At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Eyes of The Heart / Brandon Bray

2022-05-04 | Hawaii
先日に引き続きブランドン・ブレイのテープ・オンリー作品をもう1本。こちらは先日のIsrand Praisesの翌年にあたる1989年にリリースされた作品ですが、彼は1990年にエイズで亡くなっているため、おそらく本作が遺作になるものかと思われます。

まず始めに一言。収録曲をみるとA-1にYou're So Good To Meとあり、おそらくブルース・ヒバードのカバーかと思われますが、なぜか僕の持っているテープには収録されていません。他の現物を見たことがないため、全体でのコピーミスなのかロット単位でのミスなのかよく分かりませんが、とりあえず手元にあるテープではこの曲は聴けないので、その他の曲についてレビューしていきます。

前作に引き続きレリジャスな作風となっている本作ですが、現代コンテンポラリー・ハワイアン的に注目なのはA-3のYou Bring Out The Best In MeとA-4のCome To Me、それからB-1のI Believeの3曲。このうちYou Bring Out The Best In MeはDesire収録のテイクとほぼ同じ(マスタリングが違うだけで全く同じかも)に聴こえますが、他2曲もテンポは遅めながらDesire収録曲と地続きなライトメロウ系AOR/CCMナンバーで、おそらくその筋のリスナーは好みなはずです。音的には同時代のナルやナイトウィングのようなカラパナ・フォロワーというよりは、この後に出てくるランス・ジョーあたりの原形と言った雰囲気。

ちなみにB-3のHealing Loveは、おそらく1987年のNa Hoku Hanohano Awardのベスト・レリジャス・アルバムで選出されたアルバムのタイトル曲。ただ、この87年のHealing Loveという作品自体の情報がなく、87年にはDesire、88年にはIsland Praisesがリリースされていることを考えると、そもそも正規リリースされた作品なのかも不明です。最初に書いたYou're So Good To Meの収録問題と共に「ぜひ情報求む」といったところでしょうか。

ちなみに前回のIsland Praisesと本作は、先日たまたまDiscogsで売りに出されていたのを運よく発見し購入したもの。なかなか市場に出てくることは少ないと思いますが、気になる方は気長に探してみてください。この辺りがおそらく80'sコンテンポラリー・ハワイアンのなかで最もマニアックな作品になると思われます。
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Island Praises / Brandon Bray

2022-04-22 | Hawaii
このところCDやレコードを購入する機会がめっきり減り、ここに掲載するような作品もほぼ購入していなかったためディスク紹介はお休みしていましたが、先日かなり久しぶりに紹介すべき作品を手に入れたので、今回は作品レビューとします。ただし今回レビューするのは、CDやレコードではなくカセットテープ。コンテンポラリー・ハワイアンのマニアの間では有名な男性シンガー・ソングライター、ブランドン・ブレイによる1988年のアルバムです。

以前コンテンポラリー・ハワイアン曲集の紹介をした際にも少し触れましたが、ハワイでは80年代後半~90年代初頭のLPからCDの移行期、カセットテープが音楽メディアの主流だった時期があり、本作もそうした流れのなかでリリースされた一本です。カセットテープとLPの両方でリリースされている作品、カセットでリリースされた後で改めてCD化された作品などなどありますが、中にはカセットテープ・オンリーの作品もあり、おそらく本作もその一つ。この1年前にリリースされた「Desire」が超レアかつハワイアンAOR大傑作なので、気になっている方もいらっしゃると思います。

さて肝心の内容の方ですが、どうやら「Desire」リリース後の彼はレリジャスな方向に進んだようで、本作とこの次の作品はCCMとなっている模様。曲タイトルや歌詞に関しては例のごとくジーザスな感じではありますが、元々声質が優しいこともあり、CCMのやさしい曲調にハマっていて良い感じの仕上がりになっています。中でもA-3のChanging the World for JesusとA-4のBecause of Youは、共にミディアムアップの軽やかなAORナンバーで、コンテンポラリー・ハワイアン好きのウケが非常に良さそうです。

この人のことはブログ活動時代のロジャー・ボンが大々的に取り上げていたので、Aloha Got Soulのレーベルが立ち上がった際には、てっきり目玉としてアルバム2枚をリイシューするのかと思っていましたが、今のところまったくその気配がないですね。

なにせ希少な作品だと思うので気軽に「聴いてみてください」とは言いにくいですが、ひとまずご紹介まで。単純に他人が取り上げないような価値のある記事を載せたいという思いで書いているだけで、決してレア盤自慢のつもりではありませんので悪しからず。
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The Scent Of The Sun 1+2 / サザンオールスターズ

2022-03-26 | Compilation
だいぶ久しぶりとなるブログ更新。実は昨年末にマイホームを購入し、引越しとその後のドタバタで何かと忙しく、なかなかMixcloudやブログにまで手が回っていませんでした。。。さてさて4か月ぶりで紹介したい今回のマイセレクト素材は、引越しの話とも少しだけ関連するサザンオールスターズ。実は引越し先が何の巡りあわせか茅ヶ崎で、「これは夏に向けてサザンを聴かなきゃダメでしょ」と言うことで、15年くらいぶりにサザンのマイセレクトを作ってみました。15年前に作った1作目と今回の2作目のトラックリストはこんな感じ。

The Scent of the Sun

1. 海 (from the album "人気者で行こう" / 1984)
2. DIRTY OLD MAN ~さらば夏よ~ (single / 2006)
3. 君だけに夢をもう一度 (from the album "世に万葉の花が咲くなり" / 1992)
4. ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY) (single / 1984)
5. お願いD.J. (from the album "10ナンバーズ・からっと" / 1979)
6. NEVER FALL IN LOVE AGAIN (from the album "綺麗" / 1984)
7. 別れ話は最後に (from the album "熱い胸さわぎ" / 1978)
8. Hello My Love (from the album "ステレオ太陽族" / 1981)
9. 悲しい気持ち* (JUST A MAN IN LOVE) (single / 1987)
10. YOU (from the album "SOUTHERN ALL STARS" / 1990)
11. せつない胸に風が吹いてた (from the album "世に万葉の花が咲くなり" / 1992)
12. LOVE AFFAIR ~秘密のデート (single / 1998)
13. 愛は花のように(Ole !) (from the album "SOUTHERN ALL STARS" / 1990)
14. 可愛いミーナ* (single c/w "東京" / 2002)
15. LONELY WOMAN (single / 2004)
16. サラ・ジェーン (from the album "綺麗" / 1984)
17. 東京VICTORY (single / 2014)

The Scent of the Sun 2

1. はっぴぃえんど (from the album "葡萄" / 2015)
2. 波乗りジョニー* (single / 2001)
3. 希望の轍** (from the ost "稲村ジェーン" 1990)
4. チャイナムーンとビーフン娘 (single c/w / 2000)
5. ネオ・ブラボー!! (single / 1991)
6. 夕方 Hold On Me (from the album "人気者で行こう" / 1984)
7. 雨上がりにもう一度キスをして (single c/w / 2003)
8. Soulコブラツイスト~魂の悶絶* (from digital single / 2021)
9. この青い空、みどり ~BLUE IN GREEN~ (single / 2000)
10. 彩~Aja~ (single / 2004)
11. 君にサヨナラを* (single / 2009)
12. あなただけを ~Summer Heartbreak~ (single / 1995)
13. いつか何処かで* (I FEEL THE ECHO) (single / 1988)
14. 古の風吹く杜* (from the album "MUSICMAN" / 2011)
15. 夕陽に別れを告げて (from the album "KAMAKURA" / 1985)
16. 別離(わかれ) (from the album "キラーストリート" / 2005)
17. 百万本の赤い薔薇* (single c/w 2016)

*:桑田佳祐ソロ
**:SOUTHERN ALL STARS and ALL STARS名義

1の方はもともと15年くらい前に作ったものをベースに、当時の最新曲だった東京Victoryを追加して5~6年前にMixcloudへアップしたもの。そして2は今回新しく選曲したものになります。

1の制作時は桑田ソロを極力外すという自分の中の縛りを入れていたので、一番好きな「可愛いミーナ」と次点の「悲しい気持ち」以外は選ばなかったのですが、そのせいで好きなタイプの曲をわりと選び尽くしてしまったこともあり、今回は桑田ソロからも6曲ほど選んでいます。

まぁ1、2どちらも、モータウンやフィリーの影響を感じるグルーヴィーな曲多め+歌い上げバラードと猥雑系ナンバーなしの選曲で、数あるサザン楽曲の中でも自分の趣味が良く出たオールタイムベストとなっているので、個人的にはお気に入り。

公式ベストの「海のYeah!!」や「海のOh Yeah!!」も勿論良いのですが、たまにはこんな曲順で聴いてみるのも良いのではないでしょうか。Mixcloudにアップしていますので、気になる人は是非聴いてみてください。
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Bay Area Diversity / Various Artists

2021-11-14 | Compilation
少し前に選曲中と紹介していた00年代前半期のヒップホップ集。リアルタイムで体験してこなかった人にはなかなか分かりづらい感覚と思いますが、00年代前半の宇田川町界隈では、当時メインストリームで流行っていたドレ、エミネムや南部のバウンス(チキチキ)ではなく、アグリー・ダックリングやピープル・アンダー・ザ・ステアーズ辺りの、いわゆる西海岸アンダーグラウンドサウンドがストリートで大きな支持を集めており、僕自身もその手の曲を好んで聴いていたので、今回の選曲にもそうした指向が反映されています。トラックリストは以下の通り。

1. Merry-Go-Round / A.Y.B.Force (P-Vine / 2005)
2. Elevator Music / Ugly Duckling (Handcut / 2004)
3. Back To The Grind Again / Bloquera (Tres / 2004)
4. It's About Time / Pase Rock (Hyde Out / 2002)
5. The Drive / Headnodic Feat. The Procussions (Tres / 2005)
6. Sidestep / Crown City Rockers (Basement / 2004)
7. The Way U Make Me Feel feat. Kim Hill / Black Eyed Peas (Interscope / 1998)
8. Keep It Alive Jazz Remix! / Kero One (Plug Label / 2004)
9. Braggin' & Boastin' feat. Little Brother / Sound Providers (Quarternote / 2004)
10. Remembering Dave (Monorisick Remix) / Substancial (Hyde Out / 2001)
11. Shallow Days / Blackalicious (Mo'wax / 1999)
12. Feed the Homeless / Starving Artists Crew (Fat Beats / 2003)
13. One Of Those Days (D-Smooth Remix) / Schoolz Of Thought (Full Blast / 2003)
14. It's Like That / De La Soul (Sanctuary / 2004)
15. Pure Thoughts / Lighthead (Day By Day / 2002)
16, Miss January feat. Talib Kweli / The Procussions (Rawkus / 2006)
17. Faithful / Common (Geffen / 2005)
18. For Da Love Of Da Game feat. Pauly Yamz, Baby Blak / DJ Jazzy Jeff (BBE / 2002)
19. Personal Ads / Time Machine (Glow-in-the-Dark / 2002)

全体的に、古き良きヒップホップと言うか、サンプリング主体のいわゆるニュースクールマナーで制作されたナンバーを選曲しているので、当時の雰囲気を知っている人であれば懐かしく感じてもらえるかと思います。00年代前半期にこうした曲を多く作っていたのが、いわゆる西海岸アングラ勢とNujabesが主催するHydeoutだったので、収録曲は必然的にそうした曲が中心。

この手のサウンドは00年代後半以降、「おしゃれなジャジーヒップホップ」として巷で持て囃され、大量生産された楽曲が、外資系CDショップやヴィレッジ・バンガードを中心に当時の若者に大量消費されていくことになるわけですが、この頃はまだそうした様子は少なく、ただのアングラ・ヒップホップとして僕自身を含むBボーイにも好意的に受け入れられていました。

また、アングラ畑ではないものの、カニエ・ウエストがプロデュースしたCommonのBeも、この手のサウンドと親和性があり、当時ストリートで大ヒットしていたのをよく覚えています。

現在ローファイ・ヒップホップとしてリバイバルヒットしているのは、00年代後半以降のジャジー・ヒップホップ(実際に曲が制作された時期というよりも価値観が00年代後半的)なので、今回紹介するような00年代前半期のアングラ・ヒップホップは語られることもあまり多くなく、正直90年代ニュースクールと00年代後半ジャジー・ヒップホップの狭間でミッシングリンク化してしまってる気がしますが、実は今聴いても良いものが多いので、気になる方は是非聴いてみてください。

Bay Area Diversity
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Oldies but Goodies 2 / Various Artists

2021-10-18 | Compilation
少し前に完成していてMixcloudにもアップしていた日本語ラップ黄金期のマイ・セレクト。4年ほど前にも同じテーマ・同じ雰囲気で選曲をしているので、今回の選曲は完全にその続編という感じです。選曲リストは以下の通り。

1. Intro ~ Mic Masta / You The Rock (from the album "THE SOUNDTRACK '96" / 1996)
2. Free Way / DJ Beat feat. Soul Scream (from the compilation "THE BEST OF JAPANESE HIP HOP vol. 2" / 1995)
3. Parteechecka / Zeebra & Ken-Bo (from the original soundtrack "'hood" / 1998)
4. Requiem / S-Word, Macka-Chin & Gore-Tex (from the single "Requiem" / 1999)
5. 大航海時代 / Mellow Yellow (from the single "V.S.O.P pt.2" / 1998)
6. skit
7. Concrete Jungle / Muro (from the single "Concrete Jungle" / 1997)
8. サマージャム '95 / スチャダラパー (from the album "5th wheel 2 the Coach" / 1995)
9. T-2 / K-Bomb feat. Chu (from the album "555" / 2000)
10. GROUND ZERO / Lunch Time Speax (from the single "GROUND ZERO" / 1998)
11. いとしさの中で / DJ Hasebe feat. Sugar Soul & Zeebra (from the album "adore the remixies" / 2007)
12. 未知なる瞳 / Naked Artz feat. Rhymester (from the single "95 REMIX" / 1997)
13. one for the what, two for the who / Kick The Can Crew (from the compilation "Break Audio Dynamite" / 2000)
14. Outa Here / You The Rock (from the album "THE★GRAFFITI ROCK '98" / 1998)
15. The Professional Entertainer (The Living Legend) / You The Rock (from the album "The Professional Entertainer" / 1999)
16. skit
17. Pen Wa Hasiru (Mellow Drama) / Funky Lemonade (from the single "Rhyme Therapy" / 1999)
18. ね (Backing Track) / East End × Yuri (from the single "ね" / 1995)

前回も書いたように、コンセプトは故Dev Large氏が編纂したMellow Madnessというコンピとほぼ同じ。90年代後半~2000年代初頭の日本語ラップ黄金期の曲の中から、現代でも通じるクラシック曲をチョイスして、自分好みの曲順に並べるというものです。当時高校生~大学生くらいだった同世代の人で、そこそこコアに日本語ラップを追っていた人ならば熱くなれるような選曲ではないでしょうか。

選曲面で個人的に強くアピールしたいのは、スチャダラパーのサマージャム'95の使いどころ。この曲、今でこそ日本語ラップの大クラシックの一つとして認知されていますが、ハーコー路線に傾倒していた90年代後半当時のシーンではそれほど人気の高い曲ではなかった(というよりも評価はされていたが主流派ではなかった)ので、うまく流れを作らないと全体からちょっと浮くんですよね。曲同じMontara使いのK-BOMBソロ(カセットテープ・オンリーの今回のレア曲枠!)~Lunch Time Speaxと繋げて、全体に溶け込ませたのは我ながらうまく流れを作ることが出来たなと思っています。

最後に入れた East End × Yuriの「ね」もリアルタイム時から大好きなナンバーなのですが、流石にそのまま入れるとYuriさんのラップが全体の雰囲気から浮くのでインストで。こちらもアウトロとしてうまく機能してくれているので、良い収まりになったかなと。

ちなみに後半、You The RockのOuta Here(ライブ会場での語り実況)に藤原ヒロシのピアノダブを重ねて、センチな雰囲気にするアイデアは、Jake"E"LeeさんのMemory Laneというテープから借用。凄く良い感じに仕上がっていますが、こちらは僕のオリジナルではないので悪しからず…。

あと本当に細かい話ですが、Zeebra & Ken-BoのParteecheckaのオリジナルには氷の音のSEがなく締まらないので、リミックス版から氷の音SEだけ加えています。

4年前のvol.1ともどもmixcloudリンク貼っておきますので、興味のある方は是非聴いてみてください。

Oldies But Goodies
Oldies But Goodies 2
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Black Starry Night / Various Artists

2021-09-13 | Compilation
先月紹介した90年代R&B集の続編…と言うわけでもないのですが、なんとなく作ってみた2000年代のR&B集。前回の選曲がメアリー・J・ブライジ以降エリカ・バドゥ以前のヒップホップ・ソウル中心だったのに対し、今回はソウルクエリアンズ以降のネオソウルで固めてみました。トラックリストは以下の通り。

1. Hold On / Dwele (Virgin / 2003)
2. Snowflakes / Angie Stone (J Records / 2001)
3. Spending Time With You / Janet Jackson (Virgin / 2004)
4. Benzaiten Love feat. Count Bass D (DJ Mitsu the Beats Mix) / Grooveman Spot a.k.a. DJ-KouG (Planet Groove / 2007)
5. Skyy, Can You Feel Me (Yam Who's Spiritual Rework) (Edit) / Raphael Saadiq (Yam Who / 2003)
6. Real Love / Bahamadia (Jam / 2005)
7. Mellow / Pete Philly & Perquisite (Unexpected / 2005)
8. Without Love feat. Zion / Crown City Rockers (Basement / 2004)
9. Time For The Essence feat Grap Luva / Grooveman Spot a.k.a. DJ-KouG (Planet Groove / 2006)
10. Family Reunion / Jill Scott (Hidden Beach / 2004)
11. Butterflies / Michael Jackson (Epic / 2001)
12. So Special / Sa-Ra Creative Partners (Babygrande / 2007)
13. Possibilities / Amp Fiddler (Genuine / 2003)
14. Me / Erykah Badu (Control Freaq / 2007)
15. What's Next... feat. T-Love / Jazz Liberatorz (KIF / 2004)
16. When I Think Of You / Alison Crockett (Sol Image / 2004)
17. Ridin' High / Platinum Pied Pipers (Ubiquity / 2002)
18. Timeless feat. India Arie / Sergio Mendes (Concord / 2006)

前回の選曲がUSのメインストリーム一直線だったのに比べると今回のトラックリストは随分と渋め。ただ、あの頃の宇田川町界隈ではMTVのチャートに上がるような売れ線楽曲ではなく、このような曲がヘッズ連中にプロップスを得て(あえてこんな書き方しています)いたので、ある意味では時代を反映した選曲と言えるかと思います。ジャイルス・ピーターソンのワールドワイドでも頻繁に流れていたので、どちらかというとUSよりもUKで人気があったのかもしれません。ちなみに宇田川町では今の五本木に移転する前のJazzy Sportが、このあたりの音を猛烈にプッシュしていました。

イメージ的にはSa-Ra Creative Partnersを筆頭とした、いわゆるコズミックソウルの全盛期といった感じで、エリカ・バドゥは当然として、アンジー・ストーンやジル・スコット、エイドリアナ・エヴァンスあたりの女性シンガーが人気だったのをよく覚えています。

収録曲については、いわゆるネオソウルの定番曲と呼ばれるナンバーをある程度フォローしつつも、自分なりに当時のストリート感覚を反映したナンバーを入れてみたつもり。Yam Who?のリワークやセルメンのアルバム曲、T-LoveのポエトリーをフィーチャーしたJazz Liberatorzあたりは、あの頃実際に宇田川町近辺で過ごしていたものならではの選曲になっていると思います。

いつもの通りMixcloudに挙げておくので、良かったら聴いてみてください。ちなみに今回の姉妹編というわけではないですが、同じころのヒップホップをテーマにしたコンピも選曲中で、現在は9割出来くらい。そちらも完成次第アップしようと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

Black Starry Night
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Soul, Disco & Lovers / Various Artists

2021-08-28 | Compilation
なんだかんだでアップしそびれていた僕の今年の夏のお気に入り。タイトルからもなんとなく分かるかもしれませんが、1980年代のUKとジャマイカで制作されていたラヴァーズロックの選曲集です。この辺りの音楽は7年くらい前に軽くさわりに触れたくらいで、これまであまり真剣に掘り下げて聴いたことはなかったのですが、ふとした思いつきで雑誌relaxのラヴァーズロック特集(2001年11月号&2004年6月号)とその派生でリリースされた名作コンピシリーズ"Relaxin with Lovers"を教科書変わりに、少し掘り下げてみることにしました。で、その中で僕なりにまとめてみたのがこのセレクト。トラックリストは以下の通り。

1. Love Has Found It's Way / Dennis Brown (A&M / US / 1982)
2. Lovin Every Day / Freddie McGregor (Polydor / UK / 1987) 
3. Sheila / Aquizim (Ariwa / UK / 1982)
4. I Want To Be Free / Karen Dixon (NK / UK / 1981)
5. Some Guys Have All The Luck / Junior Tucker (Tuff Gong / Jamaica / 1980)
6. It's Too Late Baby / Jackie (Fashion / UK / 1981)
7. (Am I The) Same Girl / Charmaine Burnette (PRO / UK / 1981)
8. Loving You Is Mellow / Ruddy Thomas (Hawkeye / UK / 1983)
9. Someone Special / 15-16-17 (D.E.B. / UK / 1979)
10. The Melody / Me & You (Castro Brown / UK / 1979)
11. Fantasy Becomes Reality / Deborahe Glasgow (Greensleeves / UK / 1989)
12. So I Can Love You / Silhouette Bushay (Bushranger / UK / ? )
13. Weekend Loving / Jennifer Lara (Black Solidarity / Jamaica / 1985)
14. Be Thankful for What You've Got / Winston Curtis (World International / UK / 1984)
15. Lady Of Magic / Bunny Maloney (Moodisc / US / 1983)
16. Give Me Little More / Carlton & The Shoes (Quality / Jamaica / 1982)
17. Back Together Again / Jean & Trevor (Student / UK / 1988)
18. Give Me Your Love / June Lodge (Joe Gibbs / Jamaica / 1980)

ラヴァーズロックは権利関係がややこしく、オフィシャルでは(特に大手レーベル同士だと)レーベルを跨ぐ選曲のコンピを作るのが難しいそうなので、今回は(今回も?)同人制作の強みを活かし、なかなか聴き手のあるものに仕上げられたかと思ってます。

選曲的にはかなりフリーソウル成分強め。Am I The Same GirlやFreeなど有名曲のカバーはもちろん、それ以外の曲もスウィートで都会的な雰囲気を感じる楽曲ばかりで構成しています。録音年度的にも70年代後半~80年代前半の曲を中心に構成しているので、そういう意味でもフリーソウル度が高いかと。

収録曲はどれも好みのものばかりですが、中でも特に気にいっているのはこみ上げ展開が素敵なデボラ・グラスゴー。どことなく最近はやりのシティポップスっぽさもあるので、そういう音が好きな方でも気に入るのではないでしょうか。

いつもの通りリンクを貼っておきますので、是非聴いてみてください。

Soul, Disco & Lovers
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Summertime Is Here / Various Artists

2021-08-15 | Compilation
また少し久しぶりの更新となってしまいましたが、今回は先日ふと思いつきで作った90年代R&Bのマイベストを紹介。タイミング的に夏だったこともあり、わりと爽やかな曲中心で選曲したところ、かなり夏っぽい仕上がりになったのでタイトルもこんな感じにしています。早速ですがトラックリストはこんな感じ。

1. Let Love Rule (God Is Love Outro) / Color Me Badd (Giant / 1993)
2. Summer Bunnies (Summer Bunnies Contest Extended Remix) / R. Kelly (Jive / 1994)
3. I'm So Into You / Aaliyah (Jive / 1994)
4. Angel / Groove Theory (Epic / 1995)
5. Hip Hop Lover (Hip Hop Remix) / En Vogue (EastWest / 1993)
6. Anything (Old Skool Radio Version) / SWV feat. Wu-Tang Clan (RCA / 1994)
7. Show You My Love / 702 (Biv 10 / 1996)
8. Doo Wop (That Thing) / Lauryn Hill (Ruffhouse / 1998)
9. Turn It Up / Raja-Neé (Perspective / 1994)
10. I Got Him All The Time (He's Mine Remix Grand Puba Version) / MoKenStef (Outburst / 1995)
11. You Remind Me (Ad's Radio Mix) / Mary J. Blige (Uptown / 1992)
12. Vibe (Groove Theory Mix) / Zhane (Motown / 1994)
13. That's The Way Love Goes (CJ R&B 7" Mix) / Janet Jackson (Virgin / 1993)
14. Honey / Mariah Carey (Columbia / 1997)
15. Vibin' (Cool Sumer Mellow Mix) / Boyz II Men (Motown / 1995)
16. Makin' Moves / Tha Truth! (Priority / 1997)
17. Best Friend (Character Summer Mix) / Brandy (Atlantic / 1994)
18. Diggin' On You (Master 7" Mix) / TLC (LaFace / 1994)
19. Kissin' You / Oh Honey / Total (Bad Boy / 1996)

選曲的には、メアリー・J・ブライジ以降エリカ・バドゥ以前のいわゆるヒップホップ・ソウルと呼ばれている曲が中心。ヒップホップのトラックメーカーが曲制作に絡んでいくことで、それまでのニュージャック・スイング期から一気にストリート感が増し、女性ボーカルに男性ラッパーが絡んでいくというスタイルが一般的になった時代のサウンドですね。

CJマッキントッシュによるUKリミックスなども一部あるものの、素材的にはUSの楽曲のみ。Youtubeなどによく上がっているミックスだと、美メロというカテゴリのもと、USモノ・UKモノがごっちゃになっていることが多いのですが、個人的にUKモノはR&Bの本流とは別モノと考えているので、こんな感じにしてみました。僕の感覚が古いだけかもしれませんが、アシッドジャズ勢やグラウンド・ビートがR&Bとして紹介されるのは違和感だし、2000年以降のレアR&Bブームで発掘された欧州モノを90年代R&Bとして扱うのも少し違うと思うので…。

収録曲はわりと定番どころがほとんどですが、いわゆるバラードが好みでないこともあり、全体的にストリート色高めのグルーヴィーなアレンジの楽曲が中心。この時期はリミックス全盛期でもあるので、シングルオンリーのリミックスなんかも取り上げています。特にウータンのメンバーをフィーチャーしたSWVのAnythingは昔から大好き。中盤のラップパートで1ループだけ入るC.R.E.A.Mネタを、メインのFreedomネタで拾っていく展開には毎度ゾクゾクさせられます。

また、個人的に気に入っているのはパトライス・ラッシェンの定番ネタRemind Meで繋げたMoKenStef~メアリー・J・ブライジの流れと、後半でフックとして機能しているマライア・キャリーの扱い方。マライアのHoneyはショーン・コムズ制作で、サウンド的には完全にヒップホップソウルなものの、当時のマライアがまだポップス路線のシンガーだったのに加えあまりに売れ過ぎてしまった(アルバムは世界1000万枚、日本でも160万枚!)ため、ストリート路線のR&B的としてはなかなか扱いが難しい曲なのですが、同じくポップ・フィールドでも知名度が高い(+もう少し正統派R&B寄りな)ジャネット・ジャクソンとボーイズIIメンで挟むことでうまく中和出来たかなと。

いつもの通りMixcloudへのリンクを貼っておくので、気になる方は是非聴いてみてください。90年代当時クラブ通いをしていた世代ならわりとドンピシャでハマるかと思います。

Summertime Is Here
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Back To Basic / Various Artists

2021-06-26 | Compilation
以前よりずっと構想はあったコンピレーションがようやく形になったので紹介。80年代後半~90年代初頭にかけUKポリドール内に存在していた伝説のレーベル「Urban」のマイベストです。知っている人には今さらの話ですが、このUrbanは当時UKのアンダーグラウンド・シーンで盛り上がっていたレアグルーヴ系楽曲の再発と、ジェームズ・タイラー・カルテットなどの当時最先端だったアシッドジャズ勢のリリースをメインに活動していたレーベル。実質的な活動期間はわずかながら、JB一派やジャクソン・シスターズ、それからロイ・エアーズなどなど、レアグルーヴの基本のキとも言える楽曲を広く一般リスナーに伝え、現在に至るまでの旧譜系クラブミュージックの基礎を築いた伝説的な存在です。特に、当時本国で人気が完全に下火となっていたJBとその周辺を大きくフィーチャーし、世界的な再評価のきっかけを作った功績は計り知れず。その後の音楽業界全体におけるレアグルーヴの影響の大きさを考えると、当時このレーベルが存在しなければ現在のミュージックシーンは形作られていないといっても過言ではないでしょう。

さてさて、前置きが長くなりましたが、今回のトラックリストは以下の通り。

1. (Somebody Got) Soul, Soul, Soul / The Wild Magnolias (from the compilation "Urban Classics 2")
2. Funky Stuff / Kool & The Gang (from the compilation "Urban Classics 2")
3. Think (About It) / Lyn Collins (from the compilation "James Brown's Funky People")
4. It's Your Thing / Rockaway Three (from the single "It's Your Thing")
5. Super Good (Parts 1 & 2) / Myra Barnes (from the compilation "James Brown's Funky People part 2")
6. The Payback Mix (Keep On Doing What You're Doing But Make It Funky) / James Brown
(from the single "The Payback Mix")
7. What Do I Have To Do To Prove My Love To You / Marva Whitney
(from the compilation "James Brown's Funky People part 2")
8. Blow Your Head (Undubbed Version) / Fred Wesley & The J.B.'s (from the single "Blow Your Head")
9. You Got To Have A Mother For Me / James Brown (from the compilation "Motherlode")
10. It Began In Africa / Urban Allstars (from the single "It Began In Africa")
11. Betty Boop / Charles Earland (from the compilation "Urban Jazz: The Original Illicit Grooves")
12. You're The Song I've Always Wanted To Sing / Timmy Thomas (from the compilation "Urban Classics 2")
13. I'm So Happy (12" Remix) / Walter Beasley (from the single "I'm So Happy")
14. Hot Butterfly / Gregg Diamond & Bionic Boogie (from the compilation "Urban Classics")
15. Why Did You Do It / Groove Train (from the single "Why Did You Do It?")
16. Tell Me What You Want / Jimmy Ruffin (from the compilation "Urban Classics 3")
17. Boy, You're Dynamite / Jackson Sisters (from the singles "I Believe In Miracles")
18. Do It The Hard Way / The Jazz Renegades (from the single "Do It The Hard Way")

いつもであればオリジナルの発表年やリリース元を書くのですが、今回の選曲はUrbanが発掘し、コンピやシングル盤で紹介した再発音源がメインなので、オリジナルの発表時期ではなく、各楽曲がレーベル中でどの盤に収録されているかを併記してみました。

目玉はUrban名物とも言えるメガミックス音源3曲。いずれもDouble Dee & SteinskiのLessonシリーズと並ぶメガミックスの古典中の古典として、未だにBボーイ連中から人気の高いナンバーです。今回その他の収録曲をメガミックス中で使われてるネタとなるべく被らせないようにしたところ、かなり選曲に苦労しました。そもそもオイシイところはだいたい既にカットアップして使われているので、被りを外すと選曲の幅が想像以上に大幅に狭まります。

ちなみに、この辺のメガミックス曲はどれもUrban 88というコンピにも収録されており、実は当時リアルタイムでCD化済だったりします。もっとも著作権がまだ緩かった時期の制作曲ということも関連してか、その後フルサイズでは正規CD化されていませんが…。

個人的お気に入りポイントは"It Began in Africa"後のチャールズ・アーランドからティミー・トーマスへと続く流れるようなライン。またグルーヴ・トレインの"Why Did You Do It"は、"1、2"のブレイクで有名なストレッチの当時新録によるカバーです。

いつものようにmixcloudへのリンクを貼っておくので、興味のある方は聴いてみてください。Urbanに焦点を当てたコンピってありそうで実はほとんどない(知ってる限りSoul Sourceが以前リリースしたミックスものくらい)ので、個人的にはなかなか面白い試みだと思います。

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Made In Japan / Various Artists

2021-04-24 | Compilation
2013年以来、8年ぶりに作ってみたシティポップスのセレクション。8年前はちょうど間宮貴子のLove Tripがタワレコ限定で再発され、僕自身含め一部コアファンやDJの間で人気だったシティポップスが一般にも浸透し始めたタイミングだったので、ちょっと面白いかなと思って女性ヴォーカルもの中心に選曲してみたのですが、その後、現行のシンガーソングライターやトラックメーカー、アイドル界隈も巻き込む大きなムーヴメントになってしまったこともあり、個人的にこの辺りの音とは少し距離を置いていました。

今回こうして再び選曲をしてみたのは、最近になってブームが少し落ち着いたような気がしたから。2014~15年に山ほど出たLight Mellow和モノのコンピシリーズや、メジャー各社によるオリジナル作品再発で、8年前は一部マニアのみにしか知られていなかったような作品のほとんどが銀盤化されたことで、当時自分がアナログで聴いていた楽曲を、ようやくデジタルの音質で選曲に組み込むことが出来るようになったというのも大きいです。あまりに乱発されすぎたLight Mellow和モノシリーズには正直思うところもありますが、シングルオンリーで絶対CD化などありえないだろうと思っていた堀江マミや小島恵理、M. TOSIKAZなどのキラー・チューンが次々とCD化されたことはこのシリーズ最大の功績でしょう。

さてさて少し前置きが長くなりましたが、今回のトラックリストは以下。

1. Pacific / 芳野 藤丸 (Moon / 1983)
2. BEST FRIEND / 児島 未散 (フォーライフ / 1985)
3. ムーン・マジック / 岡本 一生 (ディスコメイト / 1978)
4. 太陽が知っている / 山梨 鐐平 (PANAM / 1984)
5. 踊ろよ、フィッシュ / 山下 達郎 (Moon / 1987)
6. 壊れたワイパー / ビアズ (BOURBON / 1983)
7. ハイウェイ・ランデブー / 小室 みつ子 (BLOW UP / 1983)
8. Easy Love / 国分 友里恵 (Air / 1983)
9. フロリダ・サンシャイン / 小田 陽子 (クリスタルバード / 1982)
10. FRIDAY NIGHT / M. TOSIKAZ (ディスコメイト / 1983)
11. ジャスト・フィーリング / 北原 理絵 (Eastworld / 1984)
12. TWO IN THE PARTY / ハイ・ファイ・セット (Express / 1979)
13. ブランチができるまで / 川島 なお美 (東芝EMI / 1983)
14. 逆さ時計が欲しい / EPO (RCA / 1981)
15. 魔法のカーペット / 中原 めいこ (Eastworld / 1984)
16. グロリア / ダック・テールズ (TDK / 1984)
17. 手の中にひまわりの夏 / 後藤 ゆうじ (ジャパン / 1982)
18. エンドレス・トワイライト〜最後の真珠〜 / 慶田 朱美 (VAP / 1989)
19. パーティ・トゥナイト (地球を遠く離れて) / 難波 弘之 (Air / 1981)
20. サンシャイン・スーパーマン / 岸田 智史 (CBSソニー / 1977)

最近のシティポップス一大ムーヴメントの影響で、インターネット上には多数のプレイリストやミックスが溢れていますが、何の選曲意思も感じられないようなコピペ系プレイリストは論外としても、アイドル歌謡なども含めたドがつくほどマニアックな曲ばかりを取り上げたものか、タツロー・美奈子・まりや・ユーミン・まりや・タツローみたいなド定番曲のオンパレードで構成されたもの、もしくは近年の曲や海外で評価された曲が中心となっているようなものが多く、どれも正直あまりしっくりこなかったので、単純に自分が当時好きだった曲中心で構成してみました。

デジタル録音に移行しクリスタル色が強くなってくる80年代後半以降のサウンドはあまり好みではないので、70年代後半~80年代前半の曲がメイン。個人的にはこの時期がAORの黄金期だと思っています。僕と同じように、10年くらい前に神保町周辺のレコード屋に通っていたクラブOBなら、このあたりの音はどんぴしゃかもしれません。

収録曲の一部に少しだけ触れると、山下達郎の"踊ろよ、フィッシュ"は最後にコーラスのリフレインがないシングル・バージョン。最初の選曲時点では次のビアズのイントロがちょっと浮いてしまっていたのですが、この曲を挟むことで、ラストの土岐英史のサックスがブリッジ役となってうまくハマりました。続く小室みつ子の"ハイウェイ・ランデブー"と国分友里恵の"Easy Love"は、雰囲気がそっくりなので自分の中では当時からセット。

また、今回もっともプッシュしたいのは、CKBの横山剣が在籍していたダックテールズの"グロリア"。CKB結成以前の曲としてはよくクールス時代の"シンデレラ・リバティー"が取り上げられますが、シティポップス的には断然こちら。84年の時点で曲展開からアレンジまで、もうほとんど完全に今のCKBの音です。このあとのZAZOU期の音は90年代前半特有の硬質なサウンドになるので好き嫌い分かれると思いますが、これはみんな大好きでしょう。

本当はその他の曲に関しても、色々と語りたいことがあるのですが、これ以上書くとあまりにも長くなって(既にいつもの記事よりも充分長いですが)しまうのでこの辺りで。

今の時代の若いリスナーにも、おそらくすんなり受け入れることが出来ると思うので、今回の記事を読んでもし気になった方は是非聴いてみてください。自分で言うのも何ですがそこそこ会心の出来だと思います。

Made In Japan

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Saudade de Tokyo 2 / Various Artists

2021-03-31 | Compilation
前回更新から僅か2日での更新、その前は9日前と、このところ珍しく立て続けにコンピのアップが続いていますが、最近になって俄然制作意欲が湧いてきていたというわけではなく、たまたま作りかけで止まっていた幾つかの選曲がまとめて仕上がっただけのこと。本日紹介するのもそんなうちの一つで、自分の中では2年前に作った季節モノ「春編」の続編の位置づけになります。トラックリストは以下の通り。

1. Tea For Three / Voices in Latin (Morgan / UK / 1968)
2. Brasil Dá Samba / Grupo Manifesto (Elenco / Brazil / 1967)
3. On The Palette / Takeshi Nakatsuka (Polystar / Japan / 2004)
4. Bob & Hellen / Piero Umiliani (Cinevox / Italy / 1969)
5. Rio / Nico Gomez & His Orchestra (Omega / Netherlands / 1972)
6. Dazzle / The Roger Webb Sound (De Wolfe / UK / 1971)
7. I'm Feather / Barbara Moore (De Wolfe / UK / 1972)
8. Haven't We Met / Ritmo Fantastico (Blue Cafe / Japan / 2002)
9. From The North / Ronny Pellers Satin Sound (Mabel / Switzerland / ? )
10. L'enfant samba / Cortex (Disques Espérance / France / 1975)
11. On Va Jouer Au Carnaval / Chantal Goya (RCA / France / 1977)
12. En Man I Byrån / Lill Lindfors (Polydor / Sweden / 1969)
13. Do I Love You / Kwartet Frits Kaatee + Jeanette Cordee (FK / Neitherland / 1984)
14. Ballade De Johnny Jane / Jane Birkin (Fontana / France / 1976)
15. Przebudź Się / Irena Jarocka (Pronit / Poland / 1978)
16. Carnival (Bossa Float) / April Set (Blue Cafe / Japan / 2007)
17. Give Me Rain / Debra Joyce (Fly By Nite / US / 1977)
18. Le Mauvais Numéro / Diane Tell (Polydor / Canada / 1979)
19. Księżycowe Dziewczyny / Piotr Figiel (Pronit / Poland / 1976)
20. En Écoutant La Pluie (Rhythm In The Rain) / Sylvie Vartan (RCA / France / 1963)
21. Jig-Saw / Del Richardson (MCA / UK / 1973)
22. I Want It All / Bruno Nicolai (Ariete / Italy / 1969)
23. Free / Coco d'Or (Sonic Groove / Japan / 2004)
24. Fantasma ~When You Woke Up In Sunday Noon~ / Studio Apartment (RD / Japan / 2001)

コンセプト自体は前回と同じで、大学生の頃によく聴いていた曲。当時大ブームだったカフェやラウンジ系の音楽、特にブラジル音楽の影響を受けたヨーロッパのライブラリー辺りを多めに選曲しており、オルガンバーやサバービアなんてキーワードから想起される音そのものという感じに仕上げています。前回と比べて今回は、ディスクデシネや鈴木雅尭さんの影響が強めかもしれません。

個人的に気に入っているポイントは、ジェーン・バーキンが歌う「ジョニー・ジェーンのバラード」と、Coco d'Orこと元SPEEDのhiroが歌うFreeをうまく選曲に組み込めたこと。どちらも昔から大好きな曲なのですが、いまいち自分のなかで使いどころが分からずこれまで温存しっぱなしになっていました。

当時僕と同じように渋谷周辺で過ごした人にとっては懐かしい選曲になっていると思いますので、良ければ是非聴いてみてください。もちろん、カフェのBGMとしても機能しますので作業用にもOKです。

Saudade de Tokyo 2
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A Música Soul Brasileiro / Varous Artists

2021-03-29 | Compilation
ここ最近、世界的にも少しブームになっているように感じるブラジリアンディスコ~AOR。元々は2000年代後半に一部の好きモノDJを中心に盛り上がったニッチなジャンルでしたが、2018年にリリースされたエヂ・モッタ選曲のコンピ作品「Too Slow To Disco Brasil」あたりから、一般向けにも取り上げられることが増えてきたような気がします。僕自身がこの手のサウンドを始めて意識したのは、「Terça」というイベント発信で2007年にリリースされた3枚のコンピから。それ以前にUKのWhatmusicがLP化したエヂ・モッタの作品を聴いていたこともあり、意外とすんなり受け入れられたのをよく覚えています。さて、少し長くなりましたが今回の選曲は以下の通り。

1. Contigo / Adriana (Continental / 1976)
2. A Noite Vai Chegar / Lady Zu (Philips / 1978)
3. Terra Azul / Sandra Sá (RGE / 1983)
4. Dançando Com Você / Ronaldo Corrêa (Polydor / 1979)
5. Quero Um Baby Seu / Solange (Warner Bros. / 1980)
6. Natureza Viva / Brenda (RCA / 1980)
7. Por Isso Eu Canto / Sonia Burnier (RGE / 1979)
8. Lavoura / Germannu (Terra / 1984)
9. Êxtase / Djavan (EMI / 1981)
10. Musa Cabolca / Gal Costa (Philips / 1982)
11. Maré / Carlos Bivar (Acre / 1984)
12. Vida Agitada / Paulo Jeronimo (Sonarte / 1983)
13. Toque Tropical / Junior Mendes (Epic / 1979)
14. Hello Mr. Wonder / Carlos Dafé (Warner Bros. / 1977)
15. Ah! Você Mulher / Marcos Valle (Arca / 1986)
16. Tão Só / Claudia Telles (CBS / 1978)
17. Tudo Que Você Podia Ser / Lô Borges (EMI / 1979)
18. Desafogo / Emílio Santiago (Philips / 1977)
19. Chega Mais (Imaginei Você Dançando) / Banda Black Rio (RCA Victor / 1978)
20. Débora / Altay Veloso (Continental / 1986)
21. Pode Acreditar / Grupo Natureza (Som Livre / 1981)
22. Solange / Hyldon (CBS / 1977)

同時代の日本のシティポップスと同様、スティーリー・ダンのような技巧派ナンバーや産業AOR、ディスコ歌謡や今でいうブギー系が多数派を占めるこの辺りの音楽から選曲した割には、かなり頑張ってフリーソウルや現代的なシティポップスに寄せてみたつもりです。この辺りの作品は昨今のブームでオリジナル盤が高騰してしまっており、僕が買っていた10年近く前から比べると嘘のような値段で取引されているようですが、大手のレコード会社からリリースされた作品が多かったこともあり、盤起こしでないクリーンな音質のものが配信やサブスクで聴けるのが嬉しいところ。アルバムまで行かずシングルのみのリリースとなってしまった作品でも意外と配信されているので、探してみるのも面白いのではないでしょうか。

とは言え、サブスクで聴いてみるにしても何か羅針盤のようなものがないと探しにくいのも事実。今回アップロードしたMixcloud音源にはトラックリストも付けたので、気になる方は、是非これをもとに掘り下げてみてください。当時それほどのめり込んでいたわけではないですが、一応リアルタイムのブームを経験した目線で選曲しているので、ネットで適当にポチポチ検索してYoutube動画を張り付けただけのものや、だらだらと関連曲のみをまとめたSpotifyプレイリストよりはきっと楽しめることと思います。

A Música Soul Brasileiro
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Trippin' On Broken Beats / Various Artists

2021-03-20 | Compilation
先日のモワックス集や昨年作ったドラムンベース集の系譜にも繋がるクラブジャズ温故知新もの。今回はもう少し時間軸を先に進め、2000年代前半に流行ったブロークン・ビーツを集めてマイベストを作ってみました。これらは当時、いわゆる西ロンドン系と呼ばれていたサウンドで、2000年頃を境にドラムンベースから足を洗った4ヒーローのDegoやプロデューサー集団のBugz In The Attic勢を中心に、同時代にフューチャー・ジャズで一世を風靡していたジャザノヴァやキョート・ジャズ・マッシヴなんかとも呼応しつつ、最先端の音楽として大きく注目を集めていたのをよく覚えています。とりあえずトラックリストはこんな感じ。

1. Harmony / Atjazz (Mantis / 2000)
2. Dreams Come True (Afronaught Mix) / Alison David (Goya / 2003)
3. Light / Wei-Chi (Compost / 2004)
4. Disease / Sequel feat. Pete Penicka (Sonar Kollektiv / 2004)
5. Submerso / Patricia Marx (Trama / 2002)
6. Looking For Love (Bugz In The Attic Remix) / Vikter Duplaix (Hollywood / 2002)
7. Shadow Of The Sun (Yukihiro Fukutomi Remix) / Loop Session (Loop Sounds / 2004)
8. I Just Wanna Say (Domu's Number One Mix) / Michelle Lawson (Mercury / 2003)
9. Love from the Sun / Beatless (Ubiquity / 2001)
10. Fuel For The Ire / Modaji (Laws Of Motion / 2001)
11. Into The Blue (4Hero Remix) / Shaun Escoffery (Oyster / 2001)
12. The Last Dance (Make It Good) / Nathan Haines (Chillifunk / 2003)
13. Astral (Gerd's 4lux Remix) / Jazzinho (Ecco.Chamber / 2004)

一口にブロークンビーツと言ってもサウンドの幅は広いのですが、選曲しているのはジャジーで綺麗な曲が中心。雰囲気としてはドラムンベース集を作ったときのタッチに近いので、自分で言うのも何ですがこのジャンルのものとしては非常に聴きやすい仕上がりになっていると思います。この辺りのサウンドは当時DMRバイヤーだった小川充さんがプッシュしていたので、あの頃渋谷に通っていた人にとっては懐かしく聞こえるかも。実は最近、当時のDMRの通販カタログ(と言うか実質フリーペーパー)をある程度まとめてメルカリで購入したので、選曲にあたって多少参考にさせてもらってます。ちなみにこの手の音楽が東京のクラブジャズ界隈で流行っていたのは概ね2003年頃までで、ファイブ・コーナーズ・クインテットの登場とニコラ・コンテを中心としたスキーマ勢の躍進により、その後シーンは大きくオーセンティックなモダンジャズに振れていくことになりますがそれはまた別の話。リンクを貼っておきますので、よければ是非聴いてみてください。

Trippin' On Broken Beats
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Memories of Discotheque 3 (Disco's Revenge) / Various Artists

2021-03-20 | Compilation
前回選曲から3年ぶりとなる極私的コンピシリーズMemories of Discothequeの第三弾。前回前々回ともにMixcloudの再生数はまったく伸びておらず、もはや完全に趣味の世界なのですが、個人的には結構気に入っているシリーズなのでこの度、3度目の選曲をしてみることにしました。このシリーズのコンセプトはタイトルそのままディスコなのですが、90年代フリーソウル期のディスコ・リバイバル曲を中心に選曲した1作目、もう少し往年のパラダイス・ガラージに寄せた2作目と来て、今回の3作目ではシカゴハウスに挑戦。知らない人には意外に思えるかもしれませんが、初期のシカゴハウスは80年代中盤以降におけるアンダーグラウンド・ディスコの正当進化と言って差し支えないので、そういうディスコっぽい曲を集めて選曲してみたら面白いかなというコンセプトで作ってみたのがこちらになります。トラックリストは以下の通り。

1. All Dis Music / Romance (FFRR / 1988)
2. Devotion (Club Mix) / Ten City (Atlantic / 1987)
3. It's You (Vocal) / E.S.P. (Underground / 1986)
4. What About This Love (Dub Version) / Mr. Fingers (Alleviated / 1989)
5. Children Of The Night (Dub) / Kevin Irving (Trax / 1987)
6. Fantasize Me (Club) / Pleasure Pump (State Street / 1987)
7. Dream Girl (Wet Dream) / Pierre's Fantasy Club (Hot Mix 5 / 1988)
8. Pleasure Control / On The House (Bright Star / 1986)
9. The King Of House / House Family (Underground / 1987)
10. Ride The Rhythm (Remix) / Marshall Jefferson (Trax / 1986)
11. Love Will Find A Way (Club) / Victor Romeo presents Leatrice Brown (Dance Mania / 1988)
12. Free Yourself / Virgo (Trax / 1986)
13. Promised Land (Club Mix) / Joe Smooth Inc. feat. Anthony Thomas (D.J. International / 1987)

実際に聴いて頂けると分かると思いますが、ウエストエンドやプレリュードあたりの後期楽曲(リズムマシンやシンセが使われてるもの)にかなり近い質感なので、そうした曲が好きな人には違和感なく受け入れられると思います。シカゴハウスはいわゆるレアグルーヴ文脈ではなく、セカンドサマーオブラブに繋がるレイヴの起点みたいな位置づけで語られることが多いので、特にヒップホップ畑出身の人だと少し取っつきにくいかもしれませんが、今こうして聴くと全然問題なくレアグルーヴなのが分かるかと。いつもの通りMixcloudに挙げていますので、興味のある人は是非聴いてみてください。

Memories of Discotheque 3
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Experimental Beathead Jams / Various Artists

2021-02-06 | Compilation
2021年最初の選曲は、前々から一度しっかりと向き合わなければいけないと考えていたトリップホップ。以前90年代のUKサウンドとしてTalkin' Loudレーベルを取り上げましたが、90年代初頭のアシッドジャズ・ブームが下火になり、Talkin' Loudが半ば開店休業状態になっていた頃、アンダーグラウンドで盛り上がっていたのがこの手のサウンドでした。レアグルーヴ~ヒップホップの流れとセカンドサマーオブラブ以降のインテリジェンス・テクノの流れの融合から生まれたこの新たな音は、90年代中盤に一大勢力となり大きな盛り上がりを見せることになります。中でもムーヴメントの旗手となっていたのが、今回取り上げたジェームス・ラベル擁するMo'Wax(とNinja Tune)。今では大御所となっているカリフォルニアのDJシャドウや日本のDJクラッシュをフックアップし、世界に名を轟かせたことでも知られています。さて少し長くなりましたが、前置きはこれくらいにして今回の選曲リストは以下のような形。

1. The Loop / DJ Krush (from the album "Strictly Turntablized" MW025)
2. Ravers Suck Our Sound (N.O.W. Mix) / La Funk Mob (from the ep "Breaking Boundaries Messing Up Heads" MW023)
3. A Whim / DJ Krush (from the single "A Whim / 89.9 Megamix + Bonus Beats" MW033)
4. Sortie Des Ombres / RPM (from the single "2000" MW018)
5. Stars / Nightmare On Wax (from the compilation "Headz" MW026)
6. 89.9 Megamix / DJ Shadow (from the single "A Whim / 89.9 Megamix + Bonus Beats" MW033)
7. Evolution Of The Beast (Part 2) / Palm Skin Productions (from the single "The Beast (Remix)" MW029R)
8. Abstract Original (Deep South Mix) / Attica Blues (from the ep "Vibes, Scribes 'N' Dusty 45's E.P." MW020)
9. Sassafrass (Plaid Mix) / U.N.K.L.E. (from the ep "The Time Has Come E.P." MW028)
10. Symmetrical Jazz / Awunsound (from the compilation "Headz" MW026)
11. In A Silent Way / Palm Skin Productions (from the single "In A Silent Way" MW013)
12. Dig This Vibe / DJ Krush (from the album "Strictly Turntablized" MW025)
13. What Does Your Soul Look Like (Part 1) / DJ Shadow (from the single "What Does Your Soul Look Like")

94年にリリースされたコンピレーションHeadzを頂点にしたレーベル全盛期のサウンドと言うことで年代が93~95年に集中しているため、今回は各曲の収録元とそのカタログナンバーをクレジットすることにしました。ちなみに、だいたい10番台中盤~30番台前半くらいまでがこうしたトリップホップど真ん中の作品で、この後レーベルは徐々に多様化していくことになります。96年のHeadz 2あたりからドラムンベースやアップテンポの曲が混在し始めますが、97年にNigoのA Bathing Apeと組む頃にはロックにも手を出し始めたことでますます方向性がとっ散らかり、さらに日本のToy's Factoryの配給でマス向けにもアピールしだしたことで、段々とコアなファンに対しての求心力が薄れていくことになってしまいました。

今回の選曲はそうした多様化が始まる前、純度が高い時期からの曲のみをチョイスしているため、気になる方は是非聴いてみてください。毎度のことですが公式で出ているコンピよりは初心者にとっても取っつきやすい内容かと思います。

Experimental Beathead Jams
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