At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Dear Breeze 2 / Various Artists

2015-02-22 | Compilation
この前軽く予告した久々の自作コンピがようやく完成したので僭越ながらご紹介。ここで1年半ほど前に掲載して比較的評判が良かった架空ラジオ番組シリーズの続編です。実は構想を練り始めたのはかなり前で、本当は昨年夏に間に合うように作りたかったのですが、意外に製作が難航し変なタイミングでの紹介となってしまいました。とりあえず以下いつものようにトラックリスト。

Sunset Cruising Side
1. Under My Skin / Determinations
2. You Alone / Tropical Knights
3. Visst är du kär / The Gimmicks
4. Into My Life / Raffia
5. Holding On / Unfinished Business
6. Feel Like Making Love / Heatwave
7. Loving U / Patrick Henry & The Liberation Band
8. Night Time Stars / Joseph Nicoletti
9. Ain't That What You Want / Liquid Blue
10. Never Never Girl / Rocky Mizell & The Sugar Rock Band

Seaside Driving Side
1. It Must Be Love / The Latinos
2. Got To Be Lovin' You / Erik Tagg
3. Rendez-Vous / Erik Tagg
4. Over You / Live Jays
5. Goin' Downtown / Latul
6. Il Faut Recommencer / Minuit
7. Old Enough / Cecilio
8. Swearin' to God / Frankie Valli
9. Sparkle / Greenwood
10. Waimea / Cory Oliveros

前回同様に昔のテープをイメージして、約40分でA面B面を分けている他、FMというコンセプトなので要所要所で某局のジングル入り。各面のタイトルがいちいち古臭くてダサいのは仕様です(笑)。僕自身リアルタイムで体験したわけではないですが、なんとなくこういうネーミングにした方が80年代当時にタイムスリップしたような雰囲気が味わえるかなと…。例によって収録曲にレアなものはありませんが、いわゆるクラシックはもちろん、最近流行りの新旧モダンソウル~近年ニュー・ディスカバリー系のAOR、それから得意のハワイものまで収録曲の幅はいつも以上に広め。これだけヴァラエティに富んだ収録曲を、統一された空気感でまとめるのは何気にかなり大変でした。特に前回の作品が完成度高かっただけに、同じテイストで同レベルの作品を新しく作るというのは我ながらキツかったなと…。ただ、苦労しただけあって満足度も高め。とりあえず今年の夏はこれを聴きながら、海辺の街でも散歩しようと思います。いつも通りMixcloudへのリンクを貼り付けておくので、良かったら聴いてみてください。

Dear Breeze II
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東京ディスコナイト / 星野みちるとスクーターズ

2015-02-15 | Japanese AOR
知っている人は知っている今年度アイドル&サブカル業界における最注目盤。星野みちるとスクーターズによるライブ会場限定販売の7インチ盤です。作品自体のレビューを書く前にまず一言、なんというか本当に商売が上手いですね。本家スクーターズを迎えての表題曲カバーだけでも充分インパクトあるのに、裏面には古巣AKB48による特大ヒット、恋するフォーチュンクッキーのカバーを持ってきた挙句、それを一般発売なしでライブ会場限定でリリースするその手腕は見事なもの。「アイドル」として彼女を追いかけている人たちは当然もう何枚も買っているのでしょうが、この売り方だと「サブカル」として彼女に注目している僕みたいな人種もレコードを買うため必然的にライブ会場へ向かうことになるわけで、そのセールス手法に素直に脱帽です。さて、気になる楽曲自体の完成度ですが、A面の「東京ディスコナイト」は文句の付けようなし。僕らくらいの世代だとスクーターズのオリジナルよりも小西康晴さんが絡んだキョンキョンのカバーの方が馴染み深いですが、そのいずれにも勝るとも劣らないクォリティを秘めており、いわゆるモータウン・サウンドが好きなら確実にハマることでしょう。ある意味オリジナル以上にモッズでヒップな雰囲気と、それに似合わぬみちるヴォイスのギャップが抜群に今っぽいです。逆にB面の「恋するフォーチュンクッキー」は今一つ。決して悪いわけではないのですが、オリジナルの完成度があまりに高過ぎたこともあり、残念ながらそれを超えるほどのカバーにはなっていないです。スクーターズを呼んでいる以上ある意味仕方ないのですが、贅沢を言うならばこっちはモッズではなく、正当派の現代風モータウン・サウンドでリコンストラクトしてほしかったというのが正直な気持ち。ちなみに某ネットオークションではライブ会場限定リリースというセールス形態から異常な値段で取引されていますが、実際にはかなりの枚数が製作されていると思われ作品自体の稀少価値はそれほど高いわけではないのでご用心を。ライブ会場にさえ足を運べば今でも正規の値段で普通に手に入れることが出来るので、悪質な転売ヤーに騙されてはいけません。
コメント (4)
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Come And Get It / Patrick Henry And The Liberation Band

2015-02-08 | Free Soul
何だかよく分かりませんが、ここ2~3年レコード業界では7インチのドーナツ盤がブームのようで、最近ではアイドルなんかのサブカル界隈も巻き込んで猫も杓子も7インチ状態。個人的にはあまり魅力を感じるメディアでもないので見かけても基本的にはスルーしていますが、レコ屋で収穫がなかったときなどにふと何気なく耳を傾けてみると中には見逃せないものもあったりして、本作もそんな中で知った一枚です。元々は1995年にCDオンリーでリリースされた作品なのですが、この中に収録されたM-9のLoving UとM-2のMy Loveが何年か前、英国の優良レーベルStreet Soulから7インチでカットされ、どうやらマニアの間で人気に火が点いた模様。近頃では某ユ○オンでのインディーソウル・セールでも常連となっています。オリジナル盤がリリースされた95年当時と言えば、メインストリームのクラブシーンではいわゆるヒップホップ・ソウルやアシッドジャズあたりが脚光を浴びていた時期。そうしたタイミングでどうしてこのような作品が製作されたのかは良く分かりませんが、生音主体のサウンドメイクと程よい録音環境のチープさが今の耳には逆に心地よく、実は密かな愛聴盤だったりします。パトリック自体の声質や歌い方が黒人にしては爽やかで、AORの流れでプレイしても違和感がないのも個人的にはポイント高め。いわゆるスウィートソウルやR&Bで多用されるような黒人男性のファルセット・ボイスが苦手な僕としては、これくらい軽やかな歌い口の方が逆にちょうど良いです。実は現在、例のLoving Uを含む新作コンピレーションを製作中で紹介はそちらを紹介した後にしようかと思っていたのですが、どうやら来月P-vineから編集盤がリリースされるみたいなので、その前に紹介しておかないと旬を逃すと思い先行して掲載した次第。気になる人は是非探してみてください。ちなみに製作しているコンピの仮題は"Dear Breeze 2"。以前ここで紹介したコンピ作品のうちでも人気が高かった作品の続編です。現在完成度80%。こちらも近いうち紹介しようと思っているので、乞うご期待。
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Risin' To The Top / Keni Burke

2015-02-01 | Acid Jazz~UK Soul
また更新が1ヶ月空いてしまいました。別に月イチ更新にしようとか目論んでいるわけではないのですが、なかなか時間が取れず…申し訳ありません。さてさて紹介するのはシカゴ出身の黒人シンガー・ソングライター、Keni Burke(ケニ・バーク)によるメロウグルーヴ・クラシック。オリジナルが発表されたのは1982年ですが、本作は1992年に何故かドイツ・オンリーでリリースされた編集盤からの先行シングルで、オリジナルの他にCaton Rhodes(カトン・ローズ)なる人物とスノウボーイがそれぞれ2テイクずつ作成したリミックスが収録されています。オリジナルの出来が非常に良いことは言うまでもありませんが、実はこのリミックス群に関してもなかなかの完成度となっており、アシッドジャズ~UKソウルが再評価されつつある昨今においては無視できない一枚。12インチは頻繁にみかけますが、何気に当時CDでもマキシシングルもリリースされており、例によって今回購入したのはこのマキシです。CDだとこの盤でしか聴けないのはM-3のCaton Rhodes Goodtimes Mix 'Upstairs'とM-5のSnowboys Cosmic Mix。以前Muroさんのマンハッタン配布CDに収録されていたM-5目当てで買いましたが、オリジナルと印象をガラリと変え泣きのサックスがリードするジャジーR&Bに仕上げたM-3が抜群に素晴らしく、最近の密かなお気に入りだったりします。こういう90's特有の都会的な雰囲気は何だかんだやっぱり理屈抜きで好きなもので。。。例によってCDは流通量が少ないのかアナログに比べ数倍レアなので、それなりに本気で探さないと出てきませんが、興味のある人は是非見つけてみてください。アナログなら簡単に手に入ると思うので、ターンテーブルをお持ちの方は、まずはそちらから手にしてみても良いと思います。
コメント (2)
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