At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

シティライナー / ふたりの文学

2017-08-14 | Japanese AOR
どうも、皆様お久しぶりです。最近ほとんど音源を買っていないため、このブログもすっかり開店休業状態なのですが、久しぶりに気になるシンガーソングライターさんと出会うことが出来たので、たまにはCDレビューでもと思い、書いてみることにしました。彼女の名前は辻林美穂さん。恥ずかしながら全く存じ上げなかったのですが、少し興味がわいて調べてみたら、この手の自主系ミュージシャン界隈では比較的知られた方のようですね。彼女は先日リリースされた星野みちるさんのアルバム『黄道十二宮』にONE-TIME LOVEという楽曲を提供しており、僕はこの曲を聴いて彼女のことを知ったのですが、まずこの曲が凄すぎ。マイクロスターの佐藤さんや元シンバルスの沖井礼二さん等々、錚々たる勢作陣が作った楽曲を抑え、作中ベストとなるグルーヴィーなミディアム・シティポップに仕上げてきました。あまりのクォリティの高さに驚かされ、itunesでも配信されている去年リリースされた本人のデビュー作を聴いてみたところ、人並み外れているのは楽曲製作センスのみではないことを知り再び仰天。声がね…、もう最高なんです。ここまでどんぴしゃで自分好みな声に出会うのは、流線形の1stで存在を知りもの凄い衝撃を受けたサノトモミさん以来。もう一瞬で大ファンになってしまいました。本作はそんな彼女がソロ活動として平行して昨年から取り組んでいるバンドの2ndシングル。ソロのときと比較してより明確にシティポップスを志向しており、聴いていて非常に気持ちいいです。バンドでの生音演奏なので当たり前ですが、きちんとアコースティックな質感を保っているところも好感が持てますね。表題曲もさることながら、個人的にはカップリングM-2の「ナイーブとスイート」がヒット。このシングル自体は一般流通に乗っておらず、メンバーによる手売り状態のようですが、これはもっと広く知られるべき。数年前の和モノAORブーム以降、猫も杓子もシティポップ・リバイバル状態で正直辟易していたのですが、久しぶりに良い巡り合いが出来ました。興味のある方は是非是非聴いてみてください。文中にも書きましたが流線形の1stが好きな方ならばっちりだと思います。
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