At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Soul, Disco & Lovers / Various Artists

2021-08-28 | Compilation
なんだかんだでアップしそびれていた僕の今年の夏のお気に入り。タイトルからもなんとなく分かるかもしれませんが、1980年代のUKとジャマイカで制作されていたラヴァーズロックの選曲集です。この辺りの音楽は7年くらい前に軽くさわりに触れたくらいで、これまであまり真剣に掘り下げて聴いたことはなかったのですが、ふとした思いつきで雑誌relaxのラヴァーズロック特集(2001年11月号&2004年6月号)とその派生でリリースされた名作コンピシリーズ"Relaxin with Lovers"を教科書変わりに、少し掘り下げてみることにしました。で、その中で僕なりにまとめてみたのがこのセレクト。トラックリストは以下の通り。

1. Love Has Found It's Way / Dennis Brown (A&M / US / 1982)
2. Lovin Every Day / Freddie McGregor (Polydor / UK / 1987) 
3. Sheila / Aquizim (Ariwa / UK / 1982)
4. I Want To Be Free / Karen Dixon (NK / UK / 1981)
5. Some Guys Have All The Luck / Junior Tucker (Tuff Gong / Jamaica / 1980)
6. It's Too Late Baby / Jackie (Fashion / UK / 1981)
7. (Am I The) Same Girl / Charmaine Burnette (PRO / UK / 1981)
8. Loving You Is Mellow / Ruddy Thomas (Hawkeye / UK / 1983)
9. Someone Special / 15-16-17 (D.E.B. / UK / 1979)
10. The Melody / Me & You (Castro Brown / UK / 1979)
11. Fantasy Becomes Reality / Deborahe Glasgow (Greensleeves / UK / 1989)
12. So I Can Love You / Silhouette Bushay (Bushranger / UK / ? )
13. Weekend Loving / Jennifer Lara (Black Solidarity / Jamaica / 1985)
14. Be Thankful for What You've Got / Winston Curtis (World International / UK / 1984)
15. Lady Of Magic / Bunny Maloney (Moodisc / US / 1983)
16. Give Me Little More / Carlton & The Shoes (Quality / Jamaica / 1982)
17. Back Together Again / Jean & Trevor (Student / UK / 1988)
18. Give Me Your Love / June Lodge (Joe Gibbs / Jamaica / 1980)

ラヴァーズロックは権利関係がややこしく、オフィシャルでは(特に大手レーベル同士だと)レーベルを跨ぐ選曲のコンピを作るのが難しいそうなので、今回は(今回も?)同人制作の強みを活かし、なかなか聴き手のあるものに仕上げられたかと思ってます。

選曲的にはかなりフリーソウル成分強め。Am I The Same GirlやFreeなど有名曲のカバーはもちろん、それ以外の曲もスウィートで都会的な雰囲気を感じる楽曲ばかりで構成しています。録音年度的にも70年代後半~80年代前半の曲を中心に構成しているので、そういう意味でもフリーソウル度が高いかと。

収録曲はどれも好みのものばかりですが、中でも特に気にいっているのはこみ上げ展開が素敵なデボラ・グラスゴー。どことなく最近はやりのシティポップスっぽさもあるので、そういう音が好きな方でも気に入るのではないでしょうか。

いつもの通りリンクを貼っておきますので、是非聴いてみてください。

Soul, Disco & Lovers
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Summertime Is Here / Various Artists

2021-08-15 | Compilation
また少し久しぶりの更新となってしまいましたが、今回は先日ふと思いつきで作った90年代R&Bのマイベストを紹介。タイミング的に夏だったこともあり、わりと爽やかな曲中心で選曲したところ、かなり夏っぽい仕上がりになったのでタイトルもこんな感じにしています。早速ですがトラックリストはこんな感じ。

1. Let Love Rule (God Is Love Outro) / Color Me Badd (Giant / 1993)
2. Summer Bunnies (Summer Bunnies Contest Extended Remix) / R. Kelly (Jive / 1994)
3. I'm So Into You / Aaliyah (Jive / 1994)
4. Angel / Groove Theory (Epic / 1995)
5. Hip Hop Lover (Hip Hop Remix) / En Vogue (EastWest / 1993)
6. Anything (Old Skool Radio Version) / SWV feat. Wu-Tang Clan (RCA / 1994)
7. Show You My Love / 702 (Biv 10 / 1996)
8. Doo Wop (That Thing) / Lauryn Hill (Ruffhouse / 1998)
9. Turn It Up / Raja-Neé (Perspective / 1994)
10. I Got Him All The Time (He's Mine Remix Grand Puba Version) / MoKenStef (Outburst / 1995)
11. You Remind Me (Ad's Radio Mix) / Mary J. Blige (Uptown / 1992)
12. Vibe (Groove Theory Mix) / Zhane (Motown / 1994)
13. That's The Way Love Goes (CJ R&B 7" Mix) / Janet Jackson (Virgin / 1993)
14. Honey / Mariah Carey (Columbia / 1997)
15. Vibin' (Cool Sumer Mellow Mix) / Boyz II Men (Motown / 1995)
16. Makin' Moves / Tha Truth! (Priority / 1997)
17. Best Friend (Character Summer Mix) / Brandy (Atlantic / 1994)
18. Diggin' On You (Master 7" Mix) / TLC (LaFace / 1994)
19. Kissin' You / Oh Honey / Total (Bad Boy / 1996)

選曲的には、メアリー・J・ブライジ以降エリカ・バドゥ以前のいわゆるヒップホップ・ソウルと呼ばれている曲が中心。ヒップホップのトラックメーカーが曲制作に絡んでいくことで、それまでのニュージャック・スイング期から一気にストリート感が増し、女性ボーカルに男性ラッパーが絡んでいくというスタイルが一般的になった時代のサウンドですね。

CJマッキントッシュによるUKリミックスなども一部あるものの、素材的にはUSの楽曲のみ。Youtubeなどによく上がっているミックスだと、美メロというカテゴリのもと、USモノ・UKモノがごっちゃになっていることが多いのですが、個人的にUKモノはR&Bの本流とは別モノと考えているので、こんな感じにしてみました。僕の感覚が古いだけかもしれませんが、アシッドジャズ勢やグラウンド・ビートがR&Bとして紹介されるのは違和感だし、2000年以降のレアR&Bブームで発掘された欧州モノを90年代R&Bとして扱うのも少し違うと思うので…。

収録曲はわりと定番どころがほとんどですが、いわゆるバラードが好みでないこともあり、全体的にストリート色高めのグルーヴィーなアレンジの楽曲が中心。この時期はリミックス全盛期でもあるので、シングルオンリーのリミックスなんかも取り上げています。特にウータンのメンバーをフィーチャーしたSWVのAnythingは昔から大好き。中盤のラップパートで1ループだけ入るC.R.E.A.Mネタを、メインのFreedomネタで拾っていく展開には毎度ゾクゾクさせられます。

また、個人的に気に入っているのはパトライス・ラッシェンの定番ネタRemind Meで繋げたMoKenStef~メアリー・J・ブライジの流れと、後半でフックとして機能しているマライア・キャリーの扱い方。マライアのHoneyはショーン・コムズ制作で、サウンド的には完全にヒップホップソウルなものの、当時のマライアがまだポップス路線のシンガーだったのに加えあまりに売れ過ぎてしまった(アルバムは世界1000万枚、日本でも160万枚!)ため、ストリート路線のR&B的としてはなかなか扱いが難しい曲なのですが、同じくポップ・フィールドでも知名度が高い(+もう少し正統派R&B寄りな)ジャネット・ジャクソンとボーイズIIメンで挟むことでうまく中和出来たかなと。

いつもの通りMixcloudへのリンクを貼っておくので、気になる方は是非聴いてみてください。90年代当時クラブ通いをしていた世代ならわりとドンピシャでハマるかと思います。

Summertime Is Here
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