Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

魔の7月が終わりました・・・(疲)

2015-07-31 21:58:58 | Life
ひどい月でした、7月

6月からぜんそくのような咳症状が続いており、
それでも何とか走ることはできていたんですが、
7月に入ってからは咳に加えて鼻水や頭痛などの症状も出てきて夏風邪
けっこう長引き、7月半ばまで症状続きました。

その他にも疲れていたのかなんなのか、
ちょっとした失敗の連続・・・。

一番大きかったのはメガネ大破
落としたところに運悪く鉄の物質があり、ガラスレンズが割れちゃいました・・・。
レンズ入れ替えに予定外の出費でイタタタタ

あとはお弁当作れなかった日に途中でパン買って電車乗ったら
そのパンを電車の中において来ちゃったり、
電車でジャズの本読んでたら眠ってしまって降りるとき慌てたせいで
あとで本がないことに気づいたり・・・

雨が多かったことと夏風邪が長引いたこともあって
なかなかランニング練習もできなかったし・・・

そして、7月後半に入り、
職場の後輩が退職ということで、新しく入ることになった4年経験者が来たんですが
これが学生並みに知識も技術もないとんだ食わせ物で、
あれもできないこれもできない、
なんと入職3日目で、できないことだらけだから辞めたいと
よく話を聞くと、
学生の時から成績はよくなくて、
前の職場に就職してからも、
あんまりデキがよくないうえに上司にもさじを投げられ、
何も教えてもらえずに4年半、
ごく簡単なことを自分なりにやれる範囲でやっていただけだったと。

見学に来たときからちょっと挙動不審というか変な感じだったので
嫌な予感はしていたんですよね・・・。
上から「雇うことにしたから」っていわれて、ちょっと気が重かったんです・・・。
やっぱり予感的中でした

彼が何で前職をやめることになったかは知りませんが、
ウチに見学に来たときに、
どんな診療状況下も見ていたし、どんな患者さんがいるのかも教えたし、
現状残業もやむを得ない状況だと言ったし、
だから、
今までは何にも教えてもらえずに何もできないままだったんで、
教えてもらって一人前になりたいっていうならまだわかるんだけど、
彼の主張は「自分ができる範囲のことだけやりたい。ダメなら辞めたい」と。

まあ考えようによってはかわいそうな人なんですけど、
これがねー、
20代前半の若者だったらまだわかるんだけど、
30半ばで会社辞めて養成校に入った社会人経験者で、
もうすぐ40歳なんでね・・・ちょっとお手上げですわ

上に報告すると、すぐに彼を呼んで話をしたみたいで、
「なにあれ?笑うしかないわ。いやーまいった!
 ほんとスイマセン、変なの入れちゃって・・・。
 すぐに募集かけるから次が決まるまでうまいこと引き延ばして」と。

ということで、
退職者が彼に引き継いだ患者のうちほぼ半分が私のもとへ。

急に忙しくなりました
日々の診療ばかりではなく、書き物も多くなったので、
残業も長くなり、
疲労がたまって生活も乱れ、食事も体のケアもままならない状態

そんな状況で走った士別ハーフマラソンは最悪の結果で、
せっかく鳴りを潜めていた持病の坐骨神経痛が再発、
歩くのもままならない状態となりました

ああ、どうしましょう・・・
あとひと月で北海道マラソンです。

受付票や案内なんかももう届いています。

なんとか出走できる状況に整えないと・・・。
この悪い流れを7月で断ち切って
仕事のペースを整えて、生活のペースを整えて、
8月はまたマラソン中心の生活パターンに戻していきたいと思います・・・



今年も行ってきました、サッポロシティジャズ♪

2015-07-29 23:54:10 | Music
雨が多い7月でしたが、下旬になり、いよいよ夏本番


毎年この時期札幌は音楽であふれます。


こちらは地下歩行空間で見かけたPMF(クラシック)の街角ミニコンサート。

そしてシティジャズ。


今年は日野皓正スペシャル・クインテットを楽しんできました。

演奏中は撮影禁止ね

サックスの寺久保エレナさん他、ベースもドラムも道産子メンバーでした。

今年はちゃんとジャズの勉強しはじめて、
まあ今はちょっと忙しすぎて、ビバップで止まっているんですが、
前はビバップみたいなあんまりメロディアスじゃなくて即興の連続なのは苦手だったのに、
結構そういうのお楽しめるようになったなーと思います。

日野さん、ご自分でも「ビバップ屋」をおっしゃってましたけど、
スタンダードもオリジナルも交えながら、
72歳とは思えない軽やかなステップでノリノリの演奏とダンス、軽妙なトーク、
そして、ほっぺを膨らましての演奏で、
ビバップの創始者と言われるディジー・ガレスピーさながらの楽しいステージワークでした

日野さんは東北の震災にも心を寄せてくださっていて、
ありがたいなーと思って・・・・。

また機会があったらライブ観たいなーと思いました


宗谷本線で小旅行 ③ 士別でハーフマラソン

2015-07-26 17:16:38 | Sports/Fitness
士別駅、初下車です


北海道には士別と標津、2つの「しべつ」があるので、
こっちのほうは「サムライしべつ」とか言ったりしますよね

士別といえば、めん羊。
顔が黒いサフォーク種が有名です。
また、実業団なんかのスポーツチームの合宿地として有名で、
今回出場する「サフォークランド士別ハーフマラソン」は今年で29回目。
合宿中の実業団ランナーさんがたくさん出場する大会です。
私がばりばりマラソン走っていたころからある大会なんですが、
なんだかこっちまで来るのがおっくうだったんで、
今回初出場なのです

駅からてくてく歩いて会場へ。





準備万端ですね

体育館にて受付を済ませ、2回のアリーナでお支度を・・・。



今回いただいたものの。

6月は毎週レース出ていたんですが、
7月は前半すっかり体調を崩しあんまり走れなかったし、
後半は職場で退職者と新入職者があり、
なんやかんやで仕事が劇的に忙しくなって、
またまた毎日残業と早朝出勤。
腰への負担倍増、睡眠不足、栄養不足、ケア不足
ちょっと心配・・・
出走前に一生懸命ストレッチして
かろうじていつもと同じ状態まで柔軟性は確保しましたが、
雨降りそうな曇り空、気温26℃湿度80%以上も相俟って、
身体がすごく重たい・・・
まあ2時間以内でなんとかゴールできれば良しとしましょう。

ということで、10㎞×2の周回コースで、
北海道マラソン前、これまでの練習の仕上げのハーフマラソン、スタートです。

入りはまあまあな感じで、
後半体が軽くなってくることを期待していたのですが、
全然調子上がってこず、
しかも12キロあたりから、
持病の左坐骨神経痛発症
左仙腸関節がちょっとずれている感覚で、臀部から足の裏までビリビリとした痛み、
左下肢を前に出そうとすると、ある一定の角度でハムストリングスがつっぱり、
チェーンロックかけたドアのようにガシッと大腿の動きが止まってしまう状態
ストライドが広がらないのでピッチで行こうと思うんですが
足を付くとハムストリングスが収縮し、ヘタしたら肉離れしかねない状態だったので、
そろりそろりと足を地面に置きながら、
ひたすら我慢の9キロ走
こうなるともう戦意喪失、集中力も無くなり、
ただボーゼンと足を前に置く作業の繰り返し・・・・。

2時間を超えてようやくゴールし、
いつものように振り返ってコースに向かって「ありがとうございました」と言った途端、
涙があふれ出てしまいました
あんなに調子よく走れていたのに・・・・
もう最悪だ

ラップは、
5km 26分56秒68
10km 27分37秒55
15km 30分35秒07
20km 31分22秒96
ゴール 6分03秒37

フィニッシュタイムは、2時間02分36秒でした。

失意のどん底で、涙流しながら着替えを済ませ、
とりあえずなんか食べて筋肉に栄養与えないと・・・ってことで、
ラム肉食べたーい!と物販コーナーへ。

サフォークラムのシシケバブとか食べたかったのに、
フィニッシュが遅かったばかりにもう売り切れ

かろうじてサフォークサンド買えました。

あと、最近どこのマラソン大会にもいるホクレンがタダで配ってる餅、
そしてビール。

今年何回目かわからんくらいお目にかかっている増田明美さんが
いろんな人と記念写真撮っているのをボーっと眺めながらビール飲んでたら、
雨降ってきた
もう・・・なんだか悲しくなってきた・・・。
さっさと帰ろう!


かわいいマンホールの蓋が失意のわたくしを慰めてくれました


さようなら士別。
次の機会には万全の状態で来て、
マラソンもサフォークも満喫したいと思います。

ということで、神経痛で座っているのが大変でしたが、
旭川経由で帰りました・・・。

北海道マラソンまでにこの神経痛治さなくちゃ

おわり。




宗谷本線で小旅行 ② 塩狩

2015-07-25 22:15:45 | Travel
さて、塩狩到着しました。



のどかなところです・・・。

駅のすぐそばに今夜の宿があります。

塩狩ヒュッテユースホステル。
塩狩がある和寒町出身のご主人は、大阪でお過ごしだったんですが、
ご家族とともに和寒町にUターンされ、
ご自身も参加されて建てられた丸太小屋にて
2013年からこの宿をオープンされたそうです。


各部屋には野菜の名前が・・・。


この2段ベッドも手作りだそうです。
相部屋でもう一人の方がすでに下のほうに陣取っておられたんで
わたしは必然的に上のほうへ

晩ごはんまで30分ぐらいあるので軽く散策いきますか

おもな見どころは駅周辺にギュッと凝縮されてます


まずは、駅とユースホルテルの間ぐらいにあるココから。

側面には「天塩国と石狩国の国境 二七四米」と書いてあります。
戊辰戦争(箱館戦争)終結直後に、
蝦夷の地も、大宝律令の国郡里制を踏襲した形で11の国に区分され、
そのなかの天塩国と石狩国の境界がこの塩狩峠だったのだそうです。

今年は、小樽の龍宮神社のお祭りや、函館旅行を通じて、そしてここ塩狩でも、
なにかと北海道の歴史に触れる機会が多いですな・・・。
20年以上も住んでいるのに今まで全く知ろうともしなかった・・・

ここは三浦綾子さんの有名な小説「塩狩峠」の舞台でもあります。
塩狩に泊まることに決めてから「塩狩峠」を読みました。
主人公のモデルとなった方の慰霊碑がありました。

長野政雄さんという方が、
峠を暴走する列車を身を挺して停車させ、多くの人の命を救ったのだそうです。

長野さんと同じ旭川の教会に通っていた三浦綾子さんがこのお話を知り、
小説の書かれたとのことです。

そんなつながりから、ここ塩狩には、
旭川にあった三浦綾子さんの旧宅を復元した「塩狩峠記念館」と、
三浦綾子さんやご主人が詠んだ歌の碑がある「歌碑の森」があります。


ウッドチップが敷かれ、小さな歌碑が点在するかわいい森です。






森の中にたたずむ「三浦綾子旧宅」。

駄菓子屋さんだったみたいで、それもそっくりに復元されています。
通常は16時ぐらいまでしか見学できないんですが、
希望すればユースホステルのご主人が案内してくださるということで、
夕食後に見学させていただきました。
小説「氷点」執筆の部屋や、小説・映画「塩狩峠」に関する資料などの展示、
三浦夫妻の生活用品等の展示のほか、
三浦綾子さんの肉声の朗読をCDで聞くことができたりと、
けっこう楽しめました。
「塩狩峠」読んでから来てよかったー

「歌碑の森」を出て、
さっき駅の近くに何やら気になる物体があったので行ってみることに。

あれ。いったいなんでしょう・・・。


ほほう・・・。
あとで調べたら、塩狩峠は昔から桜の名所として知られているそうです。
5月中旬には約1,600本のエゾヤマ桜が峠一面をおおい、
『塩狩峠さくらノロッコ号』が運行され、お花見ツアー客が多く訪れるとか。
ぜーんぜん知らなかったー!

さて、周辺散策終了し、晩ごはんの時間です。



野菜中心のヘルシー晩ごはん。
おいしかったー

ここではじめて同室の方とご対面
名古屋から1週間ほどの北海道旅行にいらした方で、
礼文島で知る人ぞ知るユースホステル桃岩荘に3泊、
三浦綾子さんがお好きということで塩狩に2泊で
「北海道フリーきっぷ」というのを使って旭川まで行って
旭山動物園や三浦綾子文学館などみてきたそうです。

いま初めて会った方といろんな話しながらご飯を食べるっていうのも
ユースホステルならではです。
っていうか、
わたしよりも多分年上の女性なんですが、
礼文の桃岩荘に3泊ってすごいなー。
なんていうか、大学のサークルみたいなノリのユースなんですよね・・・。
わたしはたぶん・・・できないかも
逆に昔のユースホステルを知っている人だからこそ泊まれるのかも

お食事のあと私は塩狩峠記念館へ。
20時過ぎに戻ってきたら部屋は真っ暗で彼女はもう寝てましたんで、
静かに2段ベッドの上段でお風呂に行く準備をして、
お風呂から戻って真っ暗な中、自前のライトつけて静かに明日の準備をして、
静かにストレッチ。
2段ベッドの上なんで、あんまり十分にストレッチできなかった
マラソン前日に相部屋っていうのはダメね・・・と反省して寝ました

それでもぐっすりと眠って、ウグイスの鳴き声で覚醒。
また静かにお支度してたら、同室の方も起きられたので、
またいろいろ話しながらストレッチング。
朝ごはんは時間的に無理だったんでいただかずにセルフのコーヒーをいただいて、
同室の彼女とユースのご主人にごあいさつしてユースホステルをあとにしました。
短い滞在でしたが、なんだか刺激的というか、
いろいろな意味でいつもと違った体験した気がします。
おもしろい巡りあわせでした、塩狩


ということで、
始発の下り列車にてハーフマラソン開催の士別に向かいました。

つづく。



宗谷本線で小旅行 ① 旭川から塩狩へ

2015-07-25 18:24:08 | Travel
この週末は、ハーフマラソン出走のため、旭川の北にある士別市というところに向かいました。
土曜日、半日仕事をしてからまずは旭川へ。
さらに北に行く宗谷本線への乗り継ぎに少し時間があったので、
駅周辺を散策してみました。


ガラス張りでかっこいい旭川駅。


昨年まで工事中だった駅前の広場もすっかり完成し、
ビアガーデン開催中です。
帰りに1杯飲みに来ようかなあ

内部は木目調の落ち着いた雰囲気でこれまた素敵です。

駅直結のイオンモールも完成し、賑わっていました。

旭川駅で私のお気に入りはここ。

繁華街と反対側、南口にある北彩都ガーデン 。
すぐそこに忠別川が流れ、
晴れていればはるか向こうに大雪の山々を見ることができます。
この日は曇りでとっても残念

近代的な外観と、自然と調和した内装がステキな旭川駅。
乗車案内なんかも電光掲示板で、とっても近代的です。


が、乗り込む列車はこんな感じ

このギャップが北海道らしい!?


さて、それでは宗谷本線、快速なよろに乗りまして北に向かいます。
この日の目的地は、士別の少し手前、塩狩です。

宗谷本線に乗ったのは20年ぐらい前に夜行で稚内行った時以来
夜行だったんで真っ暗で車窓からの景色は全く記憶にないのですが、
今回は、緑、ただひたすら草木の緑の中を北へ向かうこと約40分。

塩狩到着。


なんかもう北海道って感じです。
東北の田舎の駅とはまたちょっと違うんだよなー

さて、今宵の宿は駅のすぐ目の前です。

つづく。





潮まつりでにぎわう小樽、夜散歩

2015-07-24 22:43:57 | Career
毎年7月第4週目の金土日は小樽で潮まつりが開催されます。
小樽で仕事をして2年半になりますが、まだ一度も行ったことがありませんでした。
今年は金曜日にちょっと同僚とご飯食べに行くことになっていたので、
お祭りの初日にまちを歩くことができました




「潮ふれこみ」
お祭りが始まるよーというお知らせのために踊り歩くのだそうです。

さて、お祭りは置いといて、お食事に出かけましたのは「なると」。


メンズは半身揚げ食べてましたが、この日のわたくしのチョイスは、

ザンギと鶏ネック。
みんなで分けて食べれるようにと思ってね

後輩が退職でこの日が最後だったのと、
今週から新しい人が入ったので軽く歓迎会みたいな意味もあったんですが、
去る人も来た人もまあなんというか職業的には同僚になりたくないタイプの人たちで、
この2年ヤツのためにどんだけ時間を割いたか・・・もうそれも終わりかと思ったら、
さらにひどいのが来た
ほんとにウチの職場の上層部は人を見る目がないなあって、泣けてきます・・・・

ごはん一緒に食べただけで気分がドンヨリしてしまいましたので、
帰りは、
「わたしお祭りちょっと見ていきたいからここで。じゃあねー」
ってそそくさと退散

そしてのんびりと夜の散歩を楽しみました。


ちょうど花火が上がり始めました!

旧手宮線では「がらす市」。




花火は、港の人混みの中で観るよりよかったかも・・・






なんだかどこかでお酒を飲んで帰りたい気分でしたが、
日曜日にはハーフマラソン走るのでガマンガマン

そして激混みのJRで帰りました




読書   塩狩峠  三浦綾子著

2015-07-22 23:25:06 | Book


7月の最終週末はハーフマラソンで道北の士別にいきます。
宿検索したところ周辺で空いているのは、
旭川の高級ホテル、士別よりさらに北の名寄にひとつ、
そして、士別より少し南の塩狩のユースホステルのみ。
料金が安いということと、なぜかその手作り感あふれるユースホステルに魅かれ、
塩狩泊を決めました。

旭川以北に足を踏み入れるのは何年振りでしょう。
ましてや塩狩に自分が降り立つことになろうとは想像したこともありませんでした。
せっかくだから、行く前に、
有名な「塩狩峠」という小説を読んでおきたいなと思い、
図書館から借りました。

実は、三浦綾子さんの作品を読むのははじめてです。
実家の母の本棚に「氷点」があるのは子どもの時から見ていたのですが、
手に取ろうと思ったことがなかった・・・
「塩狩峠」を読んだら「氷点」も読んでみようと思います。

いつも思うことですが、
物事との出会いのタイミングといいますか、
興味がわくタイミングというのはほんとうに不思議なものです。
いつも自分の周囲に存在していてそのことに気づいていながらも全く興味がないものを、
手に取ってみようと思うきっかけが突然舞い降りてくるのです。
今回も、士別市内やもっと他の便利なホテルが空いていれば
塩狩に泊まろうなんて思いもしなかっただろうし、
「塩狩峠」を読もうとも思わなかったと思います

でも登山でこれだけ旭川に行く回数が増えているので、
なんか別のきっかけで三浦綾子作品に導かれる運命だったのかもしれないし・・・・。
本当に物事がつながるタイミングというのは不思議かつ面白いものです。

この小説「塩狩峠」の中にも、そんな不思議な巡りあわせが描かれてあります。

明治の時代、キリスト教が忌み嫌われていたころ、
主人公も小さいころから周囲の影響もありそのヤソ教を毛嫌いしていましたが、
あるとき自分も洗礼を受けることになるのです。
それどころか、各地でキリストの教えを説いて歩くようにまでなります。
そしてその教えに忠実であろうとするがゆえに、
自分の身を犠牲にして多くの人の命を救うことになります。
名寄での信仰の会のあと、汽車に乗って札幌にむかっていた時のこと、
塩狩峠を越えようとしていたときに汽車の連結が外れ、
自分が乗っている客車が峠を逆走しながら暴走、
それを身を挺し命を投げ出して止めて多くの人の命を救ったのです。

これは明治のころに実際に起こった事故で、
長野政雄さんという方が殉職されているのですが、
この長野さんが当時通っていたのと同じ教会に、
著者でキリスト教徒の三浦綾子さんが通うようになり、この小説が生まれました。
これもまた不思議な巡りあわせです。

小説は、
主人公がどのような幼少期・青年期を送って信仰に至るかというお話が大部分で、
そこは三浦さんの作り上げたお話なのですが、
明治という時代に一人の青年がどのように成長していくかという点でも
とても読みごたえがありました。

塩狩に行くのも、他の三浦作品を読むのも楽しみになってきました

十勝連峰縦走 ⑥ 美瑛富士から十勝岳へ

2015-07-20 18:46:09 | Sports/Fitness
さて美瑛富士分岐まで来ました。
ここから十勝岳への縦走路へは、まず美瑛岳を登らなくてはなりません。

昨日何回も転げ落ちそうになったこの坂を今度は登るのです。
大分食料減ったとはいえ、
濡れたテントが入っているので荷物も重いし、
風も強いから、きっとキツイよ、これ

案の定、10歩登っては呼吸を整えまた10歩・・・。
振り返り、さようなら、美瑛富士、そしてオプタテシケ。


ひーひーいいながら、ようやく分岐まで上りました。

ここで、これからの長丁場に備え、
ちょっと早いランチにしました。

最近店頭に並んでいるカップヌードルを買ってみた
まあ普通のお味でした。

11時50分、さて行きますか!



まだ体が軽いのでスイスイ歩けます。


視界が開け、目指す十勝岳。
遠いねー


ここにはキバナシャクナゲもまだ咲いてました。
今回始めてみたかも。


そしてチングルマ。


こっちを見ると火山の岩なんだけど、
反対側はお花畑。



ああ、癒されるなー。

いよいよお花畑も途絶えました。
ここからは火山活動域にどんどん近づき、岩と砂礫の殺伐とした風景の中を黙々と尾根歩き。



そしてトラバースへ。
むこうの雪渓の形、面白いですね


ずーっとこんなうっすらとしたふみ跡を頼りに延々と歩きます


あれは鋸岳かな。
十勝岳はそのさらに向う

砂漠のような道を延々と歩きまして、ようやく鋸岳中腹のトラバース



踏めば崩れそうな砂礫の道・・・


途中雪解け水の沢を超えて・・・


3歩進んで2歩下がり、10歩進んでは立ち止まり息を整え・・・・
やっぱり荷物重くてキツイ


もう泣きそうだー


まだあんなに遠い十勝岳・・・。


ああやっと・・・ここまで来たか。


ここを上れば・・・



13時55分、十勝岳到着です!
遠かったー!
それでも予定より25分短い時間で踏破、
また遅れを取り戻し、借金はあと約30分となりました。
ではさっさと下山しましょう!

今度はここを下ります


火口を眺めつつ・・・。


さようなら十勝岳。どうぞ噴火しないで穏やかにお過ごしください。
脚疲れてるから、転げ落ちないように気をつけながら、さくさく下りる。


小屋が見えてきました!


十勝岳避難小屋。
お水を一口口に含み、すぐにまた歩き始める。


雲ノ平の分岐。
後はここから吹上温泉のほうへ。

往路ではあんまり感じなかったけど、
疲労のせいか、雲ノ平から吹上温泉の道がすごく長く感じた

富良野川の渡渉も、昨夜の雨で水量またちょっと多くなってて、
筋疲労で踏ん張りきれずコケたら大変・・・と超慎重に

そしてようやく・・・

登山口到着!
16時40分、ほぼ予定通りの時間でした。
十勝岳の下りでまただいぶ挽回しました。
どおりで脚がガクガクな訳だ


バスの時間まで1時間あるので、温泉で体きれいにして帰ることができました。
吹上温泉白銀荘にて日帰り入浴。
あーさっぱりしました

ちょっと脱水気味だったので入浴前にペットボトルで水1本、
入浴後に缶ビール1本、
そしてバスの中で飲もうとジンジャエール1本買いました

実は美瑛岳からの縦走路ではずっと脱水気味で歩いていました。
水は残りペットボトル1本分だったので、ちびちびと口を湿らせる程度でガマン・・・。
途中からおなかもすごく空いてきて、
おやつもボリボリ食べました。
登山口にたどり着いたときには、
手持ちの食料も水分も全部なくなってました
いつも余っちゃうたちなんですけど、
やはり体に負担が大きかったのか、たくさん補給が必要でした・・・。
この体験も次に生かしたいと思います


十勝連峰は雲に隠れちゃってますが、
ありがとうございました、と軽く頭を下げてバスに乗り込みました。
ほんとにすごくよい体験、そして心身ともにすばらしい修行となりました

そして、上富良野駅でまたペットボトル1本、旭川駅でまた1本、
買って飲み干し爆睡で無事帰還いたしました

おわり。


十勝連峰縦走 ⑤ オプタテシケ山

2015-07-20 14:44:39 | Sports/Fitness
予定より約2時間遅れの5時50分、テントサイトをあとにしました。

テン場の周りはこんなにお花が咲いていたのですね・・・。

これから山2つ越えてオプタテシケ山を目指します。

まずは石垣山へ。


石垣山はピークは踏まず、首の後ろをトラバースするように歩きます。

このあたりで、わたしより20分ほど早くテン場を出たカップルを抜きました。
「早いですね~」「はい、荷物が軽ければ むこうでまた会いましょう!」

雨はすっかり晴れましたが、風が強い
この風がなかったらもっとサクサク歩けるのに・・・。
とはいっても、やはり荷物デポって来たので昨日に比べたら足取りは軽やかです

次に目指すは、ベベツ岳。

お天気どんどん良くなってきましたが、
風はどんどん強くなってきている気がする・・・


はいベベツ岳到着、と思ったら・・・、


むこうにもう一つピークみたいなのあって、
どっちにも「ベベツ岳」っていう標識なかったんでよくわからんかった

振り返ると・・・

昨日登った美瑛岳、美瑛富士、そして今越えてきた石垣山。

そして行く先には・・・

目的のオプタテシケがひょっこり頭を出しています。
「今いくからねー」。

チングルマはピークが過ぎていましたが、それでも十分楽しめました。





ここ、満開だったらさぞかし美しかっただろうなあ・・・。


ほんとうに愛らしい花です

さて、ここからはオプタテシケの肩の部分への上りです。



肩の上まで登り切り・・・


いよいよ残すは頭のてっぺん!


それにしても風が強い


よいしょ、よいしょ。


もうちょっと・・・。


はい到着!7時40分 オプタテシケ山 2012m。
わーい!
遥かなる山に到着です。
1時間50分しかかからなかった・・・標準コースタイムの6割くらい
遅れを1時間挽回しました!

今朝5時ごろに小屋を出たお二人がピークで休まれていて、
写真を撮ってくださいました。


お二人は昨日富良野岳から入って、遅くにあの小屋に着いて、
今日はこれからトムラウシまで行きたいけど、
たぶん途中の三川台止まりかなあ・・・っておっしゃってました。
そうなんです、
ここをずーっと歩くと、私も昨年登ったトムラウシに行けちゃうんです・・・。

この日は写真には写せなかったけど、
時折うっすらとトムラウシの2本の角が見えてました・・・。
いつかはそんな縦走もしたいと思っていたけど、
今回ほんとに荷物が重いとこんなに疲れるんだって思い知ったので、
2泊3泊の長い縦走はどうかなあ・・・私にできるかな・・・
次にオプタテシケに来るとしたらその縦走を敢行するときだと思います。

それにしても風が強い
さらに遅れを挽回しなきゃならないので、そろそろ行きますか!


あっという間にベベツ岳。

さっき写真撮るの忘れてたケルンと、いま下りてきたオプタテシケ。
またいつか会いましょうね・・・。


手前の石垣山を越えたら小屋です。


よいしょ、よいしょ。


美瑛富士。
下に小屋が見えました。


小屋までのこの道は、ほんとに素敵なお花畑です。
またここに泊まるときにはもっとゆっくりこの花たちを楽しみたいな・・・。

さて、小屋に到着し、
置いて行ったテントやらシュラフやらをまたザックに詰めていたら、
オジサマひとり到着。
これからオプタテシケ目指すそうで。
わたしの昨日からの行程をお話しすると、
「あの美瑛岳の上りはキツイよね」って。
やっぱり皆さんそう思うのね

「帰りはあそこを下って行くのかい?」と聞かれたので、
「いや、十勝岳まで歩いてそこから下りようかなと思います」と言ったら、
「そんな遠回りすんの?
 遠いよ~。前に十勝岳からここまで来たことあったけど、ほんと遠かった」と。
「はい、でも頑張ってみます・・・

ということで、オジサンとのんびりお話しちゃったんで、
小屋出るのが遅くなっちゃいました
それでも貯金1時間、
これからは荷物が重いんで速度は期待できませんが、
なんとか最終バスの時間までに吹上温泉に戻りたいな。
ということでガシガシ歩く。


雪渓は昨日の雨でだいぶ溶けてました・・・。


美瑛富士分岐に到着。

これからまた例の美瑛岳に途中まで登り、そこから十勝岳への縦走路に向かいます

つづく。



十勝連峰縦走 ④ 美瑛富士と嵐の一夜

2015-07-20 14:44:04 | Sports/Fitness
ということで、
テントサイトを離れまして、来た道を戻り美瑛富士の分岐へ。

テント張って、中に寝袋やマット、水や食料の大半を置いてきて、
身軽になったらいつものわたしの歩きに戻りました
さくさくと歩いてさっき30分以上かかったトラバースを22分で到着。

美瑛富士分岐。

いやー、やっぱり荷物のせいだったんだ・・・
なんか夏風邪ひいたりして体調崩したあとだからかなーとか、
最近仕事忙しいから疲労たまってたのかなーとか、
なんか急に老化進んじゃったちゃったのかなーとか、
いろいろ思っていたんで、
荷物軽くしていつものように歩けたんで、ほんっとひと安心
あとで明日の山行計画見直そう・・・。
いつも日帰りの時は地図に載っている標準コースタイムの75%のスピードだから、
今回テン泊装備ってことでやや遅めの80%スピードで予定組んだけど
荷物大きいときはもっとゆっくりじゃないと歩けないんだね・・・わたし。
コースタイムと同じ時間で計画立てたら大丈夫かな・・・?
などと考えながら登っていたら、
あっという間に美瑛富士到着

やっぱり荷物が少ないと標準の75%のスピードで登ってこれました

オプタテシケもよく見える。
明日、あそこまで行くんだー

振り返ると・・・・

美瑛岳。
ほんっとキツイ山だった・・・。
明日帰り道でまたあれを途中まで登ると思うと萎える・・・

望遠でテントサイトを見ると・・・

黄色いテント張ってある!
誰か到着したんですね。

さて、だんだんガスが濃くなって、また小雨が降ってきました。
テントに戻りましょう!

さっきの雪渓のところまで戻ると・・・

わー。
ガスがかかるとなんか雰囲気ガラッと変わりますね。
ちょっとコワイ

無事テント到着。

黄色いテントはさっき美瑛岳でもお目にかかってお話したカップルさんでした。
またごあいさつして、
テントに戻り、晩ごはんの支度。


支度中にもうおひと方到着。
朝に同じ上富良野からのバスに乗っていたソロ男性でした。
その方は十勝岳温泉の登山口から入って、
富良野岳からずーっとここまで歩いてきたんですって
すごいなー。
早朝に出発したならともかく、
朝10時ぐらいから入山して、テン泊装備背負ってこの時間にここまで来れるなんて・・・。
女子と男子の違いあるとはいえ、わたしはまだまだあまちゃんですね・・・

さて、ご飯できました!

カレーとサバの味噌煮、セイコーマートの安ワイン
こんなの背負ってくるから重たかったんですね

レトルトだけどとってもおいしくいただきました。
キャンプのごはんは美味しいな♪
これで夕焼けとか星空とかきれいだったらもっとおいしく楽しい夕食だったのに・・・
あたりはガスが立ち込めて真っ白です

暗くなってきましたんでテントを締めて
晩酌しながら明日の山行計画を練り直し

同僚がディズニーランドのおみやげにと買ってきたミニサラミが
よいおつまみになりました

もう真っ暗になってから、
もうひと組到着してました。お二人様、小屋に入られました。

夜8時頃から本格的に雨が降ってきました。
どんどん強くなり叩きつけるような雨
それでも同じリズムでたたきつけてるのでだんだん音にも慣れてきて、
ウトウト眠くなってくるんですが、
脚の疲労による痛みで目が覚め、
ポジション変えてまたウトウトしてはまた痛みに襲われ・・・の繰り返し
ポジション変えたりストレッチしたりして
なかなか寝付けず日付が変わりました
そのころには雨も弱まり、静かになってきまして、
私の足の痛みも落ち着き、
ようやくすーっと眠りに落ちました・・・

と思ったのもつかの間、午前2時ごろ、
突風にあおられたテントの音で覚醒
あっちからこっちからと吹き荒れる台風並みの風・・・
そして雨も降ったり止んだりするんでいちいち音にびっくりさせられて
もう眠れません
テントごと飛ばされるんじゃないかと思って自然と体に力が入ります。
ああ、なんというソロテン泊でビューなのでしょう
幸い電波生きていたんで、
携帯にて天気予報見たり天気図見たりして、オプタテシケまで行けるのか、
明るくなったら撤収したほうがいいのか検討。
なんと我々の真上に台風崩れの温帯低気圧から伸びる前線が居座っているじゃありませんか
それでも朝9時過ぎには晴れのマークになっていたので、
時間遅らせて出発しようかどうしようか・・・・

3時過ぎ、起床予定時間なんですが、
この天気の中でテントたたんで出かける勇気はなく、
寝袋に入ったまま待機。
やや風雨弱まり、ナキウサギもチュンチュン言い始めました・・・。
飛ばされる心配が薄れたんでウトウトしはじめましたが、
朝4時にセットしたアラームで覚醒

テントの空気穴から外を覗くと、
まだ誰も動き始めてない・・・。

まだ時折の突風とバツバツと音を立てて短時間で過ぎる雨も残っています・・・。

どうするかなあ・・・

とりあえず朝ごはん食べながら様子見るか・・・。

つぶれたパン、ツナコーン缶、フルーツジュレ、オレンジジュース、そしてコーヒー。

ごはん食べていたら何やら物音が。
昨日遅くに着いた小屋泊のお二人様、活動開始です。
5時ごろオプタテシケ方面に向かって行きました。
よしっ、じゃあ私もテントたたんで出かけようっ!
と、グジャグジャに濡れたフライを取り外していると、
黄色いテントのカップルも活動開始。
彼らはテントたたまないで行くみたいで、わたしよりも先に出発しました。
私は泥んこと闘いながらテントたたみ、小屋にデポして出発!
あれ、最初からいて小屋で寝ていたお一人様は、いつ出かけたんだろう・・・。
ま、いっか!
健脚ソロ男子は
ゆっくり起きてオプタテをピストンして最短ルートで下山すると言ってたんで、
まだテントの中でしょう。

ということで、
5:50、4時出発だったのに1時間50分遅れてテントサイト出発です!
オプタテシケ往復は荷物が軽いので、
遅れを少しでも取り戻せるよう、ピッチ上げて行きますよー。
しかし雨は止みましたが風が強い
大丈夫かな

つづく。