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At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

The Bridge / Burning The Bridge

2015-08-17 | Acid Jazz~UK Soul
少し久々の更新で紹介するのは知る人ぞ知るUKソウル(?)の隠れ名作。Boys Don't CryのNico Ramsden(ニコ・ラムズデン)とShogunの芳野藤丸がコンビを組み、ヴォーカルに英国人女性Gloria Robakowski(グロリア・ロバコヴスキ)を迎えたユニット、Burning The Bridge(バーニング・ザ・ブリッジ)による1988年のアルバムです。手元にあるのが翌1989年に発売された国内盤CDなので詳しいことが分からないのですが、どうやらヨーロッパ8ヶ国でリリースされた模様。アルバム自体のアナログ発売有無は情報がなく分かりませんが、リード曲であるM-2、Perfect Loveは7インチと12インチが切られているようです。作風としては全体的にこの時代らしく、打ち込みが主体のユーロポップス。後期スタイル・カウンシルやブロウ・モンキーズあたりの雰囲気に近いです。正直今聴くには少しキツいものもありますが、そんな中にキラリと光る曲も収録されており、特にお勧めなのは藤丸色の強いM-6のLong Days Journey Into Love。ブロウ・モンキーズのIt Doesn't Have To Be This Wayそっくりの跳ね系UKブルーアイドソウルに仕上がっており、フリーソウル系リスナーでも違和感なく受け入れることが出来るでしょう。またバラード系ではM-5のYou're Never Gonna Make The Same MistakeとM-10のWelcome To Eurasiaがなかなか。80年代後半~90年代前半にかけてのクリスタルな質感が好きな方ならばきっと気に入るはずです。昨今のJapanese AOR再評価の流れで藤丸氏のソロ作品は一通りリイシューされていますが、さすがにこれは今後も再発されることないと思いますので、気になる人は探してみるといいかもしれません。大枚はたいて手に入れるような類の作品ではありませんが、レコファンあたりで見かけたらチェックしてみてください。

Loving You / Massivo featuring Tracy

2015-07-25 | Acid Jazz~UK Soul
少し時間が空いてしまいましたが、こちらも前回のHeatwaveに続き巷の美メロR&B好きに有名な一枚。このMassivo(マッシボ)なるUKの3人組についてはあまり情報がなく、90年代初頭に本作を含むシングル3枚のみを残して消えてしまったUKソウル系のグループということしか分からないのですが、ミニー・リパートンのカバーとなるこの曲は、リリースから25年近く経った今でも夏の定番としてDJ諸氏にプレイされており、正に時空を超えたフロア・クラシックと言ってしまって差し支えないでしょう。relax誌のフリー・ソウル2001では別盤に収録されたアコギ中心のThe Long Hot Summer Mixがプッシュされていますが、やはり本命はこちらに収録されたSummer Breeze Mix。DJ的にはビートとヴォーカルのみで構成された前半部分をオミットし、零れるような美しいピアノソロがフィーチャーされた中盤からカットインで繋ぐのが定番ですね。ただ個人的にはイントロの壮大なピアノ部分も好きなので、イントロのブレイク4小節の後いきなり中盤に飛ぶセルフ・エディットを長らく愛用中。これだと曲全体の尺も4分程度となり、旧譜の流れで普通にプレイしても違和感がないので、自分的には気に入っています。このエディットは非常に収まりが良いので、波形ソフトの心得がある人ならば僕以外にもやっている人いることでしょう。ちなみにこの盤のみの一発屋と思われることが多い彼らですが、実はこの後にリリースされたTake My Handという曲も、インコグニート風のミディアム美麗アシッド・ジャズでなかなかの完成度。いずれにしろレアな盤ではなく、簡単に手に入れることが出来ると思うので、聴いたことがないという人は是非チェックしてみてください。クラブ畑からリリースされた作品ですが、非クラブ世代の方にとっても充分アピールできる内容かと思います。

Feel The Making Love / Heatwave

2015-07-12 | Acid Jazz~UK Soul
マイケル・ジャクソンのスリラーを製作したことで知られる白人コンポーザー、ロッド・テンパートン率いるイギリス発の多国籍人種混合バンドがこのHeatwave。70年代後半~80年代初頭にかけて活動していたバンドで、中でも77年にリリースされた2ndアルバム"Central Heating"収録のMind Blowing Decisionsはレアグルーヴ及びヒップホップのサンプルネタとしてクラブ世代においても有名です。本作はそんな彼らが1990年にリリースした12インチ盤。リリース時期が90年代に入ってからなのでブラコン~AORのファンには馴染み薄いかもしれませんが、クラブ以降のUK Soulファン層から人気の高い一枚です。両面で計3曲が収録されていますが、何といってもA-Sideのタイトル曲が最高。曲自体はEugene McDaniels(ユージン・マクダニエル)のペンによる1975年作で、ソウル界隈では半ばスタンダード化しているナンバーですが、本作ではアスワドのDrummie Zeb(ドラミー・ゼブ)とTony Gad(トニー・ガッド)を共同プロデューサーに迎えて、ミッドテンポで上品なUK Soul風にアレンジ。おまけにディスコ・ディーヴァのJocelyn Brown(ジョセリン・ブラウン)をデュエット・パートナーとしているのだから、これはもう、どう転んでも悪くなりようがありません。ジャズにソウルにAORにR&Bと様々な要素がクロスオーヴァーしているため、ミディアムテンポながらDJ的な使い勝手も抜群。どんな流れから選曲してもピタッとうまくハマるのが強みです。決してレアな作品ではないため、探せばすぐ見つかる一枚と思いますが、こういうどこにでもある作品をナメてはいけません。以前ここで紹介した自作コンピにも収録済み。アナログは7インチオンリーのマイナー70'sソウルと90'sインディー・ソウルの間を綺麗に繋いでくれており、個人的にはこの流れ、非常に気に入っています。僕自身を含めDJを少し齧ったような人種はとかくレアな曲ばかりに目が行きがちですが、こうしたどこにでもある作品を流れの中でうまく使いこなせてこそナンボかと。自戒の意味も込めて紹介しておきます。

Over You / Live Jays

2015-04-21 | Acid Jazz~UK Soul
先日までのデトロイトテクノ系レビューが一段落ついたので、今夜はまたまたコンピ収録曲ネタでも。90年代後半にMuroさんのDiggin'シリーズを聴きこんでいた方にはお馴染みと思われる1999年リリースのクラブ系イタリアン・ポップスです。調べても情報が少ないので詳細は分からないのですが、このLive Jays(ライヴ・ジェイズ)なるユニットは、P&C Sessionというコンビ名でプロデューサー・デュオとしても活動しているClaudio Caccini(クラウディオ・カッチーニ)とPiero De Iuliis(ピエロ・デ・リイス)の2人に女性シンガーのNadia Straccia(ナディア・ストラッチア)を加えたイタリア人3人組。そのメンバー構成から、なんとなく小室哲哉のglobeみたいな印象を受けるユニットです。本作ではアカペラやダブを含めた同曲のミックス違いが4曲収録。A面に収録されたDancing Session Mixはいかにも六本木的な典型的ユーロ・ハウスとなっており正直駄作なのですが、BPMを抑えたB面のOveracted Versionが明け方系ユーロR&Bの大傑作に仕上がっており、その筋では昔から人気の高い一曲です。爽やかで高揚感に満ちながらもどこか翳りのあるそのサウンドは、日本人ならきっと誰しも琴線に触れるものがあるはず。僕のコンピを実際に聴いて頂いた方はお分かりと思いますが、ユーロ圏AORの流れに混ぜても違和感なく溶け込み、かつアクセントとしてもしっかりと機能するので、R&B~UK Soul系のリスナーのみならず、AORファンにも是非聴いてみてもらいたい一曲です。ちなみにシングルは12インチ・オンリーでCDはリリースされていないものの、肝となるOveracted Versionは何故か当時Avexからリリースされていた六本木系ダンス・ミュージックのコンピレーションに収録されており、その気になればデジタル音源で聴くことも可能。このコンピシリーズは山ほど出ているみたいですが、少しネットで調べればどの作品に収められているかは分かると思うので、気になる人は是非探してみてください。

Risin' To The Top / Keni Burke

2015-02-01 | Acid Jazz~UK Soul
また更新が1ヶ月空いてしまいました。別に月イチ更新にしようとか目論んでいるわけではないのですが、なかなか時間が取れず…申し訳ありません。さてさて紹介するのはシカゴ出身の黒人シンガー・ソングライター、Keni Burke(ケニ・バーク)によるメロウグルーヴ・クラシック。オリジナルが発表されたのは1982年ですが、本作は1992年に何故かドイツ・オンリーでリリースされた編集盤からの先行シングルで、オリジナルの他にCaton Rhodes(カトン・ローズ)なる人物とスノウボーイがそれぞれ2テイクずつ作成したリミックスが収録されています。オリジナルの出来が非常に良いことは言うまでもありませんが、実はこのリミックス群に関してもなかなかの完成度となっており、アシッドジャズ~UKソウルが再評価されつつある昨今においては無視できない一枚。12インチは頻繁にみかけますが、何気に当時CDでもマキシシングルもリリースされており、例によって今回購入したのはこのマキシです。CDだとこの盤でしか聴けないのはM-3のCaton Rhodes Goodtimes Mix 'Upstairs'とM-5のSnowboys Cosmic Mix。以前Muroさんのマンハッタン配布CDに収録されていたM-5目当てで買いましたが、オリジナルと印象をガラリと変え泣きのサックスがリードするジャジーR&Bに仕上げたM-3が抜群に素晴らしく、最近の密かなお気に入りだったりします。こういう90's特有の都会的な雰囲気は何だかんだやっぱり理屈抜きで好きなもので。。。例によってCDは流通量が少ないのかアナログに比べ数倍レアなので、それなりに本気で探さないと出てきませんが、興味のある人は是非見つけてみてください。アナログなら簡単に手に入ると思うので、ターンテーブルをお持ちの方は、まずはそちらから手にしてみても良いと思います。

Guilty / Perception

2014-12-11 | Acid Jazz~UK Soul
1993年にTalkin' Loudからリリースされたシングル盤。タイトル曲は元々アメリカの映画女優兼シンガー、Barbra Streisand(バーブラ・ストライサンド)がビージーズのBarry Gibb(バリー・ギブ)と組んで1980年に発表したポップヒットナンバーですが、おそらく90年以降のクラブ世代にとってはこのPerception(パーセプション)によるカバー・ヴァージョンの方が馴染み深いかと思われます。各種コンピやミックス作品にも取り上げられている定番ナンバーなので、彼らのことは知らずとも曲自体は聴いたことあるという人もいるかもしれませんね。さて、このパーセプションはジャマイカ系イギリス人女性シンガーのJoy Roseと白人男性DJ2人による3人組。いわゆるトーキンラウド第二世代にあたるユニットです。メンバー構成こそヤング・ディサイプルズに近いですが、サウンド的にはもう少し洗練されたものとなっており、どちらかというとインコグニート寄り。ちょうど同期(?)のUrban Species(アーバン・スピーシーズ)がポエトリー・リーディングを主体としたガリアーノ寄りのグループだったこともあり、当時のレーベル内でも好対照な2グループとして、うまく差別化が図れていたと思います。しかしながらアーバン・スピーシーズがアルバム発売まで漕ぎ着けることが出来たのに対し、このパーセプションは本作含む3枚のシングル(うち1枚はK-Creativeとのスプリット)を残したのみ。なんでも本来はアルバム製作の予定があったようですが、シーンに登場したタイミングが悪く残念ながら幻へと消えてしまいました。そんなこともあり何とも不遇なイメージが拭えないグループですが、曲自体の完成度は非常に高いのでご安心を。本作についても、今聴いても古さを感じさせないエヴァーグリーンなナンバーに仕上がっています。CDには例によってコンパクトにまとまったショート・ヴァージョンが同時収録されていますので、特にこだわりのない方はCDでの購入がお勧め。ちなみにこの前にリリースされたTake U Higherというシングルもなかなかの好作となっていますので、気になる方は合わせて聴いてみてください。

And Still I Rise / Alison Limerick

2014-12-07 | Acid Jazz~UK Soul
ジェイムス・テイラー・カルテットによるLove Will Keep Us TogetherやStepping Into My Lifeのヴォーカリストとしても知られる女性ヴォーカリスト、Alison Limerick(アリソン・ライムリック)による1991年の1stアルバム。古くは前回紹介したDee C.Leeと共に、スタイル・カウンシルのShout To The Topにコーラス参加していたこともあるようですが、多くの人がその存在を認識したのは本作冒頭に収録されているA-1のMake It On My Ownがシーンでスマッシュ・ヒットしてからでしょう。ブラザーズ・イン・リズムのスティーヴ・アンダーソンの手による力強い別れの歌で、当時の日本でも大いにヒットしたようです。もちろん本作においてもこの曲がハイライトとなるわけですが、実はそれ以外の曲でも良作が豊富に収録されており、アルバム通してまるで当時のUKクラブシーンの一番良いところだけを切り取ったかのような仕上がり。後の活躍を予感させるハウス調の数曲含め、アシッドジャズの洗練された雰囲気が好きな人ならばほぼ確実にハマると思います。個人的には都会的な雰囲気が漂うA-4のHear My CallとB-4のYou And Iがお気に入り。数あるアシッドジャズ~UKソウル系ナンバーの中でも、アーバン度とライトメロウ度が頭一つ飛び出ており、AOR好きやブラコン好きでも問題なく受け入れられるであろう至福のナンバーに仕上がっています。一口にアシッドジャズと言っても音の幅が広く、中には自分にとって少々受け入れがたいものもあるのですが、この2曲に関して言うならば期待している音そのもの。以前自分で作ったコンピのタイトルにもしたSophisticated Funkを体現している名曲中の名曲だと思います。例によってCDならばアマゾンで1円なので、まだ聴いたことないという人は是非聴いてみてください。ニ○リのキャッチコピーじゃないですが、このあたりのアシッドジャズは本当に「お値段以上」のものが多く、下手なレア盤なんかよりよっぽど良い曲が収録されていますので。

Things Will Be Sweeter / Dee C. Lee

2014-12-05 | Acid Jazz~UK Soul
このところ自分の中でアシッドジャズ~UKソウル熱が再燃しているというのは既に何度も書いてきた話ですが、そんな中でもマイブームなのが当時リリースされたシングルCDの購入。この手のジャンルのシングル盤はその性質上アナログ12インチでの流通が世界的に主流となっていますが、実はUK本国のみでひっそりとCDが併売されているものもあり、そうしたニッチな作品を探し出し海外サイトから直接取り寄せるのが最近密かな楽しみになっています。これらの作品はもともとリアルタイムの日本ではほぼ流通していなかったため、10年ほど前まではそれなりに入手が難しかったのですが、インターネットによるグローバリゼーションが進んだ現在となっては容易に購入することが可能となりました。昨今の音楽業界の衰退ぶりを見てしまうとインターネットの急速な普及に関しては色々と思うこともありますが、こと音源蒐集ということにのみ関して言うならば随分と便利な世の中になったものです。さてさて出だしから壮大に話がずれましたが、本作はスタイル・カウンシルの元メンバーかつポール・ウェラーの元奥方として知られるDee C. Leeことダイアン・キャサリン・シーリンによる1995年の作品で同タイトルのアルバムからのシングルカット。当時はやっていたグラウンド・ビートに綺麗なピアノと美しい歌声がのる名曲で、UKソウル愛好家の中では人気が高いと思われる一曲です。アルバムにも収録されていた12インチミックスは6分半と長尺で普段聴きには不向きなのですが、同一テイクながら4分半とコンパクトにまとまった7インチミックスが合わせて収録されているのが本作のミソ。これなら自作コンピを作るときなどにも気軽に入れられるので、僕と同じような趣味を持っている方にはこちらの購入がお勧めです。いわゆる女子ウケが良い(とマニア連中が勝手に思っている)曲なので、その手のナンバーが好きな方は聴いてみるといいかもしれません。フリーソウル経由のリスナーならばまず間違いなくハマると思います。

Kiss Of Life / Sade

2014-12-01 | Acid Jazz~UK Soul
前回紹介したスウィング・アウト・シスターの3rdと同じ1992年にリリースされた大ヒット作。あまりに有名過ぎるため普段ならば取り上げにくいのですが、ちょうどここしばらくUKソウルをピックアップしているので、その流れで紹介させてもらいます。ビルボードで最高2位となり、ここ日本でもオリコン10位を記録した4thアルバム「Love Deluxe」からのカットで彼らの代表曲です。主に80年代の楽曲を中心にヒット曲自体はいくつかありますが、代表曲と言えばThe Sweetest Tabooと本作であることに異論を唱える方は少ないことでしょう。曲自体の完成度の高さは言うことなし。イントロのピアノが流れた瞬間、室内全体が柔らかな光に包まれる名曲中の名曲です。さて、彼らはそのイメージからか女性ソロ歌手と誤解されることが多いですが、ほとんどの紹介文やレビューで散々指摘されているように実はれっきとしたバンド。ヴォーカルを務めるシャーデー・アデュことヘレン・フォラシャーデー・アデュ(Helen Folasade Adu)を中心とした4人組です。その音楽性の高さもさることながら、ナイジェリアとUKのハーフであるアデュのエキゾチックでミステリアスな魅力を徹底的にフィーチャーしているのが特徴的。一般的にバンド形式では主役であるヴォーカリストが目立つのは当然ですが、その他のサイドメンバーがこれほどまでに自己主張せず、完全に黒子に徹しているバンドは他にあまり例がないことでしょう。バンド自体の成り立ちについては明るくないのでコンセプトを最初に提示したのが誰なのかについては詳しく知りませんが、その仕掛け人は紛れもない天才だと思います。それほどまでにアデュは魅力的。音楽業界における「いいオンナ」の筆頭です。既に50歳を超えてからリリースしライブ映像作品Bring Me Homeでもその息を呑む美しさは健在。Youtubeでも普通にフルタイム流れているので嘘だと思う人は騙されたつもりで見てみてください。アダルトな音楽が好きな人ならば一発でその魅力にやられること間違いなしです。

Get In Touch With Yourself / Swing Out Sister

2014-11-30 | Acid Jazz~UK Soul
90年代当時からの洋楽ポップス・ファンなら誰でも知っていると思われる、スウィング・アウト・シスターによる1992年リリースの3rdアルバム。90年代のクラブではM-3のAm I The Same Girlがメジャー系UKソウルとして大人気だったので、僕と同世代くらいならばそちらのルートで知った方も多いことでしょう。リリース当時はまだ小学校低学年だったため、当然僕もクラブ経由の後追い世代です。ただ、Am I~はともかくその他のアルバム収録曲を真剣に聴くのは実は今回が初めて。10年くらい前に一度トライしてみたことがあるのですが、その時は90年代特有のサウンドをどうにも耳が受け付けなかったんですよね。モロに80年代後期サウンドな1stや、同時代のピチカートファイブのように往年のポップスを当時の質感で見事に甦らせた2ndはすんなり聴くことが出来たのですが、この3rdはどうも苦手で自分の中で寝かせていました。ただ、最近また自分の中でUKソウル熱が再燃していることもあり、もう一度チャレンジしてみようと引っ張り出してみたらこれが大当たり。長く音楽ファンをやっていると誰でもこういうことあると思いますが、過去に苦手だった音がすんなり受け入れられるようになるときというのは、自分の世界観が広がったような気がして非常に気持ちいいものです。閑話休題。さて気になる(?)アルバムの中身はと言えば、当時全盛期だったクラブ・サウンドの質感を取り入れた見事な90年代ポップス。今の気分的に気持ちいいのは彼らなりのアシッドジャズを聴かせるM-5のWho Let The Love Outや、開放的ながらもどこか切なさのあるメロディーが気持ちいM-11のDon't say the wordあたりでしょうか。トレード・マークのおかっぱ頭を伸ばしたコリーンも昔は苦手だったのですが、今ならすんなりと聴くことが出来ます。例によってブックオフだったら確実に250円のはずなので、聴いたことないという人は是非チャレンジしてみてください。ちなみに本作ではなく2nd収録曲ですが、彼らのWaiting Gameという曲のPVは、僕がこの世でもっとも好きなPVだったりします。