![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/6c/94556063119ed3ee710f5448378a7bb2.jpg)
以前にも何作か紹介しているハワイのアイドル・グループによる1992年の作品。81年にリリースされ、ローカルヒットしたFabulous Krush名義の作品から数え通算5枚目にあたるアルバムです。時代がらカセットとCDでしか製作されなかったため、あまり中古盤屋で見かけることが少ないですが、内容的にはこれまでの4作の正当進化と言った雰囲気でなかなかに良い感じ。M-1のKuuleiは前にここでも紹介した船上パフォーマンス集団、Aikane Catamarans(アイカネ・カタマランズ)も取り上げていたトラディショナル・ナンバー。アイカネによる演奏は思い切りメロウ・グルーヴですが、こちらのクラッシュ版もコーラスが綺麗なソフトロックと言った雰囲気で素敵です。そして続くM-2のGalaxy Of Loveは前半のハイライト。マッキー・フェアリーあたりが得意としていた、ボサノバ・ミーツ・AORなアレンジが気持ちいいライトメロウな佳曲です。90年代コンテンポラリー・ハワイアンが好きならば多分気に入るはず。またM-7のタイトル曲は後のランス・ジョーあたりに通じるアイランド・メロウ系バラード。90年代初頭AORのエッセンスを散りばめたゴージャスで都会的なアレンジが秀逸です。そしてM-10のLight Up The Worldは、アルバム中唯一となるミディアム・アップ・チューン。元々ディスコ・ブギー系の楽曲も歌いこなしていた彼らなので、こうした快活なナンバーもお手の物です。さすがに80年代当時とは作風が少し違いますが、ライトメロウ的にはこちらの方がむしろベター。なお、その他の収録曲にはジャワイアンやトラディショナル風なんかもあったりしますが、全体的によく洗練された作品なので、決して購入して損する作品ではないかと。ちなみに発売元はやっぱり、お馴染みBluewater Recordsから。エグゼクティヴ・プロデューサーは当然Tom Moffatt(トム・モファット)です。90年代コンテンポラリー・ハワイアンの入門編としてもお勧めの一枚。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます