At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Islands in the Mediterranean / Various Artists

2015-07-28 | Compilation
最近こんなのばかりで申し訳ありませんが、またも自作コンピをMixcloudに上げてみたので紹介。個人的には作るのが10年ぶりくらいになるカフェ・ミュージックものです。今となってはドトールあたりのチェーン店でも普通にかかるこの手の音楽ですが、元々は15年くらい前に一部で流行ったラウンジ~カフェ・ブームがその源流。当時、大学に入りたてだった僕は、このムーヴメントに出会って以降どっぷりと浸かり、それこそ水を得た魚のように音楽を聴き漁ったものです。中でも主流だったのはジャズやボサノバの要素を取り入れたヨーロッパの音楽。それまで強面なヒップホップしか聴いてこなかった耳にその柔らかで上品な響きはとても新鮮で、大いにカルチャーショックを受けました。今回選曲したのもそんな多感な時期に僕が良く聴いていた音楽ばかり。とりあえず以下トラックリストです。

1. Nice 'n Easy / Joe Fender
2. Il Cerchio Rosso / Nicola Conte
3. Metti, una Será a Cena / Gloria
4. Since My Baby (Left Me Standing Alone) / Hugh Brodie
5. Black Wing / Ariel
6. Full Moon / Olivier Peters Quartet
7. Bird Of Beauty / Svante Thuresson
8. No Reason No Rhyme (Insoft Batucada Remix) / Sunaga t Experience
9. She's So Fine / Moondance
10. Up To You / Kalapana
11. Between Hello and Goodbye / Society Of Seven
12. The Making of You / Lemuria
13. Tranquility / Tania Maria
14. The Young Prince & The Young Princess / Dudley Moore Trio
15. The Real Guitarist In The House / Irene Sjögren Quintet
16. Le Petit Quica / Marpessa Dawn
17. Φεγγαράκι / Ελπίδα
18. Leve Leve / Pierre Maizeroi
19. Groovy Samba / The Danish Jazzballet Society Ensemble
20. My Baby / Michel Legrand
21. Eva Naissance / Pierre Cammas
22. Baiao Para O Sul / Filo Machado

こうして並べてみると非英語圏のタイトルが目立つため、一見とてもマニアックな選曲に思えるかもしれませんが、実は当時の盛り上がりを知っている人にとってはわりとお馴染みな曲がほとんど。この手の音楽の中でもきちんと「打ってる」曲ばかりを集めており、何度も推敲して構成も良く練ってあるので知らない人でも比較的聴き易いかと思います。良かったら海辺のカフェ気分で是非聴いてみてください。

Islands in the Mediterranean
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Loving You / Massivo featuring Tracy

2015-07-25 | Acid Jazz~UK Soul
少し時間が空いてしまいましたが、こちらも前回のHeatwaveに続き巷の美メロR&B好きに有名な一枚。このMassivo(マッシボ)なるUKの3人組についてはあまり情報がなく、90年代初頭に本作を含むシングル3枚のみを残して消えてしまったUKソウル系のグループということしか分からないのですが、ミニー・リパートンのカバーとなるこの曲は、リリースから25年近く経った今でも夏の定番としてDJ諸氏にプレイされており、正に時空を超えたフロア・クラシックと言ってしまって差し支えないでしょう。relax誌のフリー・ソウル2001では別盤に収録されたアコギ中心のThe Long Hot Summer Mixがプッシュされていますが、やはり本命はこちらに収録されたSummer Breeze Mix。DJ的にはビートとヴォーカルのみで構成された前半部分をオミットし、零れるような美しいピアノソロがフィーチャーされた中盤からカットインで繋ぐのが定番ですね。ただ個人的にはイントロの壮大なピアノ部分も好きなので、イントロのブレイク4小節の後いきなり中盤に飛ぶセルフ・エディットを長らく愛用中。これだと曲全体の尺も4分程度となり、旧譜の流れで普通にプレイしても違和感がないので、自分的には気に入っています。このエディットは非常に収まりが良いので、波形ソフトの心得がある人ならば僕以外にもやっている人いることでしょう。ちなみにこの盤のみの一発屋と思われることが多い彼らですが、実はこの後にリリースされたTake My Handという曲も、インコグニート風のミディアム美麗アシッド・ジャズでなかなかの完成度。いずれにしろレアな盤ではなく、簡単に手に入れることが出来ると思うので、聴いたことがないという人は是非チェックしてみてください。クラブ畑からリリースされた作品ですが、非クラブ世代の方にとっても充分アピールできる内容かと思います。
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Feel The Making Love / Heatwave

2015-07-12 | Acid Jazz~UK Soul
マイケル・ジャクソンのスリラーを製作したことで知られる白人コンポーザー、ロッド・テンパートン率いるイギリス発の多国籍人種混合バンドがこのHeatwave。70年代後半~80年代初頭にかけて活動していたバンドで、中でも77年にリリースされた2ndアルバム"Central Heating"収録のMind Blowing Decisionsはレアグルーヴ及びヒップホップのサンプルネタとしてクラブ世代においても有名です。本作はそんな彼らが1990年にリリースした12インチ盤。リリース時期が90年代に入ってからなのでブラコン~AORのファンには馴染み薄いかもしれませんが、クラブ以降のUK Soulファン層から人気の高い一枚です。両面で計3曲が収録されていますが、何といってもA-Sideのタイトル曲が最高。曲自体はEugene McDaniels(ユージン・マクダニエル)のペンによる1975年作で、ソウル界隈では半ばスタンダード化しているナンバーですが、本作ではアスワドのDrummie Zeb(ドラミー・ゼブ)とTony Gad(トニー・ガッド)を共同プロデューサーに迎えて、ミッドテンポで上品なUK Soul風にアレンジ。おまけにディスコ・ディーヴァのJocelyn Brown(ジョセリン・ブラウン)をデュエット・パートナーとしているのだから、これはもう、どう転んでも悪くなりようがありません。ジャズにソウルにAORにR&Bと様々な要素がクロスオーヴァーしているため、ミディアムテンポながらDJ的な使い勝手も抜群。どんな流れから選曲してもピタッとうまくハマるのが強みです。決してレアな作品ではないため、探せばすぐ見つかる一枚と思いますが、こういうどこにでもある作品をナメてはいけません。以前ここで紹介した自作コンピにも収録済み。アナログは7インチオンリーのマイナー70'sソウルと90'sインディー・ソウルの間を綺麗に繋いでくれており、個人的にはこの流れ、非常に気に入っています。僕自身を含めDJを少し齧ったような人種はとかくレアな曲ばかりに目が行きがちですが、こうしたどこにでもある作品を流れの中でうまく使いこなせてこそナンボかと。自戒の意味も込めて紹介しておきます。
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Across the River into the Tree / John Beltran

2015-07-06 | Compilation
前回に続き手前味噌コンピになりますが、これは紹介するならば今のタイミングをおいてないと思ったのでご容赦のほどを。デトロイトテクノ第二世代を代表するコンポーザーとしてその筋では有名なJohn Beltran(ジョン・ベルトラン)のマイベストです。数多いデトロイト勢の中でも昔から叙情的な楽曲製作を得意とする人で、その音楽はテクノと言うよりもアンビエント(環境音楽)。2000年代に入ってからは一度方向転換し、ラテン~ブラジリアン・ハウス的な作品を多く手掛けるようになりますが、近年は初心に帰りオランダのDelsinレーベルを活動の拠点にして、再び本来の持ち味である叙情的なナンバーを手掛けています。とりあえず以下いつものようにトラックリスト。

1.Snow Day (from the album "Amazing Things" Delsin/2013)
2.Anticipation (from the album "Earth & Nightfall" R&S/1995)
3.Decembers Tradegy (from the album "Ten Days Of Blue" Peacefrog/1996)
4.Sarfardic (from the single "Lunata" Soul Research/2014)
5.Blue World (from the album "Earth & Nightfall" R&S/1995)
6.Nitric (from the album "Earth & Nightfall" R&S/1995)
7.Het Leven Is Mooi (from the album "Amazing Things" Delsin/2013)
8.Going Home (from the EP "Going Home EP" Groovia Sound Project/2006)
9.Flower Power Nuclear Submarine (from the album "Amazing Things" Delsin/2013)
10.Gutaris Breeze (from the album "Ten Days Of Blue" Peacefrog/1996)
11.Sweet Soul (from the album "Human Engine" Exceptional/2006)
12.Return to Nightfall (from the compilation "100DSR" Delsin/2013)
13.That Day In Monterey (from the album "Human Engine" Exceptional/2006)
14.Lunata (from the single "Lunata" Soul Research/2014)

実は2011年にそのDelsinから彼のアンビエント的な楽曲ばかりを集めたベストが既にリリースされているのですが、今回僕がセレクトしたこちらはもう少しだけダンスフロア寄り。個人的にビートレスな作品はあまり得意ではないので、収録曲は基本どれも「打っている」曲ばかりです。付き合い長い方は聴いてみて頂けると分かると思いますが、いかにも僕好みなインテリ風エレクトリック・ミュージック。いつもみたいにリンク貼っておくので良かったら聴いてみてください。

いつも生音のジャズやらソウル~AORを聴いている人間がガチガチの電子音楽を選曲するってことも珍しいと思うので、そういう観点でも興味を持っていただければ幸いです。

Across the River into the Trees
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As Time Goes By / Kenji Ozawa

2015-07-01 | Compilation
最近あまりここに掲載できるような作品も買っていないので、今夜は少し趣向を変えて自作コンピレーションを紹介。タイトルにも載せた通り小沢健二さんのマイベストです。実はこの手の邦楽ミュージシャンのベスト盤も定期的に幾つか作っていて、これも確か7~8年前に製作したもの。あくまで極私的リスニング用なので今まであまり大っぴらには紹介してきませんでしたが、まぁ僕を含めDJやそれに近い真似事をしている人なら、きっと似たようなことをしたことはあると思います。ミもフタもない言い方をしてしまえば、小学生時代に作った自分用セレクト・テープの延長線ですね(笑) とりあえず以下トラックリスト。

1.旅人たち
2.ローラー・スケート・パーク
3.暗闇から手を伸ばせ
4.強い気持ち・強い愛
5.ぼくらが旅に出る理由
6.ブルーの構図のブルース
7.さよならなんて言えないよ
8.すぐに会えるかな?
9.東京恋愛専科・または言ってみりゃボディー・ブロー
10.痛快ウキウキ通り
11.ドアをノックするのは誰だ
12.流星ビバップ
13.大人になれば
14.みんなで練習を
15.ある光
16.戦場のボーイズ・ライフ
17.それはちょっと

見て頂ければ分かる通り、傑作3rdアルバム「球体の奏でる音楽」の収録曲を核に据えつつ、キャリア初期~活動休止直前作品まで幅広くセレクトした形になっています。定番の「ラブリー」や「愛し愛されて生きるのさ」が収録されていないのは単純に選曲の都合。しかしながら、これはこれで全体的に上手くまとまっているので個人的には気に入っています。なんだか某団体的に問題がありそうな気もするので、いつもみたいに直リンクは貼りませんが、Mixcloud上にはアップしてありますので、良かったら是非聴いてみてください。
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