At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Galaxy of Adventures / Various Artists

2022-08-10 | Compilation
前回前々回に引き続き、こちらもある意味フューチャージャズな流れの自作コンピレーション。今回はデトロイトテクノを代表するURことアンダーグラウンド・レジスタンスと、その首領であるマッド・マイクに影響を受けたトラックメーカーたちの楽曲を題材に選曲をしてみました。

収録曲はどれも2000年代のもの。僕自身はこの頃いわゆるクラブジャズを中心に聴いており、リアルタイムでは通過してきたわけではないのですが、Galaxy 2 Galaxy名義のバンドが何度か来日公演を行ったり、それまでアナログでしか聴けなかったハイテック・ジャズな楽曲をまとめたコンピが発売されたりと、傍から見ていても何となくシーンが盛り上がっていました。

この少し前にはムーディーマンやセオ・パリッシュの登場があり、少しテンポ遅めの生っぽく黒いサウンドがデトロイトサウンドの主流みたいな時期がありましたが、同じUR一派のロス・エルマノスの1stアルバムやGalaxy 2 Galaxyのコンピ発売で、2000年代中盤~後半にかけてコズミックなサウンドが一時的に復興したようなイメージを受けています。

当時フューチャージャズを作っていたミュージシャンには、フィル・アッシャーやディーゴを始め、デトロイトテクノやWARPのAIシリーズに多分に影響を受けてきた人たちも多いので、フューチャージャズの台頭とデトロイトテクノのリバイバルブームが近しい時期に起こったのは、ある意味当然と言えば当然かもしれません。

さて少し長くなりましたが、収録曲は以下の通り。

1. Afro's, Arps And Minimoogs / Galaxy 2 Galaxy (Submerge / 2005)
2. Si Se Puede / Ican (Ican Productions / 2006)
3. Windchime / Underground Resistance (Underground Resistance / 2003)
4. Qualia / Vince Watson (Planet E / 2009)
5. Umi / Ian O'brien (Octave Lab / 2009)
6. Amazon (4 Hero Version) / Underground Resistance (Underground Resistance / 2001)
7. Moon Rays / Suburban Knight (Submerge / 2005)
8. Summer 1986 / Raiders Of The Lost Arp (Nature / 2008)
9. Timeline / Underground Resistance (Underground Resistance / 2001)
10. Supernova / Subotika (Motech / 2007)
11. Time Sensitive (Los Hermanos Remix) / Timeline (Underground Resistance / 2004)
12. Hmong Dignity / Fabrice Lig (Subject Detroit / 2013)

最後のファブライス・リグ(a.k.a. ソウル・デザイナー)だけ2010年代のリリースですが、これも元々は2000年代中盤に作られた曲のようで、当時のDJ S2のプレイリストにも載っていたりするため、同時期の作品扱いとして選曲しています。

徹頭徹尾コズミックでエモーショナルでハイテック・ジャズなサウンドで固めているので、この手の雰囲気が好きな人には溜まらない内容かと。いつも通りMixcloudにアップしているので良かったら聴いてみてください。

Galaxy of Adventures
コメント
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