベルのことで、
通常の蒸溜所ラベルは複数の樽がブレンドされているのに対し、シングルカスクで提供。
これはGM社のみに許された事です。
<モートラック蒸溜所>(スペイサイド)
モートラックはゲール語で「椀状のくぼ地」。
1823年創業。ダフタウンで最古。
何度もオーナーが変わり生産と休業を繰り返したが、
1923年にジョン・ウォーカー&サンズ社所有となってからは
ジョニーウォーカー―の重要な原酒となっている。
ホットスチルは6基、形も大きさもすべてバラバラでペアになっておらず、
一番小さなものには魔女が住むと言われている。
テイスティング:
香:麦、ゴム、桃、梨、ミント
味:さらり、柑橘、オレンジ、ポン菓子、軽く苦味、バター
これもスムーズでおいしい。
ベンリアック1976 シングルカスクボトリング フォー ジ・オールド・アライアンス・シンガポール
“The Auld Alliance”は、
ウイスキーマニアのフランス人が2011年に始めたシンガポールのモルトバー。
オープン以来世界中のモルト愛好者たちに注目されている。
その店のために特別に瓶詰されたオフィシャルの限定品。
流通はしていないようです。
しかも1976年はシングルモルトのビッグイヤー(当たり年)だそうで、
バーに76年蒸溜のものがあったらとりあえず飲んどけって言われてるんだとか・・・。
<ベンリアック蒸溜所>(スペイサイド)
もともと隣接するロングモーンの妹蒸留所で、
おもに「シーバスリーガル」の原酒確保の蒸留所であったため
シングルモルトとしての発売は殆ど無く、
1994年からオフィシャルの10年が発売されたが残念な味わいで、
陽の目を浴びる事の無い冴えない蒸留所であったが、
2004年に蒸留所のオーナーがビリー・ウォーカー氏に替わってから激変。
一躍、有名蒸留所へと駆け上がる。
少量だがフロアモルティングを行い、ピーテッド麦芽1割ノンピート9割で仕込み。
スペイサイドにしては珍しくスモーキーでピーティな風味。
テイスティング:
香:麦の甘み、柑橘、かるくクリーム
味:若い桃、パイナップル、麦、根菜、リンゴの皮、
全然ピーティな感じがしなかったけど、厚みがあっておいしかった。
しかし、私みたいなこんな素人に、
当たり年の非流通の限定品を飲ませるなんて・・・・なんてもったいない
グレン・グラント ファイブ・ディケイズ
こちらもオフィシャルの限定品。
グレン・グラントのマスターディスティラーであるデニス・マルコム氏が、
50年間ウイスキー製造に携わってきた経験を活かしてつくられた特別記念商品。
マルコム氏が手掛けた1960年代、70年代、80年代、90年代、2000年代のそれぞれの年代から
5種類の原酒を厳選しブレンドしたという希少品で、
商品名のディケイズは“10年”を表す。
その名のとおり、
50年熟成原酒を含む5世代の原酒のハーモニーが楽しめるブレンドになっているという。
全世界で12000本の限定販売、そのうちの200本が日本でリリースされた。
<グレングラント蒸溜所>(スペイサイド)
1840年創業。スペイサイドのローゼスの町では最古の蒸留所。
アベラワ―蒸溜所で修業していたジョン・グラントが政治家の兄と創業。
イタリアで圧倒的人気で、シェア7割。
テイスティング:
香:伝統的なイタリアのワインのような古い大きな樽の香り、ゴム、麦、ミント、うっすらミルキー
味:塩味、麦、なめらか、おだやかな甘み、草むらを吹き抜ける風、湿った山道
なめらかでスムーズ。静かなウイスキー。
これまた私みたいな素人に日本に200本しかないものを飲ませるなんて・・・・
ああ・・・
恐ろしい世界に足を踏み入れようとしていますね、わたし・・・
こういうお店はおまかせのみの鮨屋みたいなもんで、
大将が出してくれるものを次々といただいて、
こんなのもあるよ、どうだい?っていわれて
お願いしますって感じで楽しむ、大人の場所だと思うのですが、
やはりそこを心から楽しむためにはこちらも修行をしなければならないと
経験者はしみじみと感じます・・・
ちなみにこちらのお店ではスコットランド伝統料理もいただくことができます。
ハギス。
羊の胃袋に、羊の肉や内臓を 挽いたものや、大麦、カラス麦、ハーブなどを入れてゆでたもの。
おいしかったー。
ウイスキーとほんとに合う!
大変勉強になりました。
またお邪魔できるよう、精進いたします