あまり話題になることがないセシリオ&カポノ活動休止後のソロ・ワークスから、本日は1991年にリリースされたこのアルバムを紹介。この前年リリースされたSong For Someoneという作品がトラディショナルや50~60年代に製作された楽曲のカバー集だったため、本作がCD全盛期の90年代に入ってからの実質的な1作目。例のKona Windsが収録された1984年のTropical Heat以来のオリジナル・アルバムとなります。タワー・オブ・パワーが参加した冒頭M-1のInsy'aがいきなりのサンバなのでちょっと面食らうかもしれませんが、続くM-2のI'll Be Hereはマイケル・マクドナルド参加の正統派ミディアムAOR。こちらは生ドラムとシンセ主体のKona Winds直系ナンバーとなっているため、リアルタイムのAORファンでも楽しめそうです。そうかと思うとM-3のStand In The Lightはジャワイアン、さらにM-4のHold Me Upは生音系のバラードとなっており、アルバム全体としては余り統一感がなく、比較的とっ散らかっている印象。ちなみにM-5のタイトル曲はいかにも90年代風といった質感のAORで面白みにかけます。ただ、そうした統一感にかける作品中でひときわ輝いているのがM-7のAll Because I Love You。サム・ライニーのサックスを全面的にフィーチャーしたアイランドメロウなミディアム~スロウです。参加ミュージシャンのクレジットを見ていると、どうやらジェフ&マイクのポーカロ兄弟(from TOTO)を中心とした西海岸コネクションにて吹き込まれている模様。しかしながらサウンドの方はしっかりとコンテンポラリー・ハワイアンしており、同年代のたとえばNaluあたりに近い雰囲気となっているため、そのあたりが好きな人は楽しめるはずです。なお、そこそこの市場流通があったのか現在でも中古で安価に手に入るほか、itunesからダウンロード購入も可能なので、気になる人は聴いてみてください。マニアックなレア盤も良いですが、たまにはこのような、いつでも買える作品に改めて触れてみるのも良いと思います。
最新の画像[もっと見る]
- Junior / Same 11年前
- Robson Jorge / Same 11年前
- Nesse Inverno / Tony Bizarro 11年前
- New Horizons / Wickety Wak 12年前
- Love Trip / 間宮 貴子 12年前
- The Radio Jazz Group / Same 15年前
- Jazz In Italy N.1 / Franco Mondini 17年前
- Jazz Quintet 58 / Same 18年前
- Bossa Nova! / Quintetto Basso Valdambrini 18年前
- New Sound From Italy / Basso-Valdambrini Octet 18年前
プロデューサーとか、ゲストボーカル、バックのプレイヤーとかに、目がいってしまいます、
彼らも、何回か来日していて、一度見に行きたいなあって思っていたグループの一つです、
一度、オススメのライブに連れてって下さい、
宜しくお願いします、
ライブはなんか面白いの見つけたら声かけてみますね。最近僕自身あんまり行けていないですが。