久々の紹介となる旧ユーゴ生まれの哀愁トランペッター、ダスコ・ゴイコヴィッチ。本作はドラマーであるアルヴィン・クイーンとの双頭コンボで、1983年のオランダにて録音された一枚です。ちなみにリリース自体は、フランスのNilvaというマイナー・レーベルから。比較的(というか個人的にはかなり)新しめの年代のLPながら、昔からマニアの間ではジャズ喫茶の隠れ名盤として親しまれていたそうですね。さながら愛すべきB級ハードバップの佳作と言ったところでしょうか。そんな本盤ですが、クラブ世代的に注目なのはB-1のDowntown Talk。タイトルこそ変えられているものの、この曲は実は独MPSからリリースされているライブ盤に収録されたMadison Walkという曲の再演です。若干テンポ早めの4ビートで絶妙にスウィングするマイナー・コードのジャズ・ダンサー。Madison~の方も以前紹介したように素晴らしい名演ですが、あちらのライブ録音とは違いスタジオ録音であるため、クラブ的にはこちらの方が使いやすいかと思われます。尺的にも若干短くなっていますしね。それからA-1のMister Queenも、伊Vista盤のFlying Romeの曲名違いセルフ・カヴァー。これぞダスコ節と言ったエキゾなフレーズが炸裂する高速ハードバップに仕上がっていて良い感じです。また、部屋聴き用としてはB-2のGrowing Upが名曲Old Fisherman's Daughterを彷彿させる哀愁バラードで素晴らしい。この人、トランペッターとしてはもちろんのこと、メロディー・メーカーとしてもやっぱり非常に優れた人物だと思います。ちなみにオランダ録音ということで、あのダイアモンド・ファイブの中心人物であるシーズ・スリンガー(p)が、さらっと参加してるところも興味深いですね。現在は廃盤のようですがCDでも出ているみたいなので気になった方は是非。年代が新しいこともあって、オリジナル盤もダスコの中では比較的安価で手に入るかと思います。オススメ盤。
Herman Recordsという聴いたことのないレーベルから、3年くらい前にひっそりとリリースされた、60年代ノルウェー産ジャズのコンピCD。日本で紹介されているところを見たことがないのですが、20~70年代までの人知れぬノーウィジャン・ジャズの数々を、各年代ごとに5枚のCDに編纂したコンピレーション・シリーズの中の一枚です。ノルウェー産のジャズと言うと、ヤン・ガルバレクを筆頭にECMレーベル以降のフリーがかった音を思い浮かべる人が多いと思うのですが、本作はそれよりももう少し前の音に焦点を当てた興味深い内容。ちなみに先日ここでも取り上げたOn The Spotの中に収録された2曲のノーウィジャン・ジャズ(Kjell KarlsenとErik Andressen)は、いずれもこのコンピにも収録されています。アンチ自身のニューディスカヴァリーだと思ってただけに驚きました。これら2曲の出来が素晴らしいのは言うまでもないですが、Bjorn Johhansenなるテナー奏者のカルテットによるM-8のTh'rubyait辺りも同系統のバップで格好良いです。ペデルセンばりに唸るErik Amundsenのベースが最大の聴き所。Jazz Quintet 60の演奏が好きな人は間違いなく気に入るはずです。強烈なドラム・ブレイクで始まる正統派バップのM-1、The Passionate Demons(曲・アーティスト名同じのノルウェー産シネ・ジャズ)も、4管オクテットという若干大きめな編成なわりにタイトな演奏で素晴らしい。ちなみに、ここでもErik Amundsenのベースが抜群に光っています。Magni Wentzelなる女性ヴォーカリストが、シンプルなピアノトリオをバックに歌うM-2のThat Old Feelingもなかなかの出来。中には数曲トラッドものもあり、全ての曲が名演とは言い難いコンピではありますが、他ではほとんど紹介されていない音源ばかりということで、資料的見地からも一聴の価値はあると思います。どの曲もオリジナルでなんてまず見つからないでしょうし…。
80年代初頭のスウェーデンで録音された奇跡のピアノ・トリオ作品。実は何年か前に澤野工房さんから別ジャケでCD再発されていて、以前(1年半くらい前かな)にも一度そちらの盤で紹介したことがあるのですが、今回めでたくオリジナルを手に入れたので再レコメンさせて貰おうと思います。普段ここで紹介しているような60'sのジャズとは少々毛並が違う作品ではあるものの、以前から非常に好きなアルバムなんですよね。「暖かくて柔らかくて美しい」というような形容がとても良く似合う上品な1枚。ある意味では僕が知ってるジャズ作品の中で、最もヨーロッパらしい雰囲気を持ったアルバムかもしれません。今ではハードバップやモーダル・ジャズを中心にジャズを聴いている僕ですが、そもそもヨーロッパのジャズに惹かれていったきっかけって、アメジャズには感じられない、こう言ったエレガントな音色に魅了されていったからなんですよね。A-6のA Cloud In The SkyやB-4のWives And Lovers(バカラック・ナンバー)を筆頭に、全編に渡り本格的に素晴らしい曲に満ち溢れていますが、その極めつけは何と言ってもB-1のSamba For My Friends。かつて一度だけ女性向けに作った自作ミックスCDの一曲目に収録したこの曲は、あまりにも瑞々しすぎる傑作サンバ・ジャズで、澤野工房のホームページの試聴コーナーで触りを聴いた瞬間、そのあまりの気持ちよいメロディーにとんでもない衝撃を受けた作品。音楽の趣味は人それぞれ千差万別ありますが、この曲を嫌いな人って多分この世にいないのではないでしょうか。僕の中では完全に澤野工房クラシック。DJでかけるようなことはおそらくないでしょうが、もしも無人島に持っていくならこういうレコードを選ぶと思います。お洒落な気分に浸りたいOLさんなんかにもオススメ。アナログはレアですが…。
ここでも既に何度も名前を挙げている欧州最強ビッグバンドのクラーク=ボラン楽団にて、ドラマーのKenny Clarkeと共に双頭リーダーとしてメンバーを率いていたのが彼。知っている人にはお馴染み、ベルギー生まれのピアニストです。本作はそんな彼が67年にSabaレーベルに吹き込んだ一枚。いちおうボランのリーダー作という体裁ではありますが、実質的にはクラーク=ボラン楽団のリズム隊が集まって作ったアルバムで、ドラムのKenny Clarkeはもちろんのこと、ベースのJimmy WoodeやパーカスのFats Sadiも当たり前のように参加。これでSahib ShihabやJoe Harrisが加わったら、そのまんまMusic For The Small Hoursですね(笑) レコーディングもほぼ同時期であることから、全体を包み込む雰囲気もほぼ近似値。少しラテン風味の洒落たモーダル・ジャズを全編において堪能できます。エレガントながらも力強い高速ワルツ・ジャズで綴られるB-3のRosa De Luxe辺り、好きな人も多いのではないでしょうか。個人的には、あの「黒い瞳」をジャズ風にアレンジしたA-1のDark Eyesが一番好き。まるで往年のスパイ映画を見ているかのような、大人の色気とスリルに満ちた演奏が何ともお洒落ですね。Fats Sadiの叩くボンゴの音色がまた見事。4ビートが本来持っている縦のノリに対して絶妙な横揺れを加えることで、独特の洒落たグルーヴ感を出すことに成功しています。B-2のFather Klook辺りもかなり好き。決して派手な曲ではないものの、心地良いスウィング感を持ったモダンな1曲で、家聴きにはちょうど良いかと。ちなみに掲載ジャケはSabaオリジナルのものですが、実際に僕が持っているのはBASFのCRM企画盤。以前ここで紹介したDon Menzaと同じですね。お洒落なモダン・ジャズを聴きたい人にはオススメな一枚。
シンプルながらも美しいジャケットが美しい本作は、フランスのピアニストであるMaurice Vanderが、55年にVegaレーベルにひっそりと吹き込んだ10インチLP。ジャズ批評別冊「ヨーロッパのジャズ・ディスク1800」誌においても巻頭ページに掲載されていたので、ひょっとしたらジャケットに見覚えのある方もいるかもしれませんね。この時期のフランス人ピアニストというと、例のSoul Jazzで知られるジョルジュ・アルヴァニタスや、澤野工房からの復刻盤も話題になったルネ・ユルトルジェ辺りが一部では知られていますが、このモーリス氏もほぼ彼らと同世代として生まれた一人。ちなみに本作録音時は26歳だったそうです。さて、そんな本作ですが内容の方はと言うと、恐ろしいほどに洗練されたピアノ・トリオによるスタンダード曲集。とても50年以上前の作品とは思えないクォリティに圧巻ですね。間違いなくヨーロピアン・ピアノ・トリオ最高峰の一角を担う素晴らしい作品。ジャズの世界にはピアノ・トリオ作など古くから山ほどありますが、はっきり言ってその手の凡庸なものとはレベルが違います。それほど熱心にトリオ作品を聴いていない僕ですが、少なくともピアノ・トリオというフォーマットにおいて僕が求めている要素は、この1枚の中に全て詰まっています。言うまでもなく全曲最高なわけですが、柔らかなタッチで奏でられるA-2のI'll Remember Aprilや、どこまでも優しく美しいメロディーが胸を打つB-3のEverything Happens To Me辺りは、中でもとりわけお気に入りの名演。出来る事ならばオリジナルで欲しいのですが、何せレアな上に高価なもので手が出ません。仕方ないからNormaから出てる再発の10インチで我慢します。通常のLPより一回り小さい10インチというサイズと、このシンプルながらもエレガントなジャケットがまた魅力的。文句なしのオススメ盤です。
デューク・エリントン楽団の花形テナー奏者、と言うよりも最近では例のBoom-Jackie-Boom-ChickというLPで有名なポール・ゴンザルベスが、68年にアルゼンチンにて現地のジャズメン達と吹き込んだ一枚が本作。ちなみにジャケットには3人の名前が書いてあるため、一応この3人全員がこのコンボの主役と言うことだと思います。ただ、ブログタイトルの文字数制限上、ここではゴンザルベスとリーダーのEnrique Villegasの名前しか載せることが出来ませんでしたが…。正直アルゼンチンのジャズなんてほぼ聴いたことないので、何とも言えないところもあるのですが、同じ南米のブラジルやラテン系諸国の音に比べ、もう少しヨーロピアン・ジャズ寄りの音がなかなかに好きです。ミッド・テンポでアフロ・キューバン風味に始まるM-3のBlues For B.A.は、収録曲中で唯一ゴンザルベス自身のペンによるオリジナル作。テーマ部からソロに切り替わる瞬間に一気に4ビートに転調するところが格好良いですね。最も須永氏が言うように「クラブ映え」する曲かというとまた微妙なところもある気もしますが…(笑) 仮に僕自身がクラブプレイするとするならば、おそらくM-6のJust Friendsの方。ブレイクビーツで始まる美しいボサ・ジャズで、たとえばパーティーの終わり、明け方のフロアーで聴きたくなるような名演です。最も一口にボサ・ジャズとは言っても、いかにもカフェ系ブラジル音楽という雰囲気の曲ではなく、基本的にはあくまでモーダルな演奏なのでご注意を。僕の場合なんかだと逆に、こういう捻りの効いたものの方が好きなんですけれどね。アルゼンチン盤ということもあってオリジナルは結構レアだと思いますが、Fresh Soundから数年前にCD/LP共に再発出ています。これ読んで気になった方は、まずはこちらでどうぞ。ちなみに僕は再発LPを探し中。オリジナルは最近見かけたんですけれど、僕の中ではちょっと高かったんでスルーしました。
1957年にキングからリリースされた本作は、記念すべき国産ジャズ初のスタジオ録音盤。こんな風に紹介してしまうと、何だかクォリティは二の次で、初録音という事実と盤のレアリティにのみ価値を求めてしまわれそうなLPですが、ここで紹介する以上きちんと内容の方も伴っているのでご安心を。メンバー及び編成の異なる4組のコンボの演奏をまとめたオムニバス形式ではあるものの、そのいずれも水準が非常に高く、一聴しただけではこれが初スタジオ録音とは思えないばかりか、50年も前の日本人の演奏だとは信じられないような驚愕の1枚に仕上がっています。おまけに全10曲中7つがオリジナル。同時期のヨーロッパのジャズ辺りと比べても、決して見劣りしないそのプレイは一聴の価値ありでしょう。どの曲もいいですが、個人的には三保敬太郎らが演奏するB-5のFlashing(ひらめき)がお気に入り。先日紹介したジミー・デューカーのIPA Specialにも似た元気の良いハードバップで、4管でグイグイ引っ張っていく展開が見事です。全体的に明るい曲調ではありながら、どこか哀愁を帯びたテーマ部のメロディーも抜群。本場アメリカや欧州産とも違う独特の日本人好みの雰囲気が唯一無二。ドラム・ブレイクから始まる曲なので、うまく使えばDJプレイもありかと。また若き日のナベサダらがプレイするB-1のThou Swellも同様の雰囲気を持っていてかなり良い感じです。和ジャズというとどこか色モノ的な匂いが立ち込めてしまいそうな気がしますが、この盤に関してはそんな心配は完全に皆無。澤野工房から出ているJazz Quintet 60のMetronome盤辺りが好きな人は間違いなくハマります。国産物にしてはジャケも相当格好良いしオススメです。オリジナルはレアですがWave再発ならちらほら見かけるので、気になった方は是非探してみてください。
昨年9月に「ヨーロピアン・ジャズ最後の秘宝シリーズ」中の1枚としてリリースされた作品が、マニアの間では知られた存在であるデンマークのシンガーPedro Bikerによる、もう一枚のジャズ・アルバム。こちらも実は昨年ひっそりとユニヴァーサルからCD化されていたのですが、権利関係の問題からか日本国内ではほとんど流通していない模様なので、意外とチェックし忘れている方も多いのではないかと思います。さて、そんな忘れられがちな本作ですが、例の盤と同様に当時のデンマークの若手ジャズ・メン+サヒブ・シハブが演奏で参加しているので、内容のほうは当然ながら素晴らしいものとなっています。曲自体はスタンダードのものばかりながら、ケニー・ドリューのアレンジがまた最高で、つい何度も繰り返し聴いてしまいたくなる作品。9人編成という少し大きめのコンボで演奏されているため、プレイ自体が派手な曲が多く、また音抜けも良いのでクラブ映えも良さそうですね。高速4ビートでまくし立てるM-6のLet's Face The Music And Dance辺り、非常に使い勝手が良さそうです。3分ジャストという尺もまた魅力的。まるでデンマーク版のクラーク=ボラン楽団とでも言えそうな、M-1のWives And Loversもなかなかに良い感じ。また、夜ジャズ<裏>N°2に収録されていたM-8のFly Me To The Moonも、真夜中の雰囲気が演奏に良く現れている名演です。ちなみにオリジナルのリリースはSonetレーベルからですが、一般の中古市場にはほとんど流通しないでしょう。おとなしくこの再発CDを買うのが無難かと思われます。今のところ海外から直接通販で買う以外に入手法がありませんが、おそらくそのうち渋谷のユニオン辺りが仕入れてくることでしょう。まぁ、いつまた廃盤になるか分からないので、お早めの入手をオススメしますが…。
クラブジャズ界から絶大なリスペクトを受ける伝説のカリスマ・ヴォーカリストが、クラーク=ボラン楽団という当時の欧州ジャズ界におけるオールスター達の演奏をバックに、独Sabaレーベルにて67年に吹き込んだ一枚が本作。いわゆるクラブ系ディスク・ガイドの常連盤なので、内容を聞いたことはないけれどジャケとタイトルに見覚えがあるという人も少なくないはず。かく言う僕自身も実はこれまであまりきちんと聞いたことがなくて、先日サバービア企画でUniversalから再発されたCDを買って初めてアルバム通して聴いたくらいです。存在自体は以前から知っていたのですが、大人数編成時のクラーク=ボラン楽団の演奏が苦手なことと、60年代ジャズに関しては基本的にヴォーカル作はそれほど好きではないことを理由に、今まで少し敬遠していたんですよね。ただ、食わず嫌いをやめて実際にきちんと聴いてみると、そんな不安はどこ吹く風。アカペラで始まるM-1のJump For Joyからグイグイ引き込まれていく名盤でした。気にしていた若干大きめのコンボ編成(4管オクテット)も、思ったより違和感なく聴けましたしね。管楽器のアンサンブルよりも、各ソロに重きを置いたアレンジの曲が多かったのが、個人的には非常に良かったと思います。ファンキーなM-3のWhy And Howや、クラーク・ボラン楽団関連では定番曲であるM-7のSconsolato、それからいかにも「らしい」ラテン調アレンジで迫るワルツなM-9のJust Give Me Time辺りが人気曲ということになるのでしょうか。ただ、個人的に好きなのはこれらの曲ではなく、むしろM-4のAlone Together。ボランの転がるピアノの上で軽快にスウィングするマーフィーの歌声が素敵な佳曲。アルバム中では地味めの曲ながら、IQ高めのスマートな演奏が好みです。まぁ何はともあれ、なかなかに良いアルバムであることは確かなので、もしも僕みたいに敬遠している方がいたら、是非お手にとって見てください。
ちょうど2年位前にリリースされたコンピ盤Freedom Jazz Danceに、Was-A-Beeとして参加していたイタリアの男性ヴォーカリストが、このたび前コンピのリリース元と同じSchemaからソロ・デビュー。レーベルのホームページを何気なく見ていても、リリースの随分前から告知をしていたりと、オーナー兼プロデューサーであるLuciano Cantoneの力の入れ込みようが感じられたのですが、事実本国でも売れ行きは好調のようで、先月イタリア国内のみで先行発売されたCDは、既に売り上げが2万枚を突破したとのことです。おそらく日本でもこれから、外資系CDショップなどを中心に猛烈なプロモーションが繰り広げられるのでしょう。Fred Johnsonによる名曲をカヴァーしたA-1のA Child Runs Freeや、パオロ&マルコが手がけたD-1のNever Dieを中心に、おそらくクラブでもヘビープレイされることになるでしょうし、カフェや雑貨屋などのいわゆるお洒落系のスポットではBGMとして重宝されるはず。ただ、僕の評価としては全体的にまずまずと言ったところ。たしかに最近のSchema作品としてはクォリティ高めだとは思いますが、やはり若干のマンネリ感は否めないと言うのが正直な感想です。ただ中には数曲好きなものもあって、例えばB-2のI Can't Keep From Cryin' Sometimeなんかはその例。60'sのヨーロピアン・ジャズ・ワルツそのままのアレンジで、捻りがないと言ってしまえばそれまでですが、僕としては変にクラブサイドにアプローチされるよりは逆にこちらの方が好きです。当時の楽曲に混ぜてDJプレイしても全く違和感がなさそうですしね。そしてもう1曲好きなのはD-2のGig。早くも遅くもない心地良いテンポでスウィングするブルース・ナンバーです。ファブリツィオ・ボッソらの演奏も去ることながら、どことなく込み上げるヴォーカルのメロディー・ラインが非常に僕好みでお気に入り。素敵な夜の終わりを飾るのに相応しい1曲だと思います。おそらくもうしばらくしたら試聴機等にも入ると思うので、興味のある方はそちらでどうぞ。