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少しくどいですが、いわゆるゴールデン・エイジ・ヒップホップをもう一枚だけ。今回紹介するのはLA生まれの西海岸ニュースクール。日本でも人気が高いThe Pharcyde(ファーサイド)による1992年の1stアルバムです。初期De La SoulやA.T.C.Q.らNative Tongue(ネイティブ・タン)勢による本家ニュースクール・サウンドは正直何度聴いてもあまり好きになれないのですが、このアルバムは初めて聴いたときから今も変わらず大好物。フィーリング的なものなので言葉で説明するのがなかなか難しいのですが、なんというか初期De La Soulがちょっとチャラけすぎ、逆にA.T.C.Q.はサウンド的に少し玄人向けすぎな気がするのに対し、こちらのファーサイドは4MCによるポップなラップと音楽的にもレベルが高いハイクォリティなトラックのバランスが絶妙で、聴いていて耳馴染みが凄く良いんですよね。いわゆるヒップホップ畑の人以外でも、この作品は好きと言う方は多いはず。収録曲ではなんと言ってもM-7のSoul Flower (Remix) が抜群の完成度。先日ここでも紹介したメイン・ソースのFakin' The Funk、それからNaughty By Nature(ノーティー・バイ・ネーチャー)のHip Hop Hooray (Pete Rock Remix)、さらに同じ西海岸出身のSouls Of Mischief(ソウルズ・オブ・ミスチーフ)の93 'Til Infinityあたりと並び、アップテンポでメロディアスなパーティー系ラップの定番曲です。個人的にはSlimkid Tre(スリムキッド・トレ)がヘタウマなハモりを交えて聴かせる3バース目が特に好み。正にアゲアゲと言った感じですね。ちなみにその他の収録曲では続くM-8のOn The DLとラストを飾るM-16のReturn Of The B-Boyが好きです。M-8のPassin' Me ByとM-9のOtha Fishに関しては、共に魚のジャケットの12インチに収められていたリミックス・ヴァージョンの方が好み。最近リリースされている再発ではこれらの12インチ・リミックスも併せて収録されているようなので、気になる人は是非。ちなみに5回連続で続いたヒップホップの紹介はこれにてひとまずお休み。興味のない人も長々とお付き合い頂きありがとうございました。
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