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少し久しぶりの更新となってしまいましたが、ちょっと珍しそうな作品を買ってみたので紹介。若かりし頃のマイケル・ジャクソンを思わせる容姿が印象的なヴォーカリスト、Johnny Fernandez(ジョニー・フェルナンデズ)による1987年の作品です。中性的な顔立ちなので写真では男女どちらか判別つきにくいですが、彼は当時若干16歳の少年シンガー。情報がないので詳しいことは分かりませんがレビューを読む限りフィリピン系移民のようです。内容的にはいかにもLate 80'sと言った趣のハワイアンAOR。同じハワイものでも似たような時期にリリースされたブランドン・ブレイやHeartfeltあたりに近い質感です。アップテンポ~ミディアム~バラードと様々なタイプの曲を歌っていますが、個人的に注目したいのはバラード・ナンバー。Nueva VidaのRachel Gonzales(レイチェル・ゴンザレス)嬢とのデュエットで聴かせるA-1のタイトル曲から既にアーバン・リゾート感溢れる名曲となっており、この辺りのコンテンポラリー・ハワイアン好きなら一発でやられること間違いなしです。冒頭と間奏で聴かせるサックス・ソロがまた見事。クレジットがないため誰が演奏しているのか分かりませんが、おそらく名のあるプレーヤーの仕事なのでしょう。ややブルージーなB-3のNext To Youも同系統のバラードで素晴らしい出来。クリスタル世代のAORファンでもきっと満足するはずです。ミディアム系ならば子ども声のSEで始まるA-4のBows And Arrowsが多幸感に満ちたナンバーで素敵。こちらはフリーソウル系のファンに受けがよさそうです。ちなみにリリース元は、コンテンポラリー・ハワイアン好きにとってはお馴染みのBluewater Records。本当にこのレーベルはハズレがないですね。どれだけリリースがあるのか全貌が掴めませんが、マイナーものでもこれだけの完成度なので、これからもどこかで見かけ次第、細々と掘っていこうと思います。
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