医療現場のあれこれが描かれた、大好きなシリーズの続編です。
2巻では心が震えて号泣しましたが、
今回の3巻は淡々と読み進みました。
「うん、この業界ではよくあるよね・・・」みたいな。
まあこの業界ばかりではないのですがね。
限りある時間のなかで、
何をどういう優先順位でどんな配分でやっていくのか、
そして何が足りなくて何を補うことが大切なのかって、
案外みんな考えられてないのかなーと思います。
うっすら気づいていても具体的に実践できていなかったり。
意識的に具体的に考えて実行しないと、ただ時間に押し流されて終わり。
でも人生に何回か、意識的に考えるようになるきっかけが誰にでも訪れる。
それはだいたい誰かを傷つけてしまうとか失ってしまうとか、そういうことと共に訪れる。
そういうことでもないと人間って立ち止まれないんだなーって思うと悲しい。
私自身も、
この1年半くらいはなんか自分を失ってると思ってはいたのですが、
立ち止まって軌道修正しようにも押される力が強すぎて止まれませんでした。
でもこの2ヵ月は仕事をお休みすることになり、
いろいろ考えるきっかけをいただいた貴重な時期でした。
久々の読書でしたが、
自分のそういう時期に、
そういうテーマの本と出会えたことはまた何か意味があることなのかな・・・
と、なんとなく。