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基本的に無名のプレーヤーでありながら、ここ最近クラブ界隈で密かな話題となっているデンマークのトロンボーン奏者Torolf Mølgaard。と言うよりも1972年にArtistというレーベルからリリースされたLone Riderというアルバムのみが、テープ収録及び雑誌掲載によって話題になっているだけという気もしますが…。さて、本作はそんな彼が1972年から1987年までに吹き込んだ曲を集めたベスト盤。やはり注目なのはそのLone Riderから抜粋された冒頭5曲でしょう。まずM-1のA Night In Tunisiaは夜ジャズ<裏>N°2にも収められたチューン。曲自体の説明は今さら不要とは思いますが、アフロキューバンとボッサの巧みな切り替えが気持ちいい好カヴァーに仕上がっています。やはりNHØPとBjarne Rostvoldの2人によるリズム・セクションは素晴らしいですね。そして続くM-2のA Bossa For Youは一転して気持ちいいボッサ・ジャズ。Kenny Drewによるアレンジがお洒落で、昼下がりに聴くとよく映える牧歌的な楽曲。先日紹介したDon Rendell = Ian CarrによるLatin Blue辺りにも近いヨーロピアン・ボッサに仕上がっています。各ソロとも良いですが特にメロディアスなピアノ・ソロが幸せ。そしてM-4のSafariはSahib Shihabが提供/アレンジした重厚かつアフロなナンバー。Oktavからリリースされた例のビッグバンド盤にそのまま収録出来そうな、シハブ節全開の名演になっています。まぁオリジナル盤はレアなのですが、話題のこの3曲は当ベストCDで聴けるので、まずはこちらを買ってみてはいかがでしょう。
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