At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

At The Living Room Awards -extra edition-

2014-12-21 | Weblog
どうもお久しぶりです。最近また更新頻度が少なくなりがちですが、年末で仕事も忙しいためどうかご容赦のほどを。さて、年末と言えばお馴染みなのがランキング企画。最近はやっていませんでしたが、以前はこのブログでも書いていたことがありました。久しぶりにトライしてみようかと思い題材を考えていたのですが、やっぱり今年はこれしかないだろうということでハワイものです。ブログ復活後からどこよりも積極的に取り上げてきたコンテンポラリー・ハワイアンですが、その甲斐あって(?)巷でもひっそりと隠れたブームになってきているようなので、それなりにニーズがあるのではないでしょうか。とりあえず以下ランキング。

1.All I've Got To Give / Lemuria (from"Lemuria"/1978)☆☆☆
2.Together / Brandon Bray (from"Desire"/1987)☆☆☆☆☆
3.Got To Find You Girl / Kalapana (from"Alive"/1981)☆
4.Words To A Song / Babadu! (from"Babadu!"/1979)☆☆☆☆☆
5.Could It Be Love / Phase 7 (from"Playtime"/1980)☆☆☆☆
6.You're My Favorite / Kasuals (from"Kasuals"/198?)☆☆☆
7.Destiny / Loyal Garner (from"Loyal Garner"/ ? )☆☆
8.Old Enough / Cecilio (from"Maybe Tonight"/1983)☆☆☆
9.Love Is / Henry Kapono (from"Dreamer Boy"/1982)☆☆☆☆
10.Blue Pacific Nights / Miles Lee (from"Home Grown III"/1978)☆
11.I Don't Wanna Be Alone / Pacific Harmony (from"Hometown 85"/1985)☆☆☆☆
12.Between Hello and Goodbye / Society Of Seven (from"Fashionably Yours"/1978)☆☆
13.Give Love A Try / Nohelani Cypriano (from"In The Evening"/1981)☆☆☆
14.Beautiful Lady / John Rowles (from"Rhythm Of The City"/1980)☆☆☆☆
15.My Last Disco Song / Al Nobriga (from"They're Playing My Music"/198?)☆☆☆☆
16.All I Ever Need / Barry Kim (from"Barry Kim"/ ? )☆☆☆
17.Blow My Blues Away / Koola (from"All Sides Now" / 1983)☆☆☆☆
18.You're Young / Macky Feary Band (from"Macky Feary Band" 1978)☆☆
19.Leading Lady / The Krush (from"Never Felt So Right"/1981)☆
20.Lady Of My Heart / Hawaii (from"Out Of The Dark"/1980)☆☆

一口にコンテンポラリー・ハワイアンと言っても、そのサウンドの幅は意外に広くSSWもあればファンクもあればディスコもありますが、今回は特にAOR~ライトメロウ度が高いものからセレクトしてみました。売り手はこの辺り十把一絡げにハワイアンAORと定義するためリスナーとの間にギャップが生じがちですが、今回ここで取り上げたものは全てきちんとAORとして通用するものです。ハワイアンAORに興味があっても踏み出せないという方がいるのであれば、まずはこの辺りから聴いてみましょう。ちなみに☆の数は客観的なオリジナル盤の入手難易度。昔は☆☆☆くらいでも充分トップレア盤でしたが、このところブームの影響もあり国内中古市場での流通も増えているため、入手するなら今がチャンスだと思います。
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Guilty / Perception

2014-12-11 | Acid Jazz~UK Soul
1993年にTalkin' Loudからリリースされたシングル盤。タイトル曲は元々アメリカの映画女優兼シンガー、Barbra Streisand(バーブラ・ストライサンド)がビージーズのBarry Gibb(バリー・ギブ)と組んで1980年に発表したポップヒットナンバーですが、おそらく90年以降のクラブ世代にとってはこのPerception(パーセプション)によるカバー・ヴァージョンの方が馴染み深いかと思われます。各種コンピやミックス作品にも取り上げられている定番ナンバーなので、彼らのことは知らずとも曲自体は聴いたことあるという人もいるかもしれませんね。さて、このパーセプションはジャマイカ系イギリス人女性シンガーのJoy Roseと白人男性DJ2人による3人組。いわゆるトーキンラウド第二世代にあたるユニットです。メンバー構成こそヤング・ディサイプルズに近いですが、サウンド的にはもう少し洗練されたものとなっており、どちらかというとインコグニート寄り。ちょうど同期(?)のUrban Species(アーバン・スピーシーズ)がポエトリー・リーディングを主体としたガリアーノ寄りのグループだったこともあり、当時のレーベル内でも好対照な2グループとして、うまく差別化が図れていたと思います。しかしながらアーバン・スピーシーズがアルバム発売まで漕ぎ着けることが出来たのに対し、このパーセプションは本作含む3枚のシングル(うち1枚はK-Creativeとのスプリット)を残したのみ。なんでも本来はアルバム製作の予定があったようですが、シーンに登場したタイミングが悪く残念ながら幻へと消えてしまいました。そんなこともあり何とも不遇なイメージが拭えないグループですが、曲自体の完成度は非常に高いのでご安心を。本作についても、今聴いても古さを感じさせないエヴァーグリーンなナンバーに仕上がっています。CDには例によってコンパクトにまとまったショート・ヴァージョンが同時収録されていますので、特にこだわりのない方はCDでの購入がお勧め。ちなみにこの前にリリースされたTake U Higherというシングルもなかなかの好作となっていますので、気になる方は合わせて聴いてみてください。
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And Still I Rise / Alison Limerick

2014-12-07 | Acid Jazz~UK Soul
ジェイムス・テイラー・カルテットによるLove Will Keep Us TogetherやStepping Into My Lifeのヴォーカリストとしても知られる女性ヴォーカリスト、Alison Limerick(アリソン・ライムリック)による1991年の1stアルバム。古くは前回紹介したDee C.Leeと共に、スタイル・カウンシルのShout To The Topにコーラス参加していたこともあるようですが、多くの人がその存在を認識したのは本作冒頭に収録されているA-1のMake It On My Ownがシーンでスマッシュ・ヒットしてからでしょう。ブラザーズ・イン・リズムのスティーヴ・アンダーソンの手による力強い別れの歌で、当時の日本でも大いにヒットしたようです。もちろん本作においてもこの曲がハイライトとなるわけですが、実はそれ以外の曲でも良作が豊富に収録されており、アルバム通してまるで当時のUKクラブシーンの一番良いところだけを切り取ったかのような仕上がり。後の活躍を予感させるハウス調の数曲含め、アシッドジャズの洗練された雰囲気が好きな人ならばほぼ確実にハマると思います。個人的には都会的な雰囲気が漂うA-4のHear My CallとB-4のYou And Iがお気に入り。数あるアシッドジャズ~UKソウル系ナンバーの中でも、アーバン度とライトメロウ度が頭一つ飛び出ており、AOR好きやブラコン好きでも問題なく受け入れられるであろう至福のナンバーに仕上がっています。一口にアシッドジャズと言っても音の幅が広く、中には自分にとって少々受け入れがたいものもあるのですが、この2曲に関して言うならば期待している音そのもの。以前自分で作ったコンピのタイトルにもしたSophisticated Funkを体現している名曲中の名曲だと思います。例によってCDならばアマゾンで1円なので、まだ聴いたことないという人は是非聴いてみてください。ニ○リのキャッチコピーじゃないですが、このあたりのアシッドジャズは本当に「お値段以上」のものが多く、下手なレア盤なんかよりよっぽど良い曲が収録されていますので。
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Things Will Be Sweeter / Dee C. Lee

2014-12-05 | Acid Jazz~UK Soul
このところ自分の中でアシッドジャズ~UKソウル熱が再燃しているというのは既に何度も書いてきた話ですが、そんな中でもマイブームなのが当時リリースされたシングルCDの購入。この手のジャンルのシングル盤はその性質上アナログ12インチでの流通が世界的に主流となっていますが、実はUK本国のみでひっそりとCDが併売されているものもあり、そうしたニッチな作品を探し出し海外サイトから直接取り寄せるのが最近密かな楽しみになっています。これらの作品はもともとリアルタイムの日本ではほぼ流通していなかったため、10年ほど前まではそれなりに入手が難しかったのですが、インターネットによるグローバリゼーションが進んだ現在となっては容易に購入することが可能となりました。昨今の音楽業界の衰退ぶりを見てしまうとインターネットの急速な普及に関しては色々と思うこともありますが、こと音源蒐集ということにのみ関して言うならば随分と便利な世の中になったものです。さてさて出だしから壮大に話がずれましたが、本作はスタイル・カウンシルの元メンバーかつポール・ウェラーの元奥方として知られるDee C. Leeことダイアン・キャサリン・シーリンによる1995年の作品で同タイトルのアルバムからのシングルカット。当時はやっていたグラウンド・ビートに綺麗なピアノと美しい歌声がのる名曲で、UKソウル愛好家の中では人気が高いと思われる一曲です。アルバムにも収録されていた12インチミックスは6分半と長尺で普段聴きには不向きなのですが、同一テイクながら4分半とコンパクトにまとまった7インチミックスが合わせて収録されているのが本作のミソ。これなら自作コンピを作るときなどにも気軽に入れられるので、僕と同じような趣味を持っている方にはこちらの購入がお勧めです。いわゆる女子ウケが良い(とマニア連中が勝手に思っている)曲なので、その手のナンバーが好きな方は聴いてみるといいかもしれません。フリーソウル経由のリスナーならばまず間違いなくハマると思います。
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Kiss Of Life / Sade

2014-12-01 | Acid Jazz~UK Soul
前回紹介したスウィング・アウト・シスターの3rdと同じ1992年にリリースされた大ヒット作。あまりに有名過ぎるため普段ならば取り上げにくいのですが、ちょうどここしばらくUKソウルをピックアップしているので、その流れで紹介させてもらいます。ビルボードで最高2位となり、ここ日本でもオリコン10位を記録した4thアルバム「Love Deluxe」からのカットで彼らの代表曲です。主に80年代の楽曲を中心にヒット曲自体はいくつかありますが、代表曲と言えばThe Sweetest Tabooと本作であることに異論を唱える方は少ないことでしょう。曲自体の完成度の高さは言うことなし。イントロのピアノが流れた瞬間、室内全体が柔らかな光に包まれる名曲中の名曲です。さて、彼らはそのイメージからか女性ソロ歌手と誤解されることが多いですが、ほとんどの紹介文やレビューで散々指摘されているように実はれっきとしたバンド。ヴォーカルを務めるシャーデー・アデュことヘレン・フォラシャーデー・アデュ(Helen Folasade Adu)を中心とした4人組です。その音楽性の高さもさることながら、ナイジェリアとUKのハーフであるアデュのエキゾチックでミステリアスな魅力を徹底的にフィーチャーしているのが特徴的。一般的にバンド形式では主役であるヴォーカリストが目立つのは当然ですが、その他のサイドメンバーがこれほどまでに自己主張せず、完全に黒子に徹しているバンドは他にあまり例がないことでしょう。バンド自体の成り立ちについては明るくないのでコンセプトを最初に提示したのが誰なのかについては詳しく知りませんが、その仕掛け人は紛れもない天才だと思います。それほどまでにアデュは魅力的。音楽業界における「いいオンナ」の筆頭です。既に50歳を超えてからリリースしライブ映像作品Bring Me Homeでもその息を呑む美しさは健在。Youtubeでも普通にフルタイム流れているので嘘だと思う人は騙されたつもりで見てみてください。アダルトな音楽が好きな人ならば一発でその魅力にやられること間違いなしです。
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