At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Saudade de Tokyo 2 / Various Artists

2021-03-31 | Compilation
前回更新から僅か2日での更新、その前は9日前と、このところ珍しく立て続けにコンピのアップが続いていますが、最近になって俄然制作意欲が湧いてきていたというわけではなく、たまたま作りかけで止まっていた幾つかの選曲がまとめて仕上がっただけのこと。本日紹介するのもそんなうちの一つで、自分の中では2年前に作った季節モノ「春編」の続編の位置づけになります。トラックリストは以下の通り。

1. Tea For Three / Voices in Latin (Morgan / UK / 1968)
2. Brasil Dá Samba / Grupo Manifesto (Elenco / Brazil / 1967)
3. On The Palette / Takeshi Nakatsuka (Polystar / Japan / 2004)
4. Bob & Hellen / Piero Umiliani (Cinevox / Italy / 1969)
5. Rio / Nico Gomez & His Orchestra (Omega / Netherlands / 1972)
6. Dazzle / The Roger Webb Sound (De Wolfe / UK / 1971)
7. I'm Feather / Barbara Moore (De Wolfe / UK / 1972)
8. Haven't We Met / Ritmo Fantastico (Blue Cafe / Japan / 2002)
9. From The North / Ronny Pellers Satin Sound (Mabel / Switzerland / ? )
10. L'enfant samba / Cortex (Disques Espérance / France / 1975)
11. On Va Jouer Au Carnaval / Chantal Goya (RCA / France / 1977)
12. En Man I Byrån / Lill Lindfors (Polydor / Sweden / 1969)
13. Do I Love You / Kwartet Frits Kaatee + Jeanette Cordee (FK / Neitherland / 1984)
14. Ballade De Johnny Jane / Jane Birkin (Fontana / France / 1976)
15. Przebudź Się / Irena Jarocka (Pronit / Poland / 1978)
16. Carnival (Bossa Float) / April Set (Blue Cafe / Japan / 2007)
17. Give Me Rain / Debra Joyce (Fly By Nite / US / 1977)
18. Le Mauvais Numéro / Diane Tell (Polydor / Canada / 1979)
19. Księżycowe Dziewczyny / Piotr Figiel (Pronit / Poland / 1976)
20. En Écoutant La Pluie (Rhythm In The Rain) / Sylvie Vartan (RCA / France / 1963)
21. Jig-Saw / Del Richardson (MCA / UK / 1973)
22. I Want It All / Bruno Nicolai (Ariete / Italy / 1969)
23. Free / Coco d'Or (Sonic Groove / Japan / 2004)
24. Fantasma ~When You Woke Up In Sunday Noon~ / Studio Apartment (RD / Japan / 2001)

コンセプト自体は前回と同じで、大学生の頃によく聴いていた曲。当時大ブームだったカフェやラウンジ系の音楽、特にブラジル音楽の影響を受けたヨーロッパのライブラリー辺りを多めに選曲しており、オルガンバーやサバービアなんてキーワードから想起される音そのものという感じに仕上げています。前回と比べて今回は、ディスクデシネや鈴木雅尭さんの影響が強めかもしれません。

個人的に気に入っているポイントは、ジェーン・バーキンが歌う「ジョニー・ジェーンのバラード」と、Coco d'Orこと元SPEEDのhiroが歌うFreeをうまく選曲に組み込めたこと。どちらも昔から大好きな曲なのですが、いまいち自分のなかで使いどころが分からずこれまで温存しっぱなしになっていました。

当時僕と同じように渋谷周辺で過ごした人にとっては懐かしい選曲になっていると思いますので、良ければ是非聴いてみてください。もちろん、カフェのBGMとしても機能しますので作業用にもOKです。

Saudade de Tokyo 2
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A Música Soul Brasileiro / Varous Artists

2021-03-29 | Compilation
ここ最近、世界的にも少しブームになっているように感じるブラジリアンディスコ~AOR。元々は2000年代後半に一部の好きモノDJを中心に盛り上がったニッチなジャンルでしたが、2018年にリリースされたエヂ・モッタ選曲のコンピ作品「Too Slow To Disco Brasil」あたりから、一般向けにも取り上げられることが増えてきたような気がします。僕自身がこの手のサウンドを始めて意識したのは、「Terça」というイベント発信で2007年にリリースされた3枚のコンピから。それ以前にUKのWhatmusicがLP化したエヂ・モッタの作品を聴いていたこともあり、意外とすんなり受け入れられたのをよく覚えています。さて、少し長くなりましたが今回の選曲は以下の通り。

1. Contigo / Adriana (Continental / 1976)
2. A Noite Vai Chegar / Lady Zu (Philips / 1978)
3. Terra Azul / Sandra Sá (RGE / 1983)
4. Dançando Com Você / Ronaldo Corrêa (Polydor / 1979)
5. Quero Um Baby Seu / Solange (Warner Bros. / 1980)
6. Natureza Viva / Brenda (RCA / 1980)
7. Por Isso Eu Canto / Sonia Burnier (RGE / 1979)
8. Lavoura / Germannu (Terra / 1984)
9. Êxtase / Djavan (EMI / 1981)
10. Musa Cabolca / Gal Costa (Philips / 1982)
11. Maré / Carlos Bivar (Acre / 1984)
12. Vida Agitada / Paulo Jeronimo (Sonarte / 1983)
13. Toque Tropical / Junior Mendes (Epic / 1979)
14. Hello Mr. Wonder / Carlos Dafé (Warner Bros. / 1977)
15. Ah! Você Mulher / Marcos Valle (Arca / 1986)
16. Tão Só / Claudia Telles (CBS / 1978)
17. Tudo Que Você Podia Ser / Lô Borges (EMI / 1979)
18. Desafogo / Emílio Santiago (Philips / 1977)
19. Chega Mais (Imaginei Você Dançando) / Banda Black Rio (RCA Victor / 1978)
20. Débora / Altay Veloso (Continental / 1986)
21. Pode Acreditar / Grupo Natureza (Som Livre / 1981)
22. Solange / Hyldon (CBS / 1977)

同時代の日本のシティポップスと同様、スティーリー・ダンのような技巧派ナンバーや産業AOR、ディスコ歌謡や今でいうブギー系が多数派を占めるこの辺りの音楽から選曲した割には、かなり頑張ってフリーソウルや現代的なシティポップスに寄せてみたつもりです。この辺りの作品は昨今のブームでオリジナル盤が高騰してしまっており、僕が買っていた10年近く前から比べると嘘のような値段で取引されているようですが、大手のレコード会社からリリースされた作品が多かったこともあり、盤起こしでないクリーンな音質のものが配信やサブスクで聴けるのが嬉しいところ。アルバムまで行かずシングルのみのリリースとなってしまった作品でも意外と配信されているので、探してみるのも面白いのではないでしょうか。

とは言え、サブスクで聴いてみるにしても何か羅針盤のようなものがないと探しにくいのも事実。今回アップロードしたMixcloud音源にはトラックリストも付けたので、気になる方は、是非これをもとに掘り下げてみてください。当時それほどのめり込んでいたわけではないですが、一応リアルタイムのブームを経験した目線で選曲しているので、ネットで適当にポチポチ検索してYoutube動画を張り付けただけのものや、だらだらと関連曲のみをまとめたSpotifyプレイリストよりはきっと楽しめることと思います。

A Música Soul Brasileiro
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Trippin' On Broken Beats / Various Artists

2021-03-20 | Compilation
先日のモワックス集や昨年作ったドラムンベース集の系譜にも繋がるクラブジャズ温故知新もの。今回はもう少し時間軸を先に進め、2000年代前半に流行ったブロークン・ビーツを集めてマイベストを作ってみました。これらは当時、いわゆる西ロンドン系と呼ばれていたサウンドで、2000年頃を境にドラムンベースから足を洗った4ヒーローのDegoやプロデューサー集団のBugz In The Attic勢を中心に、同時代にフューチャー・ジャズで一世を風靡していたジャザノヴァやキョート・ジャズ・マッシヴなんかとも呼応しつつ、最先端の音楽として大きく注目を集めていたのをよく覚えています。とりあえずトラックリストはこんな感じ。

1. Harmony / Atjazz (Mantis / 2000)
2. Dreams Come True (Afronaught Mix) / Alison David (Goya / 2003)
3. Light / Wei-Chi (Compost / 2004)
4. Disease / Sequel feat. Pete Penicka (Sonar Kollektiv / 2004)
5. Submerso / Patricia Marx (Trama / 2002)
6. Looking For Love (Bugz In The Attic Remix) / Vikter Duplaix (Hollywood / 2002)
7. Shadow Of The Sun (Yukihiro Fukutomi Remix) / Loop Session (Loop Sounds / 2004)
8. I Just Wanna Say (Domu's Number One Mix) / Michelle Lawson (Mercury / 2003)
9. Love from the Sun / Beatless (Ubiquity / 2001)
10. Fuel For The Ire / Modaji (Laws Of Motion / 2001)
11. Into The Blue (4Hero Remix) / Shaun Escoffery (Oyster / 2001)
12. The Last Dance (Make It Good) / Nathan Haines (Chillifunk / 2003)
13. Astral (Gerd's 4lux Remix) / Jazzinho (Ecco.Chamber / 2004)

一口にブロークンビーツと言ってもサウンドの幅は広いのですが、選曲しているのはジャジーで綺麗な曲が中心。雰囲気としてはドラムンベース集を作ったときのタッチに近いので、自分で言うのも何ですがこのジャンルのものとしては非常に聴きやすい仕上がりになっていると思います。この辺りのサウンドは当時DMRバイヤーだった小川充さんがプッシュしていたので、あの頃渋谷に通っていた人にとっては懐かしく聞こえるかも。実は最近、当時のDMRの通販カタログ(と言うか実質フリーペーパー)をある程度まとめてメルカリで購入したので、選曲にあたって多少参考にさせてもらってます。ちなみにこの手の音楽が東京のクラブジャズ界隈で流行っていたのは概ね2003年頃までで、ファイブ・コーナーズ・クインテットの登場とニコラ・コンテを中心としたスキーマ勢の躍進により、その後シーンは大きくオーセンティックなモダンジャズに振れていくことになりますがそれはまた別の話。リンクを貼っておきますので、よければ是非聴いてみてください。

Trippin' On Broken Beats
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Memories of Discotheque 3 (Disco's Revenge) / Various Artists

2021-03-20 | Compilation
前回選曲から3年ぶりとなる極私的コンピシリーズMemories of Discothequeの第三弾。前回前々回ともにMixcloudの再生数はまったく伸びておらず、もはや完全に趣味の世界なのですが、個人的には結構気に入っているシリーズなのでこの度、3度目の選曲をしてみることにしました。このシリーズのコンセプトはタイトルそのままディスコなのですが、90年代フリーソウル期のディスコ・リバイバル曲を中心に選曲した1作目、もう少し往年のパラダイス・ガラージに寄せた2作目と来て、今回の3作目ではシカゴハウスに挑戦。知らない人には意外に思えるかもしれませんが、初期のシカゴハウスは80年代中盤以降におけるアンダーグラウンド・ディスコの正当進化と言って差し支えないので、そういうディスコっぽい曲を集めて選曲してみたら面白いかなというコンセプトで作ってみたのがこちらになります。トラックリストは以下の通り。

1. All Dis Music / Romance (FFRR / 1988)
2. Devotion (Club Mix) / Ten City (Atlantic / 1987)
3. It's You (Vocal) / E.S.P. (Underground / 1986)
4. What About This Love (Dub Version) / Mr. Fingers (Alleviated / 1989)
5. Children Of The Night (Dub) / Kevin Irving (Trax / 1987)
6. Fantasize Me (Club) / Pleasure Pump (State Street / 1987)
7. Dream Girl (Wet Dream) / Pierre's Fantasy Club (Hot Mix 5 / 1988)
8. Pleasure Control / On The House (Bright Star / 1986)
9. The King Of House / House Family (Underground / 1987)
10. Ride The Rhythm (Remix) / Marshall Jefferson (Trax / 1986)
11. Love Will Find A Way (Club) / Victor Romeo presents Leatrice Brown (Dance Mania / 1988)
12. Free Yourself / Virgo (Trax / 1986)
13. Promised Land (Club Mix) / Joe Smooth Inc. feat. Anthony Thomas (D.J. International / 1987)

実際に聴いて頂けると分かると思いますが、ウエストエンドやプレリュードあたりの後期楽曲(リズムマシンやシンセが使われてるもの)にかなり近い質感なので、そうした曲が好きな人には違和感なく受け入れられると思います。シカゴハウスはいわゆるレアグルーヴ文脈ではなく、セカンドサマーオブラブに繋がるレイヴの起点みたいな位置づけで語られることが多いので、特にヒップホップ畑出身の人だと少し取っつきにくいかもしれませんが、今こうして聴くと全然問題なくレアグルーヴなのが分かるかと。いつもの通りMixcloudに挙げていますので、興味のある人は是非聴いてみてください。

Memories of Discotheque 3
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